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Superfly 『Box Emotions』
<初出「Groovin'」2009.08-09/ISSUE#119>



強さ、優しさ、温かさ、孤独…。13の感情を1つの箱に詰めて。
Superfly=越智志帆を鮮烈に印象付ける
待望のセカンド・アルバム。


superfly-A_20090915124134.jpg 2007年、越智志帆と多保孝一による2人組ユニットとしてデビュー、活動していたSuperfly。だが多保はほどなくして表舞台から退き、コンポーザー、アレンジャーに専念。
 昨年5月にリリースされた1stアルバム『Superfly』は、2人ユニットの時代〜越智のソロ・ユニットへとシフトするという、結果的にはSuperfly第一の過渡期の作品となった。
 とはいえその波乱は傍目にはまったくネガティヴな印象を与えなかったばかりか、『Superfly』はこんな時代にあって50万枚超えの大ヒット。越智志帆=Superflyという印象を強く世の中に知らしめることとなる。
 それから1年余。
 新生・Superflyとして100%の純度をもつ初のアルバムが完成。
 蔦谷好位置をサウンド・プロデューサーに迎え、持ち味である往年のロック・サウンドのエッセンスを随所に感じさせながらも、ヴァリエーションはさらに多彩に、より洗練を感じさせる作品となった。
 越智の手がける詞、その歌声もいっそう伸びやかに、さらに表情豊かなものとなっている。

 様々な感情を1曲1曲に込め、1つの箱に詰め込んだアルバム、ということから名付けられたタイトル『Box Emotions』。
 まずは痛快なR&Rの中に強い意志表明をも感じさせる「Alright!!」、Superflyの真骨頂ともいうべき骨太なロック・サウンドで押す「How Do I Survive?」を立て続けに並べ、一気に聴き手を鼓舞。
 パワフルで壮大という形容の似合うメジャー感に溢れた曲の中にあって、「Searching」「春のまぼろし」といった一服の清涼剤的な役割を果たすメロウなミドル・ナンバー、クールかつドライな質感の「アイデンティティの行方」が光る。

 緩急、硬軟織り交ぜながら、ライヴのような展開でアルバムは進行。
 全13曲中6曲と、とにかくタイアップ曲が多いのは、Superflyへの期待度の高さだとは思うが、Superflyが幸運なのはタイアップが多い=強力盤という単純な図式では収まらないところにある。
 パンチの効いたロック・ナンバーからスケールの大きいバラードまで振り幅広く、各種制約があろう中で、ひとつの顔、固定されたイメージに囚われることなく、持ち味を存分に発揮。
 どちらかといえばSuperfly主導といっていい。
 それが痛快だ。
 さすがに「どこかで耳にした」フレーズは多いものの、Superflyの曲はフルで聴いて初めて、フルで聴いてこそ曲のよさがわかるというもの。
 「そこだけ」で済む携帯仕様の音楽との差は歴然だ。
 現在、ヒット・チャートを賑わす女性アーティストの中でも彼女が異彩を放ち、アルバム・アーティストといわれる所以は、音楽性、佇まいばかりでなく、そんなところに依るところも大きいだろう。

 大きな期待を一身に背負い、気付けばチャートの常連となった彼女だが、ともあれキャリアとしてはまだ2作目だ。
 ラストに置かれたささやかなバラード「愛に抱かれて」にある「私は今日もこの街で歌う ずっと歌い続けていくよ」というシンプルなメッセージの、その先のSuperflyに期待したい。

Text by 篠原美江


superfly-J_20090915124140.jpg『Box Emotions』 [初回盤]DVD付 WPZL-30158〜9
1stアルバム『Superfly』が大ヒット。名実ともにトップ・アーティストの仲間入りを果たしたSuperflyの2ndアルバムは、ヒット曲、タイアップ曲満載の超豪華盤!初回盤のみ紙ジャケBOX仕様、全13楽曲のイメージポストカード13枚封入&シングル5曲のPVを収録したDVD付き。

[通常盤]WPCL-10740
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【2009/09/01 23:00】 | ISSUE#119 09.08-09 | page top↑
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