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安室奈美恵 『PAST<FUTURE』
<初出「Groovin'」2009.12-01/ISSUE#123>


常に自分自身を刷新、常に最新型であり続ける孤高の歌姫、
そのネクスト・ステージで表現された「忘れ得ぬ過去、目に見えぬ未来」。



安室奈美恵-A差替



 昨年リリースされたベスト・アルバム『BEST FICTION』が170万枚超えのセールスを記録したという安室奈美恵。
 だが、その数字の大きさよりもまず、ダウンと再浮上を繰り返しながらかなり長い間『BEST FICTION』がチャートの上位につけていたことに素直に驚いた。

 数々の輝かしい成功例を封印し、新しいことに貪欲であり続ける安室奈美恵の音楽を多くの人々が受け入れ、支持したということ、そしてそのヒットが一過性のものではなかったことに、だ。

 ベスト以降の第1弾シングルでも、ヒット作を受けての迷いを微塵も感じさせない挑戦的かつ実験的なナンバー「WILD」「Dr.」をぶつけてきた。
 今回、2年半ぶりとなるオリジナル・アルバムに収録されているシングル曲は前述の2曲のみという潔さだ。
 多くのJ-R&B、J-HIP HOPアーティストがケータイ的ラヴ・ソングや励ましヒップ・ホップといった安全な方向に様変わりするか、もしくはいかに本場&本格派であることをアピールするかのどちらかに傾く中、彼女はそのどちらにも属さず、ただ安室奈美恵というポジションと、トップ・アーティストとしてのプライドを貫き続けている。
 そのためのたゆまぬチャレンジ精神と揺るぎないミュージシャンシップは、当然この最新作でも大いに発揮された。
 
 安室作品ではおなじみ、彼女自身も大きな信頼をおくT.Kura & michico、Nao'ymtに加え、TIGER、DOUBLEら強力な布陣により制作された本作。
 真骨頂のダンス・チューンのみならず、久々のバラードである「The Meaning Of Us」ですら"J-ポップ<洋楽"といった印象で、ドメスティックな要素と洋楽的な要素、その折衷具合は相変わらず見事なものだ。

 過去よりも未来。
 そんなタイトルのついたアルバムのキーとなる「Dr.」を中盤に、全体のテーマを総括した「Defend Love」をエンディングにと、スケール感ある楽曲を要所に置きながら、全体的にはいい意味での軽みもあり、曲の運び、テンポもよく、思いのほか聴きやすい。
 理屈や知識といった次元とは異なる、恐らくパフォーマーとしての本能で自身がチョイスしたであろう「新しさ」「カッコよさ」「面白さ」の中で彼女は、強気な女、挑発的な女、愛を乞う女をクールに演じきっている。

 一通り聴き終えてふと、14年前、まだ彼女がティーンエイジャーだった頃のヒット曲「Chase the Chance」を思い返した。
 過去は確かに未来という現在へと繋がっているのを実感する。
 「平坦な感動に興味はない」。
 かつてそう歌った安室奈美恵は今の彼女そのものでもある。


Text by 篠原美江


安室奈美恵-J-CD+DVD差替『PAST<FUTURE』[CD+DVD]AVCD-38010/B
「Fashion×Music×Vidal Sassoon」「コカ・コーラ・ゼロ」キャンペーン・ソングを含む待望のオリジナル・アルバム。シングル2曲+アルバム収録曲4曲、全6曲のミュージック・ビデオを収録したDVD付き仕様とCDのみの2形態でリリース。初回デジパック仕様。

安室奈美恵-JCD差替『PAST<FUTURE』[CD]AVCD-38011
※写真は上が[CD+DVD]、下が[CD]のジャケットです。
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