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<初出「Groovin'」2008.08-09/ISSUE#119>

INTERVIEW


松本蘭 SPECIAL INTERVIEW

松本蘭-A

こちらはインタビュー記事の2ページ目です。
松本蘭 SPECIAL INTERVIEW 1ページには、以下のリンクからお願いします。


『松本蘭 SPECIAL INTERVIEW』


【インタヴュー&構成:宮城 宙(Groovin’編集部)】






■ソロ・デビュー・アルバム『蘭ing』について

−−:さて、『蘭ing』が完成しての率直な感想をお聞かせ下さい。

松本:素直に嬉しいですね。
"12人のヴァイオリニスト"でも6枚のCDを制作して、CDが作られる現場に居たことは居たんですけど、自分のソロの作品が出来上がるとなったときに改めて、色々な人の色々な想いや愛情が詰まって1枚の作品が出来るんだって事を実感したんですよね。
本当に我が子…っていうと言い過ぎかもしれないですが、凄くいとおしいモノというか…。感慨深いです。

−−:では、このタイトル…『蘭ing』に決まった経緯を教えてください。

松本:『蘭ing』は、現在進行形で、これからも前へ進んでいく、ということなんですが…。
このタイトルは事務所の社長が思いつきでポロッと言った言葉なんですね。
私はもっとステキなタイトルが良かったんですよ(笑)。
なんかちょっとお洒落な横文字の…そういうのがいいと思っていたんですね。
でも、一度『蘭ing』って言われてしまうとインパクトが強すぎて、他が全く出てこなくなってしまって。
でも、それだけインパクトが有るっていうことは、人に覚えて貰えるんじゃないかなって思って。
…気に入ってますよ、今は(笑)。

−−:では、本作のコンセプトを教えてください。

松本:「好きなようにやってください」ってことだったんで、最初は逆に困ってしまったのですが(笑)。
まず、自分の好きな曲をリストアップして、その中で絶対これは入れたいと思ったのが、ヴュータン作曲の「アメリカの思い出」なんです。
この曲を中心に、自分の好きな曲をどういう風に散りばめたらいいかなって考えて、リストアップした曲を見直してみると、どこか懐かしい気持ちになる曲が多かったんですよね。
それで「アメリカの思い出」の"思い出"をキーワードに、誰かを思いやるような、懐かしくなるような1枚にしようと思い、いろいろと厳選してこの収録曲になりました。
結果的にはいろんな国の作曲家の曲が入っているし、いろんなテイストの曲も入っているし、なおかつ耳馴染みのある曲も多いし、凄くヴァラエティに富んだ1枚になったんじゃないかなと思います。

−−:そうですね。私は正直、普段はあまりクラシックを聴かないんですが、クラシックの超メジャーな曲は入っていないけれども、どこかで聴いたことあるなっていう曲が多くて、記憶の中を探りながら、楽しく聴けたんですよね。

松本:そうなんですよ!そういう風にしたかったんですよ、私。
その曲のタイトルだけでは気づかなくても、実際聴いてみたら「ああ!知ってる知ってる!」っていう。
実際、普段生活している中で…例えば、お店で流れている曲とか、テレビで流れている曲もそうだけど、本当にクラシックって耳にする機会が多いですよね。
そのぐらい、クラシック音楽は人々の心や記憶の深いところに有ると思ったんですよ。
なので、ちょっとマニアックだけれども耳馴染みのある曲を中心に入れました。

−−:本当に聴き馴染みやすい作品だなって思いました。

松本:ありがとうございます!どんどん人に勧めてください(笑)!

−−:構成でこだわったところはありますか?

松本:曲順に関しては随分こだわりました。収録曲を選曲しているときも、頭の中ではかなりイメージは出来ていたのですが、その理想にかなり近い形になったと思います。
色々な国の作曲家が入っていて、一見すると一貫性が無いように思われるかもしれないですけど、最初から最後まで聴くと、違和感無く、さりげなく聴ける内容になってるんじゃないかなと思います。

−−:後半に民族色が強い曲を集めているのは、なにか意図があったんでしょうか?

松本:特に意図はなかったんですけど…ただ、CDの最大収録時間の74分って結構長いと思うんですね。
その長い時間を、どうやって飽きさせずに聴いて貰うかっていうのが私の中での課題だったんですよ。
1曲目聴いて、「…はい次!…ああ、もういいや!」っていうふうになっちゃうと、凄く悲しいので。
まずは全部聴いて貰いたいっていう気持ちがあったので、最後に行けば行くほど飽きないようにはしました。

−−:3曲目の「うまれゆく、風 〜Caprice Fantastique〜」は本作唯一のオリジナル曲ですが、作曲をされた加藤昌則さんへ、松本さんから何かリクエストはされたんですか?

松本:この曲は元々、私をイメージして作曲して下さるという事だったのですが、私からは、日本的な香りがして、ロマンティックで、切なくて、クリスタルな響きがあり、疾走感があって、それでいて技術的に難しい所があって…とか、一貫性のないリクエストをしました(笑)。
でも、出来上がった曲を演奏して驚いたのが、そのリクエストが全て盛り込まれていたんです!
加藤さんの才能の素晴らしさに感激しました。
うまく言えませんが、演奏家って、演奏を聴くとその人の事が分かるというか、そういう感性が有るんですね。
今回のCDのための音合わせをしたときに、加藤さんもきっと私がどういう音楽が好きだとか、どういう作品を求めているとかを、私の演奏から瞬時にキャッチして、曲に書いて下さったんだろうなって思います。
本当に嬉しくて、凄く気に入っているので、色々な所で演奏していきたいなと思っています。


■今後の活動について

−−:今後の活動についてお伺いしたいのですが、ソロや弦楽重奏、オーケストラなど色々な演奏形態があると思うんですが、今後チャレンジしたい形態、もしくは挑戦したいジャンルなどはありますか?

松本:今はソロでまさに飛び立とうとしているところなので、ソロに集中したいですね。
ただ、"12人のヴァイオリニスト"というユニットに居たっていうこともありますし、学生時代はオーケストラの音楽祭に参加していたっていうのもありますし、誰かと一緒に演奏するのは凄く好きなんです。
なのでいろんな方と共演して、いろんな方から音楽的な刺激をもらい、自分の演奏スタイルを確立させたいと思っています。
ジャンルについても、クラシックしか弾きませんという訳でもなくて、ジャズやタンゴなどの他のジャンルの音楽も好きでなんで、さまざまなジャンルの方々との共演やコラボレーションはしてみたいなと思ってます。
あくまでヴァイオリンのアコースティックな響きっていうのは大切にしたいとは思っているんですが、いろんな可能性が秘められている楽器だと思うので、ジャンルの線引きをせずにいろんな事にチャレンジしたいなと思います。

−−:次の目標は、やっぱりコンサートの開催ですか?

松本:そうですね。作品を作ることは凄く大事なことですが、やっぱり私は生の演奏を聴いていただきたいという気持ちが凄く強いので、コンサート活動を充実させていきたいと思っています。
今までの様々な活動で学んだことをきちんと糧にして、生かしていきたいので。いろんな人にクラシックの良さを広めて、もっともっとクラシックってこんなに良いんだよ、楽しいんだよ、ということを知って貰えるようなコンサートを開催していきたいと思っています。

−−:最後に『Groovin'』読者に一言お願いします。

松本:私の義理の姉が浜松出身なんですよね。なので、静岡って私の中で勝手に親しみのある県なんですよ!
だから、今回凄く嬉しいです。
まず、CDを手に取って、聴いてもらって。で、繰り返し聴けば聴くほど味が出てくる選曲にできたと思っていますし、封入されているブックレットもかなり充実したものに仕上がっているので、トータルで楽しんで頂けると思います。
それで、良い作品だと思われた際には、いろんな人に広めて欲しいです(笑)。
もちろんコンサートにも足を運んで頂きたいなと思います。


(2009年7月22日/所属事務所にて)



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【2009/09/01 21:59】 | ISSUE#119 09.08-09 | page top↑
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