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ジャズミン・サリヴァン 『フィアレス』
<初出「Groovin'」2008.12-01/ISSUE#111>

ミッシー・エリオット全面プロデュースにより大ヒット確実!
懐かしくも新しいハイブリットR&B。
デビュー・シングルが4週連続全米1位の、シーンを揺るがす
大型新人登場!



ジャズミン・サリヴァン-A エイミー・ワインハウスのようなハスキー・ヴォイス好きにお勧めの超大型新人です。
 懐かしく古臭ささえ感じさせる声と歌い回し。
 アジアン雑貨屋さんで流れてくるようなレゲエ調R&B「ニード・U・バッド」や、フラメンコ調で妖艶さを漂わせる「バスト・ユア・ウィンドウズ」、ゴスペル育ちを窺わせる「ワン・ナイト・スタンド」、ジャクソン5時代のマイケルのような歌声がとてもファンキーで80年代モータウン・ソウルのような「リヴ・ア・ライ」。他にも、ほぼピアノとヴォーカル、コーラスで構成されたスローな名曲など魅力的な曲ばかりの本作。

 ジャズミン・サリヴァンは、ジャズの本場フィラデルフィア出身の21歳。
 幼いころから教会に通い、ゴスペルを聴きながら育ち、11歳の時、有名新人発掘番組「Showtime At The Apollo」に出演することになります。
 これこそがシンガー、ジャズミン・サリヴァン誕生の原点だったのです。大
 きなステージで「Accept What God Allows」を見事に歌い上げた少女の歌声は、会場中の人々を魅了しました。本格的にシンガーを目指すことを決意したジャズミンに、母は音楽の英才教育を施し、音楽専門学校でクラシックR&Bを専攻。
 年頃になりジャズや現行R&Bへとその興味の幅を広げます。
 そして13歳で運命の出会い。TV出演後から連絡を取り合っていたケニー・オルティスというプロデューサーを通じて、大物フィメール・ラッパー、ミッシー・エリオットを紹介されたのです。ジャズミンの歌声を聴き、その才能に惚れ込んだミッシーは自分のスタジオに呼ぶなどして交流を深め、その後ジャイヴ・レーベルに紹介、1年後には念願のメジャー契約に成功します。
 しかし、2年程経ったある日突然、17歳という若さでレーベルからの解雇を命じられます。そんな絶望と悲しみのどん底にいたジャズミンを助けたのはやはりミッシーでした。自身の作品周りでジャズミンを起用しサポートし続けたのです。
 ジャズミンのバック・ヴォーカルや、ソングライターとしての地道な活動は、シーンでも評価が高く、その噂は業界中にも波及していました。そんな才能を高く評価したR&Bの名門、J-Recordsから遂にジャズミン・サリヴァンが注目のデビューを飾ったのです!

Text by 中山佳奈(東越谷店)

ジャズミン・サリヴァン-J『フィアレス』 CD BVCP-24150 発売中
ジャズの本場フィラデルフィア出身、21歳のシンガー・ソングライター!レゲエ調R&Bのデビュー・シングル「ニード・U・バッド」など底知れない大物感を漂わせる次世代シーンを担う本物のR&Bシンガーの誕生です!日本盤はボーナス・トラック&エンハンスト・ビデオ収録。
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【2009/01/22 11:36】 | 過去ログ | page top↑
Fun, Fun, Fun File2 マンマ・ミーア!
<初出「Groovin'」2008.12-01/ISSUE#111>


マンマ・ミーア-ロゴ

全世界を総立ちにさせ、すべての人をハッピーにし続ける
大ヒット・ミュージカル『マンマ・ミーア!』、待望の映画化!
映画キャストが歌う映画版オリジナル・サウンドトラック、リリース!



マンマ・ミーア-Aメイン 170都市、3,000万人以上の観客、そして8ヵ国語で訳され愛され続けているミュージカルが2009年1月30日、遂にスクリーンに登場する。「ダンシング・クイーン」「SOS」などのABBAの楽曲の持つストーリーに触発されて誕生した本作。
 22曲のABBAのヒット・ナンバーが全編を繋ぎ、描き出されるのは母娘の愛、古い友人たちとの交流だ。美しいギリシャの島で小さなホテルを経営する独立心の強いシングル・マザー、ドナは、彼女が1人で育てあげた快活な娘ソフィの結婚を控えていた。

マンマ・ミーア-Aサブ 父親を知らずに育ったソフィは、結婚式で父親とヴァージンロードを歩くことを夢見て、母親の日記から発見した3人の元恋人を結婚式に招待してしまう。そして結婚式当日、招待された男性はドナの若かりし頃のバンド仲間たち。しかも全員が自分を父親だと名乗りでてしまい…。
 ポップ・ミュージックによるジュークボックス・ミュージカルというスタイルを復活させた『マンマ・ミーア!』が初めて上演されたのは1999年。およそ10年もの間、多くの人に親しまれた本作の初映画化を実現したのは、トム・ハンクス&リル・ウィルソン夫妻と元ABBAのビヨルン&ベニーの力によるところが大きい。監督はミュージカル版で演出を手がけたフィリダ・ロイドがつとめた。
 最高の布陣によって見事に傑作ミュージカルがスクリーンで再現され、豪華キャストも素晴らしい歌声を披露している。


■『マンマ・ミーア!』上映情報
原題:MAMMA MIA!
監督:フィリダ・ロイド
出演:ドナ・シェリダン:メリル・ストリープ
    ・ 『プラダを着た悪魔』
   ソフィ・シェリダン:アマンダ・セイフライド
    ・『ミーン・ガールズ』
   サム・カーマイケル:ピアース・ブロスナン
    ・「007」シリーズ
   ハリー・ブライト:コリン・ファース
    ・『ブリジット・ジョーンズの日記』
   ビル・オースティン:ステラン・スカルスガルド
    ・「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズ "ビル・ターナー"役

配給:東宝東和

★映画『マンマ・ミーア!』オフィシャル・サイト
  http://mamma-mia-movie.jp/

★2009年、<正月第2弾>1月30日(金)より、
 日劇1ほか全国ロードショー

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【2009/01/01 18:32】 | 過去ログ | page top↑
Fun, Fun, Fun, File2 マンマ・ミーア! 2/2
<初出「Groovin'」2008.12-01/ISSUE#111>


マンマ・ミーア-ロゴ


ABBA-A.jpg映画『マンマ・ミーア!』、そして映画キャストが歌う映画版オリジナル・サウンドトラックをチェックしたら、もちろん元祖ABBAの名曲も聴かずにはいられないはず。映画の盛り上がりと共に2008年末から2009年にかけてはオリジナル・アルバム、ベスト・アルバムを含む旧譜タイトルが高音質SHM-CDになって登場する他、お得に聴ける『アバ・ゴールド』やDVDも再発となっているので、ここでは併せてご紹介。SHM-CD仕様の9作はすべて初回生産限定盤なので、お買い求めはお早めに。



ABBA-J1.jpg★これぞABBAの定番ベスト!

 『アバ・ゴールド<コンプリート・エディション>』
CD(2枚組)/UICY-91318~9/12/29発売
売り上げ実績35万枚を誇るABBAの定番ベスト・アルバムに、その続編
(10th アニヴァーサリー・エディション)を加えたコンプリート・アルバムが登場。
初回生産限定、SHM-CD仕様。



 ★映像でもABBAづくし!
ABBA『アバ・ゴールド』
DVD/UIBY-1049/12/29発売

ABBAの代表的ヒット曲を網羅したビデオ・コレクションに加えて、彼らを完全検証するヒストリー・ドキュメントまで収録した完全版DVDが廉価版で再発売!1992年ver.の「マンマ・ミーア」など貴重映像を含む19曲収録。
 ★気軽にABBAを聴きたい方に!
ABBA『アバ・ゴールド』
CD/UICY-6007/12/29発売

1992年に発表されたABBAのロングセラー・ベスト・アルバムの10周年記念新装盤。ほとんどが映画版『マンマ・ミーア!』にも使用されているので、ABBA初心者にも気軽に聴ける1枚。




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【2009/01/01 18:31】 | 過去ログ | page top↑
Best It 80's 1/2
<初出「Groovin'」2008.12-01/ISSUE#111>

Beat-It-80sロゴ-[更新済み]今、TSUTAYAすみや全店では「Beat It 80's」キャンペーンを展開中です。
キラキラしたあの80年代に一世風靡した名曲、名盤を色々と取り揃えました。
ポップス、ロック、AORから、R&B、ディスコ、ニュー・ウェイヴ、テクノまで…。
ここではキャンペーン対象商品の中から16タイトルをご紹介します。80's世代のすみやスタッフが楽曲への思いを込めてレコメンド、その楽曲が収録されている代表的な作品(主にベスト・アルバム)をジャケット写真と併せてご確認ください。店頭ではさらに多くの商品をご用意して皆様のご来店をお待ちしております!




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【2009/01/01 18:01】 | 過去ログ | page top↑
Beat It 80's 2/2
<初出「Groovin'」2008.12-01/ISSUE#111>

Beat-It-80sロゴ-[更新済み]
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【2009/01/01 16:26】 | 過去ログ | page top↑
Catch Up! 『片腕マシンガール』
<初出「Groovin'」2008.12-01/ISSUE#111>


片腕マシンガール-ロゴ

過激上等、常識なんて知ったこっちゃない!
撃って、撃って、撃ちまくれ!斬って、斬って、斬りまくれ!
復讐という名の下に。



片腕Mガール-場面1 米国資本で製作、日本では"超過激"が故に限定公開だった、ある意味「問題作」であり「話題作」の映画『片腕マシンガール』がついにDVDリリース!この衝撃、あなたは受け止めることが出来るか!?
 両親を自殺によって亡くした女子高生アミが、唯一の家族である弟ユウと慎ましくも幸せな日々を送っていたある日、事故にみせかけた容赦ないイジメによって最愛の弟までも亡くしてしまう。
片腕Mガール-場面2事故ではない確固たる証拠を見つけたアミは、ユウと共にいじめを受けて命を奪われた少年の母親ミキと共に、イジメ・グループのリーダーであり服部半蔵の末裔であるヤクザの息子とその一族に対し、弟の、そして息子の仇を、復讐を誓う…。
 最愛の家族を亡くした哀しみはやがて加害者への憎しみへ、流した涙は鮮血へと変わっていく。復讐の様は決して常識では括れるものではないが、悪を裁くために一心に突き進む主人公の容赦ない攻撃と激しさを増す血染めのアクション・シーンは、罪深い欲望を刺激する。
片腕Mガール-場面3薬師丸ひろ子が「快感…」なんて言っていたのが陳腐に思えるほどの豪快さ、リアルとキッチュの狭間をすり抜ける血みどろの決戦は、ある種の"ブラック・ジョーク"と受け止めながら、決して身構えず、失笑の1つでも交わしながらご覧頂きたい。そこで、いわゆるなヴァイオレンス的先入観を払拭するためにも、本編前に収録されている特典映像「HOW TO 片腕マシンガール」は、本編観賞前に必ず観ることをオススメしますよ。

Text by 浜田幸子


『片腕マシンガール』
DVD(2枚組)/IFD-105
片腕Mガール-J(展開)
米国資本で製作、日本では"超過激"が故に限定公開だったアクション・ムービーがついにDVD化。常識を超えた復讐劇、血染めの映像をアナタは直視出来るか!?DVD用スピンオフ、メイキング他収録の特典ディスク付き。昔の日活映画を彷彿とさせるジャケットがコミカルで印象的。特製「マシン缶」仕様。初回生産限定。

【2009/01/01 15:32】 | 過去ログ | page top↑
第105回 齋藤大樹
<初出「Groovin'」2008.12-01/ISSUE#111>




ロゴ-小4
第105回 齋藤大樹
(TSUTAYAすみや東越谷店 サブ・マネージャー)




 先日、"完全復活"となるシングル「明日の空」をリリースしたSPEEDがデビューした1996年、TVで流れていたデビュー曲「Body&soul」を聴いて衝撃を受けた私は、当時アルバイトとして働き始めたばかりの"すみや 横須賀佐賀店"へ駆けつけCDを購入、数日間この曲を聴き続けました。
 それまで特定のアーティストにはまったことのなかった私を人生初のファンクラブ入会、LIVEへの参戦へと導いたこの曲は、音楽専門店の社員へと至るまでの音楽好きにさせる、まさに転機となる曲であり、SPEEDは現在でも実家の部屋にポスターがはってあるくらい特別なアーティストとなっています。
 今回紹介する『SPEED THE MEMORIAL BEST 1335 days Dear Friends 1』&『SPEED THE MEMORIAL BEST 1335 days Dear Friends 2』は、2000年3月に解散するまでの3年半(1,335日)の集大成とも言えるBESTアルバムで、かなりの名曲揃いなのですが、あえてこの中で私が最も好きな曲を1曲選ばせてもらうとしたら……(悩)、『Dear Friends 2』に未発表曲として収録された、「April -Theme of Dear Friends-」を挙げたいと思います。
 当時のSPEEDの気持ちをそのまま歌詞にしたこの曲は、寛子の美しい高音と絵理子のパンチのある歌声によるデュオが絶妙なミディアム・ナンバーとなっていて、今でもこの曲を聴くと熱い記憶が蘇ってきます(ちなみに、昔の映像をふんだんに使ったPVもすごく良いです)。
 もちろん、「April~」以外にも「STEADY」「White Love」「my graduation」、ラスト・シングル「Long Way Home」など11曲のシングル曲をはじめとする代表曲が収録されているので、昔からSPEEDが好きだった人は復習用として、今回の再結成がきっかけでSPEEDを知った人や気になった人には入門盤として聴いてもらいたい、そんな作品となっています。機会があったら是非手にとってみてください!!
 私も、今からまた聴きなおしたいと思います。

*なお次回は、青島 豊氏(TSUTAYAすみや沼津バイパス店)が登場します。お楽しみに。




SPEED
『SPEED THE MEMORIAL BEST 1335 days Dear Friends 1』
SPEED-Dear-Friends-1-J.jpgCD
TFCC-88161
発売中
SPEED
『SPEED THE MEMORIAL BEST 1335 days Dear Friends 2』
SPEED-Dear-Friends-2-J.jpgCD
TFCC-88162
発売中
1996年のデビューから2000年の解散まで、SPEEDの第1期ともいえる1,335日間の活動の集大成にして入門盤となるBESTアルバム!「STEADY」「White Love」「my graduation」のミリオン・セールス曲+未発表曲を収録。時代・世代を超えた26曲が収められています。
【2009/01/01 15:08】 | ウチヘオイデヨ!! | page top↑
編集長のおすすめ #111
<初出「Groovin'」2008.12-01/ISSUE#111>



編集長のおすすめ!


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【2009/01/01 15:03】 | 編集長のおすすめ! | page top↑
Catch Up! 『テネイシャスD 運命のピックをさがせ!』
<初出「Groovin'」2008.12-01/ISSUE#111>


テネイシャスD-ロゴデータ

PIGがPICKでBIGになれる!?
"テネイシャスD"のおバカ・コンビが大暴れ!
爆笑必至のロック・アドヴェンチャー、遂にDVDリリース!


テネイシャスD-場面1 この2人…間違いない(笑)!『スクール・オブ・ロック』のジャック・ブラック主演、『ナイト・ミュージアム』『俺たちフィギュアスケーター』のベン・ステイラーが製作する『テネイシャスD 運命のピックをさがせ!』が、ついにDVDリリース!
 以前から予告で気になっていたこの映画。いやぁ~、大好きです!予想を裏切らないバカっぷりでしたね~(…おっと)。その前に"テネイシャスD"って何?という方も多いはず。



テネイシャスD-場面2この"テネイシャスD"とは、JB(ジャック・ブラック)とKG(カイル・ガス)が、1994年に意気投合して結成した実在のバンドのこと。
映画の中でBIGなロック・スターを目指すJBとKGは、成功をもたらす"運命のピック"の存在を知り、それを手に入れるべく冒険を始めるのですが…。それがもう小学生レヴェルの下ネタとありえないボケの珍ワールドが炸裂(笑)!果たして、2人は運命のピックを手に入れる事はできるのか!?


テネイシャスD-場面3 そんなおバカ&お下品なヘヴィ・メタボな2人はもちろんですが、実は注目ポイントは他にもあるのです。なんとへヴィ・メタルの教祖、ロニー・ジェイムス・ディオやミート・ローフ、悪魔役には元ニルヴァーナのデイヴ・グロールという超豪華大物ロック・スターが熱演しているのでこちらも必見です。さらに初回限定生産のコレクターズBOXには、他では入手できないオリジナルTシャツとミュージック・ビデオ&メイキングを収録した特典ディスク付き。エンディングも要注目ですよ!



Text by 大竹裕子(宇都宮FKDインターパーク店)


『テネイシャスD 運命のピックをさがせ!』
[プレミアム・ディション]GNBF-1241
[コレクターズBOX] GNBF-1242

テネイシャスD-Jジャック・ブラック主演最新作は、ハチャメチャにぶっ飛んだ運命のピック探しの大冒険。最狂の2人の歌のうまさとギャグが炸裂する、抱腹絶倒ロック・コメディー!その他豪華ロック・スターも参戦と見どころ満載!メイキング他収録の特典DVD付き。Tシャツ付き3枚組コレクターズBOXは初回限定生産。



【2009/01/01 15:02】 | 過去ログ | page top↑
lego big morl 『Ray』
<初出「Groovin'」2008.12-01/ISSUE#111>

「独自の世界観をもったバンド」がひしめくシーンの中で、
群を抜くポップ性。
オルタナティヴの中の王道を極めた1stシングルを引っ提げ、
いよいよメイン・ストリームへ。


lego-big-morl-A.jpg 誰もブームとは呼ばないけれど、毎年毎月数え切れないほどのバンドがデビューしている。
 しかもそれをデビューと呼べるのか呼べないのか微妙な形でのリリースも多いし、インディーズなのかメジャーなのか、インディーズのフリしたメジャーなのか、どんどん訳がわからなくなってきている。
 「なんだっていい」「どうだっていい」ことが"○○の壁を越える"こととイコールにもなってきた。
 それは幸福なことであり、危険なことでもあることは、雨後の筍状態の中からプッシュされ、頭角を現してきたバンドの1年後、2年後をみれば明らかだろう。
 じゃあ、長く生き残るためにどうするのかといえば、もっとも手っ取り早いのが"ポップにすること"。
 そして「やっぱり多くの人に伝わらなければ」という考えに変化していったりする。だが、自由にやることは簡単でも、"ポップにすること"は意外に難しい。そこには何よりも曲のよさが必要だからだ。

 かくしてこのlego big morl(レゴ・ビッグ・モール)もフリー・スタイルを掲げる若手バンドのひとつ。あらゆる音楽スタイルを飲み込み、ピントに合うもの、必要なものを取捨選択し、自らの音楽に組み込む。自分たちのやりたい音をやりたいだけ鳴らして、それを持ち味にするという、ますます台頭してきた雑食性あるギター・バンドといっていいだろう。
 その中でも彼らは結成してまだ2年であるにも拘わらず、業界騒然という枕詞がつくほどの期待の星だ。
 まず100円シングルやフリー・レンタルといった"楽曲先行"のプロモーションを積極的に行ってきた。バンドの背景や人物像を偏重する最近の風潮を覆すカウンター的なやり方も頼もしいが、それは相当な自信がなければできることではなく、もっといえば彼らは最初からポップであったことにほかならないのではないか。

 今年6月に発表された1stミニ・アルバム『Tuesday and Thursday』で窺えたその片鱗は、今回リリースされる1stシングル「Ray」でより鮮明なものとなった。
 これ以上やったらただの自己満足でしかない。
 そのボーダー・ラインを見極めた上で成立する、寄せては返す波のようなサウンド。その中で際立つメロディ・ラインの美しさ。バンドの在り方を暗示させるかのような詞を丁寧に伝える歌唱。勢い任せではどうにもならないミディアム・ナンバーでこそ浮き彫りになるバンドのポテンシャルを提示する、会心のナンバーとなった。幸運なタイアップで勢いがさらに加速することは間違いない。と同時に、ポップであることをさらなる武器にした、1年先2年先にある彼らを想像してみたくもなる。
 そう思わせる1曲でもあるのだ。

Text by 篠原美江


lego-big-morl-J.jpg『Ray』 XNOR-30003 発売中
日本語ギター・ロックの新しい形を提示する4ピースが1stシングルをリリース。映画×連続ドラマ『赤い糸』挿入歌に抜擢されたことでも話題のこの曲は、なんとワンコイン(500円)プライス!さらに3ヶ月限定リリースのため、入手困難となるのは必至だ。



【2009/01/01 14:56】 | 過去ログ | page top↑
コブクロ 『KOBUKURO FAN FESTA 2008 ~10 YEARS SPECIAL!!!!』
<初出「Groovin'」2008.12-01/ISSUE#111>

和歌山市・紀三井寺運動公園陸上競技場で
過去最高の2万5,000人を集めて行われたライヴ・イベント
"FAN FESTA"が待望のDVD化。
結成10周年を迎えたコブクロのスペシャルなステージがよみがえる!


コブクロ-A


 2008年9月で結成10周年を迎えたコブクロ。アニヴァーサリー・シングル「時の足音」も大きな話題を呼んだ彼らが、2008年のファンフェスタの模様を収めたDVD『KOBUKURO FAN FESTA 2008 ~10 YEARS SPECIAL!!!!』をリリースした。

 "ファンフェスタ"は、和歌山市内で開催される毎年恒例のライヴ・イベント。
 和歌山には、コブクロの所属事務所があり、メジャー・デビュー前より数々の路上ライヴを行ってきた、彼らの"第2の故郷"ともいえる場所だ。
 記念すべき第1回目となった2002年は、和歌山マリーナシティで、2003年から2007年は和歌山ビッグホエールにて開催。そして、7年目となる2008年は、同市内の紀三井寺運動公園陸上競技場で過去最高の2万5,000人を集めて行われた。
 また、インディーズ時代にライヴで使用していたという近隣のテーマパーク、ポルトヨーロッパ内には"コブクロミュージアム"が作られ、レコード大賞のブロンズ像やステージ衣装などを展示。結成10周年という大きな節目に相応しいスペシャルなファンフェスタとなった。

 ライヴは、メジャー・デビュー曲「YELL~エール~」からスタート。
 青空に吸い込まれていくような伸びやかなハーモニーが、何とも心地よい開放感だ。「コンパス」「潮騒ドライブ」の軽快なナンバーで一気にヴォルテージを高めたあとは、「Million Films」「永遠(とわ)にともに」「風」といった人気曲をじっくりと聴かせ、会場の熱気は最高潮に。
 「Ring」「光」でのアコースティック・ギターとハーモニカのみのシンプルなアレンジは、思わず引き込まれてしまうオーラに満ちており、今回のライヴのハイライトのひとつといえるだろう。
 そのほか、「ストリートのテーマ」「神風」といったノリノリのライヴ定番曲や、インディーズ時代の幻の名曲「ココロの羽」などを披露。アンコールでは、結成10周年をテーマにした「時の足音」、そして彼らのキャリアにおいて最も重要な1曲である「桜」が演奏された。
 お馴染みのヒット・ナンバーはもちろん、インディーズ時代の楽曲にも重点を置いた今回のファンフェスタ。野外ライヴということもあり、煌びやかな照明や派手な舞台装置は一切ないが、それだけに歌そのものの良さがストレートに伝わってくる、彼ららしいステージとなった。
 野外ライヴは数あれど、これほど温かな雰囲気に満ちたものには、なかなか巡りあえないのではないだろうか。

 1998年の結成以来、変わらぬスタンスで、ファンと真摯に向き合ってきたコブクロ。11年目の2009年も、多くの名曲と感動を私たちに届けてくれるはずだ。

Text by 池 佐和子


コブクロ-J『KOBUKURO FAN FESTA 2008 ~10 YEARS SPECIAL!!!!』
DVD(2枚組) WPBL-90120~1 発売中
結成10周年記念ライヴ・イベント"FAN FESTA"の模様を収録。10月8日発売のDVDと併せて期間限定の「秘蔵映像」を視聴できるシリアル・コード封入。初回限定スペシャル・パッケージ、豪華40ページ スペシャル・ブックレット仕様。
【2009/01/01 14:49】 | 過去ログ | page top↑
稲垣潤一 『男と女 -TWO HEARTS TWO VOICES-』
<初出「Groovin'」2008.12-01/ISSUE#111>

名曲が映し出す様々なシーンの中で出会う男と女。
互いに惹かれ合いながら新しい世界を作り出す2つの歌声。
シンガー、稲垣潤一の存在感を新しい着眼点で提示する
"デュエット・アルバム"。


稲垣潤一-A TK、kjといった略称。今やごまんといる"クリスタル・ヴォイス"。
 そのどちらもの先駆けが御大、小田和正と共に稲垣潤一、この人ではないかと思う。
 濡れたツヤと透明感に溢れた歌声に加え、1983年のヒット作『J.I.』は、その存在を強く印象づけるのに十分だった。
 そして自作曲にこだわらなかった稲垣はスタイリッシュにフィクションを歌い、聴く者に豊かな"想像"を与えた。クールな歌声は曲の雰囲気を損ねることなく、1篇1篇にドラマを描いてみせた。自作偏重の方向にすっかり傾き「リアルであること」が好まれる現代においても、その輝きは失われることはない。

 本作は全曲カヴァーで構成された企画作。ブームを超え、ヴェテラン、若手問わず、すっかりカヴァーに侵食されつつあるJポップ・シーンにおいてはもはや珍しいことではないし、「誰もが知ってるあの名曲」ばかりをチョイスしていることは今回も例外ではないが、この作品の大きなこだわりは"男女のデュエット形態"でのカヴァーにある。

 訳ありげな男女を匂わせるモノクロのジャケットにこのタイトルがつけば、つい演歌的なものを想像してしまうが、さにあらず。
 むしろ、男と女の云々を逸脱した青春のポップス名曲集といった趣きだ。選曲からして、いわゆるスナック系デュエット・ソングにはなるはずもないが、ここで打ち出された"新しいデュエットの形"は、往時と比べてもまったく衰えをみせない稲垣の瑞々しい歌声が結果的に導いたともいえるだろう。
 アレンジは鳥山雄司、清水信之、佐藤準といったニューミュージック時代を支えた腕利きが担当。ニューミュージック~AORの感触を残しつつも古臭さを感じさせない仕上がりで、あくまでも稲垣のイメージを尊重した的確なプロダクションとなっている。

 稲垣が担う「男声」に対し、難航したという「女声」のセレクトは若手からヴェテランまで多岐にわたった。
 太田裕美は「木綿のハンカチーフ」をセルフ・カヴァーし、辛島美登里の持ち歌「サイレント・イヴ」は大貫妙子が、辛島自身は今井美樹の「PIECE OF MY WISH」を歌うという変則的な試みも。
 自身の持ち歌「セカンド・ラブ」をTRFのYU-KIが歌った中森明菜、その本人はといえば、依頼された曲ではなく唯一の稲垣オリジナル曲となった「ドラマティック・レイン」を自ら逆指名。
 その自信を裏付ける歌唱を披露するというトピックも用意されている。
 時に複雑なハモリをメインにおいたヴォーカル・アレンジも見受けられるが、やはり深い印象を残すのはソロ・パートに比重をおき、ポイントをしぼってハーモニーを配置した「サイレント・イブ」「あの日にかえりたい」「人生の扉」といったあたりだろうか。
 だがいずれもがヴォーカリストとしての自我を強調することなく、デュエットとしての在り方を全うしている。そこがこのアルバムの聴き易さ、新鮮さに直結しているのだと思う。

 もちろんこのアルバムの成功は、シンガー稲垣潤一の堂々たる健在ぶりがあってこそのものである。珠玉のオリジナル・アルバムを再び、との思いが、ここでいっそう強くなったことを最後に付け加えておきたい。

Text by 篠原美江


稲垣潤一-J『男と女 -TWO HEARTS TWO VOICES-』 UICZ-4187 発売中
デビュー26年目を迎えた稲垣潤一が11組の歌姫と共に名曲の数々をリニューアル・カヴァーした全曲新録音のデュエット・アルバムをリリース。太田裕美との「木綿のハンカチーフ」、大貫妙子との「サイレント・イヴ」など誰もが知っているあの曲が、男と女の二声で甦る。

【2009/01/01 14:44】 | 過去ログ | page top↑
編集長のおすすめ #106 1/2page
<初出「Groovin'」2008.12-01/ISSUE#111>


編集長のおすすめ!
 今回のこのコーナーでは、先月号でフォロー出来なかった作品も含めて、最近リリースのものから12タイトルを取り上げました。特に洋楽ではイノセンスやトレイドウインズといったアンダース&ポンシア関係や、ラヴィン・スプーンフルなど、ブッダ/カマ・ストラ・レーベルの名盤の紙ジャケ再発が実現しました。初回生産限定盤が多いので、くれぐれもお買い逃しのないように!
Text by 土橋一夫


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【2009/01/01 14:39】 | 編集長のおすすめ! | page top↑
リンキン・パーク 『ロード・トゥ・レヴォリューション:ライヴ・アット・ミルトン・キーンズ』
<初出「Groovin'」2008.12-01/ISSUE#111>

リンキン・パーク待望の新作アルバムは、究極のライヴ盤!
CDとDVDの2枚組、それぞれ約20曲ずつ収録で、ヒット曲を完全網羅。
これは買わなきゃいかんでしょう!はっきり言って…最強です!!


リンキン・パーク-Aメイン


リンキンパーク-Aサブ リンキン・パークが2002年に立ち上げたオムニバス・コンサート・シリーズ「PROJEKT REVOLUTION」。今年は6月21日にドイツのミュンヘンでスタートし、8月24日までヨーロッパにてツアーが行われた。今回の作品はこのツアーから、6月29日にイギリスのミルトン・キーンズ・ボウルで行われたライヴをパッケージ化したもので、なんとCDとDVDの2枚組として発売。世界最大規模といえる5万人を動員した圧巻のライヴ・パフォーマンスを、臨場感たっぷりの音と映像で楽しめる作品に仕上がっている。何度も繰り返して聴いたあの曲も、ライヴ・ヴァージョンとしてアレンジされたものがそのまま収録されているのは、やはりライヴ盤ならでは。イントロの入りからアウトロの締めまで、特別ヴァージョンが聴けるのは大きな魅力のひとつ。しかも収録曲として「ジガ・ワット/フェイント」「ナム/アンコール」が含まれており、ジェイ・Zとのコラボレーション・アルバム『コリジョン・コース』での奇跡の融合が再現され、ライヴ会場では最高潮に達した観客たちの異常な熱狂に包まれたとか。この様子がライヴとして観る&聴くことができるのは今作が唯一となる。
リンキンパーク-Aサブ2 曲目としては最新オリジナル・アルバム『ミニッツ・トゥ・ミッドナイト』から、シングル「ワット・アイヴ・ダン」をはじめ人気曲を多数収録。また、デビュー・シングル「ワン・ステップ・クローサー」や第44回グラミー賞でベスト・ハード・ロック・パフォーマンス部門を受賞した「クローリング」、日本で絶大な人気を誇る「ナム」など、今までのヒット曲を全て収録。まさにベスト盤とも言える充実の選曲となっている。ライヴ盤としては2003年にも『ライヴ・イン・テキサス』を発売しているのだが、もうすでにあれから5年。その間に自ら立ち上げたプロジェクト・ツアーやマイク・シノダのサイド・プロジェクト、ジェイ・Zとのマッシュ・アップ・アルバム発売と、濃密な経験を経て発売された今作は、更なるレヴェル・アップを遂げた最強のアルバムであると確信している。

Text by 柴崎元紀(竜ヶ崎店)




リンキンパーク-J『ロード・トゥ・レヴォリューション:ライヴ・アット・ミルトン・キーンズ』
CD+DVD WPZR-30320~1 発売中
最強のロック・バンド、リンキン・パークの新作はCD、DVD2枚組のライヴ盤。最新オリジナルからの楽曲はもちろん、今までのヒット曲もばっちり収録!ヨーロッパはイギリスのミルトン・キーンズ・ボウルにて、5万人を集めて行われたライヴの迫力は圧巻!
初回盤はジャケット・ステッカー、応募券封入、デジパック仕様。
※初回盤終了後は通常盤(WPZR-30334~5)に移行します。
【2009/01/01 13:07】 | 過去ログ | page top↑
0 SOUL 7 『zero soul seven IV』
<初出「Groovin'」2008.12-01/ISSUE#111>

嘘偽りのないリアルな現実を"音"で表現するヒップ・ホップ・ユニット、
0 SOUL 7が初のフル・アルバム『zero soul seven IV』をドロップ!
魂のゼロソウル・ミュージックをご体感あれ!


0-SOUL-7-A.jpg


 ハイトーン・ヴォイスが魅力のSun-Highとパンチの効いた低音ラップが売りのBABE.RYOTA、そして2人の個性派MCを後ろから華麗に援護射撃するDJ TSUNEの3人からなるヒップ・ホップ・ユニット、0 SOUL 7(ゼロソウルセブン)。
 人間の魂の重さと言われる"7グラム"(昔の生物学者が死ぬ寸前の人間を計りの上に乗せて、死んだ瞬間7グラム体重が軽くなったらしい)を意味するユニット名の通り、怒りや悲しみ、喜び、楽しさといったすべての感情を、魂のままに発露するスタンスが彼らの最大の魅力だ。
 上京してブチあたった現実の厳しさの中で出会った仲間たちとの軌跡を綴ったメジャー・デビュー・シングル「東京元年」、地元に残してきた両親への"ありがとう" "心配しなくてもいいよ"の気持ちを照れくさい程に直球で歌った2ndシングル「薬箱」と、自らの経験に基づいたリアルな楽曲が話題を呼び、着実にファンの裾野を広げている。

 ブレイク寸前と目されている彼らが、いよいよメジャー第1弾アルバム『zero soul seven IV』を2009年の年明け早々にリリースする。インディーズ時代からあわせて初のフル・アルバムとなる今作は、「東京元年」「薬箱」といったスマッシュ・ヒット・シングルを含む全11曲を収録。
 家族や仲間に無償でもらってきた恩を音楽で返していくんだという強固な信念を表した「返す恩」を始め、若さゆえに傷つけあった過去を許し合い、お互いの成長を見守ろうと歌う「FORGIVEN」、都会の荒波に沈みそうになった時こそ、自分を見つめ直すための休息が必要なんだと気付かせてくれる「海鳴り」、目標に向かって進む仲間たちへ向けて"やると決めたら不恰好だろうと気にするな"とエールを贈る「WALK」、"二歩分の前向きさ"があれば一歩ぐらい譲ってもOKという心のゆとりを持とうと綴った「OneStepBackForTwoStepGo」、夢を叫び続けるためにも"夢を見ることは八分目、残りの二割の現実を強く生き抜け!"とハッパをかける「夢八分目」など、今ある現実をしっかりと見据えたポジティヴなナンバーがズラリと並んでいる。
 彼らならではの実直なメッセージ性は言わずもがなだが、どの楽曲も巧みな"ストーリー性"を感じさせてくれる点も印象的だ。シンプルなリリックながら、情景が浮かんでくるようなリアルな描写は、痛いほど心に響いてくる。
 0 SOUL 7の物語として聴くもよし、自分の体験を重ね合わせるもよし、彼らが発する言葉の深さを、リスナーそれぞれの楽しみ方で、じっくりと味わいたい。もちろん、リリックのみならず、サウンド面のヒット・ポテンシャルも十分。
 キャッチーで美しいメロディー・ライン、Sun-HighとBABE.RYOTAの絶妙なコーラス・ワーク、生音を使用した温かみのあるトラックは、幅広い層にアピールするはずだ。

 現時点でのゼロソウル・ミュージックがすべて詰まったこの『zero soul seven IV』で、ニュー・イヤーのスタートを切る0 SOUL 7。彼らにとって2009年が飛躍の年となることは間違いないだろう。

Text by 池 佐和子


0-SOUL-7-J.jpg『zero soul seven IV』 TECI-1235 1/7発売
待望のメジャー第1弾アルバム。上京して出会った仲間たちへの熱い想いを綴ったメジャー・デビュー曲「東京元年」を始め、両親への感謝の気持ちをストレートに歌った「薬箱」といったヒット・シングルを含む、全11曲を収録。飾り気のないリアルなリリックが胸に沁みる。
【2009/01/01 13:02】 | 過去ログ | page top↑
坂本真綾 『かぜよみ』
<初出「Groovin'」2008.12-01/ISSUE#111>

常に深化を遂げる透明感と存在感を、克明に、
鮮やかに打ち出す表現者、
坂本真綾、3年3ヵ月ぶりのフル・アルバム『かぜよみ』。
誰にも真似できない美しき世界がここに。


坂本真綾-A


 確か2008年の春くらいに僕は「今年はマクロスFの年かも?」なんて書いた気がする。結果は言うまでもなく、DVDは大ヒット、サントラはチャート上位にランク・インという旋風を巻き起こし、2008年を代表するアニメになった。
 「マクロス」シリーズ自体が良作であり、それに坂本真綾が主題歌を歌い、菅野よう子が音楽を作れば、それで傑作になり得る要素が揃っているわけなので、絶対に外れはないのだ。
 そして坂本真綾と菅野よう子には切っても切れない関係がある。

 J-POPという概念すら掻き消すような透明感ある歌声に定評がある坂本と、『攻殻機動隊』『ハチミツとクローバー』をはじめ様々な名作アニメや映画のサントラを制作する菅野。この2人は坂本の歌手デビュー時からコンビを組み、互いの持ち味を活かしてポップスの名盤と謳われるアルバムを何枚も制作してきた。
 しかし、このコンビは2003年のアルバム『少年アリス』を機に解消された。誰もが完璧だと思っていたコンビの解消は衝撃でもあったが、同時に「歌手・坂本真綾」が成長を遂げるための発展的解消でもあった。

 ちょうどその頃に制作されたのアルバム『夕凪LOOP』以来3年3カ月ぶりに坂本真綾がフル・アルバムを完成させた。
 まず注目するべきは菅野の作曲となる「トライアングラー」と「蒼のエーテル」だろう(「蒼のエーテル」は坂本が詞を提供していた楽曲のセルフ・カヴァーとなる)。
 この2曲では「この5年で成長した坂本の色とその成長に挑戦する"菅野節"の楽曲」が見事に成立している。そしてこの成長は全ての楽曲で如何なく発揮しており、今回参加した初顔合わせも多い様々なタイプの作曲家の力によって、より一層引き出されている。

 椎名林檎との共同名義でアルバムをリリースしたヴァイオリニスト、斎藤ネコのプロデュースによる「雨が降る」「さいごの果実」の2曲ではコーラス・ワークとギター&ストリングスの和音の中で弦楽器のような美しい声を、Salyuのプロデュースも手掛ける渡辺善太郎がアレンジに参加した「カザミドリ」では叙情詩のような世界観に満ちた歌詞を手掛け、鈴木祥子作曲・編曲の「風待ちジェット」では爽やかなトラックにのせて"踏み出す勇気"を与える瑞々しい歌声を聴かせてくれる。
 さらに、ACO作曲、河野伸アレンジの全英詞曲「Colors」では壮大でスケール感あるアレンジに合う神女にも似た声で歌い、「Remedy」では日々の生活の中で必ず感じてしまう思いに対するささやかな願いをナチュラルな歌声で丁寧に歌い上げるなど、この3年3ヵ月で鮮明になった存在感と"表現者・坂本真綾"の成長を浮き彫りにしている。

 歌手として歌い始めて今年で13年。坂本真綾にしかない、リスナーを楽曲の世界観に染めていく力。年を重ねるごとに透明度を増していく自身の世界観と清廉な美しさ。
 この全てが雨上がりの虹のような輝きを放つ全14曲は、ひとつの完成形と言っても過言ではない。
 ファンはもちろん、良質なポップスを求めている方にも自信を持って薦められる1枚だ。

Text by 薮上 逸(東越谷店)


坂本真綾-J『かぜよみ』 [限定盤]DVD付 VTZL-8 1/14発売
『夕凪LOOP』以来3年3ヵ月ぶりのフル・アルバム。シングル「風待ちジェット」「雨が降る」や「トライアングラー」「蒼のエーテル」、プラネタリウム番組のイメージ・ソング「Colors」等を収録した歌手・坂本真綾の完成形とも言える1枚。限定盤にはPV3曲を収録したDVD付き。
[通常盤] VTCL-60085 1/14発売

【2009/01/01 13:01】 | 過去ログ | page top↑
Return of soundtracks #111
<初出「Groovin'」2008.12-01/ISSUE#111>


soundtracks.jpg


 『三国志』オタではないが、吉川英治、北方謙三(涙もの)をそれぞれ二度読みし、劇画『蒼天航路』を愛読した身としてはそれなりに楽しみにしていた『レッドクリフ』。
 11月1日公開で宣伝力もあり大ヒットらしく、今現在上映を続けているかは不明であるが、来春4月にはパート2も公開予定である。
 メインの戦いはパート2にあり、パート1は前哨戦と登場人物紹介いったところか。
 監督がジョン・ウーなのでドラマ部分はそれほど期待せず華々しい戦闘場面を楽しめればいいやとは思っていたが、ほぼ期待(?)通りで予想を上回る感動を得られなかったのは残念。
 関羽、張飛、趙雲の役者に感情移入できなかったのもつらかった。
 なにしろ人外(超人)のキャラクターなので、実写版で表現するのは難しい。
 とはいえ見せ場の「八卦の陣」の戦闘場面ではこれでもかのジョン・ウー節を満喫。
 パート2は全編アクション大炎上の予感。
 それでいいのだ。

 音楽担当はテレビから劇場映画に活躍の場を移し毎年数多くのサントラを手掛けている岩代太郎。
 この作品で作者はハリウッドばりのオーケストレーションを堂々と展開していて立派。
 欲をいえば日本人ならでの個性を出して欲しかったのと、もっと印象的な主旋律を聴かせて欲しかった。
 近頃は邦画(テレビ)のサントラでも本格的なオケが頻繁に聴かれ、それなりに劇的な効果をあげているが、安易な洋画の流用も見受けられる気がする(といっても本家も元気はないが)。
 劇伴とはいえやはり個性は欲しいよね。
 『レッドクリフ』サントラも敢えてなのか中華テイストはほとんど無く、まるで洋画サントラのような出来栄え。
 ハンス・ジマー(この人、あまりに商業的と批判もありますが)の『ラスト・サムライ』の和テイストなんて個人的には面白く妙に感動したので、そこはちょっとついて欲しかった。

 そして来年公開予定で大変興味深いのが、白土三平の『カムイ外伝』の映画化(監督:崔洋一/脚本:宮藤官九郎)。
 おそらく外伝からのエピソード抜粋で軽くまとめるのでしょうが、『カムイ外伝』が『三国志』の10倍好きな私としては嬉しいような哀しいような(実写なんて無理)気分です。
 その音楽担当が岩代太郎。
 これには規格外の音を期待しています。
 余談ですが『忍者武芸帳』(監督:大島渚)は驚きますよ、白土漫画の映画化にはこの手法しかなかったのでしょうね。

Text by 深石耕一(すみや渋谷店)

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++


レッドクリフO.S.T.(音楽:岩代太郎)
『レッドクリフ PartI オリジナル・サウンドトラック』
AVCF-26920
発売中
『三国志』…「赤壁の戦い」をモチーフとした制作費100億超の大ヒット映画『レッドクリフ』のサントラ盤。主題歌も収録の全15曲。音楽は映画、テレビ等で幅広く活躍している岩代太郎。



+ Return of soundtracks +


【2009/01/01 12:47】 | 過去ログ | page top↑
アリス九號  
<初出「Groovin'」2008.12-01/ISSUE#111>

アリス九號.が3rdアルバム『VANDALIZE』をリリース。
3曲のヒット・シングルと、更なる強い精神性、
創造性が溢れる新曲を収録。
2009年、新たなアリス九號.がスタートする!!


アリス九號-A


 今年も早いものであっという間に終わろうとしている。1年中音楽に囲まれながら仕事をしていると様々なアーティストの音楽に触れる。特にランキングの上位に位置するアーティストの音楽は店内BGMとしてよく流しているので耳にすることが多い。
1年分の記憶を辿った時に、よく耳にしたなというアーティストがいる。そのアーティストとは今回紹介するアリス九號.である。

 アリス九號.は2004年8月に結成。メンバーはVo.将(しょう)、G.ヒロト、G.虎(とら)、B.沙我(さが)、Ds.Nao(なお)の5人。
 独特の声色を持つ将、熱い男の象徴ヒロト、ダンディーな大人の雰囲気を放つ虎、妖艶なセクシーさと男らしさを併せ持つ沙我、無邪気な笑顔でパワフルなプレイをするNaoとメンバーの個性は様々。
 そんな彼らが作り出す楽曲は耳に残るポップ・チューンから、メロディアスなミディアム・チューン、低音が響くロック・チューンまで幅広い音楽性が持ち味だ。最新シングル「CROSS GAME」がヒットを記録している中、遂にファン待望の3rdアルバム『VANDALIZE』をリリースする。

 アルバムのスタートは爽やか、そして壮大なナンバーの「the beautiful name」から始まる。次に迎えてくれるナンバーはメロディアスな展開、疾走感あふれる楽曲でアルバムに勢いを与えてくれるロック・チューン「百花繚乱」。
 そしてオリコン初登場6位を記録したヒット・ナンバーの「RAINBOWS」をはさみ、妖艶という言葉がぴったりなセクシー・ナンバー「Kiss twice, Kiss me deadly」がお出迎え。
 また本作の中盤には落ち着いて彼らの作品を楽しめるバラード曲「昴」を収録。特に個人的に聴いていただきたいナンバー「MIRROR BALL[VANDALIZE EDITION]」は、シングルの時とは全く違う一面を見せてくれる。
 アレンジの違いでここまで違う楽曲になるのかという驚きと同時に、彼らのレンジの広さにただただ感嘆してしまった。最後に収録されている「Waterfall」はアルバムのラストを飾るにふさわしいだけでなく、ライヴのラストを飾るのにもふさわしいと思えてしまう楽曲だ。

 「なんでもやりたい」がアーティストカラーのひとつとなっている彼らの活動展開は予測不可能。圧倒的な勢いを見せながらもオーディエンスを楽しませ、アーティスト自らも楽しむ事を絶対のテーマにしているという。
 音を楽しむ…音楽というもののあり方を体現できる数少ないアーティストだろう。2009年、新たなアリス九號.のスタートはこのアルバムから始まる。リスナーの皆さん!! この輝かしいスタートに乗り遅れないようにご注意を!!

Text by 江間宣行(大仁店)


アリス九號-J初回『VANDALIZE』 [完全初回限定盤]DVD付 KICS-91416 1/14発売
ロング・ヒットを続ける前作『Alpha』から1年を超え、アリス九號.がファン待望の3rdアルバム『VANDALIZE』をリリース。3曲のヒット・シングルを含む全11曲収録。完全初回限定盤は特殊パッケージ仕様、「the beautiful name」MUSIC CLIP他を収録したDVD付き。


アリス九號-J通常『VANDALIZE』 [通常盤] KICS-1416
※写真は左が[完全初回限定盤]、右が[通常盤]のジャケットです。




【2009/01/01 12:39】 | 過去ログ | page top↑
GIRL NEXT DOOR 『GIRL NEXT DOOR』
<初出「Groovin'」2008.12-01/ISSUE#111>



INTERVIEW



GIRL-NEXT-DOOR-A_20090120122140.jpg


"王道エイベックス・サウンドの進化型"をコンセプトに持つ新人ユニット、GIRL NEXT DOORから待望の全曲タイアップ付き1stアルバム『GIRL NEXT DOOR』が到着。トランス、ハウス、エレクトロ系のトラック~ダイナミックなギター・サウンド~キュート&パワフルなヴォーカルがひとつになった本作は、2008年のJ-POPを象徴するアルバムになることまちがいなし!
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【2009/01/01 12:19】 | 過去ログ | page top↑
Fun Fun Fun File 01 GIZA studio 10th Anniversary
<初出「Groovin'」2008.12-01/ISSUE#111>



GIZAstudio-ロゴレコーディング、CD制作からPV撮影まで音楽制作活動の全てを関西に在住したままできるようにというコンセプトのもと、1998年9月に大阪、心斎橋アメリカ村で活動をスタートしたレーベル、GIZA studio。倉木麻衣、愛内里菜、GARNET CROW、上木彩矢ら人気アーティストを多数輩出し続けている同レーベルが今年10周年を迎え、その活動を改めて振り返る2枚の記念アルバムをリリースした。コンセプチュアルに括られた2枚のアルバムにはドラマ、CM、アニメ等で耳馴染みの曲を多数収録。ジャケットのデザインも2作連動になっているので、是非2枚あわせてCDラックのコレクションに加えていただきたい。


『GIZA studio 10th Anniversary Masterpiece BLEND ~LOVE Side~』

ちょっぴり泣きたい冬にぴったり、
切なく響く珠玉のバラード・ナンバー16曲!

CD/GZCA-5149/発売中

GIZA-LOVE-side-J.jpg 当時17歳だった倉木麻衣の鮮烈なデビュー・シングル「Love, Day After Tomorrow」がオープニング・ナンバーとなる「LOVE Side」には、美しいメロディと歌詞をゆったりと堪能できる切ないバラード・ナンバーを収録。愛内里菜の「NAVY BLUE」、上木彩矢の「Summer Memories」など、それまでシングルとしてはアッパーな曲のイメージが強かった彼女らが、初めてバラード・シングルを発表してアーティストとしての新たな一面、可能性を提示したナンバーとしても印象深い。スローなR&Bトラックを中心としながら、メロウなアコースティック・ロックや、ラテンの要素を取り入れた哀愁を感じるナンバーまで収めた珠玉のバラード集ともいえる今作。寒さがいっそう厳しくなるこの季節にじっくり聴きたい1枚だ。

★収録曲
01. 倉木麻衣「Love, Day After Tomorrow」
02. 愛内里菜「NAVY BLUE」
03. GARNET CROW「夢みたあとで」
04. 小松未歩「あなたがいるから」
05. 三枝夕夏 IN db「眠る君の横顔に微笑みを」
06. 上木彩矢「Summer Memories」
07. doa「心のリズム飛び散るバタフライ」
08. 北原愛子「世界中どこを探しても」
09. 滴草由実「花篝り」
10. 高岡亜衣「こいはなび」
11. rumania montevideo「Still for your love」
12. 大野愛果「Seceret of my heart」
13. 竹井詩織里「世界 止めて」
14. 岩田さゆり「空飛ぶあの白い雲のように」
15. Yoko Black.Stone「's All Right Featuring Super.B」
16. Guillver Get「紅い月 ~あの人に愛されますように~」
17. 岩田さゆり「空色の猫」




『GIZA studio 10th Anniversary Masterpiece BLEND ~LOVE Side~』

テンションがあがること間違いナシの、
疾走感あふれるアップ・チューン16曲!

CD/GZCA-5150/発売中

GIZA-FUN-side-J.jpg 「LOVE Side」と対をなすのがノリの良いアップ・テンポなナンバーを選曲した「FUN Side」。ヒット・メーカー、大野愛果作曲のナンバーをはじめ、最高にキャッチーで親しみやすい楽曲が多数収録されているので、ファンならずとも手にしてほしい1枚だ。サーフィン&ホット・ロッド・サウンドで疾走感あふれる爽快さを感じる倉木麻衣の「Feel fine!」、B'zの楽曲をカヴァーしながらも、溢れるオリジナリティーを見事に表現した上木彩矢の「ピエロ」、勢いのあるメロディで、超ポジティヴに恋愛の寂しさ&喜びを歌ったPINC INCの「週末大キライ」など、選りすぐりのアップ・ナンバーを収録している。また、稲葉浩志がプロデュースした宇浦冴香「Sha la la -アヤカシNIGHT-」の他、ロック・チューンが満載のこの1枚には、doa、Naifu、New Cinema 蜥蜴ら男性バンドの存在も欠かせない。華やかな女性ヴォーカルの面々のなかにあって、優しくも力強い響きをもって届くはずだ。

★収録曲
01. GARNET CROW「flying」
02. 上木彩矢「ピエロ」
03. 愛内里菜「恋はスリル、ショック、サスペンス」
04. Naifu「Take The Wave」
05. PINC INC「週末大キライ」
06. 三枝夕夏 IN db「君と約束した優しいあの場所まで」
07. doa「英雄」
08. 北原愛子「gland blue」
09. 宇浦冴香「Sha la la -アヤカシNIGHT-」
10. 上原あずみ「青い青いこの地球(ほし)に」
11. スパークリング☆ポイント「Hey Hey Baby!You're No.1」
12. the★tambourines「easy game」
13. 岸本早未「迷Q!?-迷宮-MAKE★YOU-」
14. 白石桔梗 「again」
15. New Cinema 蜥蜴「Smashing the good! Smashing the bad!」
16.倉木麻衣「Feel fine!」

【2009/01/01 12:16】 | 過去ログ | page top↑
METAL on METAL #111
<初出「Groovin'」2008.09-10/ISSUE#108>


今年ももうすぐ終わりですが、国内の状況を除けば大物から中堅、新人までかなり盛り上がった1年でしたね。最後にハノイ・ロックス解散という残念なニュースもありましたが、彼らの場合はあまりにカッコイイ理由なので、納得するしかないです。さて、今年最後のラインナップも強力です。早く来日してよ!のサミー・ヘイガーから復活ラーズ・ロキットまで力作ぞろい!! 中でも待望のヒブリアはあまりに強烈なピュア・メタルで、遂にアングラに並んだ傑作。個人的にはジミ・ジェイミソンのライヴを観たくなりました。それでは、来年も良い年になりますように、みなさんよいお年を~!(三津山)

ジミ・ジェイミソン
『クロスローズ・モーメント』
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ジミ・ジェイミソン-J4CCD
KICP-1340
発売中
1人サバイバー、ジミ、9年ぶりのソロ作。2006年のサバイバー名義のアルバムは内容は良かったが、やはり長続きはしなかったようだ。心機一転の出発作はジム・ピートリックの助力も得て、全編爽快でファンの愛する『ヴァイタル・サインズ』時代を思わせる傑作を作り上げた!! やればできるじゃん!(三津山)
ハノイ・ロックス
『ディス・ワンズ・フォー・ロックンロール
-ザ・ベスト・オブ・ハノイ・ロックス 1980-2008』
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ハノイロックス-JCD(2枚組)SHM-CD仕様
VICP-70001~2
発売中
まさかの解散宣言に続いてのオールタイム・ベスト・アルバム。バンド再生後の充実したアルバムや活動を思えば「このバンドでは全てやり尽くした」との言葉も説得力を持ち、清々しさをも感じる。今後の各メンバーの活躍を期待しつつも、まずは2009年春のさよならツアーには必ず行かなきゃね。…名曲ばかりだな。(三津山)
ラスト・オータムズ・ドリーム
『ドリームキャッチャー』

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ラスト・オータムズ-JCD
MICP-10800
発売中
年に1枚のペースでアルバム・リリースを重ね、早くもこれが6作目。泣きのソロから幕を開ける本作は北欧の哀愁美とポップ感がファンをドツボにはめる最高傑作だ。ニュー・イングランドの「ハロー、ハロー、ハロー」のカヴァーにもセンスの良さを感じる。メロディアス志向のロック・ファンは聴き逃さぬよう!(小田川)
サミー・ヘイガー
『コズミック・ユニヴァーサル・ファッション』
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サミー・ヘイガー-JCD
RRCY-21334
1/14発売
前作は国内発売がなかったので約6年ぶりだが、相変わらずの豪快で自由奔放なアメリカン・ハード・ロック作。今回は外部の人間との共作が特徴だが、どんな時も彼のアルバムには前向きなエネルギーと笑顔が溢れている。⑤はビースティ・ボーイズのヒット曲のカヴァーだが、あまりにもはまっていて笑える。(三津山)
シックス・フィート・アンダー
『デス・リチュアルズ』
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シックス・フィート・アンダCD
MBCY-1102
1/7発売
1年半ぶりのニュー・アルバム。クリスの非人間的で無機質なヴォーカルと、これまたグルーヴィーなのに無機質なデス・メタルはいまだにシーンにおいて孤高の存在感を放っている。今回も悪く言えばまったく変わらない、良く言えばファンからはこれ以上望むべくもない最凶に吐き気のする(←褒め言葉)アルバムだ!!(三津山)
ギロチン
『血染めの札束(マネー)』
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ギロチン-JCD
TKCS-85211
発売中
ノクターナル・ライツのメンバー2人を中心にしたスラッシュメタル・バンドがなんと11年ぶりに復活!Voの唄い方、楽曲のちょうど良い疾走感、Gがソロに入る時の微妙な間の取り方など、収録されている全てが良い意味で80年代スラッシュの領域から一歩も踏み出していない小細工一切無しの超傑作。(市村)
イン・ディス・モーメント
『ザ・ドリーム』
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ザ・ドリームCD
KICP-1341
発売中
前作が好評だったマリア・ブリンク嬢率いるエクストリーム・メタル・バンドの2nd。質が求められる今作は相当練られた曲が並び、それに合わせてマリア嬢による基本的にはクリーンな歌声が貫き、代表曲と呼ばれるようになるであろう②も生まれている。クリスのソロも印象的。確かな成長を刻んだ作品!!(三津山)
ヒブリア
『ザ・スカル・コレクターズ』
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ヒブリア-JCD
POCE-16043
発売中
2004年の1stも各方面から大絶賛されたが、それを軽く凌駕する本作はプライマル・フィアの『デヴィルズ・グラウンド』のミックス/マスタリングを担当したアヒム・ケーラーが手掛けたこともあり、元々PFに近いサウンド、Voの声質も相俟ってピュア・メタルの真髄を突いた作品になった。(野邊)
ミザリー・シグナルズ
『コントローラー』
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ミザリーシグナル-JCD
[プレミア盤]DVD付
TECI-28532
[通常盤] TECI-21533
発売中
すでにヴェテランの域に達する抒情派ニュースクーラーの勝負所。より練られた楽曲はスピードに関係なく、エモーショナルでメロディアス!かつ激ブルータル・サウンド!ハードコア・プライドを基盤とした全くブレのない傑作に仕上がった。まさに激昂たれ!限定プレミア盤はライヴ映像等を収録したDVD付き。来日も決定!(伊藤)
リジイア
『バッド・ニュース』
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リジイア-JCD
DOOM-0003
発売中
若きメタルコアの2nd。前作同様アンアースのケン(G)がプロデュース。このバンドの特徴であるハードコアの部分でのブルータルなデス声と、メロディを前面に押し出したノーマル・ヴォイスは今作でも健在。特に今作ではノーマル・ヴォイスがよりエモーショナルでメロディアスになっている。流石である。(伊藤)
ラーズ・ロキット
『レフト・フォー・デッド』
---------------------------------
ラーズ・ロキット-JCD
POCE-16044
発売中
ベイエリア・スラッシュを語る時には欠かせないラーズ・ロキット、15年ぶりのニュー・アルバム。まるで時間の経過を感じさせないオールド・スクール・スラッシュが、ヘヴィになりすぎた現代のシーンの中ではかえって新鮮に聴こえる。相変わらずのA級とB級の間をいくような美味しい音楽性も健在!!(三津山)
■『METAL ON METAL』 ライター
野邊:マッドブッチャー野邊(富士中央店)
伊藤:ヴァルザック伊藤(玉川高島屋S・C店)
葛原:トーキングモジュレーター葛原(磐田南店)
市村:ブラックファイヤー市村(竜ヶ崎店)
三津山:ジョン・ボン・三津山(玉川高島屋S・C店)
小田川:ヴァイキンガー小田川(宇都宮FKDインターパーク店)
【2009/01/01 11:37】 | METAL on METAL | page top↑
Catch Up! アクロス・ザ・ユニバース
<初出「Groovin'」2008.12-01/ISSUE#111>


アクロスザユニバース-ロゴ

舞台版『ライオンキング』でブロードウェイ・ミュージカルの常識を打ち破った天才演出家ジュリー・テイモアがお届けするミュージカル映画『アクロス・ザ・ユニバース』。この作品のミュージカル・ナンバーには33曲ものビートルズの名曲が登場する。1960年代アメリカ…ドラッグ・カルチャーやロックン・ロールの嵐が吹き荒れ、反骨精神に満ち溢れた時代。そこに生きる若者たちの恋と青春をリアルに描きながら、ビートルズのメロディと歌詞がそのストーリーや登場人物の心情を物語る。


アクロスザユニバース-A中■ストーリー
イギリス、リヴァプールの造船所で働くジュードは、まだ見ぬ父親を探しにアメリカへと渡った。その地で待っていたのは、日ごと酔っぱらってはドンチャン騒ぎを繰り広げる学生マックスと妹のルーシーとの出会い。さらにマックスに誘われるがままに舞台はニューヨークへと移ると、ジュードは歌手のセディら信頼のおける仲間を得ると共に、次第にルーシーとの仲も深まっていく。ところがベトナム戦争の混乱が仲間たちをバラバラに。果たして彼らの心が再び1つになる日は来るのだろうか?

アクロスザユニバース-A大■MOVIE REPORT
 数あるビートルズの曲を使った映画の中でも、ロバート・ゼメキス監督の『抱きしめたい』、ショーン・ペン主演の『アイ・アム・サム』などが個人的なフェイヴァリットだが、そのリストに本作が新たに加わった。とは言ってもこの作品は純粋なビートルズ映画ではない。1960年代を背景にした、あくまでも"ボーイ・ミーツ・ガール物"であり、そこに60年代を象徴するビートルズの楽曲を使用してミュージカルとして仕上げている。アプローチとしては今までには無かった面白さだ。
アクロスザユニバース-A小 ビートルズの曲のイメージから小さいプロットを作り、それを繋いでいって大きなうねりにするというジュリー・テイモア監督の表現方法は秀逸で、登場人物の心の動きとビートルズ・ナンバーが完璧なリンクを見せる。
 例えば「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」が流れるシーンは、恋人との関係に悩む主人公ジュード(若き日のポール似!)の心境やベトナム戦争の激化といった社会情勢と、ジュードが描こうとしている静物のモチーフである苺とをうまく掛け合わせ、何とも甘美でグロテスクな映像に仕上げている。
 U2のボノがカメオ出演したサイケな「アイ・アム・ザ・ウォルラス」や、トリップしたサーカス場面「ビーイング・フォー・ザ・ベネフィット・オブ・ミスター・カイト」のシーンも、まるでビートルズが現代に復活しCGを駆使してPVを作ってくれたような趣だ。
 ジュードとルーシーの恋模様だけを抜き取れば、絵描きであるアーティスト志向の男と政治活動にのめり込んでいく女のすれ違い…(『追憶』っぽい?)なんて少々手垢の付いた筋運びだが、そこに振り掛けられる魔法のようなビートルズ・エッセンスで物語は何倍も魅力的になった。プルーデンスという名の娘が風呂場の窓から飛び込んできたりするエピソードに終始頬が緩みっぱなしだし、本作のもう1つの主役とも言えるT・ボーン・バーネットが手掛けた21世紀型ビートルズ・ナンバーも必聴だ。

Text by 高瀬康一


★収録内容
DISC1 本編
・ジュリー・テイモア監督と音楽プロデューサーによる音声解説
・予告編集

DISC2
・メイキング・ドキュメンタリー集
  宇宙の創造/期待の新星/音楽のすべて
  宇宙の彼方でダンス/映画を彩る特殊効果
・ミュージック・シーン集(8種)
・未公開シーン:"アンド・アイ・ラヴ・ハー"
・カイト氏のアドリブシーン(2種)
・フォト・ギャラリー集
  場面写真/撮影風景/美術

アクロスザユニバース-J-Blu-★Blu-ray同時発売!
『アクロス・ザ・ユニバース』
Blu-ray
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『アクロス・ザ・ユニバース
デラックス・コレクターズ・エディション』
DVD(2枚組)/TSDD-42645
アクロスザユニバース-J
リヴァプールからアメリカへやってきた青年ジュードは自由な大学生マックスに出会い、その妹ルーシーに恋をする。60年代アメリカを生きる若者の心情をビートルズの名曲にのせて送る青春ラヴ・ストーリー。ドキュメンタリー他特典映像あり。サウンドトラック歌詞集封入。

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【2009/01/01 10:45】 | 過去ログ | page top↑
大塚 愛 『LOVE LETTER』
<初出「Groovin'」2008.12-01/ISSUE#111>

大塚 愛から少し早いクリスマス・プレゼント、
13個の"アイ"が溢れるほど詰まった"愛の宅急便"。
愛しいキモチが歌に乗って今、あなたのもとへ届きます…。 


大塚愛-A


 寒い冬こそ部屋の中で熱いコーヒーを片手にゆったりと音楽に浸りたいもの。そんなこの季節に大塚 愛から心温まる"音の手紙"が届きました。
 タイトルは読んで字のごとく『LOVE LETTER』。誰かに向けて何かが伝わったらいいな、そんな自身の強い想いから今回のアルバムには聴く人に愛を届ける温かな魅力がぎゅっと凝縮されています。

 デビュー5周年を飾る5thアルバム。「5枚目にしてようやく自己紹介が終えた感じがする」と彼女は振り返り、デビュー当時はインパクトの強い曲を多く発表してきたけれど、5年が経った今だからこそ自分の中で自然なもの、原点に近いものを出せるようになったといいます。
 今作はまさに等身大、そして現在の大塚 愛が凝縮されたアルバムなのです。
 常に新しい事への挑戦を続ける大塚 愛らしく、今年1年の活動も実に多岐に渡るものでした。経済産業省オピニオン・リーダー、全国10万人動員ツアー、加えて初の海外ライヴと充実の1年を総括するような今回のアルバムには、彼女の1年の経験も還元されているのかもしれません。

 そんなアルバム『LOVE LETTER』は、タイトル・トラックでもある「LOVE LETTER」から幕を開けます。彼女の音楽の原点でもあるピアノを用いた弾き語りナンバーです。この曲以外にも今回はピアノのサウンドを比較的多く聴かせているので、今までとは少し違った印象を受けました。
 シングルからは今の季節、大切な人と聴いてほしい「ポケット」、春らしくキュートな「ロケットスニーカー」、独特の比喩表現が光る「One×Time」などを収録。「クラゲ、流れ星」は、今誰かを大切に思っている人全てに聴いて欲しいラヴ・ソングです。
 その他の収録曲は、艶っぽいスキャットを披露する「シヤチハタ」、タイトル通りのポジティヴ感で疾走するパンクロック・チューン「ド☆ポジティヴ」、ループを効果的に使うことで心地よい浮遊感を感じる「360°」など、どれも聴き逃せない魅力たっぷりの全13曲です。
 なかでも「愛」は、自らの名前でもある"愛"にこだわって活動してきた5年間の活動から、見えてきた答えを楽曲に込めています。
 「自分が持って生まれた愛を、今度は誰かに注ぐことができたら、それが自分の幸せになるんだと思うんです」そんな"愛の循環"に気づいた時、ごく自然に誕生したというこの曲。
 NISSAYの本人出演のCMソングとしてもO.A.中です。混じりけの無いどこかあどけないとさえ思わせる歌声。零れ落ち、頬に流れる一筋の涙は強く印象的に心に残りました。
 彼女が常にぶつけてくる、まっすぐで、時には目をそむけたくなるほど一直線な感情。だから大塚 愛の楽曲はいつも曇ることなく私達の心に浸透するのでしょう。どんなに遠くても、すごく近い。そんな矛盾が大塚 愛の最大の魅力だと思います。

 そして今回、アルバム・ブックレットには大塚 愛自直筆の楽曲へのコメントが1曲1曲書かれています。何を思い、そして何を感じて曲を作り、そして歌うのか、大塚愛のその一片が垣間見えるかもしれません。


Text by 金田まどか(すみや本社 営業グループ)


大塚愛-J-CD+DVD『LOVE LETTER』[CD+DVD] AVCD-23693/B 発売中
大塚 愛の5thアルバムは話題の日本生命CM楽曲を含めた全13曲。ブックレットには全曲本人の直筆コメント付き。CD+DVDにはMusic Clip等を収録の他、初回盤のDVDにはボーナス映像付き、CDの初回盤にはボーナス配信楽曲付き。各初回盤は特殊特殊紙ジャケット仕様。

大塚愛-J-CD『LOVE LETTER』[CD] AVCD-23694 発売中
写真は上が[CD+DVD]、下が[CD]のジャケットです。
【2009/01/01 09:56】 | 過去ログ | page top↑
いきものがかり 『My song Your song』
<初出「Groovin'」2008.12-01/ISSUE#111>

紅白歌合戦出場も決定!
乗りに乗っている「泣き笑い切なポップ3人組」が、
前作からわずか10ヶ月でNEWアルバムをリリース!
全てのJ-POPファンに捧ぐ、極上サウンド満載の傑作デス。


いきものがかり-A初回盤


 また、いきものがかりに騙された。テレビなどのメディア媒体で彼らを目にすると、デビュー前から未だ変わらないその強烈な「どこにでもいそう感」につい油断してしまうのだ。
 そんなイメージを抱いたままこうして彼らの新作を聴く度に、前回の反省をろくに生かしもせず、そのどこにでもいそうな3人組が放つ極上青春爽やかソング達にガツンとやられてしまうのである。

 最初に言ってしまうが、今回の3rdアルバム『My song Your song』は傑作だ。
 浮かんだメロディを練りに練って長時間熟成させる水野良樹、対照的にひらめきと一瞬の感性を大切にして楽曲を生み出す山下穂尊。彼らの楽曲制作時間は「水野は30日、山下は30分」と言われるほどスタイルが異なるのに、創り出す作品は2人してどこまでもPOP、果てしなくキャッチー。
 そんな野郎共が綴った乙女心(笑)を吉岡聖恵が力強くまっすぐに歌い上げる…という彼らの持ち味は今作でも勿論全開なのだが、今回は今までの作品とは違うある変化が起きた。

今作における重要なポイントは、ヴォーカルの聖恵ちゃんまで自ら作詞・作曲をこなすようになったこと。しかもこれが、すごく良い。
 同様のケースで楽曲バランスが著しく低下するバンドを今まで何度となく見てきたが心配ご無用。聴いた瞬間水野君でも山下君のものでもない楽曲だと分かるくらいの個性を感じさせつつ、それでいて確かにいきものがかりの楽曲としてすんなり受け入れられるものだった。

 こうして更に一歩進んだ彼らが放つ今作は、前作からわずか10ヶ月、しかもこの間も立て続けにシングルをリリースし続けているにも拘わらず、決して大袈裟ではなく全曲シングルで出せるのではないかと思うほどの楽曲がズラリと並んでいる。
 そんな中で気になるのは、ちょっと大人ムードな別れの曲「くちづけ」。前向きな主人公を描いた楽曲が多い彼らのイメージからは意外な雰囲気で、エレキとブルース・ハープの悲しい響きが印象的な楽曲だ。
 また前述の聖恵ちゃん作の「僕はここにいる」は今までの彼らにはないメロディ・ラインに乗ったシンプルな言葉が胸に心地良く響く暖かな作品。シングル曲のクオリティに関しては今更説明無用、その他の楽曲も枚挙に暇がないほどの充実した内容となっている。
 彼らの歌が持つ弱さやひたむきさ。また全ての楽曲に欠かさず存在する人と人との心の繋がり。老若男女問わず彼らの歌が愛されるのはメロディの親しみやすさもさることながら、いくつになっても消える事のないそういった若さやぬくもりに満ち溢れた世界観が、僕らを惹きつけて止まないのからだろう。

 どこにでもいそうでどこにもいない。
 彼らにはおよそ似つかわしくない「能ある鷹は爪を隠す」なんて言葉がふと浮かんだ。
 次もまた、懲りもせず僕を騙してくれるに違いない。

Text by 森 祐一郎(市原白金通り店)


P03いきものがかり-J『My song Your song』 ESCL-3146 発売中
ドラマ『セレブと貧乏太郎』主題歌の「気まぐれロマンティック」や、アニメ『BLEACH』主題歌の「ブルーバード」など、全てタイアップ付きのシングル4曲を含む全14曲!初回盤は豪華BOX仕様、さらにスペシャル・ブックレット&いきものカード010、応募ハガキ封入。

いきものがかり-J通常盤『My song Your song』 
写真は上が[初回限定盤]、下が[通常版]のジャケットです。



【2009/01/01 09:47】 | 過去ログ | page top↑
サザンオールスターズ 『真夏の大感謝祭』
<初出「Groovin'」2008.12-01/ISSUE#111>

サザン史上最高のライヴと言っても過言ではない!
30年分の感謝の気持ちを詰め込んで、
過去の名曲がいっぱいのライヴ映像。
それでも保ち続ける、"現在進行形"のバンドとしての圧倒的存在感。



P02サザンオールスターズ-A差M


 「真夏の大感謝祭」と題した大イヴェント、今年8月に日産スタジアムで行われた彼らのライヴだ。思い返せば雨がちだった2008年の夏、私が行った日もやっぱり雨だった。とはいえ開催された4日間のうちほとんど晴れた日がないのだから、のべ30万人の来場者のうち3/4ぐらいはあの日のライヴを語る時、あの雨は大変だったね、が枕詞になるはずだ。
 カッパを羽織って挑んだために、せっかく着ていった「I AM YOUR SINGER」初回盤のハッピもあまり目立たない…なんてことも、今では良い思い出だろう。
 さて、そんなライヴの模様がいよいよDVDとして発売された。

 全47曲収録。サービス精神旺盛で、いつもやりすぎてしまうと語るサザンらしい特盛りなセットリストは、もちろん参加した時には多いとは全く感じず。
 むしろ30年間で発表された曲のうちでは、ほんの一握りだ。
 その1曲1曲に深い思い入れを持つファンのために少しでも多くの曲を演奏しようとした彼らは、一部メドレーにして楽曲を披露。
 事前に行われた人気投票の結果をランキング形式で発表しながら、数曲がピックアップされた。なかにはイントロが流れるたびに悲鳴にも似た歓声やどよめきが起こる曲もあり。
 私も137位の「爆笑アイランド」を聴けた時には涙ものでした。だって今聴けるとは思わないからっ!

 そのうえ、ライヴの見せ方も超ド級。スクリーン映像は目まぐるしく入れ替わり、炎がボコボコと吹き上げたかと思えば、特攻のテープが発射、気づけばステージ上にはところ狭しとダンサーが埋め尽くす。曲ごとにガラリと趣を変えるステージ・ワークは、もはやサザンの独断場だ。
 一際嬉しいサプライズはライヴの中盤、車に乗ったメンバーがグラウンドの脇を移動して会場後方に設置されているサブ・ステージへ。
 そこで「涙のキッス」をはじめ3曲がアコースティックver.で演奏された。さらに再びメイン・ステージに戻ると人気投票上位の楽曲を一挙放出し、本編のラストはお約束のバカ騒ぎで締め括る。

Text by 秦 理絵


サザンオールスターズ-J通常『真夏の大感謝祭』DVD(2枚組) VIBL-600~1 発売中
8月16、17、23、24日の4日間、横浜の日産スタジアムで約30万人を動員して行われた夏の一大イヴェント「サザンオールスターズ『真夏の大感謝祭』30周年記念LIVE」がDVD化。初日のみ演奏された「せつない胸に風が吹いてた」を含む全47曲収録。
【2009/01/01 09:36】 | 過去ログ | page top↑
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