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ノラ・ジョーンズ 『ザ・フォール』
<初出「Groovin'」2009.09-10/ISSUE#120>


今や世界No.1シンガー・ソングライターといえるノラ・ジョーンズ。
4枚目のアルバムは、多彩な内容を盛り込んだ意欲作です。


ノラ・ジョーンズ-A ノラ・ジョーンズの2年10ヶ月ぶり、4枚目のアルバムが発売された。
 アルバム・ジャケットには、ペルシャ絨毯風の敷物の上で、白いドレスにシルクハット、そしてはにかむような笑顔を見せるノラと、足元にはセント・バーナード。
 なんともガーリーであり、コケティッシュでもある。
 過去の作品のジャケでも本人は写っているものの、なんとなく落ち着いたテイストで、"ジャズ・ミュージシャン"然としたたたずまいが見てとれたが、今作ではすっかりポップ・ミュージシャンの様相である。

 今回のアルバムはプロデューサーにトム・ウェイツや、キング・オブ・レオンを手がけたジャクワイア・キングを起用した。
 ノラは「新しい人たちと演奏して新しいサウンドに挑戦するにはいい機会だったの」とコメントを寄せている通り、ライアン・アダムス、オッカーヴィル・リヴァ−のウィル・シェフ、そして1stアルバムの「ドント・ノー・ホワイ」を作曲したジェシー・ハリスらが参加し、よりポップ/ロック・テイストの強い方向性が出ている。
 バンド・ミュージシャンも今までの気心の知れたメンバーではなく、まったくの新メンバーである。
 ベック、R.E.M.のアルバムに参加しているジョーイ・ワロンカー(Ds)やエリカ・バドゥ作品に参加したジェイムス・ポイザ−(Key)、トム・ウェイツやエルヴィス・コステロ作品に参加したマーク・リボー(G)など一線で活躍する面々である。

 その結果完成したアルバム『ザ・フォール』は、ノラがデビューから今までに3枚のアルバムを通じて積み上げたもの、リトル・ウィリーズへの参加を通じてのカントリー・ブルースへの傾倒などを含めた全てのキャリアをベースにしつつ、アメリカの古今ロック/ポップスのテイストがオマージュとして、あちらこちらに盛りこまれていて、なんとも多彩なアルバムに仕上がっている。
 また、ノラ自身が「グルーヴ感を出したかった」と語るように、自然に体が左右に揺れてしまうような緩いリズムのループがとても心地よい。
 これは同時に参加ミュージシャンたちの技術の高さを感じさせるものであり、自ら進んで集めたメンバーもねらい通り実力を発揮してくれたといえよう。

 ところで今作でノラは「ピアノよりもギターで作曲をするようになった」と言っている。
 自然にギターを持って演奏するようになったということも、サウンドがロック/ポップスにシフトしてきている要因かもしれない。
 単純にピアノ=ジャズ、ギター=ロックと言うつもりはないが、彼女のソングライティングには、そういう形で影響を与えているのだと思う。

 ただ、そのうちまたジャズの方に戻ってくるような気もする。
 そのときは、いろいろと吸収し、円熟したノラ・ジョーンズの姿が見られるのではないだろうか。
 それも楽しみだ。

Text by 松本真一(富士宮バイパス店

ノラ・ジョーンズ-J『ザ・フォール』 TOCP-70830 発売中
2年10ヶ月ぶり4枚目のオリジナル・アルバムは日本先行発売!新たなメンバーを迎えて、"新章のはじまり"を告げる。日本盤のみボーナス・トラック「ハー・レッド・シューズ」を収録。初回生産限定でスペシャル・プレゼントが当たる応募ステッカー付き。

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【2009/12/01 00:01】 | ISSUE#122 09.11-12 | page top↑
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