スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
【--/--/-- --:--】 | スポンサー広告 | page top↑
SPECIAL INTERVIEW 『いきものがかり』
<初出「Groovin'」2009.12-01/ISSUE#123>

INTERVIEW


いきものがかり SPECIAL INTERVIEW
いきものがかり-Aメイン

全国ツアーで幕をあけ、怒濤のシングル4作隔月連続リリースと多忙を極めた、いきものがかりの2009年。
その締めくくりとなるのは、4thアルバム『ハジマリノウタ』。
その内容について伺ったインタヴューの完全版を、大公開!

【インタヴュー&構成:宮城 宙(Groovin’編集部)】





−−:さて、2009年はどんな年でしたか?

水野良樹:デビュー3周年を迎えて、いろんなことがしっかり見えてきた感じですね。
前半はツアーで、後半はリリースとしっかり分けて着実にやれたなと思っていて。
今までの3年間に比べたら、ひとつひとつ、より丁寧にできたかな、と思います。

−−:今まで以上にまとまりのある内容になっていた印象のニュー・アルバム『ハジマリノウタ』ですが、最初にコンセプトを決めてから制作されていったのでしょうか?

水野:そうではないですね。毎回アルバムを作るときは、それまでに出したシングル曲を軸にして、それだけでは見せられていないところを補うバランスを考えながら、候補曲の中からアルバム曲を選曲していくんです。
そこから、選んだ全部の曲の共通点を探してアルバム・タイトルをつけるっていう場合が多いんですよね。
今回もアルバム・タイトルを考えるときに、収録曲をズラーってホワイト・ボードに書いたんですよ。
そうしたらディレクターが「てのひらの音」っていう曲を何故か「はじまりの音」って間違えて書いたんです。
いつもはアルバム・タイトルを考えるのに凄く時間がかかるんですが、その間違ったタイトルを見て、「それ、いいんじゃないっすか?!」ってなって(笑)。
山下穂尊:「はじまりの音」っていう、その響きだったり、意味合いがなんか見えるような気がして。
で、ただ「てのひらの音」っていう曲が実際に収録されるので、被らないように「ハジマリノウタ」で行きましょう、って事になって。
吉岡聖恵:今までで一番短い時間で決まって。でもこのタイトルになったことで、なんかこう気持ちがスッキリしたというか。
急にアルバムがまとまりだした感じがしたんですよね。
水野:それで、タイトルが決まってから、曲順を決めていったんですよ。
もともと「遠い空澄んで」っていう壮大な感じの曲があって、最初の僕らのイメージではアルバムの終盤に持ってこようかなと思っていたんですけど、歌詞の内容や曲が持っている雰囲気が「ハジマリノウタ」っていうタイトルに1番合っていて、これを1曲目に持ってくるといいんじゃないか、ということになって。
山下:僕らの作品の中で、こういう曲から始まるものは今までになかったので、ある意味冒険だったんです。
でも、このタイトルが決まった時点ですごく良いなと思って。
元々のタイトル「遠い空澄んで」っていうのをサブタイトルにして「ハジマリノウタ〜遠い空澄んで〜」という曲名にしたんです。
結果的に凄く色んな良い意味合いが出てきて、アルバム・タイトルとしての「ハジマリノウタ」っていうのがすごくしっくりきたと思います。

−−:製作期間はどの位かかりましたか?

水野:シングル曲も含めると、1年くらいだと思います。アルバム曲自体は2ヶ月半くらい。
吉岡:けっこうぎゅっとまとめて今回作ったんですが、たとえば「てのひらの音」は学生時代に水野と山下が2人で学校の文化祭でやっていた曲なんですけど、そのときは完璧にアコースティック・ギターとハーモニカだけだったんです。
それを今回は思いっきりバンド・サウンドにしようということになって。2人が本当に割り切ってたんですね。
そんな風に自分たちもスタッフも、今まで一緒にやってきてくれたアレンジャーさんたちも、収録曲それぞれが持っている個性を一緒に分かってくれてたから、アレンジの段階ですごく大きく戸惑うってことがなくて、すんなりいったかなって感じでした。

−−:そんな新作『ハジマリノウタ』の中から3人それぞれの"推し曲"をお伺いしたいんですが…。

吉岡:全曲、みんな前にでたがっちゃってますからねえ(笑)。
水野:みんなフォワードになろうって曲ばっかりだけど…。やっぱり個人的には「じょいふる」がすごく好きな曲ですね。

−−:過去のアルバム曲で言えば「東京猿物語」とか「プギウギ」とかあるじゃないですか。その流れで一番突き抜けたという印象ですね(笑)。

水野:そうですね。今回は「Pokey」CM曲のお話を頂いて、(クライアントの方に)「聴いたら踊り出したくなるような曲にしてほしい」って言って頂いた経緯があったので、思う存分突き抜けることが出来たんです。
で、例えば「YELL」や「ハジマリノウタ〜遠い空澄んで〜」「真昼の月」のように全然カラーの違う曲の中に、こういう曲もちゃんと居るということが僕ららしいなあと思うんです。いろんなタイプの曲があるっていう。
そういう意味では凄く特徴的な1曲だと思います。
吉岡:私は「How to make it」っていう曲ですね。今回のアルバムの中でフックになるような…パッと弾けるような曲を入れようということで、アレンジャーにBEAT CRUSADERSのヒダカトオルさんの名前が挙がってきて。
「じょいふる」っていう激しい曲が有りつつ、それとはまたちょっとカラーの違う曲なのかなって思っていて。
ものすごくコンプ(=コンプレッサー)をかけていて、いつもより声がプリっとしているし、後半で目立ってくるハモリや、英語の歌詞が入るんです。
今までに無い感じの曲なので、これは是非聴いてほしいなって思います。
山下:僕は…「真昼の月」。この曲はアレンジを本間昭光さんにお願いしたんですが、琴を入れてみたり、古語を使ってみたりしていて。これまでのどの曲よりも飛び抜けて"和"っぽい曲に仕上がっているんですよ。やりきった感じです。
これもいきものがかりなんだよっていうのを言いたいし、知ってほしい気持ちはありますね。

−−:初顔合わせのアレンジャーの方も複数いらっしゃいますが、特に印象に残っている方はどなたですか?

水野:やっぱり、(「YELL」での)松任谷正隆さんは印象的でしたね。初めてお会いしたときにも緊張したし。
でも、音楽に対してビックリするくらいフラットな方で。
分かんなかったら分かんないって言っちゃう人なんですよね。
僕らからすると何でも分かるように思えちゃうじゃないですか。
だけど、「この音とこの音の違いは僕は分かんないけど、君らはどう思う?」とか言って下さって。
でも判断をするときは凄く早くて。思いついたパターンを全部試してみるんだけど、自分が違うと思ったら「じゃあこれは無しで行こう」っていう。
そこら辺の真っ直ぐさみたいな部分は凄く勉強になったし、ご一緒させて頂いて良かったなと思いました。
吉岡:自分たちのおぼつかない意見を、「それってどういうことなの?」って1つ1つ確認しながら噛み砕いていって、こっち側も、松任谷さん側も理解しながら、いろんな事をクリアにして進んでいくっていう作業をしたんです。
松任谷さんに迷いが無いから、どんどんぽんぽん進んでいるように見えるんだけど、時間的にはいつも通りかけていたので、やっていることが凄く濃い感じがしましたね。
オケをレコーディングしている時の松任谷さんの迷いのなさが、自分が歌入れしている時まで影響してきているような感じもして、凄く助けられた気がします。

−−:その「YELL」は、NHK合唱コンクールの中学生の部の課題曲でしたが、作られる際に気をつけたことはありますか?

水野:まずは、中学生の思い出になる曲だというところに凄くプレッシャーを感じました。
合唱部の子たちは、約1年間に渡ってずっとその曲だけを練習するわけで、たとえ僕らが変な曲を作ったとしても、10年経っても20年経っても、聴くと当時を思い出すっていう彼らには大切な曲になってしまうな、と思ったんです。
なので、とにかく中学生に対して誠実なモノになるように、今の彼らにとってリアルなものになるようにっていう所には凄い注意しながら作りました。
ただ夢や希望を歌うだけにはならないように、思春期の中学生が持っているような混沌とした感じというか。
そこら辺はちゃんと反映された曲にさせたいなと思いながら書いていきましたね。



→次のページへ
スポンサーサイト
【2010/01/01 23:10】 | ISSUE#123 09.12-01 | page top↑
| ホーム |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。