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SPECIAL INTERVIEW 『山口リサ』
<初出「Groovin'」2010.01-02/ISSUE#124>

INTERVIEW


山口リサ SPECIAL INTERVIEW山口リサ-A
静岡のクラブ・シーンを牽引するシンガー、山口リサが1年ぶりにアルバムをリリース。強くてクールなストリートの音と、花や風をモチーフにした季節を感じる優しい音、その両方が"山口リサ"というフィルターを通して描かれる。より自分らしい音を明確に掴み始めた最新アルバム『Explosions』インタヴュー。BLOGでは完全版を公開!


【インタヴュー&構成:秦 理絵(Groovin’編集部)】





ーー:1年ぶりのアルバムですね。前作ができた頃にはすでに今作のイメージがあったのですか?

山口リサ:おととしの12月に『Crystal Lights』を出して、1月には今作のプリプロを始めていたので、正確には制作期間は10ヶ月ぐらいです。
でも気持ち的には1年ずっと制作しているっていう気持ちでやりました。
今年(2009年)に入ってからずっと作ってきたアルバムなので、特にアルバムに向けてというより1曲1曲入魂で大切に作ってきて、できあがってみたら濃いアルバムになっていましたね。
時間をかけて作ったアルバムなので当然と言えば当然なんですけど、すごく重みを感じていますし、それ以上に自分にとって自信になったアルバムです。

ーー:作り手として十分な時間があっての制作はいかがでしたか?

山口:前まではアルバム制作期間が半年っていうのもあったんですけど、そうすると半年空いた後に1曲目を作るっていう作業が毎回不安だったんですね。
あれ?どうやって曲を作ってたっけ?って。
半年制作、半年ライヴってやっていると作っていない間に曲作りの感覚を失っちゃうのが怖くて。
だから今回はコンスタントに作っていきたい、ライヴをやりながら常に曲を作っていきたいですって自分からお願いをしました。
でも自分で言っておいて、すごい大変だったんですけど(笑)。
その結果の良いアルバムだと思います。

ーー:「Sunshine」時の取材では「普段、クラブに行かない人にも聴いてもらえる曲を作りたい」とおっしゃっていましたが、それは今回のアルバムにも引き継がれていますか?

山口:「Sunshine」と「ROYAL ROSE feat. AK-69」はダブルAサイドでリリースしたのですが、それが意外と反響が大きかったんです。
「ROYAL ROSE」はメロディもコーラス・ワークも自分が考えて作った、シーンに根付いた音と言うか、今までにクラブで活動してきた音を表した曲で、「Sunshine」とは正反対の曲です。
その「ROYAL ROSE」っていうクラブ・シーンの音が一般的に受け入れられたってことがすごく嬉しかったですし、もっとこういう音をやって良いんだ、自分がカッコいいと思った音を素直に出して良いんだっていう自信に繋がりましたね。

ーー:クラブ・シーンの音に対して何か線引きがなくなったような…?

山口:これからの日本の音楽シーンはもしかしたら今のクラブ・シーンでカッコいいとされている曲がどんどんメイン・ストリームになっていくのかなっていう予感がしたんです。
そこはこれからの自分の武器として打ち出していきたいと思っています。
「ROYAL ROSE」という曲が自分の中ですごくポイントだったと思います。

ーー:アルバムはインタールードを挟んで前半と後半で分かれているように感じましたが…?

山口:ストリート色、クラブっぽい音、強さとか今までになく挑戦できた曲を前半に入れて、インタールードを挟んだ後は花だったり風だったり、そういう季節を感じられるような楽曲や優しい音を入れていて、後半の方が今までの流れを汲んだ楽曲が多いのかなと思っています。

ーー:とはいえ、劇的に前半/後半が分かれるというより、入り交じった感じもするんですよね。

山口:もしかしたら全体の統一感はないかもしれないんですけど、アルバム・タイトルの『Explosions』が表すとおり、感情のピークに達した部分を切り取ったような楽曲をたくさん自分では詰め込んだつもりなんです。
そういう意味ではメッセージや言葉的にも強いものが全体には詰め込めたかなと思いますね。

ーー:『Explosions』は直訳すると「爆発」という意味だそうですね。

山口:そうですね。
それプラス過去の失恋ソングというか"過去"を思って作った曲が多かったので、plosionっていうのが「声の破裂」みたいな意味で、exは過去のものに付けられるんです。
ダブル・ミーニングじゃないですけど、過去の心の叫びというか、そんな意味にも捉えられるかなと思っています。

ーー:過去の失恋ソングもあり、大人になったからこそ複雑になる恋模様みたいな歌詞も良いですね。

山口:自分だから書けるもの、自分が本当に感じていることを書かないと伝わらないだろうなと思っていて。
だからこそ25歳を過ぎて恋愛に対して今までとはまた違った感じ、純粋に真っ直ぐじゃなくて、結婚を視野に入れた恋愛だったりとか、ただ好きっていう気持ちだけではやっていけなかったりとか、そういうところをリアリティをもって楽曲の中に入れていったら、きっと共感してくれる人はたくさんいるんじゃないかと思いました。

ーー:それは今作で日本語詞が増えたこととも繋がりそうですね。

山口:言葉を大事に、日本語を大事にってことを、どれだけR&Bの中で表現できるかが課題だったんです。

ーー:英語の歌詞の方がR&Bのトラックにはクールにハマることが多いと思うんですが、日本語詞にあえて挑戦することで葛藤はありませんか?

山口:そこはすごくありましたね。
英語にしてしまえば、ある程度カッコよくは聴こえるし、なんとなくR&Bな感じにもなるし、そういう風にもっていくことは簡単なんです。
でも時代もそうですし、みんながもっと日本語を求めてるのかなって。
「サヨナラ」がけっこう前からできていたので、ライヴでもやらせてもらっていたんですけど、そうすると全部が日本語の歌詞だから、母国語だし、自分で歌っていても気持ちが英語より入るんです。
聴いてるお客さんも日本語で歌ってくれる方が共感できる、伝わってるんだろうなって。ライヴが終わった後に「歌詞を聴いて泣きそうになりました」って言われたり、「最後の曲は何て言うんですか?」って問い合わせをもらったり。
それは英語ではなかなかできないことだと思います。
英語詞との兼ね合いは難しいんですけど、でも日本語でも語尾でちょっと韻を踏んでみたりすることでスムーズに聴こえたりもするし、のせ方だと思うのでそこは試行錯誤ですね。

ーー:すでに先行で配信されている「ENERGY」でのDJ KOMORIさんとの制作はかなり気合いが入っていたと伺っていますが。

山口:KOMORIさんのMIX CDの中に『Crystal Lights』の中の「Addicted」っていう曲を収録してくれたり、「Special Calling」の「太陽」のRemixのお仕事とか、これまでも間接的な絡みはあったんです。
KOMORIさんのプロデュース・ワークはすごくカッコよかったし、やっぱりR&Bのパイオニア的存在の人なので、ぜひぜひ一緒にやりたいなって話をしたら、できることになって。
ベースのトラックをいただいてそれにリリックとメロディをのせて、アレンジをYUTAくんにお願いしました。

ーー:今までと違う曲になった、という感触はありますか?

山口:そうですね、今までになかった曲だったので曲を書くのにけっこう苦戦しました(笑)。メロディもそうですし、歌詞もそうですし。
でも、KOMORIさんとやるからには絶対に良い曲を作らないとヤバイじゃないですか。プレッシャーもあって、これは落とせないよ、みたいなところがあったので、自分が納得いくところまでもっていくのに今までで一番書き直した曲ですね。

ーー:できあがってみていかがですか?

山口:あー、良かったよぉって(笑)。
本当にレコーディングの前々日あたりにできたんです。
何回も書き直して、最初は「ENERGY」じゃなかったんですよ、タイトル。

ーー:どんなタイトルをつけていたんですか?

山口:もう、いろいろ!いろいろな通過点が経た後に「ENERGY」が出て、これだ!

ーー:パズルみたいですね。

山口:最後のピースが見つからなくて、やっとはまったみたいな感じです。

ーー:他のクリエイターさんはお馴染みの方が多いんですか?

山口:いえ、今回は新しい血がたくさん入っています。
今までは、SPICE MAGICとU-Keyがほとんどで半々ぐらいで作業をやっていたんですけど、今回のアルバムはメロディとかも全部任せてもらえて、やりたいトラック・メイカーさんも自分からこの人とやりたいって提案をしました。
前半は特にそれが顕著なので、そういう意味でもインタールードを挟んだんです。

ーー:アルバムの中で最もカッコいいと思ったナンバーは「BLACK BUTTERFLY」です。トラック・メイキングはNATOさん、ラッパーに"E"qualさん、YOUNG DAISさんが参加されていますが…。

山口:NATOくんは2年ぐらい前にWRECK SQUADの曲でフィーチャリングで参加させてもらって、その時に仲良くなったんです。
いつか自分の曲でもお願いしたいと思っていたんですが、プライヴェートで連絡を取り合うなかで、こういう感じのトラックがほしいんだけどできる?みたいな感じて、曲を送ってもらったりしていて…。

ーー:すでに曲のイメージがリサさんの頭の中にあったんですね。

山口:エイメリーとかジェイ・Zみたいな生音っぽいトラックで疾走感がある感じをやりたくて発注しました。
何曲か作ってもらって、この曲ができた時すごくカッコよくて!その時ちょうど周りでいろんな人がいろんなことを言ってきていて、でも結局は自分がしっかりしていれば関係ないし、自分を信じるしかないなと思っていた時で、それが曲のテーマです。
それを象徴できるものをと考えた時に、歌詞にあるような"何物にも染まらない黒"がカッコいい言葉だし、そういう風にありたいなって。
で、その"黒"から、"E"qualさんのとらわれない感じがイメージに近くてお願いしました。
YOUNG DAISくんとは、North Coast Bad Boyzが開催しているイヴェント「G★SPA PARADISE」に2年連続で出させてもらっていて、改めてライヴが終わった後にお酒を飲みながら話ができたんです。
それで1曲やりたいね、なんて言っていて。
タイミングを見てだなと思ったんですけど、この曲のトラックとテーマが決まった時に、"E"qualさんとDAISくんを一緒に入れたら、カッコいいしお洒落だし良いじゃん!と思ったんです。

ーー:今回のアルバムはリサさんのこれまでの人脈が集まったようなアルバムでもあるんでしょうか。

山口:そうですね。
全然絡みのないアーティストさんとはできないというか…。
ある程度は自分のことを知ってくれていて、ライヴで一緒にやったりとか繋がりがないと、良いものはできないかなと思う部分はありますね。 

ーー:それでは新年号(『Groovin'』1/25号掲載)ということで、2010年の目標を聞かせてください。

山口:今年は初のクラブ・ツアーをするので、2009年以上に全国的に活動をして、それによって地元のシーンの活性化に繋がったり、静岡のシーンが注目されるように、もっと努力をして頑張っていこうと思います。

ーー:最後に『Groovin'』読者に一言お願いします。

山口:静岡のみなさん、いつもお世話になっております。
また自分でも納得できたアルバムができたと思います。
ぜひぜひ静岡県民の方は一家に1枚(笑)買っていただいて、聴いてください。
よろしくお願いします。


(2009年12月14日/ビクターエンタテインメントにて)




山口リサ-J『Explosions』 VICL-63531 発売中
plusGROUND移籍、第1弾アルバム!タイトル『Explosions』(=爆発)が表すとおり、感情のピークを切り取ったような楽曲を多く収録。今まで以上に多くのクリエーターを迎えて"新しい血"が流れたという全15曲、シングル「Sunshine」「ROYAL ROSE feat.AK-69」を含む様々な山口リサを楽しめる内容に仕上がった。

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