FC2ブログ
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
【--/--/-- --:--】 | スポンサー広告 | page top↑
ユニコーン
<初出「Groovin'」2009.02-03/ISSUE#113>

ユニコーン、まさかの再始動!!16年ぶりの新作は、
あの頃と変わらない遊び心と完成度の高さで"らしさ"が溢れた大傑作!
民生、阿部、川西、EBI、テッシーの5人が揃って
初めて出せるサウンドがここに!


ユニコーン-Aメイン



 そうです!そうなんです!ユニコーンが再始動したんです!
 再結成して欲しいバンドの常にトップにありながらも、再結成はありえないと誰もが思っていたバンドがシングルを出して、アルバムを出して、全国ツアーまでしてしまうんですって!!
 この話を初めて聞いた時、僕の脳内では「ヒゲとボイン」のPVのように5人の侍がやってくるイメージが見えたんです。でも実際やってきたのは5人のジミ・ヘンでしたけどね(笑)。

 先行リリースされたシングル「WAO!」はアクエリアスCMソングで、作詞・作曲、リード・ヴォーカルを阿部が、民生はというとカウベルとコーラスを担当した。
 そこには変わらぬ遊び心と楽曲の完成度の高さがあり、一聴してユニコーンだとわかる"らしさ"に溢れている。改めてこの5人が揃って初めてユニコーンなんだと実感させられる。
 また、この「WAO!」のPVを観ていると彼らから大人の余裕が感じられ、忘れていた何かを思い出させてくれる。アルバムの初回生産限定盤のDVDに収録されているので是非観て欲しい。
 きっと何か感じるものがあるはず…。

 さて、前作『SPRINGMAN』から16年ぶり、9枚目のオリジナル・アルバムとなる本作『シャンブル』は民生作曲が5曲、阿部4曲、EBI3曲、川西2曲、テッシー1曲と絶妙なバランスで構成されている。このメンバー全員が作詞・作曲を手掛け、かつヴォーカルもとれるのがユニコーンがユニコーンである所以だと思う。
 また、よく再結成というと気負ってしまったり、過去を意識してしまったり、時代に合わせてしまったり…と、必ずしもリスナーが望むものではなかったりするアーティストやバンドが多いが、この『シャンブル』は16年の歳月があっても何の違和感も感じさせない、"『SPRINGMAN』の次作"と言い切れる大傑作だ。
 アルバムはパイプ・オルガンの音色とアコギのストロークのゆったりとしたテンポの「ひまわり」で始まる。まるで16年の眠りから覚めるかのように盛り上がっていく楽曲だ。
 ギターのリフと民生の雄叫びから始まる民生節全開の「スカイハイ」、名曲「ロック幸せ」を彷彿とさせるテクノ・ロックとでも呼べる川西作曲の「キミトデカケタ」、ハード・ロックしまくりのテッシー作曲の「オッサンマーチ」、トゥートゥー・コーラスが印象的なEBIヴォーカルの「BLACKTIGER」、セカンド・ラインな「水の戯れ 〜ランチャのテーマ〜」など、メンバーの持ち味を活かしたあの頃と変わらない"らしさ"に包まれたナンバーが目白押し。

 そんな破天荒で素晴らしいアルバムを引っさげて3月からは全国ツアーがスタートするわけだが、今回の再始動のメインってシングルでもアルバムでもなくライヴなんじゃないかと思ったりする。
 40代のいい意味でオッサンになった彼らのステージに興味ありませんか?
 僕はスッゲーあります!
 僕らの記憶の中のユニコーンは20代。「Maybe Blue」や「大迷惑」といったアップ・チューンって演奏されるのかな?とか単純に思ってしまうわけで。でも、きっとそんなことは杞憂に過ぎなくアルバム同様に変わらぬ遊び心を持ったものになるんだろうなって思う。
 そんな思いをめぐらせながらまずは16年ぶりの奇跡に感謝です!!

Text by 常盤安信


back<<1//2//3>>next
スポンサーサイト
【2009/03/02 17:50】 | 過去ログ | page top↑
ユニコーン 3/2
<初出「Groovin'」2009.02-03/ISSUE#113>


ユニコーン-Aサブ


★大規模な全国ツアー開催決定!
ユニコーンツアー 2009 蘇える勤労
詳しくはオフィシャルHP【http://www.unicorn.jp/】をご覧ください。


★『シャンブル』収録曲
01. ひまわり
02. スカイハイ
03. WAO!
04. ボルボレロ
05. ザギンデビュー
06. キミトデカケタ
07. オッサンマーチ
08. AUTUMN LEAVES
09. 水の戯れ 〜ランチャのテーマ〜
10. BLACKTIGER
11. 最後の日
12. R&R IS NO DEAD
13. サラウンド
14. パープルピープル
15. HELLO



シャンブル-J『シャンブル』 [初回生産限定盤]DVD付 KSCL-1368〜9 発売中
16年ぶりに再始動したユニコーンの通算9枚目のオリジナル・アルバムは前作『SPRINGMAN』の延長にある大傑作!阿部ヴォーカルの先行シングル「WAO!」はアクエリアスCMソング。初回生産限定盤にはPVの他、レコーディング風景から飲み会までの貴重な映像が盛りだくさんのDVD付き。


★16年ぶりの新作シングルも好評発売中!
WAO-J初回盤『WAO!』 [初回生産限定盤]DVD付 KSCL-1359〜60 発売中
阿部義晴の手によるユニコーンの復活シングル!変わらない遊び心と、音楽的完成度が高いポイントで結実した、まさに"らしい"1曲。初回生産限定盤はドキュメンタリー映像を収録したDVD付き、特製ブルーモンスターイラスト仕様。

WAO-J通常盤『WAO!』 [通常盤] KSCL-1361
※写真は上が[初回生産限定盤]、下が[通常盤]のジャケットです。



back<<1//2//3>>next
【2009/03/02 17:50】 | 過去ログ | page top↑
ユニコーン 3/3
<初出「Groovin'」2009.02-03/ISSUE#113>

ユニコーン アルバム・ヒストリー


『BOOM』
SRCL-3411/CD/発売中

BOOM-J.jpg結成3ヶ月でオーディションに合格し、その後の伝説の始まりとなる記念すべきデビュー・アルバム。アルバム曲でありながら、シングル並みの認知度を誇る名曲「Maybe Blue」や「Hystery-Mystery」「Pink Prisoner」など粒揃いでポテンシャルの高い、ロックでパンキッシュなナンバーを収録。
『PANIC ATTACK』
SRCL-3412/CD/発売中

PANIC-ATTACK-J.jpgレコーディング前にキーボードの向井が脱退し、サポート・メンバーだった阿部がリリース前に正式加入となった2ndアルバム。「I'M A LOSER」「SUGAR BOY」「ペケペケ」「シンデレラ・アカデミー」「抱けないあの娘 -Great Hip in Japan-」等、キラー・チューン満載で全オリジナル・アルバムの中で1番ポップなアルバム。
『服部』
SRCL-3413/CD/発売中

服部-Jオーケストラを配した1stシングル「大迷惑」が大ヒット!ユニコーンのブレイクを決定づけた3rdアルバム。「服部」「おかしな2人」「デーゲーム」「人生は上々だ」等ヴァラエティに富んだ内容で、これまでのアイドル・バンド的なイメージを払拭し、独自の路線を確立するキッカケとなったアルバム。
『ケダモノの嵐』
SRCL-3414/CD/発売中

ケダモノの嵐-J音楽性のバラバラなメンバーの個性が前面に押し出された最高傑作との呼び声も高い4thアルバム(3ヶ月連続リリース第1弾)。シングル「命果てるまで」、川西の「ロック幸せ」、テッシーの隠れた名曲「自転車泥棒」、衝撃の傑作「CSA」、テレビのテーマ・ソングとなった「働く男」と「スターな男」など収録。



back<<1//2//3>>next



続きを読む
【2009/03/02 17:50】 | 過去ログ | page top↑
ムッシュかまやつ 『1939〜MONSIEUR』
<初出「Groovin'」2009.02-03/ISSUE#113>

終わり無き音楽人生!
ますます盛んな御年70歳、ムッシュかまやつ。
自身の半生を総勢40名以上の音楽仲間と共に
フレッシュな感性で振り返る。


ムッシュかまやつ-A ムッシュかまやつという人は、おそらく日本でいちばん"ライヴへの飛び入り"が多いミュージシャンではないか。
 ヴェテラン若手問わず、ジャンル問わず、ハコの大小も問わず、ライヴの途中でゲスト紹介というひとつの見せ場がやってくると、かなりの確率でムッシュが登場した。
 偶然とはいえ、もう何十年も、何度もそんな場面に出くわしているのだが、迎え入れる側が恐縮していようが、精一杯盛り上げようが、彼は決まって「やあ!」といった感じで客席に向かって片手を挙げ、腰を低くしてステージに上がる。
 大御所ぶった振舞いは微塵もなく、楽しそうにセッションして、もったいぶることなく颯爽と引き揚げていくのだ。
 そんな彼の生誕70年を記念して制作されたこのアルバムも、まさにあの雰囲気そのまま。息子、友人、親戚、新旧ゆかりのミュージシャンら、いずれのコラボレーションも風通しよく、すみずみまで丁寧に作られているのは明らかでも、その楽曲からは妙な気遣いや気取りはまったく感じられない。

 プロデュースは本作の発起人であり、ムッシュとの仕事からその音楽キャリアをスタートさせたという武部聡志が担当。<ムッシュかまやつの半生>をコンセプトに、スパイダース時代〜ソロの代表曲をセルフ・カヴァーしているほか、書き下ろしの新曲も3曲収録している。

 古稀を迎えてなおフットワークの軽いムッシュらしく、若々しく意外性に富んだコラボレーションも面白いが、白眉はなんといってもトータス松本と共演した「どうにかなるさ」だろう。かつて30そこそこのムッシュが醸し出した飄々とした風情を、40を超えたトータスと70になろうという御仁のデュエットが味わい深く一新。
 40年の歳月がもたらしたワインの渋みと甘さにも似た熟成を、しみじみと堪能できる。
 一方、新曲では旧知の仲である松任谷由実が書いた「Be Be きみはMYSTERY」が秀逸だ。グループ時代にはなかった曲調の"最新GS"をムッシュの歌唱で聴くことの新鮮さと、回顧や遊び心を優に超えた"本気"が耳を捉えて離さない。

Text by 篠原美江


ムッシュかまやつ-J『1939〜MONSIEUR』サンキュー ムッシュ IOCD-20261 発売中
ムッシュかまやつ生誕70周年アニヴァーサリー・アルバム。盟友・堺 正章、松任谷由実をはじめ、親戚・森山良子&森山直太朗親子、布袋寅泰、今井美樹ほか豪華アーティストが参加。 ザ・スパイダース時代からの代表曲に新曲3曲を加えた全12曲を収録。






  PRESENT_20080905144612.jpg

■読者プレゼント
ムッシュかまやつ-読プレ4C自身の半生を総勢40名以上の音楽仲間と共にフレッシュな感性で振り返る。生誕70周年アニヴァーサリー・アルバム『1939〜MONSIEUR』を発売したばかりのムッシュかまやつの【サイン入り色紙】を3名様に!
(提供:エイベックス・マーケティング)

>>詳しい応募方法はこちら!!






【2009/03/01 16:48】 | 過去ログ | page top↑
森山良子 『Living』
<初出「Groovin'」2009.02-03/ISSUE#113>

ますます輝きを増している森山良子が、
4年3ヶ月ぶりのオリジナル・アルバムをリリース!
何気ない日常の暮らしに温もりが伝わってくる珠玉の1枚…。



森山良子-A フォークはもちろん、ポップスやジャズ、シャンソンと幅広いジャンルで歌い続けてきた森山良子。
 今や、日本のトップ・シンガーとして揺るぎない地位を確立している彼女が、待望のニュー・アルバムを2月25日にリリースした。

 オリジナル・アルバムとしては実に4年3ヶ月ぶりとなる今作のタイトルは、『Living』。そのタイトル通り、自身の生き方のメッセージとともに、何気ない日常の暮らしの温もりが伝わってくるような仕上がりだ。
 気心の知れたツアー・メンバーがレコーディングや作品づくりに参加していることもあり、まさに"森山良子のリヴィング・ルームへようこそ"という素朴な優しさに満ちている。
 泣いても傷ついても"人生は甘くてにがいキャンディーのよう"と歌う「candy」を始め、ラテン・フレイヴァーのリズムが心地よい「月影のアレグロ」、ノスタルジックな雰囲気が深い情感を誘う「風のワルツ」、むせび泣くギターが印象的なミディアム・チューン「流星夜」など、このアルバムのために書き下ろされた8曲の新曲に加え、フジテレビ系ドラマ『拝啓、父上様』の主題歌として話題を呼んだ「パピエ」や同ドラマの挿入歌「手」、大ヒット映画『明日への遺言』の主題歌「ねがい」、テレビ東京系『田舎に泊まろう!』のエンディング・テーマ「君にありがとう」といったお馴染みのナンバーを収録。
 また、サーカスに提供した「家族写真」のセルフ・カヴァーも収められている。
 ラテンからワルツ、ジャズ、16ビート、子守唄まで、多彩なエッセンスが詰まったこの『Living』。どの楽曲も丁寧に練り込まれ、高いクオリティーを感じさせてくれるが、そのメロディーと言葉は、決して奇をてらったものではない。
 本質的な豊かさを湛えた今作は、家のリヴィングでくつろぐように、ゆったりとした気分で聴いて欲しい。
 デビューから40年を経た今なお"現在進行形"のスタンスで活躍し続ける森山良子。3月13日からは、新たなツアー「森山良子コンサートツアー 2009〜2010」もスタートする。ますます輝きを増している彼女から目が離せない。

Text by 池 佐和子



森山良子-J『Living』 MUCD-1201 発売中
4年3ヶ月ぶりのオリジナル・アルバム。フジテレビ系ドラマ『拝啓、父上様』主題歌「パピエ」、映画『明日への遺言』主題歌「ねがい」といったヒット・シングルを含む、全13曲。ラテンからワルツ、ジャズ、16ビート、子守唄など、多彩なエッセンスが詰まった1枚。
【2009/03/01 16:40】 | 過去ログ | page top↑
Dragon Ash 『FREEDOM』
<初出「Groovin'」2009.02-03/ISSUE#113>

10年の活動を総括したベスト盤を経て、
新たな道を歩みだすDragon Ash。
これからも真の意味でシーンへのカウンターであり続ける彼らが、
自由と連帯、そして歓喜のアルバム『FREEDOM』をリリース!


Dragon-Ash-A.jpg


 Dragon Ash(以降、DA)が、デビューから10年の活動の集大成となるベスト・アルバム2枚をリリースして以来、初のオリジナル・アルバムをリリースする。
 『Rio de Emocion』と『INDEPENDIENTE』の過去2作では、ラテン・ミュージックとロックの融合を推し進め、DAでしかあり得ないスタイルを確立してきた。
 そして今作は『FREEDOM』という単純明快なタイトルが表すように、オーディエンスと共に歌い踊るという一点での瞬発力と爆発力が半端じゃない。アルバムはライヴをするために作っているというDAの想いを体現するように、とにかく大勢のオーディエンスと共に聴いて踊り騒ぎたい衝動に駆られる。

 「Intro」から間髪置かずにはじまるタイトル曲「Freedom」のもたらす歓喜が、計り知れないパワーをもって僕らを引き連れていく。
 「Desperado」の勇気と熱情、「Big Town Rhapsody」の物語性、「Velvet Touch」の軽やかな連帯感、「Mixture」の重量感、「Dear Mosh Pit」での包容力とブレイク後に倍転するハッチャケっぷり、フルートが奏でるテーマも印象的な「Bonita」の抒情性、盟友SBKと連帯を謳う「Episode 6」の祝祭感。
 収録曲のほとんどすべての歌詞に"自由" "Free" "Freedom"という言葉が散りばめられ、"自由と連帯"というテーマがアルバム全体を通奏低音のように流れている。

 Kjは雑誌のインタヴューで今作を「バンド内の決起集会的なアルバム」と語っていたが、果たして今作ではこれまでの集大成的なバンド・サウンドが生まれている。
 もはやジャンル分けは一切関係ない真にオルタナティヴでプログレッシヴなサウンドと、Kjの歌う豊潤なメロディ。そして何よりも、これまでになく近しい距離感で歌う"言葉"が印象的だ。

 アルバム中盤で一際輝きを放つ「繋がりSUNSET」は、Kjの"歌いたいメロディと言葉"が何の衒いもなくストレートに表現された名曲だ。ここまで饒舌に、そして良い意味で無防備に自分の気持ちを歌い紡ぐKjがとても近しく感じる。
 "そういつだって僕らは 声荒げ誰かを求め"という真摯な想い。僕らの心に真っ直ぐ語りかけてくる"そうさ一人じゃない"という言葉に、どれだけの感動を覚えたことか。
 そしてオーディエンス、スタッフ、友人や家族への感謝と連帯を高らかに歌い上げる「運命共同体」のなんと誇らしくも感動的なことか。これらは曲調こそ違えど、「陽はまたのぼりくりかえす」「Viva la revolution」「百合の咲く場所で」「morrow」「Canvas」などに通じるインプレッションを残す。

 自由であれ、そして共に行こう。DAはこの想いを胸に、これからの新しい10年を歩んでいくんだろう。このひどくややこしい時代を生きていくには、皆で"自由と連帯"を掲げて実践し続けるしかないんだ。志高く、音楽への誠実さをもって。
 "俺たちは dream believer 誰だってそう freedom 輪になって行こうぜ yours and my way"…そう、行こう。

Text by 鈴木 篤(すみや本社 営業グループ)


Dragon-Ash-J.jpg『FREEDOM』 [初回限定盤]DVD付 VIZL-322
10年の活動を総括したベスト盤リリース後、初のオリジナル・アルバム。シングル「Velvet Touch」「繋がりSUNSET」「運命共同体」を含む、自由と連帯を希求する全14曲。初回限定盤には5曲のビデオ・クリップと映像作品「Carnival」を収録したDVD付き!
[通常盤] VICL-63250
【2009/03/01 16:40】 | 過去ログ | page top↑
アンジェラ・アキ 『ANSWER』
<初出「Groovin'」2009.02-03/ISSUE#113>

生きること、愛することへの「答え」を探している、すべての人へ。
自分で見つける答え、その大きな手がかりとなるラヴ・ソング13編。
コンセプチュアルな作品としてひとつの到達点に達した
アンジェラ・アキ、最新作。


アンジェラ・アキ-A 「手紙 〜拝啓 十五の君へ〜」を初めて聴いたとき、チャートを賑わしたどんな「頑張れソング」も「頑張らなくていいよソング」もちょっと敵わないと思った。
 15年前の僕と15年後の僕の対話形式で、自分が自分に送るメッセージとしての歌になっているこの曲は、その発想の新しさはもとより、愛をもってキッパリとした現実を突きつける真摯さが何より印象的だ。
 くじけずに生き続けた先にも苦しいことは待っているということ。その一方で、この先に待っているのは決して不幸なことばかりではないこと。誰に言われるでもなく自分で生き、自分で自分自身の未来を見届けようということ。
 "自分で自分を信じる"ということが、どういうことかということ。生きているというよりは、ただ生きてしまっている人々に向けて、誰もが歌にしたかったであろう、誰もが聴きたかったであろうメッセージを、こんな平易な言葉で形にした歌を、ほかに知らない。

 全13曲中、唯一のシングル曲である「手紙〜」を冒頭に置いた最新作。
 「手紙〜」がヒットした背景とアンジェラという人のキャラクターを考えれば、ややもすると"お姉さんにしたいNo.1"的存在を打ち出した内容になるという可能性も考えたが、さにあらず。聴き進めていくほどに成熟したひとりの女性としてのリアリティが見えてくる。そんな作品である。

 洋楽の対訳のような独特のリリック、日本的な要素と洋楽的な要素が絶妙にミックスされたメロディとピアノを主軸においたサウンド・プロダクションは、相変わらず高いスタンダード性をもつ。
 そこに多彩な情景と、主人公の感情に沿った豊かな歌心が加わり、バラード〜ミドル・ナンバーが中心ながらも飽きさせない。「Knockin' On Heaven's Door」「We're All Alone」といった洋楽曲の日本語詞カヴァーは自作曲のように違和感なく作品に溶け込み、ベン・フォールズとの共作曲「Black Glasses」は終盤のアクセントとして存在感を放つ。

 シングル曲に左右されることがないからか、コンセプト・アルバム的な色合いも濃厚だ。道ならぬ恋の只中で揺らぐ女心、初めて愛を知った喜びと初めて失った愛の追憶など、さまざまな愛の形とそれに伴う情感、疑問、気付きをノンフィクションともフィクションともとれるタッチで丁寧に描いていく。ときにネガティヴな単語を用いることも厭わない。
 そうやって、誰か=あなたに、より踏み込んで、互いの人生観を重ね合わせていく。それが今の彼女の在り方なのかもしれない。ハイライトはアルバム後半、10分半に及ぶ大作「レクイエム」だろう。
 さながらひとり音楽劇といった様相のこの曲は、「人間は死を受け入れて初めて、これまでのささやかな幸福を知るものだ」という人生究極のテーマを歌った壮大なファンタジー。
 聴後、感動とも放心ともつかない状態の中に、強烈な叫びだけがいつまでも残った。

 トータル・タイム70分。神様でも占い師でもないシンガー・ソングライターとしてのメッセージ、その精一杯を、彼女はこのアルバムに注ぎ込んでいる。

Text by 篠原美江



アンジェラ・アキ-J『ANSWER』 [初回生産限定盤]DVD付 ESCL-3168〜9
ゴールド・ディスク獲得の大ロング・セラー「手紙 〜拝啓 十五の君へ〜」、映画『ヘブンズ・ドア』主題歌「Knockin' On Heaven's Door」を収録した待望の3rdアルバム。初回生産限定盤には「手紙・合唱ニューバージョン」映像等を収めた特典DVD付き。
[通常盤] ESCL-3170
【2009/03/01 16:35】 | 過去ログ | page top↑
RADWIMPS 『アルトコロニーの定理』
<初出「Groovin'」2009.02-03/ISSUE#113>

この時はRADWIMPSと僕らのために。
前作から約2年の月日が流れ、そして、時は熟した。
2009年ロック界の最大級の事件の名は『アルトコロニーの定理』。


RADWIMPS-A.jpg


 僕が彼らを知ったのは2005年11月、メジャー第1弾シングルとなる「25コ目の染色体」でだ。
 某レコード店で試聴した時、こんなモダンなロックをプログレッシヴに、多層的に響かせるバンドが日本にも出てきたんだ!と驚いた事を覚えている。

 そこからの怒涛の快進撃は記憶に新しいが、一応おさらいしておくと、2006年2月にメジャー第1弾にして3枚目のアルバム『RADWIMPS3 〜無人島に持っていき忘れた一枚〜』がオリコン初登場13位、同年12月には早くも4枚目のアルバム『RADWIMPS4 〜おかずのごはん〜』をリリースし、うなぎ登りの初登場5位とその知名度を一気にメジャー・フィールドまで持っていく。
 2007年は名盤『〜4』が完全にひとり歩きし始め、常に売れ続けていた、というのが店頭での印象。そして2008年1月23日、シングル「オーダーメイド」がオリコン初登場1位を獲得し、この時点の最高到達点をマークする。
 そこから1年と数ヶ月。遂に5枚目のオリジナル・アルバム『アルトコロニーの定理』(今回は『〜5』じゃないの?)が世に放たれる。はっきりと断言出来るが、このアルバムできっと彼らは最大級の成功を収めるだろう。
 それくらいRADWIMPSの音楽は多くの人に待たれているはずだ。

 『〜3』から『〜4』への音楽的飛躍が凄まじいレヴェルで行われていた事を考えると、今作はある意味で彼らのひとつの完成形となるはずだ。
 現状、耳にする事の出来る新曲2曲、あまりにも切ない全編英語詞の「雨音子」、野田特有の言葉遊びがレッチリの如く高速ラッピングで連射される「おしゃかしゃま」。そして前述の昨年リリースされた先行シングル、究極の恋愛ソングであり、哲学的な生命起源論「オーダーメイド」。
 この3曲が指し示す先は圧倒的なクオリティと創造力のるつぼだ。野田の歌詞は恋愛に起因しているものがほとんどと言うか全てに近いが、彼が何を言いたいかはあまり重要ではなく、人によっては恋愛の歌だし、人によってはもっと哲学的な普遍論、また人によってはぜんぜん違う事を考えるかもしれない。
 そんな多くの人を許容する歌詞を書ける事が野田という才能の素晴らしさだ。そしてそれを支えるバックのイマジネーション溢れるトラック。幾層にも重ねられる繊細なメロディと遊びのつまったリフとリズム。ギター、ベース、ドラムスというシンプルなバンド構成である事を全く感じさせない多層的な音像はここに極まったと言える。
 2009年3月、その記念碑的傑作に出会える事を心から祝福しよう。僕らにはRADWIMPSがいる。

Text by 中野智人(すみや本社 営業グループ)


RADWIMPS-J.jpg『アルトコロニーの定理』 TOCT-26730 3/11発売
RADWIMPSの強みである多くの人々を許容する歌詞、複雑な音構成をしていながらも美しくシンプルなメロディが立ち上がるトラック群。5枚目にして、ここにひとつの完成形が現出する事は確実だ。どうやら2009年は彼らの年になりそうだ。
【2009/03/01 16:35】 | 過去ログ | page top↑
上松秀実 『時代』
<初出「Groovin'」2009.02-03/ISSUE#113>

デビュー・シングルで業界を震撼させた上松秀実。
第2弾シングルは、社会や我々への超重量級のメッセージ・ソング。
あなたは、この重たい言葉を受けとめられるか?


上松秀実-A


 昨年10月、両A面シングル『Dear My Friends /トラウマ』でデビューした上松秀実。
 新潟県佐渡島出身、郷土の民謡に親しんだことを感じさせる個性的な歌声と、強烈なメッセージを持つ歌詞が注目され、音楽業界で話題となり、今年ブレイクの予感を密かに抱いている人も多い。
 そんな中、2009年3月、待望の2ndシングルのリリースである。

 今作「時代」は、デビュー前に既に自宅録音にて制作されていたという。上松秀実らしさが色濃く出ている曲であり、前作以上に重いメッセージ性を持っている。
 地球温暖化や環境破壊は日々誰にでも分かるレヴェルで差し迫り、しかし、まずい、と思うだけで私たちは何もできない。彼女の歌には、そんな時代に対しての憂いや、でもしょうがないんだという諦めが含まれるが、それでいて、この時代を自分なりにどこか前向きに背負っていこうと、歩んでいこうとする凛とした逞しさを感じる。
 そして、そんな大きな地球標準のテーマを歌いつつも、半径5mで起こる身の周りの出来事も取り上げていて、その両端のトピックスを行き来する作詞のセンスが、とても素晴らしい。技術に裏打ちされた緩急は、まるで人を心酔させる演説によくある"静"と"動"の緩急を目の当たりにしているかのようである。

 また、彼女が持ついまどきの若者っぽい風貌と、この社会に一石を投じるような曲の内容とのギャップも、問題をより日常に近いレヴェルにあわせ、リスナーの共感を呼ぶのだろう。
 そもそも、かつてのフォークやパンクも、その内容は社会への批判でありながら、ファッションはユース・カルチャーの中にあった。だからこそ受け入れられた。今、当時のフォークやパンクに代替するのは、もしかしたら彼女のような音楽なのかもしれない。

 昔(と言っても20年前だが)、井上陽水の「最後のニュース」という曲があったが、僕は、この「時代」という曲を聴いて、その曲を思い浮かべた。「最後のニュース」もさんざん危機感を煽っておいて、"今 あなたにGood-Night"とクールにささやいて締めくくる。なにか共通するものがあるように思う。

Text by 松本真一(函南店



上松秀実-J『時代』 TFCC-89267 3/4発売
2008年10月のデビュー・シングル『Dear My Friends / トラウマ』で鮮烈なデビューを飾った上松秀実。2ndシングル「時代」は、混迷する今という時代を生きる私たちへの示唆と強烈なメッセージを投げかける。
【2009/03/01 16:31】 | 過去ログ | page top↑
Cornelius 『CM3』
<初出「Groovin'」2009.02-03/ISSUE#113>

久々の新作は、Cornelius reMix 第3弾=『CM3』!
ジャンルも世代も国境も越えた豪華アーティスト陣の楽曲を
Corneliusが繊細かつ大胆に再構築!!


コーネリアス-A4C



 北米限定で発売されたDVDとCDの2枚組『Sensurround+B-Sides』が第51回グラミー賞「Best Surround Sound Album賞」にノミネートされるという快挙も記憶に新しいCorneliusの最新作は、リミックス・アルバム『CM3』だ。
 今作は4thアルバム『POINT』が発表された翌年の2002年から、最新オリジナル・アルバム『SENSUOUS』を経てワールド・ツアー「SENSUOUS SYNCHRONIZED SHOW」が敢行された2006年あたりまでの5年間に手掛けたものが中心に収録されている。

 2003年に発表されたリミックス・アルバム『CM2』では、3rdアルバム『FANTASMA』のファンタジックなきらめきや浮遊感を飾り付けるようなポップ&トリッキーでサービス精神旺盛な表現から、4thアルバム『POINT』のアコースティックで比較的ミニマルな表現に至るまでの遍歴を垣間見ることができた。

 そして今作『CM3』では、5thアルバム『SENSUOUS』で見せた、アルバムのテーマ的な部分さえもそぎ落とした事により多様になった楽曲群に対する、更に強くなったサウンドへのこだわりを随所に感じることが出来る。
 盟友の電気グルーヴ×スチャダラパーを始め、Crystal Kay、坂本龍一やジェームス・ブラウンなど、ヴァラエティに富んだアーティスト陣の楽曲の音数を必要最小限にし、Corneliusサウンドを注入。シンプルに仕上げられた楽曲の内側でCorneliusが脈打つ様相で、両者のアイデンティティが絶妙のバランスで感じられるように完成しており、単なるリミックス盤にとどまっていないのは流石。

 世界を舞台に、マイペースながら着実に音楽ファンを虜にし続けるCornelius。『CM3』で次の一手に備えることをお薦めする。

Text by 宮城 宙

コーネリアス-J4C『CM3』 WPCL-10658 3/11発売予定
Crystal Kayからジェームス・ブラウンまで、ジャンルも世代も国境も越えた豪華アーティスト陣の作品をCorneliusが再構築した全11曲を収録。リミックス盤ながら現在進行形のCorneliusを体感できる1枚に仕上がった。同時発売のDVDとのW購入特典として抽選でオリジナル・グッズをプレゼント。
【2009/03/01 16:30】 | 過去ログ | page top↑
氷室京介 『L'EGOISTE』
<初出「Groovin'」2009.02-03/ISSUE#113>

ソロ・デビュー20周年記念リリースの第2弾は
4ヶ月連続ライヴDVDリリース!
「TOUR 1993 L'EGOISTE」のリアンコール・ライヴを初映像化!


氷室京介-A 自身初のシングル・コンプリート・ベストを引っ提げた全国ツアーが大盛況のうちに終了し、ソロ・デビュー20周年となった2008年を最高の形で締めくくった氷室京介。そんな彼が、多くのファンが待ち望んでいたライヴDVD『L'EGOISTE』を2月25日にリリースした。

 今作は、20周年アニヴァーサリー企画の第2弾として今年1月よりスタートした"4ヶ月連続ライヴDVDリリース"の2枚目の作品(1枚目は『20th ANNIVERSARY TOUR 2008 JUST MOVIN'ON -MORAL〜PRESENT-』)。1993年に行われた全国ツアー「TOUR 1993 L'EGOISTE」のリアンコール・ライヴを収録したレアな1枚だ。
 アルバム『Memories Of Blue』のリリース直後、全国39ヶ所50公演の規模で組まれていた同ツアー。そのツアー3本目となった大阪城ホール公演は、氷室本人の体調不良のため、予定されていたセット・リストをやり遂げるものの、自身にとっては不本意なまま終了。プロとしてこれをよしとしなかった彼は、なんとステージ上から観客に向けて「ここにいる全員を招待する!」と公約し、後日、異例の再ライヴを国立代々木競技場第一体育館にて実現させたのだ。
 今作には、その"予定外の51本目のライヴ"が収められている。ライヴは、初のミリオン・セラーとなった「KISS ME」を皮切りに、「ANGEL」「JEALOUSYを眠らせて」など全20曲を披露。氷室とオーディエンスの"約束の再会"とあって、会場の一体感も格別だ。
 15年の時を経て、初めて映像化された伝説のライヴ。
 彼のキャリアの中でも、とりわけ貴重なステージとなっただけに、この機会にしっかりと堪能したい。

 今作に続き、3月には『KING OF ROCK SHOW 88's-89's TURNING PROCESS』を含む全5タイトルを、4月には、2005年のカウントダウン・ライヴを収めた『KYOSUKE HIMURO COUNTDOWN LIVE 〜CROSSOVER 05-06〜』をリリースする氷室京介。ファンにとっては楽しみな日々が続きそうだ。

Text by 池 佐和子



氷室京介-J『L'EGOISTE』 TOBF-5619 発売中
アルバム『Memories Of Blue』を引っ提げた全国ツアー"TOUR 1993 L'EGOISTE"の異例のリアンコール・ライヴを初の映像化。初回生産限定盤のみスペシャル・パッケージ仕様、完全復刻TOURパンフレット(縮小版)、TOUR STAFF PASS、復刻TOUR Tシャツ応募券封入。
【2009/03/01 16:29】 | 過去ログ | page top↑
METAL ON METAL #113
<初出「Groovin'」2009.02-03/ISSUE#113>


2009年も早くも2月が終わろうとしています、皆さんいかがお過ごしでしょうか?ビッグ・タイトルが出尽くした感のある2008年だったので、今年は地味なのかと思いきや、今月もかなり濃い〜いタイトルが目白押しで死にそうです。今月は復活作、新人、期待の新作などバランス良くリリースされ、またその全ての内容が稀に見る大豊作状態!! ここに載せられなかったバンドでも、ルナティカ、マインド・オデッセイ、ノーザン・キングス、アビゲイル・ウィリアムス、オブスキュラ、クリスタル・アイズなどなど、挙げれば切りがないほど、今月はヤバイです!! さぁ今月のお昼は安めで我慢してCDを買いましょう!!(三津山)


インペリテリ
『ウィキッド・メイデン』
---------------------------------
インペリテリ-JCD
VICP-64650
発売中
最強タッグ約9年ぶりに復活!ロブ・ロックが遂に帰ってきた!! 若いメタル・ファンは、クリス・インペリテリの超光速ギターも、ロブの超ハイトーン(①の頭から超ハイトーンだ!)も知らないと思うので必聴!キーボードが大々的にフィーチャーされ音の厚みも増し、抜群のミックスで音のバランスも最高!!(野邊)
ハーモニー
『チャプターⅡ:アフターマス』
---------------------------------
ハーモニー-JCD
KICP-1351
発売中
前作が輸入盤市場で一部メロスピ・ファンの間で好評だったスウェーデンのバンドの国内デビュー2nd。話題になるのも納得のメロディ・センスとテクニック、そしてこの手のバンドにしては珍しく、リフのオリジナリティにもこだわりが見て取れるのが好印象だ。特筆すべきはヴォーカルの巧さ!! これはすごい!!(三津山)
イット・バイツ
『ザ・トール・シップス』
---------------------------------
イット・バイツ-JCD
[限定プレス盤]KICP-91355
[通常盤]KICP-1355
3/11発売
デビューが早すぎたのか、卓越したメロディ・センスとテクニック、高いミュージシャンシップであったにもかかわらず、名作3枚を残して解散してしまった彼らが遂に復活!! 本物の才能は錆びないと証明した傑作。メロディアス・ファンにこれを聴いて泣かない人はいないだろう。限定プレス盤はSHM-CD仕様。(三津山)
RED
『イノセンス&インスティンクト 
  -ジャパン・スペシャル・エディション-』
---------------------------------
レッド-JCD
BVCP-21665
3/4発売
アメリカ産メロディック・ラウドの2nd。アグレッシヴな演奏隊とVo、ピアノやストリングスの哀愁、その2つの絡み合いの美しいこと…。そりゃ原稿を書く手も止めて聴き入っちゃいます。人間の持つ二面性がテーマのこのアルバム。それは確実に表現されているし、革命的なアルバムである!言い切ります!(小田川)
エントワイン
『ペインステインド』

---------------------------------
エントワイン-JCD
MICP-10822
発売中
前2作で急激な成長をみせた極寒の北国フィンランド産ゴシック・メタル・バンド。HIMにも負けないメランコリックなヴォーカルと、ヘヴィで時にドゥーミーなグルーヴ、そしてフィンランドらしさを最も引き出してくれる、凍るようなキーボード!アヴァロン・レーベルに移籍しての6作目は最高傑作間違いなし!(小田川)

ブルース・ブイエ
『インターヴェンションズ』
---------------------------------
ブルースブイエ-JCD
KICP-1354
発売中
懐かしい名前の登場だ!! かつてレーサーXでポール・ギルバートとの高速ツイン・ギターがおなじみの、ブルース・ブイエのソロ2作目。インスト作ではあるが、名前から想像される単なるピロピロ系ではなく、メロディ、表現力の伴ったアルバムで、ポールよりも表現力では上だと思う!! ギター・ファン必聴盤!!(三津山)

タロン
『フォールン・エンジェルズ』
---------------------------------
タロン-JCD
POCE-16048
発売中
カリフォルニア出身のメロディアス・ハードの国内デビュー2nd。キャリア自体は1995年結成のヴォクセンからなので、とっくに中堅以上だが、エネルギーが溢れる爽快なアルバムだ。メロディ、Vo、楽器隊と全てがハイ・レヴェル!! 2ndでなきゃブライテスト・ホープ候補だったのに…サイコー!!(三津山)
カンニバル・コープス
『エヴァイスレイション・プレイグ』
---------------------------------
カンニバル・コープス-JCD+DVD
MBCY-1103
3/11発売
デスメタル・オリジネイターの11作目、敬遠しがちなヴィジュアルだが、音楽性は楽曲、演奏力共に、全てのエクストリーム・サウンドのグルーヴを兼ね備える。もちろん歌詞は殺戮・殺傷・虐殺・凌辱など様々な無慈悲なテーマが炸裂する禁断のサウンド。ゴア・マニアから一般の音楽ファンまで、禁断の果実に触れろ!24PブックレットとDVD同梱!(伊藤)
ハンマーフォール
『ノー・サクリファイス、ノー・ヴィクトリー』
---------------------------------
ハンマーフォール-JCD
[初回限定盤]MICP-30005
[通常盤]MICP-10825
発売中
ここ数作消化不良気味だったと言える彼らだが、大幅なメンバー・チェンジを経て、2年4ヶ月ぶりに放つ新作は、インスト⑦に代表されるように、新加入のGを前面に押し出した、オーセンティックなパワー・メタルになっている。LIVEで大合唱必至の新たなアンセム・チューンもあり。初回限定盤はSHM-CD仕様。(野邊)
ジェフ・ルーミズ
『ゼロ・オーダー・フェイズ』
---------------------------------
ジェフルーミズ-JCD
KICP-1352
発売中
ジェフ・ルーミズ(ネヴァーモア)の初ソロ・インスト・アルバム。ネヴァーモアでもそのテクニシャンぶりはお馴染みだが、このソロ・アルバムではそれに輪をかけて、バカテクぶりを発揮!! 最近ではこんなにテクニック重視のインスト・アルバムを聴くのも珍しく逆に新鮮。ギター・キッズ必聴の1枚である。(三津山)
ラム・オヴ・ゴッド
『ラス』
---------------------------------
ラス-JCD
RRCY-21335
発売中
前作が世界中で大ヒット!グラミーにもノミネートされるという大活躍をみせてから早2年、遂に待望の新作の登場だ。前作の成功によるプレッシャーも何のその、どこを切っても彼ららしいふてぶてしさ溢れるアルバムに、ガッツ・ポーズ(メタルにグラミーは関係ないわなぁ)!! 3月の来日が待ち遠しい!!(三津山)
■『METAL ON METAL』 ライター
■『METAL ON METAL』 ライター
野邊:マッドブッチャー野邊(富士中央店)
葛原 :トーキングモジュレーター葛原(磐田南店)
市村 :ブラックファイヤー市村(玉川高島屋S・C店)
三津山 :ジョン・ボン・三津山(玉川高島屋S・C店)
伊藤:ヴァルザック伊藤(玉川高島屋S・C店)
小田川:ヴァイキンガー小田川(宇都宮FKDインターパーク店)
【2009/03/01 16:25】 | METAL on METAL | page top↑
come to my shop, please!! ウチヘオイデヨ!! Vol.1 宇都宮FKDインターパーク店
<初出「Groovin'」2009.02-03/ISSUE#113>


ウチヘオイデヨ!!


Vol.1 宇都宮FKDインターパーク店
店長
作山和教
kazunori sakuyama




インターパーク店入口
左:セール中なのでにぎやかさを前面に出した入り口ヒット・コーナー。
右:まさに映画を表現したポケモンDVDのディスプレイ。



GSコーナー 約6年前のOPENより「北関東の要」と勝手に自負しております、宇都宮FKDインターパーク店です。
 静岡のみなさまにはなじみが薄いかと思いますが、ここはFKDショッピングモール宇都宮インターパーク店という、大きな商業集積の核店舗の中にあるテナント店です。
 190坪の売場をCD/DVDのセル・オンリーで使用しており、カテゴリーごとにまとめられた豊富な(しかもコアな)品揃えでお客様をお待ちしております。
日に多く来店されるファミリー向けとして、お子様にはキッズ商品(NHKの子供番組、ドラえもん、アンパンマンはほぼコンプリート!)を、お父さんには懐かしい特撮もの(仮面ライダー、ウルトラマンは圧巻!)や大人のロック/フォークを、おじいちゃん、おばあちゃんには歌謡曲や永遠の名画など「3世代を楽しませる」お店にすべく、日々精進しております。
20世紀少年コーナー
この地域には他にもショッピングモールは点在し、お客様の選択眼も厳しい中、北関東道(茨城・栃木・群馬・埼玉を結ぶ高速道路)も数年後には全面開通するので文字通り北関東のすべての皆様に選んでいただけるよう、がんばります。

■宇都宮FKDインターパーク店からのお知らせ



FKDでは新人・ベテラン問わず、
さまざまなアーティストを招いて
インストア・ライヴも盛んに行っています。

詳しくは店頭告知、福田屋HP、
FKDインターパーク店ブログにて。

【FKDインターパーク店ブログ】
http://sumiyafkd.blog17.fc2.com/


スタッフ写真
<写真>

上:これぞファンには"ワンダーランド"なGS特集。
中:本編DVD発売前から力を入れて展開中の20世紀少年特集。
下:当店のスタッフ。閉店後に近隣ショップ(TGM江田店長)にご協力いただいて撮影。遅番勤務のスタッフは、暇さえあれば売場の作り込みに精を出しています。




作山和教のMy Best Choice!!


デラニー&ボニー
『D&Bトゥゲザー』
デラニー&ボニー-CD
MHCP-2038
発売中
私をズブズブと深い沼へと引きずり込んだ罪深い1枚。すみやの中古(B-EX)扱い時代、ひょんなことから手に入れました(中古ですみません。後に買い直しました)。1970年前後に、クラプトンやジョージ・ハリスンを虜にしたD&Bはルーツ回帰系サウンドの象徴。どこから食べてもすぐおいしい、具沢山のカレー・パンと評したい。クラプトンが後に彼らのバック・バンドを引き抜いてデレク&ドミノスを結成するのはご存知の通り。



宇都宮FKDインターパーク店
【2009/03/01 16:14】 | ウチヘオイデヨ!! | page top↑
P38□+♡=LOVE企画
<初出「Groovin'」2009.02-03/ISSUE#113>


rogo.jpg



只今、TSUTAYAすみや全店では「□+♡=LOVE」キャンペーンを開催中。
身近すぎて当たり前になりがちな、大切な人達との「つながり」。
そんな「つながり」を再確認できる素敵な音楽や映画をご紹介しています。
「□」に当てはまる作品を見つけて、恋人や友人、家族と温かなひとときを過ごしてみてはいかがですか?
ここでは8作品をピック・アップ。店頭ではこの他にも多数レコメンド中。是非ご来店頂き、あなたにぴったりの作品をお探し下さい。


おかえり / V.A.
おかえり
名称未設定-5
SMDR/発売中
CD MHCL-1476
あなたの帰る場所はどこですか?家族と暮らした故郷、仲間と日が暮れるまで駆け回ったグラウンド、大切な人と出会い、別れたあの場所…。そんな人生の様々な場面を思い起こさせる味わい深い歌を集めたコンセプト・アルバム。小田和正「君住む街へ」、Princess Princess「パパ」、奥田民生「息子」、一青 窈「ただいま」などを収録。
プレミア・シート〜愛と歓びのうた / V.A.
Premiere_SEAT.jpg
名称未設定-5
BMG JAPAN
3/11発売
CD BVC2-31096

その特等席、隣には誰をお誘いしますか?クラシカル・クロスオーヴァーのスターたちによる夢の競演。イル・ディーヴォ、ポール・ポッツ、イノセンス with カルロス・マリン他、その美しくドラマティックな歌声によってなぞられる旋律にたっぷりと酔いしれてみてはいかがでしょう。愛する人と甘くラグジュアリーな一時をどうぞ。
マンマ・ミーア!
ザ・ムーヴィー・サウンドトラック
マンマ・ミーア名称未設定-5
ユニバーサル
インターナショナル
発売中
CD〈デラックス・エディション/
DVD+特別劇場優待券付〉UICP-1103
〈日本盤オリジナル・スリップケース/
女手ひとつで育てられたソフィの結婚式には、ヴァージン・ロードを一緒に歩く父親の候補になんと3人の男が登場!?全世界を総立ちにさせ、ハッピーにし続ける大ヒット・ミュージカルの映画版サントラ。メリル・ストリープら映画キャストによって歌われるABBAのヒット・ナンバーは、ビヨルン&ベニーによるプロデュース。
※写真は〈日本盤オリジナル・スリップケース/映画割引券付〉です。なお〈デラックス・エディション〉のDVDには「ビハインド・ザ・ミュージック」(ビヨルン&ベニーのインタヴューなどを収録)や「ギミー!ギミー!ギミー!VIDEO」(アマンダ・セイフライド・出演)を収録。
特別劇場優待券付〉UICP-1102
エターナル・フレーム〜パーフェクト・ベスト /
バングルス
バングルス
名称未設定-5
SMJI
発売中

CD〈初回生産限定盤/DVD付〉
SICP-2154
〈通常盤〉SICP-2156
1980年代を代表する4人組女性バンド、バングルス。美しいメロディ、憂いを含む愛くるしいヴォーカル、それをバック・アップする華やかなコーラス…30年近い月日を重ねてもなお輝き続ける楽曲たち。ウエディングの定番「胸いっぱいの愛」や、「マニック・マンデー」「エジプシャン」他、ヒット曲満載のベスト・アルバム。
※〈初回生産限定盤〉は「胸いっぱいの愛」「マニック・マンデー」「エジプシャン」「恋の手ほどき」のミュージック・ビデオを収録したDVD付き。





続きを読む
【2009/03/01 16:09】 | 過去ログ | page top↑
Catch Up! 『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』
<初出「Groovin'」2009.02-03/ISSUE#113>


タイトルロゴ-web
©2007 若松プロダクション

見終えた後、日常の平穏な気分を徹底的に壊し、
様々な事を考えさせる作品だ。少なくとも甘い気分などは
吹き飛ぶ。若松孝ニ監督作品、見逃しては駄目だ。



場面写真-1 「あさま山荘」での連合赤軍立てこもりに至る姿を描いた作品。中盤以降、凄惨な場面の連続は見る側も相当に疲労する。
 それにしても僕自身、「あさま山荘」での機動隊との「戦闘」を当時TVを通し見ていた記憶は鮮明だし、またこの事件周辺について書かれたものを読んだこともあったはずだが、それらはこの映画の前ではまるで説得力のないものになってしまった。
 鬼気迫る作品、これをシネコンあたりで気楽に見るエンターテイメント映画と同一の地平上に置けるはずも無い。
場面写真-2 暴力の最たるものである戦争への路を怖れるがゆえの日米同盟(安保)反対、生活者(人民)の幸福と平等の実現のための共産革命達成を目指していたはずが、いつの間にか閉塞状況の中での仲間同士の粛清につながる様は、彼らが忌避している旧大日本帝国における陸軍内務班のリンチすら凌駕している、と思わせる。
少なくとも日本映画でここまで壮絶な映像を見たことは僕にはない。そして、ここまでした本作品の目指すところは、この作品を見た1人1人が各々の内側に「なぜ」「どうして」という疑問を抱え込み、そのどうにもたまらない重さをそれぞれの方法で咀嚼し、
場面写真-3この映画を見る前と見た後で自身がどう変わるかを確認して欲しい、という事なのかもしれない。それにしても映画の後半、「あさま山荘」での警官隊との攻防、管理人女性とのやり取りを、外の風景を一切映さず(密室である)山荘内部からのみ描写している点は、さすが若松監督。
場面写真-4






Text by 鷲尾 剛(静岡本店サウンド・キッチン



『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』
実録・連合赤軍あさま
DVD(2枚組)
2/27発売
「あさま山荘」での連合赤軍立てこもりに至る姿を描いており、中盤以降、凄惨な場面の連続は見る側も相当に疲労するが、見終えた後、様々な事を考えさせる作品だ。出演俳優陣の熱演も光る。何よりもあの若松孝ニ監督作品。メイキング、予告編他収録の特典ディスク付き。先着でB2ポスタープレゼント。

【2009/03/01 16:05】 | 過去ログ | page top↑
Fun Fun Fun File3 Piano Sings!
<初出「Groovin'」2008.02-03/ISSUE#113>



Fun Fun Fun

ピアノは歌う!それは、まさに白と黒が混じり合う魔法の響き。
普遍的な訴求力をもちながら、今再び注目集めているピアノの魅力、
よりジャンルレスに展開する最新のピアノ作品を8タイトルご紹介!

Text by 秦 理絵


→Pia-no-jaC←
『EAT A CLASSIC』
CD/XQFP-1003/発売中

Pian-no-jaC-J.jpgHAYATO(Piano)とHIRO(Cajon)によるハイブリット・インストゥルメンタル・ユニットの2ndアルバム。誰もが知っているクラシックの名曲を独自の解釈で完全にジャック!クラシックを超えた全く新しいジャンルがここに。初回プレス限定でジャケット・スリーブ付き。
天平
『テンペイズム』
CD+DVD/TOCP-70511/発売中

天平-J激情のピアニスト、天平。どんな言葉よりも雄弁に物語をつむぎ、豪快に喜怒哀楽をさらけ出す彼のピアノは、聴き手に無限のイマジネーションを広げてくれる。ピアノ弾きには珍しい格闘家のようないでたちも新鮮。2曲の演奏シーンを収録したDVD付き、楽譜封入。
松谷 卓
『WORKS』
CD/ESCL-3069/発売中

松谷卓-J昨年デビュー10周年を迎えた松谷 卓の記念アルバム。「いま、会いにゆきます」「匠」などの代表曲を全て新アレンジで収録した本作、彼のもうひとつの側面である打ち込み&シンセ系の楽曲をアコースティック・トリオで表現するなど、まさにBEST of BEST盤!
久石 譲
『Piano Stories Best '88-'08』
CD/UPCI-1080/発売中

久石譲-J-Another-Piano4枚のPiano Storiesシリーズの中から久石 譲自らがセレクトしたベスト盤。ラピュタ、ナウシカなどのジブリ作品や、CM・映画で使われた名曲を完全収録。久石流のピアノ&ストリングスによる美しいアレンジは、いつも私たちの身近で鳴り続けている。必携盤。
久石 譲
『Another Piano Stories
〜The End of the World〜』
CD/[初回限定盤]DVD付 UMCK-9260/発売中

久石譲-J-Another-Piano 通ピアノを中心に12人のチェロ・アンサンブルでお届けする最新アルバム。『崖の上のポニョ』や『おくりびと』など聴きなじみのある曲のほか、新曲も収録。初回限定盤にはレコーディング映像等を収録したDVD付き、初回限定盤と通常盤の初回プレスのみボーナス・トラック2曲収録。
レ・フレール
『ピアノ・ピトレスク』

CD/[デラックス・エディション]DVD付&SHM-CD/発売中

レ・フレール-J「Pittoresque」は仏語で「絵に描いたような」という意味だそう。兄弟ピアノ・ユニットの感性を音という絵の具で、CDというキャンバスに焼き付けた待望の2ndアルバム。限定盤デラックス・エディションには「Boogie Woogie Story」を収録したDVD付き&SHM-CD、ブックレット封入。
『アイ・ラヴ・ピアノ
〜J-Piano Collection』
CD/UICZ-1299/発売中

I-LOVE-PIANO-J.jpg『戦場のメリー・クリスマス』といえば坂本龍一、『白い巨塔』といえば加古 隆…そんな著名すぎる日本人ピアノ・プレイヤーの楽曲を集めたコンピレーション・アルバム。CDを聴いて思わず弾きたくなった方のために久石 譲「Summer」の楽譜を一部封入。
斎藤圭土
『Boogie Woogie Far East』
CD/UCCY-1005/発売中

斎藤圭土-Jレ・フレールの弟・斎藤圭土がソロ・デビュー!中学時代にブギウギ・ピアノと出会ってから一貫して、その演奏技術・スピリットを追い続けた彼の渾身のプレイを収録。古典的な楽曲から、わびさびの利いたオリジナル楽曲までブギウギを知るに最適な1枚。



【2009/03/01 16:04】 | 過去ログ | page top↑
Catch Up! 『イントゥ・ザ・ワイルド』
<初出「Groovin'」2009.02-03/ISSUE#113>


1200dpi-LOGO-web.jpg
©MMVII by RIVER ROAD ENTERTAINMENT, LLC and PARAMOUNT VANTAGE,
A Division of PARAMOUNT PICTURES CORPORATION. All Rights Reserved.

ショーン・ペン監督、入魂の最高傑作!若者はなぜ、
独りアラスカを目指したのか?心揺さぶる衝撃の実話を
実力派キャストの演技と壮大なアラスカの自然から描く感動作。


イントゥ-場面1 1992年、アラスカの荒野で若者の死体が発見された。裕福な家庭に育ち、将来も有望視されていた彼がなぜすべてを捨て、放浪の旅の果てにアメリカの最北部で最期を迎えたのか。この衝撃の事実に基づくベスト・セラー『荒野へ』の映像化。名優ショーン・ペン6年ぶりの監督作品であり、すでに彼の最高傑作との呼び声が高い作品がこの『イントゥ・ザ・ワイルド』である。
 1990年、大学を優秀な成績で卒業したクリストファー・マッカンドレスは家族に何も告げず姿を消す。物質至上主義の社会に異を唱える彼が「真実を探す」旅のゴールに選んだ地はアラスカ。
イントゥ-場面2途中に出会ったヒッピーのカップル、孤独な老人等とのふれあい、壮大なアメリカの大自然に触れながら、自由、幸福とは何かをクリストファーの日記から、また家族の絆を妹の言葉から描いていく。監督は悲しみにくれるマッカンドレス家の人々を説得し10年近くの年月をかけて映画化権を獲得。クリストファーが辿ったアメリカ各地での撮影、主演のエミール・ハーシュは彼が実際に着用していた衣類を身に纏いアラスカの地に立ち、ヘラジカのハンティング
イントゥ-場面3壮絶な最期を迎えるクリストファーを表現するために18キロの減量を敢行するなど、監督の情熱に体当たりの演技で応えた。
 見方によっては無謀ともいえる彼の行動がなぜこんなにも人の心を揺さぶるのか。旅の果てに彼が見つけた「真実の幸福」とは?エディ・ヴェダー(パール・ジャム)の音楽と共にいつまでも心に残る作品である。

Text by 大野裕子(パルシェ店


『イントゥ・ザ・ワイルド』
イントゥ・ザ・ワイルド-J
DVD
BIBF-7680
発売中
アラスカの荒野で若者の死体が発見された実話を基に、ショーン・ペン監督が映画化。主演エミール・ハーシュの体当たりの演技をはじめ、実力派キャストの情熱的な演技と雄大なアラスカの大自然の映像が観る者の心を揺さぶる衝撃の感動作。特典映像は監督インタヴュー他。ブックレット付き。初回分のみプリントしおり付き。

【2009/03/01 15:49】 | 過去ログ | page top↑
Fun Fun Fun2 みんなアニメが好きだった
<初出「Groovin'」2008.02-03/ISSUE#113>



Fun Fun Fun
©松本零士・東映アニメーション ©ゆでたまご/集英社・東映アニメーション
©バードスタジオ/集英社・東映アニメーション ©石森プロ・東映


みんなアニメが好きだった

R35世代に送るアニメ・コンピレーションの決定版が登場!
あらゆるメーカーから集められたテーマ・ソングが24曲、
アニメ・コンピでは初のHQCDとまさに究極!

みんなアニメが好きだった-A

 私の世代はどちらかというと"アラフォー"なので若干世代はずれるが、特段意識しないながら、自分の子供時代〜結婚〜子育て(現在も3人と格闘中)と約30年あまり、アニメを見てきた世代に当たる。
 それこそ物心ついた時から常に、夕方〜ゴールデン・タイムに堂々とアニメ番組が放送されていた時代、そのテーマ・ソングはそのキャラクターを瞬時に連想させる(子供達を茶の間に速効で集結させる)ディープ・インパクトな名曲ばかりだった。
 職業柄ということもあるが、現在も子供達が居間でみるアニメの主題歌をチェックしたりするが、あの頃のような"熱さ(暑さ?)"がなくて、新人アーティストの見本市のような状況に一抹の寂しさを覚えたりもする(もちろん、全部じゃないですけど)。

 世代別コンピレーション全盛の中、ついにアニソン・コンピレーションの決定版が登場した。『みんなアニメが好きだった』というタイトルそのままに、誰もが口ずさめ、子供と一緒に歌える(そういえばなぜか小さい子供でも自分らの頃の番組を知ってます、歌えます。
 再放送?特番?CS?)キラー・チューンの連続。私自身がそうであったように、同世代の方はこの収録曲をみて、思わずテレビの前にかじりついた記憶とその映像がフラッシュ・バックするのではないか。
 リリース時のメーカーを飛び越えて編集された24曲、まずは拍手をおくりたい。
 「ルパン三世のテーマ '78」にはじまり、「マジンガーZ」で終わるその内容は、若干"男の子向き"(この表現もアラフォーか)なものの、「キューティーハニー」や「キャンディ キャンディ」といったメジャーどころは漏らさず収録、「銀河鉄道999」「Get Wild」や「CAT'S EYE」「想い出がいっぱい」といったベストテン時代のヒット・チャートとしても魅力溢れる1枚だ。
 さらに特筆すべきはアニメ・コンピレーションとしては初のHQCD仕様でのリリース。実際に試聴したところ、演奏の細部まで細かく把握できるクリアかつ迫力のある音に変わっている。ちょっとマニアックかもしれないが、この時期のアニソンには歌手も実力派揃い、バック・トラックに名演(濃厚ファンク、ブラス・ロック、アーバンAORなど)が多く、目からウロコのトラックも満載だ。

 ここまでくると、男の子・女の子別、コンセプト別、歌手別、名演編、エンディング・テーマの決定版(じつはエンディングに名曲多し!待望!)などの続編や、映像編などを期待してしまうが、まずは多くの人が聴ける、こんなアルバムがヒットすることを期待したい。 
 そしてテーマ曲を適当に覚えて大声で歌っていた(実際、それで言葉を覚えた。いまの子供を見ていると、必死に覚えた頃には違う曲に変更…。ちょっとかわいそう)、あの頃のように、文字通りその番組の"テーマ"になる主題歌がもっともっと増えてほしい、と思う。
 また、ゴールデン・タイムに一家で見ることのできる普遍性をもった作品にもっともっとチャレンジしてほしい。
 今の子供世代がR35になった時、"みんなアニメが好きだった"といえるように。

Text by 作山和教(宇都宮FKDインターパーク店

続きを読む
【2009/03/01 15:44】 | 過去ログ | page top↑
Catch Up! 『機動戦士ガンダムOO セカンドシーズン』
<初出「Groovin'」2009.02-03/ISSUE#113>


ガンダムロゴ-web
©創通・サンライズ・毎日放送

ガンダム・ヒストリーに新たな足跡を残す
新シリーズ『機動戦士ガンダムOO』がセカンドシーズンに突入!
更にヒート・アップするガンダム・ワールドを目撃せよ!


■ストーリー
 西暦2312年。モビルスーツ「ガンダム」を所有する私設武装組織「ソレスタルビーイング」と国連軍との最終決戦から4年。地球連邦政府を樹立した人類はさらなる国家統合、意思統一を目指し、連邦正規軍とは別に独立治安維持部隊「アロウズ」を組織する。しかしその実態は統一に名をかりた、反政府勢力や、主義・思想等への非人道的な弾圧であった。
 一方、最終決戦で生き延びたガンダムマイスター、刹那・F・セイエイは、今なお争いのない平和な世界になることを願っていたが、彼が目の当たりにしたものはアロウズによる弾圧という名の平和、歪み続ける現実であった。そこで彼は再び戦いを決意をする。世界を変革出来うる力、ガンダムと共に…。



ガンダムOO-場面1 ファーストシーズン全25話の後、ブレイクをはさみ再開されたセカンドシーズン。正直、ファーストシーズンは世界対ソレスタルビーイングという大局戦に視点を合わせ過ぎたせいか、物語としては視点の定まらない大味なものになってしまった感があった。世界の紛争を根絶するべく立ち上がった私設武装組織と介入される国々との戦争は、あまりにも様々な思惑が入り混じってしまい…。構想が壮大すぎたが故に、という事だろうか。
ガンダムOO-場面2 しかし!ブレイクをはさんで始まったセカンドシーズン、これがまた、とんでもなく面白い!1話目のファースト・シーン…それはまるで、映画のオープンニングの様なシーンで一気に引き込まれ、素晴らしいスピード感と美しいアニメーションでその再生を高らかに宣言するようだった。この原稿を書いている現在、第14話まで話は進んでいるが、そのストーリー展開には一切の緩みもなく、最初のテンションのまま突っ走っている印象だ。
ガンダムOO-場面3やはり今シーズンの最大の勝因はソレスタルビーイングを中心に圧倒的な局地戦を描くという手法に変わった事であろう。しかも大局においても地球連邦政府、アロウズ、カタロンと相対する組織もスッキリとまとまっている。そこにイノベイターという謎の組織が暗躍するというミステリアスな部分もプラスされれば、そのストーリーは大きな翼の如く羽ばたきをみせる訳だ。オープニング映像と驚異のシンクロ率を誇った超高速にドライヴするロック・チューン、UVERworldの「儚くも永久のカナシ」もこのストーリーに欠かせないエッセンスだ。この曲がオリコン・チャート1位を獲ったのもガンダムを観ている人なら納得!であろう。
 やっとセカンドシーズンがDVD/Blu-ray化されるこの機会。貴方もこの美しい映像をゲットしつつ、先のストーリーを楽しむ、という最高の贅沢を手に入れよう。

Text by 中野智人(すみや本社 営業グループ)


★『機動戦士ガンダムOO セカンドシーズン 1』初回/毎回特典情報
【初回封入特典】
■「Gフェスティバル2009」参加応募券
※4月より全国5都市(東京・名古屋・大阪・札幌・福岡)にて開催
応募締切日:3月5日(木)24:00
■CBきゃらスクールカレンダー(4月〜9月)
【初回映像特典】
■「GO! GO! 5 FES'08 IN 武道館」アニメパート映像
1.ライブバージョン(イベント時の音声を使用し、キャスト映像を中心に構成/40分)
2.アニメバージョン(イベント時に上映されたアニメ映像のみで構成/33分)
【毎回封入特典】
ライナーノート(8ページ)
※人気イラストレーターによる描き下ろしイラスト、キャスト&スタッフコメントなど企画満載!
【毎回映像特典】
■特番「天使たちの軌跡」(24分)
■第1期ノンテロップOP&ED
■次巻予告PV「戦術予報」
■#01オーディオコメンタリー1(出演:宮野真守、入野自由)
■#01オーディオコメンタリー2(出演:土田晃之、水島精二、黒田洋介)



『機動戦士ガンダムOO セカンドシーズン 1』
ガンダムOO-J2

[DVD] BCBA-3433
[Blu-ray] BCXA-0129
発売中

セカンドシーズンが待望のDVD/Blu-rayで登場!国連軍との最終決戦から4年、独立治安維持部隊「アロウズ」の弾圧によって歪み続ける人類を目の当たりにした刹那は、ガンダムと共に再び戦いを決意する…。第1&2話収録。映像特典は特番「天使たちの軌跡」他。初回特典有り。
※写真は左が[DVD]、右が[Blu-ray]です。

【2009/03/01 15:12】 | 過去ログ | page top↑
Fun Fun Fun1 ザ フォーク ベストセレクション
<初出「Groovin'」2008.02-03/ISSUE#113>



Fun Fun Fun


ザ フォーク ベストセレクション

団塊世代のエンターテインメントを超え、
あらゆる世代に無言で投げかけるメッセージ。
名曲で綴る70年代フォーク・ベストの決定版。


 団塊の世代を中心とするシニアの間で、フォークがブームになって久しい。
 ビートルズよろしく赤盤・青盤に分かれた本作もまた、青春時代の愛唱歌をギターで弾き語りする人たちのために、ブックレットにはギター・コードとダイヤグラムを掲載する気の配りようだ。
 各2枚組、40曲。いわゆる社会派フォークではなく、流行歌としてのフォーク・ソングを集めたセレクション・アルバムという様相で、海外のミュージシャンから大きな影響を受けて生まれた日本のフォーク・ソングの中でも、とりわけ"和製"であったからこそ日本の大衆の心を掴んだヒット曲を中心に構成されている。ある特定の世代に向けて、あの頃を懐かしみ、楽しんでもらおうというのがいちばんの趣旨なのだろう。

 他方、若い世代にとっては発見も多いはずだ。ロック・フェスへの参加でヤングの度肝を抜いた忌野清志郎率いるRCサクセションの出身がフォークだったことがわかる。
 はっぴいえんど「風をあつめて」、ビリー・バンバン「さよならをするために」など、昨今CMソングとして使われている曲などは、リアルタイムでなくとも耳にしたことはあるだろう。
 今も心地よく耳を捉えるあの曲は、いずれも70年代の作品だ。
 さらには、吉井和哉に大きな影響を与えたあがた森魚、ミスチル桜井和寿がリスペクトする甲斐バンドの楽曲なども収録。現在シーンの第一線で活躍するミュージシャンの音楽ルーツを体感するのも面白い。

 もっと掘り下げるなら、連帯から個へ、貧から富へとシフトした当時の流れを窺い知ると共に、個も富も行き過ぎた結果、その場しのぎの連帯感を派生させ、格差社会という言葉まで生んだ今の日本の状況、流行のジャパニーズ・ミュージックとを照らし合わせてみるのもいいだろう。
 ベトナム反戦運動の真っ只中でヒットした「戦争を知らない子供たち」のメッセージ性は"戦争を知らない大人たち"がほとんどになった今、どう作用するのか。嬉しい楽しいベスト盤は、考えだしたらキリがないほど様々な呼びかけをこちらに投げかけてくるのだ。

Text by 篠原美江




『ザ フォーク ベストセレクション 赤』
CD(2枚組)/TOCT-26780〜1/発売中
フォークベスト赤-J70'sフォークを赤・青合わせて全80曲収録したベストセレクションの赤盤。歌詞、ギター・コード、ダイヤグラム付きで「聴いてよし、歌ってよし、弾いてよし」3拍子揃った欲張りアイテム。
【収録曲】心の旅(TULIP)/さよなら(オフコース)/チャンピオン(アリス)/酒と泪と男と女(河島英五)/季節の中で(松山千春)/俺たちの旅(中村雅俊)/さらば青春(小椋 佳)/わかって下さい(因幡 晃)/恋人もいないのに(シモンズ)他、全40曲収録。
『ザ フォーク ベストセレクション 青』
CD(2枚組)/CRCP-20429〜30/発売中
ザ・フォーク・ベスト-Jどれを聴いても懐かしい!人気の70年代フォークを網羅した赤・青の決定版より、その青盤。全収録曲の歌詞、ギター・コード、ダイヤグラム付き。
【収録曲】なごり雪(イルカ)/愛を止めないで(オフコース)/無縁坂(グレープ)/心もよう(井上陽水)/安奈(甲斐バンド)/サボテンの花(TULIP)/明日に向って走れ(吉田拓郎)/秋止符(アリス)/神田川(南こうせつとかぐや姫)/22才の別れ(風)他、全40曲収録。
【2009/03/01 15:03】 | 過去ログ | page top↑
ウーター・ヘメル 『ノーバディーズ・チューン』
<初出「Groovin'」2009.02-03/ISSUE#113>

衝撃のデビュー・アルバムから約1年!
待望の2ndアルバム『ノーバディーズ・チューン』リリース!!
その溢れ出る才能から感じる"ポップスの未来"に胸踊る。


ウーター・ヘメル-A とにかくその1曲でやられてしまった。
 ウーター・ヘメルのデビュー作に日本盤ボーナス・トラックとして収録されていた「As Long As We're In Love」という曲だ。
 ジャズとソフト・ロックとネオアコを程よく混ぜ合わせたような、新しい世代にしか出すことのできない極上のミクスチャー感覚!もちろん感激したのはその1曲だけではなく、アルバム全体としてもポップスの未来を感じると言っていい程の素晴らしい出来だったのだ。

 ウーター・ヘメルはオランダ出身の31歳のジャズ・ヴォーカリスト/シンガー・ソングライター。
 ジャズ・ヴォーカリストといっても、例えばハリー・コニックJr.やマイケル・ブーブレのようにジャズの伝統的な流れの中で表現しているヴォーカリストとは一線を画すし、シンガー・ソングライターといってもジャック・ジョンソンやドノヴァン・フランケンレイターといった、ここ数年流行っていたサーフィン系とも全く違ったタイプと言える。
 オランダという国が音楽的成長にどのような作用を施すのかよく分からないが、ジェフ・バックリィ、アニー・ロス、エリス・レジーナ、スマッシング・パンプキンズを並行して聴くという恐るべき嗜好の幅からも窺えるように、当然生まれてきた音楽もジャズだのSSW物だのと1つの枠組みで括ることは到底無理なのである。
 個人的には、絶滅しつつある"ポップス"というジャンルを再燃させるのは、意外と彼のような(英米出身ではなく、しかもジャズ界に身を置いているという意味で)脇道から登場してきた青年なのかも知れないと密かに期待している。

 さて待望の2ndアルバム『ノーバディーズ・チューン』だが、期待通りの素晴らしい出来だ。前作に引き続きプロデュースをオランダ音楽界の奇才ベニー・シングスが担当している。音楽的な方向性は前作と変わらないが、個性的な楽器を多用し全体的にヴァラエティ豊かなサウンドになっている点が特徴か。
 例えば「One More Time On The Merry-Go-Round」ではメロトロンのような音が幻想的なイメージを醸し出し、「Sir Henry」ではスティール・ドラムを使って異国情緒を演出している。
 「Big Blue Sea」はスキャットを配したジャズ・ワルツ、「See You Once Again」は40年代のパリを経由したようなスカ・リズムのナンバー、更に「In Between」のデカダンな雰囲気は最近音楽通の間で話題のクレア&ザ・リーズンズに通じるものがあったり、「March, April, May」は70年代屈指の名曲であるアレッシーの「Oh, Lori」を彷佛とさせる4ビート・ジャズだ(2曲とも四季の移ろいを歌詞に入れ込むという共通点もあり、もしかしたら本当に「Oh, Lori」にインスパイアされたのかも)。

 夢見るようなナンバー「Quite The Disguise」を聴いていたら、ルーファス・ウェインライトを思い出した。今の時代にちゃんと機能する21世紀型ノスタルジー感みたいなものを表現するアーティストとして、この2人は同じ質感を持っていると思う。
 彼等の煌めく才能には、やはりどうしようもなく"ポップスの未来"を感じてしまうのだ。

Text by 高瀬康一

ウーター・ヘメル-J『ノーバディーズ・チューン』 BSCJ-30117 3/4発売
2007年にデビュー・アルバムを発表するやいなや、本国オランダはもちろん、世界的なブレイクを果たしたウーター・ヘメル待望の2ndアルバム。前作に引き続きプロデュースをベニー・シングスが担当した、ジャジーでスウィンギーなポップ・チューン満載の必聴作!日本盤はボーナス・トラック3曲収録。
【2009/03/01 14:56】 | 過去ログ | page top↑
B'z 『B'z LIVE-GYM Pleasure 2008 -GLORY DAYS-』
<初出「Groovin'」2009.02-03/ISSUE#113>

結成20周年記念のツアーから、ファイナル公演となった
日産スタジアムの模様を完全収録!! 次々と繰り出されるメガ・ヒット曲の数々、
会場を包む感動と興奮のうねりを体感する必見LIVE DVD!!


Bz-A_20090225145347.jpg


 B'zデビュー20周年を締めくくる日となった2008年9月21日、横浜・日産スタジアムで開催された「B'z LIVE-GYM Pleasure 2008 -GLORY DAYS-」ツアー・ファイナルの模様を、2時間45分に渡って収録した2枚組LIVE DVDが遂にリリース。
 全曲完全収録に加え、MCも余すことなく収録されたスペシャル・アイテムになっている。

 まず圧倒されたのが、レインコート姿の観客で埋め尽くされたスタジアムの映像。雨に濡れながらLEDのオープニング映像に反応する期待感は、この天候を突き放すほどのパワーを持っているように思えた。そしてステージに現われた2人は、雨に打たれながら歌い、存在感溢れる音を奏でることで、1度しかない特別な日を最高のものにするという強い想いを届けていく。

 1曲目の「BAD COMMUNICATION」や「ultra soul」でのステージと客席がぶつかり合う一体感は凄まじく、「裸足の女神」では左右のランウェイを全力疾走する2人に圧倒され、幻想的なライティングと松本の繊細なギター・プレイに引き込まれる「今夜月の見える丘に」と、イントロのピアノのフレーズから歓声が上がった「もう一度キスしたかった」で一気に静のステージが展開される。
 MCで告げられた"こんなに祝福の雨が…"という稲葉のコメントも、この日ならではの一言だ。そこから「恋心(KOI-GOKORO)」で動のステージに転換し、7万人の観客はますますヒート・アップ。
 他、DISC-1にはデビュー当時のテレビ出演映像がLEDに映し出された一幕や、松本と稲葉が初めてセッションを行ったスタジオを再現したステージで「Oh! Darling」を披露した模様、そしてこの日を迎えられた感謝の気持ちを込めて届けられた「いつかまたここで」までが収められている。

 DISC-2にはステージから上がった花火に歓声が轟き、まさにお祭り状態の「愛のバクダン」、B'zと観客を繋ぐ大切な曲の1つである「Brotherhood」、ミラーボールに反射したレインボー・カラーが会場を覆う「グローリーデイズ」、そして最後にステージから降りた2人がアリーナを1周する様子までも収録されている。
 かけがえのない時間が詰まった今作は、あの日を追体験できるいつまでも大切な映像作品になるだろう。

Text by 森 恵美(music freak magazine)

Bz-J_20090225145353.jpg『B'z LIVE-GYM Pleasure 2008 -GLORY DAYS-』 BMBV-5005〜6 発売中
記念すべきB'zデビュー20周年の日である2008年9月21日、雨の横浜・日産スタジアムで行われた「B'z LIVE-GYM Pleasure 2008 -GLORY DAYS-」ツアー・ファイナルの模様を完全収録!! ヒット曲の応酬、さらに20周年ならではの貴重映像も登場した、感動と興奮に満ちた2時間45分。
【2009/03/01 14:52】 | 過去ログ | page top↑
レミオロメン 『レミオベスト』
<初出「Groovin'」2009.02-03/ISSUE#113>

全てのJ-POPファン待望、レミオロメン初のベスト・アルバム!
名曲が多すぎるがゆえに絞りに絞り込んだ、
まさに本格エスプレッソ的豪華内容。
初回生産限定盤には伝説となった
「滑走路ライヴ」完全収録のDVD付き!


レミオロメン-A


 1月22日がカレーの日、みたいに僕らのあまり知らないところで「今日は○○の日」というものが毎日のように存在するらしい。
 では3月9日は何の日かと聞かれたら僕は迷わずレミオロメンの日であると答える(勝手に決めた)。
 もっとも僕だけの一方的な印象ではなく彼らにとってもこの日は特別な意味を持っていて、結成8年の軌跡がギッシリ詰まったベスト・アルバム『レミオベスト』がリリースされる日付も当然のように3月9日に決定した。

 数ある名曲の中でどれから始まるのだろうとワクワクしながら再生ボタンを押した僕を嘲笑うかのように、彼らが一発目に持ってきたのは新曲「Sakura」。いきなり意表を突かれつつもまさに今の彼らのサウンドが集約されたような強烈な一撃で一気に惹き込まれ、続けて発売日をこれに合わせたほど思い入れの強い「3月9日」を惜しげもなく畳み掛ける。
 ちょっとしっとりさせた所で続いてはレミオ屈指のアップ・ビート「スタンドバイミー」で一気にテンション最高潮!となった所で、今度は初期の3ピース・サウンド主体の頃からライヴでも定番曲となっている「電話」「ビールとプリン」で昔懐かしの味も堪能させつつ(「粉雪」あたりで好きになった人は絶対に聴くべき初期の名曲!)、その後もファンでなくても知っている超絶バラード「粉雪」やファンからの人気が絶大な「南風」などが所狭しと大暴れ。
 アップ・ナンバー、バラード、アルバム曲の選曲と並べ方が絶妙で、彼らの時代ごとの特徴をよく表している曲ばかりがバランス良く抽出&ブレンドされているのだ。

 オススメ曲を絞りきれない中で敢えて挙げるならまず先述の「スタンドバイミー」。レミオのアルバム1曲目は必ずシングルと同レヴェルのクオリティの高い楽曲で一気に惹き込んでくるのだが、この曲はまさにその典型といったところ。
 未だにイントロを聴いた瞬間スイッチが切り替わるように気持ちがウキウキしてくるのは僕だけだろうか。またサウンド面でもこの曲あたりからピアノやストリングスを絡めた現在のスタイルへ移っていることもあり、彼らのターニング・ポイントともなっている楽曲だ。
 そして最近の曲の中で最もお気に入りの「Wonderful & Beautiful」はバンドとしての在り方においての転機となった楽曲だそうで、孤独・焦燥感・迷いの淵から希望を見出す姿に自分達を投影したかのような世界観と、美しくドラマチックなメロディのアンサンブルが秀逸で、個人的にも特に聴いてほしい楽曲なのである。

 単純にシングル曲を時系列に並べただけのものではなくアルバムとしてストーリーを持った1つの作品に仕上がっていて、聴く度に様々な表情を見せてくれる不思議なベスト盤だ。
 もっとも、アルバムにもシングル並みのクオリティを誇る楽曲が多い彼らの作品の中にはここに収まりきらなかった名曲がまだまだてんこ盛り。
 この1枚で彼らの音楽を分かった気になってしまってはあまりにも勿体無いですよ?

Text by 森 祐一郎(市原白金通り店

レミオロメン-J『レミオベスト』 [初回生産限定盤]DVD付 AVCO-36010/B 3/9発売
「粉雪」や配信限定の新曲「Sakura」、ライヴの定番曲まで網羅した初のベスト盤。予約特典として着うたフル(R)プレゼント。初回生産限定盤には2006年8月に山梨県の日本航空学園で3万人を動員したバンド史上最大級の凱旋ライヴ「レミオロメン SUMMER LIVE "STAND BY ME"」を全曲収録したDVD付き、特殊パッケージ仕様!
【2009/03/01 14:50】 | 過去ログ | page top↑
UVERworld 『AwakEVE』
<初出「Groovin'」2009.02-03/ISSUE#113>

2009年2月18日、彼らは遂に仕掛けた。
「覚醒前夜」と名付けられた14曲の照準は、
まだ見ぬ夜明けへと定まっている。
悩み、不条理、そのすべてをひっくるめて、彼らは走り出す。


UVERworld-A.jpg


 鉄は熱いうちに打て。
 それは音楽も同じなんだろう。
 ワンマン初の日本武道館、大阪城ホール公演の余韻がまだ冷めやらぬ中での4thアルバムは、これまでのどのアルバムよりも密度が高く彼ら"らしい"1枚になった。

 そこでふと思う。「UVERworldらしさ」とは何だろうか?…それを、今までのアルバムを振り返ってみて少しさらってみようと思う。
 まずは1枚目の『Timeless』。これは、それ自体が彼らの名刺として差し出せるような、ポップさとロックを織り交ぜた作品となった。
 2ndアルバム『BUGRIGHT』では、タイアップの多さからもそのキャッチーさが前作より際立っている。だが、その分両足をしっかりとロックに根差した力強さ、そしてハードなものから打ち込み、バラードまで多彩な楽曲を揃える懐の広さをも同時に見せつけるものとなった。
 ならばこの次は、このままもっと風呂敷を広げてくるのかと思いきや、逆手を取ってメッセージ性に特化(深化)した3rdアルバム『PROGLUTION』を生み出し、聴き手の心へ直接語りかけてきた。主なファン層は若者だけれども、彼らの歌詞に背中を押されたり共感を覚える人は、きっともっと多いはずだ。

 さて、今回のアルバムは「激動」で幕を開ける。シングルとは異なるアプローチで、私たちの意識のスイッチは自然とONになる。
 「99/100騙しの哲」ではちょっぴり斜に構えてニヤリと笑わせ、「コロナ」はしっかりとした熱を帯びて細胞や脳髄から揺さぶってくる。かと思えば、彼ら自身の談笑する声まで聞こえそうな「earthy world」で等身大の姿を見せ、しかし同じ目線の高さでも片や「Forget」では歌詞でくいっと耳をつねってくる。
 唯一のインスト曲「和音」では、メンバーそれぞれの技量の高さが濃縮されつつも見事な調和を聴かせ、そこから繋がる「ハルジオン(2nd-MIX)」の歌詞にふと己の立ち位置を噛み締める。
 さらに、このアルバムにも収録されている「恋いしくて」や、『BUGRIGHT』に収録の「君の好きなうた」の流れを汲んだ正統派バラード「美影意志」など、多彩で奥の深い全14曲を収録。

 そんな中で異色とも言えるのは「アイ・アム Riri」。どこか異国風なアコースティック・ギター、次いで入るヘヴィなリフに圧倒されていると、その隙間に歌声がするするっと迷い込んでくる。しかしそれは確信を持った語りかけだ。
 耳を澄まして言葉を追っていると、緩やかで短いブリッジからコーラスと共に世界が拓ける。まるで、石畳の薄暗い路地裏から誰も知らない岸壁に飛び出たような解放感。そして体という外枠だけが残った胸に、歌声とさまざまな感傷が去来する。

 ジャンルレスなのに耳に馴染む音、歌詞が持つ圧倒的な力、そしてひとつの単語に収まりきらない意外性。自分たちのみならず既存の概念さえ跳び越えて行く、それがつまりはUVERworldなんだろう。

 そう言えば、私が最初に彼らの曲と出会ったのは2年前の日比谷野外音楽堂でのライヴ・イヴェントだった。また、その翌々月にあったツアーでも、その後へたばって同行者に笑われるほど楽しませてもらった。
 まいったな。このアルバムを聴いて、2月27日からの全国ツアーへの参加をまた検討し始めた私がいる。

Text by 柴 友里(すみや本社 営業グループ)


UVERworld-J初回盤『AwakEVE』 [初回生産限定盤]DVD付 SRCL-6943〜4
1年ぶりのアルバムは「激動」「恋いしくて」「儚くも永久のカナシ」を含む、多彩にして奥の深い全14曲。初回生産限定盤は2008年に制作された上記3作に「Roots」を加えたMUSIC CLIPやメイキング映像を収録したDVDとブックレット付き、ワンピースボックス仕様。
UVERworld-J通常盤『AwakEVE』 [通常盤] SRCL-6945
※写真は上が[初回生産限定盤]、下が[通常盤]のジャケットです。

【2009/03/01 14:49】 | 過去ログ | page top↑
村松崇継 『ピアノ・シングス』
<初出「Groovin'」2009.02-03/ISSUE#113>

音を創り、映像とシンクロさせる!
TOPクリエーターたちが彼の音楽性を大絶賛。
村松崇継の創る曲には「歌」がある…そして、「ココロ」がある。


村松祟継-A 『誰も守ってくれない』『氷壁』『だんだん』『天花』『クライマーズ・ハイ』。これはすべて村松崇継が手掛けた映画およびドラマ音楽だ。
 最初にストーリーがあって、それに音楽を付帯していく。これは決して簡単な事ではない。
 ビジネス的に言えば、クライアント(顧客)の満足が得られなければ、たとえ自信作であっても、それは却下される。
 またその先に、映像/音楽が一体となった作品が完成した時に、それを鑑賞した人々がさらに評価を下す。
 彼のようなアーティストは常に2つの非常に高いハードルを越えなければならない。でも村松崇継はその仕事をきちんとこなしてきた。それは、上記の作品群を見れば、十分理解に易しい。

 そんな彼がどんな音楽遍歴を重ねてきたか少し紹介したい。
 生まれは、あの静岡県浜松市。"ピアノの街"と称されるほど沢山のピアノを生産しているところ。高校在学時にピアノ・ソロ・アルバム『窓』でデビューを果たす。まさにアーティストへの萌芽がこんな早期から始まっていた事にも驚く。
 そして、その才能を伸ばすべく国立音大へ。作曲学科に進み、首席卒業。2001年に映画『狗神』、2003年に『突入せよ!「あさま山荘」事件』の音楽を手掛ける。
 そして2004年、NHK連続テレビ小説『天花』の音楽を歴代最年少で担当。2006年には彼の名を広く認知させたNHK土曜ドラマ『氷壁』を、2007年には映画『夕凪の街 桜の国』『オリヲン座からの招待状』の音楽を、2008年の『クライマーズ・ハイ』、そして現在NHKで放送中の連続ドラマ小説『だんだん』、最近では映画『誰も守ってくれない』を担当、本当に枚挙に暇がない。

 そして2009年2月、満を持して待望のオリジナル・アルバムがメジャー・リリースされた。タイトルは『ピアノ・シングス』。タイトルが示すように、"ピアニスト"としての自身を確かめるようなアルバムだ。決して、今までの作品を総括するものではなく、これからの「村松崇継」を表現した注目の1枚と断言できる。

Text by 松本昭仁(すみや本社 営業グループ)


村松祟継-J『ピアノ・シングス』 TOCP-70678 発売中
彼の創る楽曲は本当に感情豊かだ。様々な音をクロスオーヴァーさせ、音楽をクリエイトするだけに留まらず、きちんと人のココロに届かせる。自身の再スタートを曲にした「Departure」、リベラとの共作やNHKドラマへの提供曲などをピアノで聴かせます。





  PRESENT_20080905144612.jpg

■読者プレゼント
音を創り、映像とシンクロさせる!NHKドラマや映画への提供曲等を収録したアルバム『ピアノ・シングス』をリリースしたばかりの村松崇継(P29に掲載)の【サイン入り楽譜】を3名様に!
(提供:EMIミュージック・ジャパン)

>>詳しい応募方法はこちら!!






【2009/03/01 14:49】 | 過去ログ | page top↑
GLAY 『SAY YOUR DREAM』
<初出「Groovin'」2009.02-03/ISSUE#113>

2009年、15周年のアニヴァーサリー・イヤーに突入!
音楽にも、社会にも真摯に目を向けてきたGLAY、
その集大成となる最新シングル『SAY YOUR DREAM』をリリース。


GLAY-A.jpg



 CDをプレイヤーに入れて、再生ボタンを押すと厳かに流れ始めるインスト・ナンバー。GLAY の最新シングル『SAY YOUR DREAM』のオープニングを飾る1曲「chronos」だ。
 ストリングスとピアノがリードする静謐な音色からは、まるで暗い土の中からようやく顔を出したばかりの萌芽のような、内に蓄えたエネルギーを外へ外へと発散させる寸前にも似た生命力を感じた。そして、この導入部分は見事に表題曲「SAY YOUR DREAM」へと集結していく。
 2009年GLAYが放つ第1弾シングル「SAY YOUR DREAM」は、まさに日本の音楽シーンにおいてGLAYが築き上げた壮大な世界観の集大成、15年間の結晶と言っても過言ではないと思う。圧倒的なスケールで贈る13分の長編ロック・ナンバーだ。

 ダイナミックな音使いで前後半を分けた組曲ようなこの曲からは、人間の一生をみずみずしく描き出した一編の物語のような印象を受けた。
 バンドの結束力を感じさせる疾走感溢れる前半部は、タイトルの「SAY YOUR DREAM」のイメージをそのままに、若気の至り、奔放に恋をして、ひたすらに夢を追いかけたあの頃を歌う。そして、コーラスやマーチング・バンドのような間奏、雄大なオーケストレーションを挟んで、メロディ・ラインからアレンジまで大きく組み変えた後半へ。
 月日が流れ、大切な人ができ、自分自身の夢を追いかけることよりも、自分以外の誰か幸せにすることが大事に思えてきた「今」を描く。<越えていくこの目標は 夢に似ているけれど でも違う>と歌われるそのフレーズは、前半で<青臭い夢に泣き笑い生きてくよ>と歌われる若さゆえのひたむきさとは、一種違う覚悟が込められているようだ。
 年を重ねることで自ずと変わりゆく"夢"への価値観、そしてクライマックスには死別から、次へ繋がる命にまで言及するこの曲、GLAYが描き出す鮮やかな生命のリレーに心打たれ、何度でも最初から聴きたくなってしまう。

 さらにカップリングには、出会いと別れの季節、3月にふさわしい「春までは」を収録。鍵盤と混声コーラスを多様して、どこかR&B風のスタイリッシュなアレンジに、人生の岐路に立つほのかな寂しさを醸し出したミディアム・バラード、こんな一面にGLAYの、バンドとしての守備範囲の広さを改めて感じる。
 また、ここ数作のシングルで恒例となってる洋楽カヴァーにはオフスプリングの「THE MEANING OF LIFE」を収録している。

 すでに2009年は年間のライヴ・スケジュールが発表され、例年以上に精力的な活動が決定しているGLAY。4月には7年ぶりとなるメンバー・プロデュースLIVE、6月にホール、8月にスタジアム、11月にはアリーナといった規模の違う各種ツアーが展開する。
 この攻めの姿勢、おそらく彼らにとって、自身の15年を語る副詞は「もう」15年ではなく、「まだ」15年といったところだろうか。

Text by 秦 理絵(Groovin’編集部)

GLAY-J初回盤『SAY YOUR DREAM』 [初回限定盤]DVD付 TOCT-22295
2009年GLAY 15th アニヴァーサリー第1弾シングル。今夏の大イヴェントや複数のツアー等が控えるGLAYが、その「特別な1年」のスタートを切る重要な1枚。13分間におよぶドラマティックかつダイナミックな渾身のロック・ナンバー!初回限定盤はライヴ映像等を収録したDVD付き、20Pスペシャル・ブックレット、DREAM PASS(アクセス・キー付き)封入。
GLAY-J通常盤『SAY YOUR DREAM』 [通常盤]TOCT-22296
※写真は上が[初回限定盤]、下が[通常盤]のジャケットです。
※先着で、初回限定盤と通常盤で絵柄の異なるポスター付き(数量限定)。





  PRESENT_20080905144612.jpg

■読者プレゼント
2009年、15周年のアニヴァーサリー・イヤーに突入!その「特別な1年」のスタートを切る重要な1枚として、活動の集大成とも言える最新シングル『SAY YOUR DREAM』を3月4日にリリースするGLAY(P03に掲載)の【告知ポスター】を3名様に!
(提供:EMIミュージック・ジャパン)

>>詳しい応募方法はこちら!!



【2009/03/01 12:26】 | 過去ログ | page top↑
Return of soundtracks #113
<初出「Groovin'」2009.02-03/ISSUE#113>


soundtracks.jpg


  『ロード・オブ・ザ・リング』はサントラもマニアックですごいです。
 米盤ですが、通常盤が6種類のジャケ違い(これは1作目だけだったかな)、それと厚いブックレット付きの革模様装丁の限定盤、極め付きは4〜5枚組完全スコアBOX(内1枚はDVD-AUDIO)、これが3作目まで同様の仕様で発売されていて全部買ったら4万円くらい。
 また『ロード・オブ・ザ・リング・コンサート』公演までありました(東京国際フォーラム)。
 その続編というか前の話『ホビットの冒険』が映画化されるようで(THE HOBBIT)、しかも2部作。
 監督は『ヘルボーイ2』が大評判のギレルモ・デル・トロ、同監督の『パンズ・ラビリンス』と『ヘルボーイ』は劇場で観ていたが、ずっと『トラフィック』の俳優ベニチオ・デル・トロだと思い込んで多才な人だなと思っていて恥ずかしい勘違い。
 写真を見るとピーター・ジャクソン同様(脚本等参加で一安心)、小太りオタク系でますます期待度は高まるばかり。
 特殊メイクのオーソリティでもありそれは過去作品でも実証済み、トロルやゴブリン等考えてみると『ロード〜』以上に異形のものがたくさん登場する話ですから、どれだけダークに造型してくれるか大変楽しみです。
 音楽もハワード・ショアだと嬉しいな。

 そんなこんなで今回紹介するサントラは『パンズ・ラビリンス』。
 映画はファンタジーと現実が錯綜というかニ重構造になっていて、骨太なドラマとなっていて素晴らしい。
 しかし鑑賞後、良かったのだけれどちょっと陰鬱な気持ちになり2人で観るとお互いに無口になるタイプの映画ですね。
 ご覧になった方はわかると思いますが、ファンタジーの個所だけでなくドラマ部分での普通の描写(?)に特撮がいかされていて、これが独特の持ち味となっています(壜底で顔を叩き潰す、裂かれた口の縫合等)。
 音楽は『デビルズ・バックボーン』でも組んだハビエル・ナバレーテ、監督と同じスペイン系。
 弦を中心とした静かでとても美しいクラシカルな楽曲です。
 映画で歌われる子守唄のメロディがテーマ曲となっていてこのメロディはずっと頭をぐるぐる回るくらい印象的です。
 正直、音楽が映画にあまりにも寄り添って一体となっているので、テーマ曲を除いて観ている時はそれほど音楽を意識しなかったが、後でサントラを聴くと1曲1曲が粒揃いでホントに良いアルバムです。
 映画とは別にサントラを純粋に音楽として楽しめる好例だと思います。

Text by 深石耕一(すみや渋谷店)

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++


パンズ・ラビリンスO.S.T.(音楽:ハビエル・ナバレーテ)
『パンズ・ラビリンス』
[国内盤]ビクターエンタテインメント VICP-63596
[輸入盤]MILAN 399-0602
発売中
ピアノ、弦楽器が美しくも哀しい音を紡ぎだしているクラシカルな作品。特にララバイ(子守唄)は印象的。秀逸なイラスト・ジャケット(掲載の写真)は輸入盤。

+ Return of soundtracks +


【2009/03/01 12:03】 | 過去ログ | page top↑
SUMIYA'S STANDARD #103
<初出「Groovin'」2009.02-03/ISSUE#113>


SUMIYAS-STANDARD横打ちロゴ

SUMIYA'S STANDARDとは…?
 「歌は世に連れ、世は歌に連れ」ということばがあるが、音楽はいつの時代でも、人それぞれのBGMとして「思い出」の中から聴こえてくる。子供の頃は初めて家に届いたテレビの中で動く歌手の姿と重なり、青春時代にはメッセージが織り込まれたフォークだったりしたものだ。ある人にとっての初恋の歌が、ある人にとっては失恋の歌であったり、音楽は人それぞれの記憶の中で幾色にも変化していく。
 そんな時間を切り取ってみたり、あるいは積み残された何かをあらためて探したり、その背景にふさわしいと思われる「名曲」「名盤」「定盤」を自由自在に切り取ったのが、このSUMIYA'S STANDARD。ここに掲載したのはほんの一部。ここに載せきれない様々な音楽たちがお店で待っています。
 僕はこう思う、私はこう思う、とこれを読まれた皆さんが「音楽」への思いを甦らせて下されば嬉しいのですが…。そんな事を願って。





  ■今回のテーマ:色褪せないシンガー・ソングライターの名盤
   構成 : 土橋一夫(編集部)
   Text by 松本昭仁(本社営業グループ)/鈴木 篤(本社営業グループ)/常盤安信/
        土橋一夫(編集部)/秦 理絵(編集部)

今回は、日米のシンガー・ソングライターによる名盤を挙げてみました。自作・自演というのがシンガー・ソングライターの大原則ですが、作者だからこそ表現できる細かなディティールとか感情、色彩感というものがこれらのアルバムにはたくさん詰まっています。提供曲やカヴァー作品など、他人が歌っているヴァージョンがあったらそれと聴き比べてみるのもまた一興。奥が深く、飽きのこないのがシンガー・ソングライターの名盤の特徴でもあります。たまには時間を忘れて、ゆっくりと音に身を委ねてみてはいかがでしょうか。


荒井由実
『MISSLIM』
TOCT-10712/CD/発売中

MISSLIM.jpg「生まれた街で」「瞳を閉じて」「やさしさに包まれたなら」を含む1974年リリースの2ndアルバム。35年経ってもまったく色褪せることのないサウンドとそこに描かれる唯一無二の風景は、かけがえのない永遠の記憶として本作をマスターピースたらしめている。たとえば、何遍聴いても「海を見ていた午後」の美しくも儚い世界には只々圧倒される。そして、アルバムを彩る細野晴臣のベース、鈴木茂のギター、「12月の雨」でのシュガー・ベイブ(山下達郎、大貫妙子ら)の見事なコーラス・ワークにも是非耳を傾けて欲しい。(鈴木)

ジェイムス・テイラー
『マッド・スライド・スリム』
WPCR-75388/CD/発売中

MAD_SLIDE_SLIM.jpg大ヒット・アルバム『スウィート・ベイビー・ジェイムス』に続く3枚目のアルバムで、その後のSSWブームをキャロル・キングの『つづれおり』とともに決定付けたJTの1971年発表の最高傑作。プロデューサーはピーター・アッシャー、バックはザ・セクションという鉄壁の布陣による、シンプルでいて隙のない演奏とアレンジはまさに名盤と呼ぶに相応しい。キャロル・キングのカヴァー「きみの友だち」、ジョニ・ミッチェルの美しいコーラスが冴える「遠い昔」など収録。アコギの温かな響きとハート・ウォーミングな歌声はいつ聴いても癒されます。(常盤)
細野晴臣
『HOSONO HOUSE』
KICS-1138/CD/発売中

HOSONO_HOUSE.jpg日本のロック史上に燦然と輝く名盤中の名盤!はっぴいえんど解散後に自宅にて録音された1973年発表の記念すべき初のソロ・アルバム。多くのアーティストにカヴァーされている「恋は桃色」をはじめ、収録曲すべてが名曲。「薔薇と野獣」でのグルーヴ感ある演奏は最高!(常盤)
井上陽水
『氷の世界』
UPCY-6255/CD/発売中

氷の世界1980年代には多くの楽曲提供、1990年代には「少年時代」の大ヒット、2000年代にはカヴァー・ブームの火付け役など…各時代に確かな足跡を残し続ける井上陽水。なかでも1970年代の象徴となるのが本作。シュールな印象の表題曲をはじめ、達観した詩人のような感性は同時代のフォーク・ソングとは一線を画す。(秦)
キャロル・キング
『つづれおり』
MHCP-257/CD/発売中

つづれおりシンガー・ソングライター作品の代表格である本作は、ソロに転じた彼女の瑞々しい感性が詰まった2nd(1971年リリース/15週連続1位)。シングル・カットされ5週連続1位となった「イッツ・トゥー・レイト 」や、ジェイムス・テイラーがカヴァーしNo.1ヒットを記録した「君の友だち」など捨て曲なし!(土橋)
ニール・ヤング
『ハーヴェスト』
WPCR-75089/CD/発売中

ハーヴェストCSN&Y脱退後の1972年リリース。ジェイムス・テイラーやリンダ・ロンシュタットも参加したシングル「孤独の旅路」と共にチャート1位の大ヒット(ビルボード年間チャート1位も)を記録した、文字通りニール・ヤングの代表作(4th)。シンプルなサウンドの中で曲の美しさや特徴ある詞の世界が浮き彫りになる。(土橋)
続きを読む
【2009/03/01 11:43】 | 過去ログ | page top↑
| ホーム |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。