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オアシス 『ディグ・アウト・ユア・ソウル』
<初出「Groovin'」2008.09-10/ISSUE#108>

現代のビートルズ、オアシス。
通算7枚目となる3年ぶりのニュー・アルバム、遂にリリース!!
待ちに待った今作が、ロックン・ロールの歴史に新たなページを刻む!!


オアイス-A



 イギリス出身のロック・バンド、日本でも大人気のオアシス。現代のビートルズとも称され(正式なメンバーではないがドラムスのザック・スターキーはリンゴ・スターの息子)、数々のやんちゃぶりでも知られる彼らの通算7枚目のニュー・アリバムが10月1日、遂にリリースされる。

 オアシスとの出会いは、数年前(限りなく十数年に近いが)、友人がカラオケで歌った「ドント・ルック・バック・イン・アンガー」だった。それまで何故か遠ざけていたバンドで、オアシスといえば男前がお洒落に聴いている音楽だと思っていた。実際、カラオケでその曲を歌った奴もお洒落な男前で、その日の女の子たちを全部自分のものに…いや、ここでは関係ないのでやめておこう。
 しかし不純な動機であれど、オアシスをしっかり聴いてみようと思ったのはその曲があまりにも素晴らしかった為である。レコード・ショップでCDを買い、それからオアシスを聴き始め、彼らの持つ世界観に魅了されていったのである。

 さて今作だが、バンドのソングライティングの中心人物であるノエル・ギャラガーは、このように語っている。「従来のAメロ、Bメロ、サビという従来のパターンではなく、もっとトランス状態を駆り立てるような、より疾走感を持ったグルーヴ感のあるものを作りたかった。みんなを違った方法で引き込み『体感』出来る音楽を」と。
 本アルバムからのリード・シングルとなる「ショック・オブ・ザ・ライトニング」はアルバム中、最もオアシスらしさが表現された、まさにこれぞロックン・ロールという曲だが、同時に新作で彼らが表現したかった新しい試みも込められている」とノエル・ギャラガーが説明している。
 「この曲が瞬間的な速さで疾走感たっぷりに聴こえたとしたら、それはこの曲が一瞬で書き上げられた、一発録り音源だからさ。レコーディングの時は、いつも一発目が最高なテイクだからね」なるほど。一瞬で書き上げられた一発録り音源!! むちゃくちゃかっこいいっすね!!
  アルバム全体には確かに疾走感が漂い、ノエル・ギャラガーの言う「トランス状態を駆り立てるような…」の意味もよく分かる。はい!! トランス状態を駆り立てられました!! しかし同時に3年も待てば新作自体が嬉しくて、それだけでもトランス状態っすよ!! と言いたい気持ちでもあった。

 今作『ディグ・アウト・ユア・ソウル』は、前作に続いてデイヴ・サーディーをプロデューサーとして迎え、アビィ・ロード・スタジオでレコーディング、ロサンゼルスにてミックスを行った作品となり、自ら立ち上げたビッグ・ブラザー・レコーディングスから全世界に向けてリリースされる初のアルバムとなる。
 前作から3年。果たしてオアシスは新しい試みで、またもやロック史に歴史を刻むことができるのか!? それを決めるのはあなたです!!

Text by 塚原顕裕(静岡流通どおり店


オアシス-J『ディグ・アウト・ユア・ソウル』 [初回生産限定盤]DVD付 SICP-2001〜2 10/1発売
現代のビートルズと称されるイギリス出身のロック・バンドが世界に向けて放つ7thアルバム。レコーディングはアビィ・ロード・スタジオで行われ、プロデューサーにはデイヴ・サーディーを迎えた意欲作。初回生産限定盤はメイキング、PV等を収録したDVD付き。日本盤のみボーナス・トラック2曲収録。
[通常盤] SICP-2000
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【2008/10/16 13:10】 | 過去ログ | page top↑
melody. 『The Best of melody. 〜Timeline〜』
<初出「Groovin'」2008.09-10/ISSUE#108>

今年2月にデビュー5周年を迎えたmelody.が
初のベスト・アルバムをリリース!
クリアで美しい歌声とクールなトラックで刻んだ「はじまりの5年」から、
続く5年、10年の輝きに想いを馳せずにはいられない。


melody-A_20080930151104.jpg


 melody.の曲の中で何が1番好きだろう?と考えてみた。
 「Believe me」のように力強くメッセージを持ったナンバーか、それとも「So into You」のようにバイリンガルの特徴を活かした切れのある英語が小気味良いナンバーか、「Dreamin' Away」の頃の繊細さが際立つトラック、はたまた「Lovin' U」のようにセクシーでダンサブルなナンバーも捨てがたい。
 悩んだあげくに結局1番は選べないってことに落ち着くんだけど…。私があえて1曲語るとしたら、昨年リリースされたばかりの比較的新しいナンバーで「Love Story」を挙げたいと思う。
 melody.の楽曲の中では異質の輝きを放つこのナンバーを聴いた時、それまで私が抱いていたmelody.のイメージを打ち破るとともに、その歌にシンガーとして一段上の可能性を感じた。きっと本来、melody.のなかにあるナチュラルな感性でいえば「realize」や「see you...」のようなR&Bテイストの楽曲がピンポイントであり、その発展系には「Finding My Road」のようなクールなナンバーがあったりすると思う。一言でいえば「Love Story」はmelody.らしくない。ほのかに「和」の趣を匂わすサウンドもそうだし、初めて歌詞を全編日本語で綴ったこともそう。
 日本人でありながら、ハワイで生まれ育ったという生い立ちがクローズ・アップされがちなmelody.だが、一方でこんなにも日本的な湿度の高さも持ち併せていたとは。

 10月8日にリリースされる『The Best of melody. 〜Timeline〜』は、これまでにリリースされた全11枚のシングル曲に加えて一部カップリング曲も収録したmelody.初のベスト・アルバムだ。リリース順に並んだ楽曲を流れに沿って聴いていると、デビュー曲「Dreamin' Away」の頃からプラチナム・ヴォイスと称された歌声は時に強い意思を持ち、その輝きはダイヤモンドにもゴールドにも色を変えてきたことに気づくだろう。
 今作はmelody.にとって「はじまりの5年」。サウンドに明確な統一感があり「melody.の音楽とは?」という大雑把なニュアンスを掴みやすい作品だと思う。しかし一方でチラリチラリと見えてくる、melody.の表現者としての限りない広がり。今回のベスト・アルバムは5年という年月に区切りをつける大切な通過点だ。同時に今後のmelody.を十二分に味わう上でも必ず通っておくべき作品だと思う。

Text by 秦 理絵(Groovin’編集部)


melody-J初回『The Best of melody. 〜Timeline〜』 [初回限定盤]DVD付 TFCC-86272 10/8発売
デビュー曲「Dreamin' Away」から最新作「遙花 〜はるか〜」までの11枚のシングルと一部c/w曲を収録した初ベスト。ボーナス・トラックにはm-flo ♥ melody. & Ryoheiの「miss you」のオリジナル・ヴァージョンを収録した全16曲。初回限定盤は全シングルと「miss you」のMUSIC CLIPを収録したDVD付き。

melody-J通常『The Best of melody. 〜Timeline〜』 [通常盤] TFCC-86273 10/8発売

※写真は上が[初回限定盤]、下が[通常盤]のジャケットです。
【2008/10/06 14:49】 | 過去ログ | page top↑
松山千春 『旅立ち〜足寄より〜』
<初出「Groovin'」2008.09-10/ISSUE#108>

32年目の今、ようやく振り返ることのできる原点。
時空を超えた愛のさまざま。
ミュージシャンとしての証を着実に作品に刻みつけながら、
さらなるキャリアを重ねるヴェテラン、松山千春の現在位置。


松山千春-A 都道府県の県庁所在地ですらまだ覚えられないのに、なぜか足寄という町が北海道にあることを知っていた子供の頃。「あしょろ」と読むことも、もちろん知っていた。恐らく、クラス全員が知っていたと思う。
 ちょっぴり"通"だったあのコは、遠い遠いその町の出身であるその人を「千春」と呼んだ。1970年代後半、東京でのことだ。

 シンガー・ソングライターとして32年目を迎えた松山千春。長いキャリアがありながら、"歩みを止めない"大ヴェテランである。大病を患ったものの、休養もそこそこに復活。彼にとって今年最大のトピックとなりそうな映画『旅立ち〜足寄より〜』が現在制作中であり、今冬には全国公開となる。
 映画は松山が23歳のときに出版した自伝小説を基にしたもので、そのタイトルを冠した本作はそのサントラ盤とベスト盤をひとつにした2枚組の作品だ。
 デビュー曲である「旅立ち」、松山によって全国にその地名を知らしめることとなった"足寄"がデビューから30余年を経て、再びクローズ・アップされることになる。

 "すべてはここから始まった"。その曲から始まるDISC 1には、ヒット曲、代表曲ばかり全16曲を収録。映画のサウンドトラックであるDISC 2は、オーケストラを基調としたオリジナル楽曲のインストゥルメンタルが中心。映画の流れに沿った曲順になっているのだろうと思われるが、雄大なオーケストレイションに挿まれシンプルな表情を覗かせる「旅立ち」「大空と大地の中で」「この道より道廻り道」のファースト・テイクが、やはり耳を惹く。
 蒼くまだふんわりとした柔らかさも残す当時の歌唱と、人生を重ねた分のコクと郷愁が滲むラストの「我家」が、人生は間違いなく一本道なのだと教えている。

 そして同時リリースされるもう1タイトル。その名も『天才・松山千春のラブバラード』は、ここ10年間の楽曲の中から厳選されたというバラード集だ。男女でも、肉親でも、人間同士でも、愛は言葉を重ねれば重ねるほど安っぽくなる。それを"俺にしか歌えない愛の歌"で体現した作品だと思う。

Text by 篠原美江


松山千春-J-旅立ち『旅立ち〜足寄より〜』 COCP-35161〜2 10/1発売
今冬には全国公開となる自伝的映画『旅立ち〜足寄より〜』のサントラと、ベスト・アルバムを併せた"プレミアム・アルバム"。3方背紙ケース、36P解説書封入予定。『天才・松山千春のラブバラード』とのW購入特典として専用応募ハガキ封入。


松山千春-J天才・バラード『天才・松山千春のラブバラード』 COCP-35257 10/1発売
本人100%企画&選曲によるセルフ・ライナー付きバラード・セレクション。最近10年間にリリースされた作品の中からじっくり聴き込んだ上で選んだ渾身の1枚。『旅立ち〜足寄より〜』とのW購入特典として応募券封入。
【2008/10/01 16:22】 | 過去ログ | page top↑
堺 正章 『時の忘れ物』
<初出「Groovin'」2008.09-10/ISSUE#108>

ヒット・シングルを引っさげ、堂々復活を遂げた"巨匠"、
20年超えのオリジナル・アルバム。
カッコよく生きる団塊世代のリーダーとしての役割と、
今、マチャアキが歌うことの必然。


堺正章-A マチャアキが再び歌う。

 なんと21年ぶりのアルバム。前作同様、往年の代表曲を収録しているという意味ではコレクション的意味合いが強い作品だが、洋邦新旧問わず、他人の曲のカヴァー・ナンバーなどが平然と収録されていた60〜70年代の"オリジナル・アルバム"を考えれば、今回のラインナップもさもありなん、ではある。
 だが今回は最新シングルのヒットといった大きな話題もあり、歌手・堺正章の復活とアルバム制作は、若い世代には驚きをもって迎えられ、往年のファンにとっても嬉しいニュースとなるだろう。

 リード曲となる「忘れもの」は、堺が13年ぶりに主演したドラマの主題歌。筒美メロディを受け継いだ情緒豊かな旋律は、ジャニーズ楽曲を数多く書いていることでも知られるGajinによるもの。そこに秋元 康が、ドラマの主人公、ひいては堺のこれまでの人生そのものを振り返るような詩をつけ、森 進一「冬のリヴィエラ」、小林 旭の「熱き心に」あたりを思わせる、大瀧詠一風のアレンジで仕上げた、美味しいところ満載のメロディアスなナンバーだ。
 劇中では往年のGSヒットという設定の「サイケなハート」は、面白いほどにどこを切ってもGS風で、少々やりすぎなくらい、秋元&後藤次利の遊び心が炸裂。朋友・ムッシュかまやつが"サイド・ヴォーカル"として参加するという粋な試みもある。

 作曲者である佐藤 隆の最大のヒット曲「桃色吐息」を彷彿とさせる22年前のシングル「二十三夜」と、34年前にNHK『みんなのうた』で放送された「北風小僧の寒太郎」は、「忘れもの」を手がけた清水信之によってリアレンジされ、今回はセルフ・カヴァーという形で再収録された。
 その一方で、「街の灯り」「さらば恋人」はそれぞれ1973年、1971年にリリースされた当時のオリジナル音源を収録。世代を超えて多くのシンガーにカヴァーされ、また本人によるセルフ・カヴァーもあり、いずれも原曲の雰囲気を大事にしたトラックではあったものの、やはりあのぽつねんとした雰囲気、陽性のメロディに宿る切なさはオリジナルならでは。
 お茶の間のブラウン管の中でふざけていた"マチャアキ"が、大真面目にしんみりと歌う。あの妙味は何物にも替えがたい。1981年の「メリーゴーラウンド」も当時のオリジナル音源のまま。作詞・有川正沙子、作曲・寺尾 聰、アレンジ・井上 鑑という純然たる"Reflections"の系譜にあるアーバンなボッサ・ナンバーで、かの名盤同様、今聴いてもまったく古さを感じさせない。

 シンガーのために本気で詞を書き、曲を書き、完成度の高いアレンジを施すといった方法論。その歓迎すべき復活の鍵を握るのは、もしかしたらこの世代のシンガーなのかもしれない。と同時に、カッコイイ歳の重ね方の手本という、今の堺に課せられたテーマを超え、かつて確実に存在した"憧れの大人像"を、回顧ではない新しい曲、新しい歌で再現できるとしたら、これほど喜ばしいことはないとも思う。
 そんな風に、今年62歳にもなったマチャアキに、さらなる期待をしてしまうのである。

Text by 篠原美江


堺正章-J『時の忘れ物』 VICL-63014 発売中
ロング・セールスを記録中の「忘れもの」をはじめ、「さらば恋人」「街の灯り」など往年大ヒット曲、カヴァー曲、セルフ・カヴァー曲で構成された、21年ぶりのニュー・アルバム。"あの頃"を懐かしむだけでなく、"明日"をも予感させる充実の1枚。
【2008/10/01 16:14】 | 過去ログ | page top↑
Dew 『花図鑑 別冊』
<初出「Groovin'」2008.09-10/ISSUE#108>

朝露(Dew)を浴びて咲き誇る花。
音楽を心から愛し、真摯な姿で追求し続ける、
Dewが長い時間をかけて丁寧に作り上げた『花図鑑』に続く
"別冊"は珠玉の花のカヴァー・アルバム。


Dew-A.jpg 沁みるなぁ…。『花図鑑 別冊』のオープニングを飾る「赤いスイートピー」が耳に入った瞬間、思わず出てきた言葉。「沁みる」といっても傷口がひりひりするような感覚ではなく、見えないほどの小さな擦り傷にふんわりとかけられるガーゼの包帯のような優しさ、目を瞑ると涙がこぼれてしまいそうになる感情。
 歌っているDewは清水 悠と大西春奈による現役大学生ユニットである。Dewとは「朝露」という意味であり、自分たちの楽曲が朝露のように透明で、時代を越えて人の心を潤すものであって欲しい、という願いをこめて命名された。Dewという名前に聞き覚えはなくとも、昨年11月にリリースされた1stシングル「プレゼント」は綾瀬はるか出演のMAX FACTORのCMソングに起用され、その輝くように美しい映像と共に話題となった、といえば思い出される方も多いだろう。そして今年7月、誰もが待ち望んでいたミニ・アルバム『花図鑑』をリリース。花をテーマにした楽曲で構成された『花図鑑』は構想に3年を費やしたという。その別冊にあたるのが今回ご紹介するカヴァー・アルバム『花図鑑 別冊』であり、こちらも全曲花をテーマにした楽曲のセレクション。冒頭でご紹介した「赤いスイートピー」(松田聖子)、「ばらの花」(くるり)、「ハルジョオン・ヒメジョオン」(松任谷由実)、「コスモス」(スピッツ)など10本の花々がDewによって新たな命を吹き込まれ咲き誇っている。言葉の美しさを丁寧に歌い上げた「ハナミズキ」(一青窈)、オリジナルのポップな感覚をピアノとヴォーカルのみのセッションで楽しんだ「Daisy」(BONNIE PINK)、凛とした美しさをハーモニーで聴かせる「SAKURAドロップス」(宇多田ヒカル)、「THE ROSE」(Bette Midler)は多くのアーティストにカヴァーされているが、私は本作のDewヴァージョンが一番好きだ。
 音楽を心から愛し、真摯な姿で追求し続けるDewが長い時間をかけて丁寧に作り上げた2冊の『花図鑑』。聴く人の心の中へと、朝露を浴びて美しく咲く花の種が、一粒一粒蒔かれていくようなアルバムだと思う。

Text by 大野裕子(パルシェ店

Dew-J.jpg『花図鑑 別冊』 VICL-62886 10/1発売
7月発売のミニ・アルバム『花図鑑』に続く本作は全曲"花"をテーマにしたカヴァー・アルバム。「赤いスイートピー」「ばらの花」など様々な楽曲がDewに新たな命を吹き込まれ咲き誇っている。7月30日発売の『花図鑑』とのW購入者に全員プレゼントも実施。是非セットで聴いてみては?
【2008/10/01 16:07】 | 過去ログ | page top↑
Spontania 『MUSIC』
<初出「Groovin'」2008.09-10/ISSUE#108>

珠玉のラヴ・ソング「君のすべてに feat. JUJU」がスマッシュ・ヒット!
"流されるのでなく、新しい流れを創り出す"ことを目指す気鋭ユニット、
Spontaniaの待望のニュー・アルバムが完成。


Spontania-A.jpg


 お互い"好き"という気持ちがあるのに、なぜかうまく伝えることができない…愛しさゆえに"素直になれなかったり" "気持ちが空回ったり"してしまう恋愛のすれ違いを切なく綴った「君のすべてに feat. JUJU」が大反響を巻き起こしたSpontania。
 メジャー・デビュー前からの友人であり、「奇跡をのぞむなら...」で一躍脚光をあびたN.Y.在住の女性シンガー、JUJUとのコラボレーションによって生まれたこの珠玉のミディアム・チューンは累計100万ダウンロードを突破する快挙を達成し、シングル・チャートでは初登場7位をマーク。
 注目の若手俳優、渡部豪太を起用したショート・ムービー仕立てのPVも"泣ける!"と評判を呼び、ブームとも言える盛り上がりを見せた。

 「君のすべてに feat. JUJU」で多くのリスナーの頬を濡らしたSpontaniaは、横浜生まれのMassattack(マサタック)と、東京生まれのTarantula(タランチュラ)の2人組。"自然発生的・自発的"を意味する"spontaneous"をユニット名の由来に持ち、その名の通り、"流されるのではなく、新しい流れを創り出す"ことを目指す気鋭クリエイター・ユニットだ。
 あらゆる音楽エッセンスを取り入れたオリジナル・サウンドで中毒者を続出させている彼らが、いよいよ待望のニュー・アルバムをドロップする。

 『Spontaneous』以来、約1年ぶり2枚目のオリジナル・アルバムとなる今作のタイトルは、ズバリ『MUSIC』。
 レゲエ、ロック、ハウス、ヒップ・ホップ……既存のジャンルの枠に収まることなく、"音楽"をもっと大きく捉えてSpontaniaなりに表現した1枚だ。ファンキーなタイトル・トラック「MUSIC」を始め、リズミカルなサンバのリズムが響く「FIESTA」(GIRA MUNDO Remix)、レゲエ・テイストをピリリと効かせた「SCENARIO」、アコースティック・ギターが最高に心地よい「DAY OFF」、勢いのあるゴキゲンなパーティー・チューン「ENCORE」等、実に多彩な内容。
 彼らの引き出しの多さと懐の深さに改めて感嘆させられる。
 デビュー当初から一貫して"ポジティヴィティ"をコンセプトに掲げてきた彼らだが、もちろん今作でもその方向性は健在。音楽が持つ偉大な力を信じ、それによってすべての人が勇気付けられることを願いながら綴られた前向きなメッセージは、リスナーの心にストレートに響く。タイトル・トラックの「MUSIC」には、こんなフレーズがある。"音楽はいつも語りかける 理屈じゃなくまず気持ち動かせる"。彼らは、このアルバムでそれを見事に証明してみせた。

 ニュー・アルバム『MUSIC』で、新しい流れを創り出したSpontania。その流れはやがて大河となり、海へ、そして世界へと繋がっていくことだろう。彼らの冒険はまだ始まったばかりだ。

Text by 池 佐和子


Spontania-J.jpg『MUSIC』 UMCF-1015 10/1発売
ヒット・シングル「君のすべてに feat. JUJU」を含む待望の2ndアルバム。Jeff Miyahara、Micro、YANAGIMANら豪華プロデューサー陣を迎え、ジャンルに捉われることなく、"音楽=MUSIC"をSpontaniaなりに表現した1枚。



  PRESENT_20080905144612.jpg

■読者プレゼント
珠玉のラヴ・ソング「君のすべてに feat. JUJU」がスマッシュ・ヒット!10月1日に約1年ぶり2枚目のオリジナル・アルバム『MUSIC』をリリースするSpontania(P06に掲載)の【サイン入りポスター】を5名様に!
(提供:ユニバーサル ミュージック)

>>詳しい応募方法はこちら!!


【2008/10/01 15:28】 | 過去ログ | page top↑
岡野宏典 『世界で誰より愛してる』
<初出「Groovin'」2008.09-10/ISSUE#108>

伝えたい想いがある。
壮大だけど、それはきっと小さな感情の積み重ね。
岡野宏典が放つ渾身のラヴ・バラード「世界で誰より愛してる」。


岡野宏典-A 出会い、惹かれ合い、時には衝突しながらも多くの時間を経て絆を深めていく2人の関係のなかで、今だからこそ言いたい「愛してる」。
 10月8日にリリースされる岡野宏典、4枚目のシングル「世界で誰より愛してる」は、出会った頃とは微妙に違う気持ちでもう一度伝えたい"二度目の告白"を表現した成熟のラヴ・ソングだ。

 1981年生まれ、27歳。SING LIKE TALKINGやMr.ChildrenをフェヴァリットにあげるJ-POP世代のシンガーは、メロディと共にある言葉が歌になり、その相乗効果によって伝えられるメッセージの大きさを知っている。昨年10月のデビュー以来、岡野宏典が表現し続けてきたものには、意外性も捻りもない。しかし恋心や希望、淋しさといった、誰もが感じるありふれた想いをシンプルに、かつ丁寧な日本語で楽曲へと投影しようという拘りが貫かれていた。しかも限りなく普遍的で美しいグッド・メロディだけを使って。
 音楽のジャンル分けが意味を持たなくなり、多様化するサウンドの変化の中で、こんな頑固者に出会ってしまうとは。聴くだけでホッとした気分になった。だから、まだシングルが4枚目だと言うのに、岡野宏典の紡ぐ音には絶大なる信頼を寄せてしまうのだ。

 今作は、TBS系ひるドラ『キッパリ!!』主題歌として現在O.A.中。ドラマの主人公にインスパイアされた岡野宏典が初めて女性の言葉で歌詞を綴ったという。女性の視点を借りたという切り口が、岡野宏典が紡ぐメロディにそれまでにない艶やかな響きを加え、熱く静かな感情が燃え上がるダイナミックなバラード・ナンバーとなった。
 もちろん今作もサウンド・プロデューサーは蔦谷好位置。そしてc/wには、安定したリズムを刻む軽やかなギター・ポップ「指きり」を収録。今は足元のおぼつかない自分だけど、重ねた時間がいつか誇りになるのかなと歌う。この曲もまた30代を前にした焦燥や希望を入り混ぜつつ、決して単なる感情の吐露には留まらない、スタンダードな歌としての魅力も十二分に持ったポップ・ナンバーだ。

Text by 秦 理絵(Groovin’編集部)

岡野宏典-J『世界で誰より愛してる』 UPCH-5558 10/8発売
両A面の3rdシングル『ゴール/旅路』が共にCMソングとなったことで耳にする機会が増え、そのメロディ・センスに注目が集まるシンガー・ソングライター岡野宏典の4thシングル。ドラマ主題歌となっているダイナミックなラヴ・バラードの表題曲の他、c/wには初となる島田昌典のプロデュース曲「指きり」を収録。



  PRESENT_20080905144612.jpg

■伝えたい想いがある。ドラマ主題歌としてO.A.中の渾身のラヴ・バラード『世界で誰より愛してる』を10月8日にリリースする岡野宏典の【サイン入りポスター】を3名様に!
(提供:ユニバーサル ミュージック)
>>詳しい応募方法はこちら!!



【2008/10/01 15:27】 | 過去ログ | page top↑
MOVIE REPORT「次郎長三国志」
<初出「Groovin'」2008.09-10/ISSUE#108>

次郎長三国志-ロゴ
東海道の暴れん坊、清水の次郎長。駆け出しから一家を築き上げるまでの物語を描いた『次郎長三国志』が、この度映画公開されました。
 次郎長三国志シリーズと言えば、日本映画界の巨匠であるマキノ雅弘の十八番作品。それを今回、マキノ雅弘のおいであり、俳優としても一線で活躍するマキノ(津川)雅彦が監督となってリメイク。"超"が付くほど豪華キャストが目白押しの今作、時代劇ならではの迫力のチャンバラシーン以外にも、義理と人情に厚い次郎長と子分との絆、そして次郎長とお蝶の切ないほど真っ直ぐな夫婦愛など心の様子も繊細に描いており、泣き笑い、興奮の場面有りと見どころ満載。
 老若男女楽しめる痛快娯楽時代劇、ぜひ劇場に足をお運びください!


場面写真1■あらすじ
祝言をあげたばかりの妻、お蝶を置いて1年にわたる渡世修行に出かけた渡世人(ばくち打ち)の次郎長とその子分たち。旅を重ねるうちに次郎長の男っぷりに惚れ込む者が次々と仲間に加わり、やがて次郎長の名は東海道中を轟かせるようになる。しかし一家の存在が有名になるほど、立ちはだかる敵も増えてくる。甲州の勢力、子分の宿敵、一家の裏切り者…。更にはお蝶が病に倒れるなど、次郎長は絶体絶命のピンチに陥ってしまう。運命に揺り動かされながらも、次郎長一家は仁義をかけて壮絶な闘いに立ち向かう…。


■編集部メモ
場面写真 時代劇と一言で言い切ってしまうと、狭いカテゴリーで観る者を制限してしまいがちですが、この作品はもっと気軽に、原作や過去の作品を知らない人でも楽しめる、非常にシンプルで分かりやすい映画になっています。
 設定はいわゆるなちょんまげ姿にチャンバラ合戦ではあるけれど、次郎長親分の向こう見ずの一途な男気、子分をはじめとする周辺に対する思いやり、渡世人が故の堅気への配慮、恋女房のお蝶への誠実な想いなど、次郎長の義理人情の厚さがそこかしこに感じられる辺りは、むしろ身勝手な人間が増えている現代に一石を投じるような、欠けている何かを思い出させてくれるような作品にも感じました。
場面写真4
次郎長演じる中井貴一の実直なまなざし、次郎長をただひたすら一途に想う鈴木京香演じるお蝶の健気な姿…その表情が愛おしく、たちまちスクリーンに吸い込まれてしまいました。笑いあり、途中の展開にハラハラしながらも、最後にはホロリと涙を誘う…何かと盛り込みがちな昨今の映画には無い、映画の"基"みたいなものを強く感じる作品です(それでおもしろいなら言うこと無し、ですよね)。

 また、今作は何とっても豪華キャスト陣を見逃せません。大政に岸部一徳、森の石松に温水洋一、法印の大五郎に笹野高史、桶屋の鬼吉に近藤芳正、小政に北村一輝、鶴吉に木下ほうかなど、次郎長一家だけでもその豪華さに圧倒されますが、その他にも新顔が出てくるたびに目を奪われること必至。花見のシーンで次々とカメオ出演する親分衆の顔ぶれにも驚きの連続ですよ。

 ちなみにタイトルにある「三国志」とは、原作によると次郎長の勢力範囲が「駿河・遠州・三河」の3カ国に及んでいたことから、原作者である村上元三がしゃれて「三国志」と名付けたそうです。富士山をバックに茶畑を歩く次郎長一家…まさに物語の舞台が静岡県であることを容易に感じさせてくれる演出も印象的でした。



■『次郎長三国志』上映情報
出演:中井貴一/鈴木京香/北村一輝/温水洋一/近藤芳正/笹野高史/岸部一徳/佐藤浩市/竹内 力/他

監督:マキノ雅彦

企画:鈴木 光
原作:村上元三
脚本:大森寿美男
プロデューサー:坂本忠久
音楽プロデューサー:長崎行男
音楽:宇崎竜童
主題歌:「旅姿三人男」宇崎竜童
オリジナル・サウンドトラック『旅姿三人男・サウンドトラック』(ランティス)

製作:光和インターナショナル
   バンダイビジュアル
   時代劇専門チャンネル
   角川映画
配給:角川映画

上映劇場等、詳細はオフィシャルHPをご覧ください。
【www.jirocho-movie.jp】

©2008「次郎長三国志」製作委員会




  PRESENT_20080905144612.jpg

■日本映画界の巨匠であるマキノ雅弘の十八番作品を、甥であり俳優としても一線で活躍するマキノ(津川)雅彦が監督となってリメイク。老若男女楽しめる痛快娯楽時代劇『次郎長三国志』(P21に掲載)の公開を記念して【監督のサイン入りプレスシート】を3名様に!
(提供:バンダイビジュアル)

>>詳しい応募方法はこちら!!


【2008/10/01 15:17】 | 過去ログ | page top↑
斉藤和義 『やぁ 無情』
<初出「Groovin'」2008.09-10/ISSUE#108>

デビュー15周年を迎えた"歌うたい"斉藤和義。
8月にリリースされた3枚組のベスト・アルバムに続いて
テレビCMで話題沸騰の楽曲「やぁ 無情」を遂にリリース!


斉藤和義-A


 デビュー15周年を迎えた"歌うたい"斉藤和義を取り巻く話題が賑やかだ。
 8月に発売されたオールタイム・シングルズ・ベスト・アルバム『歌うたい15 SINGLES BEST 1993〜2007』は、自身最高位となるオリコン・チャート初登場4位を獲得。8月22日にはテレビ朝日系『ミュージックステーション』に初出演し、大名曲「歌うたいのバラッド」を熱唱した。そして、デビュー15周年記念日の8月25日に行われたプレミアム・ライヴには、招待枠300組600名に対してなんと約30,000通の応募が殺到したという。

 そんな15周年の勢いをそのままに、9月17日にリリースされたのが約1年ぶりとなるニュー・シングル『やぁ 無情』だ。「タケダ アリナミンTVCMソング」として耳馴染みのこの曲は、"やぁ 無情 また会ったな だけどオマエに用はないぜ" "やぁ 無情 どっか行けよ どうせオレがバカなんだろ"と強烈なフレーズで聴き手の気持ちをグッと掴む。朴訥としながらも温もりのある歌声で、次から次へと吐き出されるように紡がれていく言葉の数々。斉藤和義の真骨頂といえる名曲だと思う。

 また、本作の聴きどころとしてカップリングの2曲も絶対に外せない。ICEの名曲「FOOLS」のカヴァーと、「やわらかな日」の弾き語りセルフ・カヴァーだ。「FOOLS」はICEが2007年にリリースしたアルバム『Speak Low』に収録されていて、斉藤和義のブルース・ハープが強力にフィーチャーされた名曲だ。
 ご存知のとおり、ICEの宮内和之氏は昨年末に逝去した。斉藤和義は氏を"兄貴"として慕っていたという。訃報直後の「COUNT DOWN JAPAN 07/08」に出演した斉藤和義が哀悼の意を込めてこの曲を演奏したことも記憶に新しい。15周年を迎えた年にリリースするシングルに、この「FOOLS」を収録した斉藤和義の想いをボクはしっかりと受け止めたい。
 「やぁ 無情」の中で、"明日は夜が明けるよ 破れかけた運命も" "物語は続くよ この夢の闘いも"と歌われてる。"歌うたい"斉藤和義はこれからもただひたすらに歌い続ける。物語は、まだまだ続いていくんだ。

Text by 鈴木 篤(すみや本社 営業グループ)

斉藤和義-J『やぁ 無情』 VICL-36459 発売中
デビュー15周年を迎えた"歌うたい"斉藤和義が、ベスト盤に続いてニュー・シングル『やぁ 無情』をリリース!カップリングにはICEの名曲「FOOLS」とセルフ・カヴァー曲「やわらかな日」を収録。相変わらず渋くてカッコ良いジャケットにも注目!
【2008/10/01 15:16】 | 過去ログ | page top↑
エリオット・ヤミン 『ウエイト・フォー・ユー 〜プレミアム・エディション〜』
<初出「Groovin'」2008.09-10/ISSUE#108>

史上初!日米相互カヴァー同日リリース!
大ヒットを記録した『ウエイト・フォー・ユー』に
山裕策の「home」のカヴァー、
未発表曲、DVDが追加されたプレミアム・エディションが到着。


 「ボブ・ディランのような誠実さが今のヒット曲にはないと思う」(msn)…これは今年の春に来日した際にエリオット・ヤミン自身が発したコメントである。
 確かに最近の楽曲というのは、悪い意味でキャッチー性とキャラクター性の比重が強くなり過ぎて、音楽本来が持つ「音を楽しむ、感じる」ものと掛け離れている気もしなくはない。では「誠実さのある音楽とは何?」。この問いの答えは「万人に愛され、時代を過ぎても色褪せることもなく、自分の生き方を音楽に表わすこと」だと思う。
 実際、彼の存在を一躍世界に知らせた「ウエイト・フォー・ユー」は「誠実さのある音楽」そのものだ。

 自国のオーディション番組でスティーヴィー・ワンダーに絶賛され、全米ではチャート史上、最も売れたインディーズ・アルバムとなり、この日本でも大ヒットとなったデビュー・アルバム『ウエイト・フォー・ユー』が今回、PVとインタヴュー映像を収録したDVDと未発表曲を収録したプレミアム・エディションとして発売されるが、この作品で彼は木山裕策の「home」を洋訳カヴァーしている。

 エリオットは木山との出会いについてこう語った。「僕と彼は同じ船に乗っているし、別のサクセス・ストーリーに関われることができて嬉しい。何より僕らはとても幸運だと思うよ」。ご存知の方も多いとは思うが、この木山裕策もオーディション番組からデビューしたシンガーであり、奇しくもエリオット同様、難病を克服しているのだ(エリオットは糖尿病と聴覚障害。木山は甲状腺腫瘍)。しかし2人ともシンガーとしては確実に致命的な病気を見事に克服し、現在に至っているという話を聞くと…
 人生というのは苦難すらもひょっとしたらチャンスなのかもと思う。自分で蓋をして閉じ込めていた「本当にやりたかったこと」への気持ちを、苦難を乗り越えることで強くした結果、叶えてしまう。そんなチャンスなのかもしれない。さらに、そんな2人が音楽を通じて、国を越えて巡り会うのだから音楽の神様はイキである。

Text by 薮上 逸(東越谷店

P34-木山裕策-J『ウエイト・フォー・ユー 〜プレミアム・エディション〜』 CD+DVD  AVCD-23665/B
2008年上半期で新人としては最高のセールスを記録したエリオット・ヤミンが来日記念盤をリリース。日本未発表曲、木山裕策の「home」のカヴァー・トラックを収録した全16曲に、貴方はまた涙する。DVDには「ウエイト・フォー・ユー」「ワン・ワールド」のPVに加えインタヴュー映像を収録予定。
【2008/10/01 15:05】 | 過去ログ | page top↑
Fun Fun Fun! File 01 V.A.『続・人間万葉歌〜阿久 悠 作詞集』
<初出「Groovin'」2008.09-10/ISSUE#108>

作詞家・阿久 悠の愛した膨大な歌たちに描かれた、
みっともなくも美しい、人間のあるべき姿。
没後1年。かの黄金時代は現代へと確実に続いている。


阿久悠-A 作詞家・阿久 悠が亡くなって1年が過ぎた。今から3年前、彼の作詞家生活40周年を記念してリリースされたCDボックス『人間万葉歌』の続編が、この秋に出る。

 この原稿を書くにあたり、家中のCDをかき集めた。あれもこれも阿久作品だったことに、改めて驚く。
 その中に、ある男性人気アイドルのCDがある。ジャケットの中の彼が手にしているのは剣先鋭い洋型のナイフ。別のページにはピストルで何かを狙っている絵。今なら許されない写真だ。だが当時の少年少女は、好きな歌に憧れを重ね、詞の世界に大人になった自分を夢見ただけだった。
 時代は変わった。と同時に、人を殺すためにピストルやナイフが簡単に振り回される現代を、阿久 悠ならどう詞にしただろうかとの思いも馳せた。シーンの流れを変えられたかもしれないとも思う。だが、彼はもういない。

 ここに収められている4枚のCDには、歓喜の歌も、スケールの大きな人生歌も、ささやかな愛も、友情をテーマにしたものもある。突飛とも思える夢の世界も、相反する残酷も書かれている。言葉とメロディと声がひとつであることの快感を覚えながら、「あの頃は…」という言葉をたびたび飲み込むも、聴きながら冷静に市井の人々の人生を考えたとき、あの頃と今とでは、実はそんなに変わっていないことに気づかされた。
 どんなに世知辛い世の中であろうと、男と女が必ずいて、出会い、別れ、幸せになりたいと願う。日々、喜びも悲しみも希望も絶望もゼロになることは絶対にない。だとするならこれらの楽曲は、フィクションの中にノンフィクションを宿した、現代にも通ずるリアルな歌にほかならないのではないか。

 5枚目のディスクに収録された「阿久悠トリビュート」のラインナップは、"世代を超えて受け継ぐ"云々といった大仰なものではなく「こんなにいい歌があるから歌いたい」。そんなシンプルな気持ちで成立しているような気がしてならない。阿久の遺した偉大な産物であるという認識、同時代を生きた者の回顧アイテムを超えたそのとき、この作品集は新たな息吹を宿すはずである。

Text by 篠原美江

万葉歌-J展開図『続・人間万葉歌〜阿久 悠 作詞集』 VICL-63041〜5 9/27発売
昭和の巨星・阿久 悠が愛した歌たち。『人間万葉歌』の続編となるボックス・セット、待望の第2弾。大ヒット曲&珠玉の名曲を詰め込んだテーマ別4枚のベスト選集+新録のカヴァー曲を含む「阿久悠トリビュート」特別盤からなるCD5枚組の永久保存アイテム。豪華解説書封入。
【2008/10/01 14:58】 | 過去ログ | page top↑
木山裕策 『WAIT FOR YOU〜今の僕に出来る事〜』
<初出「Groovin'」2008.09-10/ISSUE#108>

自らの夢を追うことで、
子供たちに夢を与える「歌う40歳パパシンガー」木山裕策。
あたりまえの生活の中に潜む、かけがえのない大切なものを歌で伝える
愛とやさしさに満ちたミニ・アルバムが完成!


木山裕策-A 難病を乗り越え、オーディションでの挫折を乗り越え、家族に支えられながら涙の歌手デビューを果たし、デビュー曲「home」でたくさんの人々に感動を与えた「40歳のパパシンガー」木山裕策。

 一方、13歳の時に右耳の聴力を失い、16歳で一型糖尿病が発覚。その後、 様々な職を転々とし、27歳の時に出場したオーディション番組で、スティーヴィー・ワンダーらに大絶賛を受け、今年上半期洋楽新人男性アーティスト最高のセールスを記録した「遅れてきたピュアでハートフルなシンガー・ソングライター」エリオット・ヤミン。

 そんな2人が互いの大ヒット曲をそれぞれ違う言語でカヴァーするという前代未聞の相互カヴァーが実現。エリオット・ヤミンが木山裕策の「home」を英語でカヴァー(同じ日に発売する彼の来日記念アルバムに収録)。そして本作の冒頭を飾るのが、木山裕策が歌うエリオット・ヤミンの「WAIT FOR YOU」である。今回のカヴァーは病気を乗り越え、オーディション番組で遅咲きながら夢のデビュー果たした、彼ら2人の共通点から意気投合し実現したのだという。

 そんな今回のアルバム。2曲目の「ありがとう」は「home」を聴いて感動してくれた沢山のファンへの感謝の気持ちを綴った楽曲。
 3曲目の「hello」は、愛する人と同じ時代に生きているという「あたりまえ」と思っていることが実は素晴らしいことなんだ、というメッセージを込めた曲。
 4曲目の「幻」はオーディションの最終プレゼン用に作られた曲で、最終的に「home」がプレゼン用の曲に決まったためお蔵入りしていた文字通り「幻」の曲。そしてラストはビリー・ジョエルの代表曲「PIANO MAN」のカヴァー。オーディションでこの曲を歌っていなかったら、木山裕策は今でも普通のサラリーマンだっただろうと言われるほど完全に彼の個性にマッチしている。

 大切なもの、大切な場所、大切なひと、大切な想い…。誰もが持っている「あたりまえの生活の中に潜む、かけがえのない大切なもの」に気づかせてくれる木山裕策の心に響くやさしい歌声を、本作でじっくり堪能してほしい。

Text by 矢部信之(市原白金通り店

P34-木山裕策-J『WAIT FOR YOU〜今の僕に出来る事〜』 [CD+DVD] NFCD-27131/B 10/8発売
39歳にして歌手デビューを果たし、優しい歌声と胸を打つ歌詞で大ヒットを記録したデビュー作「home」に続く最新ミニ・アルバム。同じく海外オーディション番組からブレイクしたエリオット・ヤミンのカヴァーをはじめ、タイアップ曲3曲とカヴァー曲を含む全5曲収録。ライヴ映像を収録したDVD付きは初回生産限定。

[CD] NFCD-27132 
【2008/10/01 14:48】 | 過去ログ | page top↑
GIRL NEXT DOOR 『Drive away/幸福の条件』
<初出「Groovin'」2008.09-10/ISSUE#108>



INTERVIEW

GIRL-NEXT-DOOR-A_20080930143021.jpg



9月3日に『偶然の確率』でデビューしたGIRL NEXT DOORが早くも2ndシングル『Drive away/幸福の条件』をリリース。ポジティヴなメッセージをのせたスピード感のあるナンバー「Drive away」であなたの毎日を応援します。
 3ヶ月連続リリースのファイナルを飾る新作も11月にリリース決定!

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【2008/10/01 14:25】 | インタヴュー | page top↑
METAL on METAL #108
<初出「Groovin'」2008.09-10/ISSUE#108>


全メタル・ファン待望の熱い秋!?が遂にやってきました!! 今年のLOUD PARKも興味深いメンツになっていますね〜。皆さんは1日目、2日目どちらへ行きますか?今回は出演数の多い1日目と、出演数を敢えて減らして各バンドにフル・セットに近い時間を設けた2日目と、コンセプトが違っていて迷うところです。出演バンドも1日目は伝説のカーカスが、2日目は若手注目度No.1のブラック・タイドと伝説は見逃せないし、メタルに拘らずロック・ファンたるもの若手の勢いは常に実感していたいものですしね。「ええぃ!もう迷ったら2日間とも行くしかない!!」と、私は決断しました!!!(三津山)





トリヴィアム
『将軍』
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トラヴィアム-JCD
[スペシャル・エディション]
DVD付 RRCY-29161〜2
[通常盤]
RRCY-21322
遂に彼らは今後のメタルの未来を左右する最重要アルバムを作り上げた!2ndではグロウルに、よりビートに重きを置き、3rdではクリーンに、よりメロディに重点を置いた。そしてそのすべてを凝縮させた壮大なメタル・アルバムがついに完成!その楽曲に溢れたメタル魂はすべてのエクストリーム・サウンドを凌駕する。スペシャル・エディションにはレコーディング・ドキュメンタリー映像等を収録したDVD付き。(伊藤)
ザ・ホーンテッド
『ヴァーサス』
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ザ・ホーンテッドCD
TFCK-87449
発売中
後続のメロディック・デスに影響を与え、期間限定で再結成されファンを狂喜させた元アット・ ザ・ゲイツのビョーラー兄弟と、ウィッチェリーでの活動も目覚しいパトリック・ヤンセンを中心にしたスウェーデン産スラッシュの6th。シーン屈指のギタリスト、パトリックとアンダースは今作でも激しいバトルを繰り広げる。(市村)
オール・ザット・リメインズ
『オーヴァー・カム』
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オール・ザット・リメインCD
TFCK-87445
発売中
フィリップ・ラボンテ(ex.シャドウズ・フォール)によるメタル・コア・バンドの国内では1年ぶりの4th。今では人気、実力ともにシャドウズ・フォールと肩を並べるまでに成長したが、今作はそれが更に不動のものになるであろう充実作。同時発売のライヴDVDもあるし、しばらくは彼ら一色に染まりそうだ!!(三津山)
デストラクション
『デヴォリューション』
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ディストラクション-JCD
KICP-1323
9/26発売
各曲の頭文字を並べるとアルバム・タイトルになるという凝った作りでファンを唸らせる今作は、ファンが望むものとバンドが作り上げる作品が一致してファンもバンドも満足できる最高の状態、つまりいつものデストラクションである。一発目のシュミーアの熱すぎるシャウトがバンドの充実ぶりと自信を強く感じさせる。(市村)
グレイヴ・ロバー
『ビー・アフレイド』
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クレイヴ・ローバーCD
POCE-16037
発売中
U.S.クリスチャン・パンク・バンドの1st。クリスチャンなのにステージではメンバー全員ゾンビの格好で演奏するという、パンク版ローディといったところか。見た目はさておき、音楽は非常にキャッチーでひたすらノリがいい!小奇麗に処理されていないサウンドも◎。日本盤はボーナス・トラック2曲収録。(三津山)
ソニック・シンディケイト
『ラヴ・アンド・アザー・ディザスターズ』
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ソニック・シンディケイト-JCD
[初回生産限定盤]DVD付
MIZP-60015
[通常盤]
MICP-10760
昨年の2ndアルバムでラウド・ファン、メタル・ファン共に一躍人気を博したソニック・シンディケイトの3rdアルバム。モダン・ヘヴィネスの中にも北欧らしさが広がり、更にクオリティの高い作品となっている。前作からわずか1年で何倍にもパワー・アップした彼らから目を離すな!初回生産限定盤はライヴ映像、PV等等を収録したDVD付き。(小田川)
カインズ・ダイナスティ
『レガシー・オブ・ブラッド』
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カインズ・ダイナスティ-JCD
POCE-16035
発売中
スペインから期待の新星現る!! 王道HMに影響を受けているのであろう音楽性はとにかく聴いていて気持ちがいい。初期のブラインド・ガーディアンやアイアン・メイデン、ガンマ・レイなどをごちゃまぜにしたような、実にメタル愛を感じさせる1枚。自称「ヴァンパイア・メタル」と言っているらしい(ニヤリ)。(三津山)
セレニティー
『フォールン・サンクチュアリ』
---------------------------------
セレニティ-JCD
TKCS-85198
発売中
確かな演奏力と、豊かな表現力がヨーロッパ中で大反響を呼び、全メタル・ファンから好評を得た2007年のデビュー・アルバムに続く最新作!プログレッシヴなエッセンスを持ったメロディック・メタルの完成度は前作を遥かに超える。壮大で迫力のあるサウンドに絡む、叙情的なピアノは泣いてしまうほどカッコいい。(村岡)
V.A.
『LOUD PARK '08 〜Vol.1』
---------------------------------
LOUD-PARK-J.jpgCD
RRCY-29165
10/15発売
日本最大のメタル・フェス、LOUD PARKのコンピレーション・アルバム。過去のフェス参加バンドのライヴ音源を収録した超ヘヴィなアルバム!まずはこれで気分を盛り上げていこうではありませんか!! 今年は2日目にモトリー・クルーも参加するので、さらに楽しみ!ユニバーサルからVol.2も発売予定!2作購入で応募できる抽選券封入。(葛原)
ビッテンコート・プロジェクト
『ブレインワームスⅠ』
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ビッテンコート-JCD
VICP-64561
発売中
アングラ・ファン待望!ラファエル・ビッテンコート初のソロ・アルバム。「あぁ、アングラはこの人なのだ!」と実感させられる1枚。インストではなく敢えて歌ものアルバムだが、まさに1人アングラ!! 最上級のメタル・アルバムだ。もちろんいつものバカテクも華麗に披露(次はインスト・アルバムも聴いてみたい!!)。(三津山)
イーサーン
『angL』
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イーサーンCD
TFCK-87450
発売中
エンペラー解散後、そのフロント・マンであったイーサンのソロ2作目。そのサウンドは、まさにこれまでの活動を凝縮させた密度の濃いアルバムに仕上がっています!ペッカタムのゴシック、ソロのアンビエントさ、そしてもちろんエンペラー時代のブラック・メタルが融合して、まさにへヴィ・ミュージック!(伊藤)
■『METAL ON METAL』 ライター
野邊:マッドブッチャー野邊(富士中央店)
伊藤:ヴァルザック伊藤(玉川高島屋S・C店)
葛原 :トーキングモジュレーター葛原(磐田南店)
市村 :ブラックファイヤー市村(竜ヶ崎店)
三津山 :ジョン・ボン・三津山(玉川高島屋S・C店)
小田川:ヴァイキンガー小田川(宇都宮FKDインターパーク店)
村岡:村岡 綾(本庄店)
【2008/10/01 13:35】 | METAL on METAL | page top↑
第102回 鈴木啓太
<初出「Groovin'」2008.09-10/ISSUE#108>



ロゴ-小4
第102回 鈴木啓太(TSUTAYAすみや静岡平和町店)


 人並みの、いたって真っ当な暮らしをしていたって、、原油高が身に染みる。つい先日もガソリン・スタンドに行ったが、メーターの満タンラインがこんなにもいとおしいものになるとは…。数年前、免許を取得してホッコリホクホク舞い上がっていた僕は夢にも思わなかった。

 あれは総理大臣が安倍晋三に替わる秒読み段階だった一昨年の9月中頃、浜松市は浜名湖畔の自動車学校でのこと。大学の夏期休暇を利用し、僕は免許合宿に参加した。免許合宿というのは所謂ツメコミ日程で、初日からエンスト連発をしでかせば、更に帯同した友人もいないときた僕は、早々に心がガス欠してしまい、危うく湖に御年二十歳の身を投げてしまうところだった。

 ポータブルCDプレイヤーと数枚のCDを持参した僕だったが、感傷的になったメンタルや、周りのこれでもかというくらい豊か過ぎる水や木々といった自然のせいだろうか、湯川潮音の1stアルバム『湯川潮音』ばかり聴いていた。

 合宿所の朝は早い。AM6時には教員の拳が寮の個室のドアを叩いて廻り、嫌味のように残暑をお見舞いしてくれる強烈な日差しの下でハンドルを握り、路上のルールに耳を傾ければ眠気は最高潮に達することを怠らない。湯川潮音の声は、ハナレグミこと永積タカシ、くるりの岸田 繁が天使の声と賞賛するように、透明で、儚くも強い。朝は辺りの自然を讃えるように、夜は静かに豆電球の灯りを落すように、すっと心に瑞々しい何かが宿るような歌声である。

 そんなささやかな癒しもあり、すっかりドライバーの僕だけど、排気ガスを巻き上げるのはそこそこにしてもっと地球に優しく出来たらと、ふとそんな気になってしまう。天使の歌声に耳を奪われながら。

*なお次回は、富田和樹氏(TSUTAYAすみや静岡平和町店)が登場します。お楽しみに。



湯川潮音
『湯川潮音』
湯川潮音-JCD
TOCT-25889
発売中









湯川潮音
『灰色とわたし』
灰色とわたし-JCD
TOCT-26518
発売中
1stアルバムはセルフ・タイトル。サウンド・プロデューサー陣の豪華さもさることながら、彼女のSSWとしての世界観は揺るぎなく全編に渡って感じとれる。今夏発売された2ndアルバム『灰色とわたし』も秀逸。季節の移ろいを天使の歌声とともに。
【2008/10/01 12:50】 | ウチヘオイデヨ!! | page top↑
ジョヴァンカ 『サブウェイ・サイレンス』
<初出「Groovin'」2008.09-10/ISSUE#108>

ベニー・シングスが惚れ込んだ、透き通る歌声。
これからの季節にぴったりな温かくも清涼感あるサウンド。
貴方のそばに、とっておきのこの1枚を…。


ジョヴァンカ-A


 秋の夜長に心地よく…ゆらゆらと揺れる様に心地良く漂うサウンド、彼女の優しくも透き通る様な歌声。いつまでも傍らにあって、そっと寄り添ってくれる音楽とはこういうものだろう。

 オランダの新人ソウル・シンガー、ジョヴァンカはウーター・ヘメルのヒットで一躍有名となったミュージシャン兼プロデューサーのベニー・シングスが惚れ込んで、デビューに至ったというお墨付きの実力の持ち主だ。彼女の才能は多岐に渡り、モデル、劇団女優、ヴォーカリストとして、ヨーロッパ中を駆け巡っていたらしい。

 そんな彼女のデビュー・アルバム『サブウェイ・サイレンス』は冒頭に書いた様な気持ちにさせてくれる、とても優しいアルバム。ベニー・シングスのレイドバックしながらも、そこに留まらずポップであり続けるサウンド・プロダクションはやはり秀逸で、陰影を感じさせる音がたまらない。
 燦燦と照る太陽の下ではなく、涼風の通り過ぎる木陰の下、とでも言おうか。そして、ジョヴァンカの変幻自在のヴォーカルは新人とは思えぬ色彩の豊かさを魅せる。軽やかに跳ね回るリズミカルな声を聴かせたかと思えば、別の曲ではしっとりと透き通る歌声を聴かせる。重力から解き放たれたかの如く浮遊する彼女の声はその存在自体が才能だ。

 幸運な事に先日、彼女とベニーのアコースティック・セットでのショー・ケース・ライヴを観る機会があり、生のそのサウンドに触れる事が出来たが、その実力は絶品。モデルである事も納得の美しい長身の体から溢れる陽のヴァイブ、黒いグルーヴが会場を包み込んだ素晴らしいライヴ・セットであった。間違いなく近い将来のヒットを確信させるパフォーマンスであったと言えるだろう。

 10月には再び来日公演が決定している。このアルバムを気に入ってくれたのなら、是非足を運んで欲しい。アルバム以上の素晴らしい歌声と幸福なヴァイブをもらえるはず。秋から冬へと歩を進めるこれからの季節にぴったりな1枚であると共に、いつまでも貴方のフェイヴァリットにキープしておきたい、とっておきの1枚となりますように。

Text by 中野智人(すみや本社 営業グループ)

ジョヴァンカ-J『サブウェイ・サイレンス』 VICP-64297 発売中
UKソウルを感じさせながらも、ブラジル、ボサ・ノヴァ、キャンディ・ポップ等様々な音像を取り込み、無理なく1つの音楽として昇華させている。ベニーの素晴らしい仕事とジョヴァンカの軽やかな歌声が合わされば最高のアルバムが出来るのは必然か。日本盤のみベニーとのデュエット曲を含む3曲のボーナス・トラックを収録。
【2008/10/01 12:48】 | 過去ログ | page top↑
クイーンアドリーナ 『ジン』
<初出「Groovin'」2008.09-10/ISSUE#108>

現存する奇跡の歌姫、ケイティ率いるクイーンアドリーナ。
パンク、ゴス、グランジ、全てを飲み込む彼女らの
真骨頂4thアルバム『ジン』…降臨。


クイーンアドリーナ-A 1992年、前身バンドであるデイジー・チェインソーの1stアルバム『イレブンティーン』はとんでもない代物だった。Vo. ケイティのコケティッシュでありながら破壊衝動を纏った強烈なヴォーカルと、クリスピンのジャリジャリと唸るギターが絶品のカオスを生み出して、今まで聴いた事もない様な世界を創出していた。

 あれから16年経って、初めて生で観たクイーンアドリーナとしての彼女らのパフォーマンスは衝撃を通り越してショックで、カオスで、あまりにも素晴らしかった。扇動的で、淫靡で、呪術的で、混沌としていて…。あのカオスを説明するには余りにも自分にボキャブラリーが足りない。そう思わせるに足るライヴであった。

 今回の新作『ジン』はバンドの4作目となるオリジナル・アルバム(他にデモ集とライヴ盤が出ている)で、前作までを3部作的な意味合いがあるとバンド自身が位置付けていたので、まさに新章の幕開けを飾るアルバムという事になり、当然の如くそれに見合った素晴らしい作品に仕上がっている。
 プロデュースにデイジー・チェインソーからの長年の盟友、テオ・ミラーを迎えてロンドンで制作されたこのアルバム。
 どこまでもノイジーにその輪郭もぼやける程に歪み倒しているギター・ノイズを撒き散らしながらも、グランジ・フレンドリーなポップ・メロディがその中から立ち上がるという神業の如き構成、モッシュ確実な爆裂チューンからダウナーにどこまでも落ちていきそうな美麗バラードまで多岐に渡る楽曲群、そしてなんと言ってもケイティのヴォーカル。彼女の、時に天女の如き囁きから地をも引き裂く絶叫まで、こんなに表情豊かなヴォーカリストには未だかつてめぐり会った事はない。

 クイーンアドリーナの認知度は、その実力に反してまだまだ低い。こんな素晴らしいバンドを知らずに人生終わるのは勿体なさ過ぎる。あのライヴで感じたカオスを封じ込めた奇跡の1枚『ジン』を数多くの人が手に取ってもらえる事を切に願う。

Text by 中野智人(すみや本社 営業グループ)


クイーンアドリーナ-J『ジン』 [プレミア盤]DVD付 TECI-28503 10/発売
今作はほぼ一発録りで録音されたという。インスピレーションを大事にする彼女ららしいエピソードだ。初期のパンキッシュなサウンドが地に足がついた凄味として鳴っている、キャリアがあるからこその貫禄の1枚。祈願、再来日!プレミア盤はライヴ映像等を収録した限定DVD付き、日本盤はボーナス・トラック収録予定。

[通常盤] TECI-28503


  PRESENT_20080905144612.jpg

■読者プレゼント
パンク、ゴス、グランジ、全てを飲み込む彼女らの真骨頂4thアルバム『ジン』…降臨。現存する奇跡の歌姫、ケイティ率いるクイーンアドリーナ(P32に掲載)の【オリジナルグッズ】を3名様に!
(提供:テイチクエンタテインメント)


>>詳しい応募方法はこちら!!



【2008/10/01 12:42】 | 過去ログ | page top↑
フレドリカ・スタール 『パリでみつけた12の贈り物』
<初出「Groovin'」2008.09-10/ISSUE#108>

まさにナチュラル&ビューティー。
北欧の透明感とパリのエスプリを併せ持つ
フレドリカ・スタールの待望の2nd。
彼女のコケティッシュな魅力もいっぱい詰まってます。


フレドリカ・スタール-A フレドリカ・スタール…最初のアルバムからずっと気になっていた存在。彼女は一瞬のうちに人を惹きつける色(カラー)を持っているジャズ・シンガー・ソングライター。自ら作詞・作曲ができるアーティスト。
 そんな彼女の待望の2ndが発売になる。とても嬉しいリリースで、すごく待ち焦がれていたと言ってもいい。

 もっともっと彼女を知って欲しいので簡単なプロフィールを紹介したい。
 生まれはスウェーデン、但し、幼少期はフランスで過ごす。小さい頃からバレエとピアノのレッスンを受け、ジェイムス・テイラーやサイモン&ガーファンクルを好んで聴いていた。
 12才で生まれ故郷のスウェーデンに戻る。早熟なのか、そこから音楽中心の生活が始まる。その時期に聴いていたのが、ジュエル、リサ・エクダール、トレイシー・チャップマンといった女性シンガー・ソングライター達。彼女のスタイルの原型がこの時期に形作られたようだ。
 学校卒業後、またフランスに舞い戻り、本格的な音楽活動を始める。そんな中、フランスのジャズ界でその確かな才能が評価されているピアニストのトム・マックランに出会う。彼は彼女のヴォーカリストとしての、そしてソングライターとしての才能を見出す。そして彼の完全バック・アップの下に名門Vogueレーベルにてデビュー・アルバムを制作。2006年に『ア・フラクション・オブ・ユー』として発売し、フランスはもとより、ヨーロッパ全土で絶賛される。

 それで、肝心の2ndアルバム『パリでみつけた12の贈り物』だが、ずいぶんと大人びた感じ、まさに新しい「フレドリカ・スタール」を魅せている。単なるジャズ、ポップスといった枠にとらわれず、ボッサ、ラグタイム、シャンソンなどを多様なリズムやメロディに、彼女独自の詞を乗せていく。まさに「ジャズ・ノット・ジャズ」な好内容。
 決して期待を裏切らないので、是非ご一聴頂ければと思う。

Text by 松本昭仁(すみや本社 営業グループ)

フレドリカスタール-J『パリでみつけた12の贈り物』 BVCJ-31050 10/8発売
ビッグ・バンドを従えた「モニュメンタル・ミスマッチ」、ラグタイム・スウィングの「オー・サニー・サニー・デイ」、スウェーデン語で歌われる「あなたの青い目」など、豊かな音楽性に溢れている。日本盤のみ2曲のボーナス・トラックとエンハンスド仕様も嬉しい。
【2008/10/01 12:41】 | 過去ログ | page top↑
ジャーニー 『レヴェレイション』
<初出「Groovin'」2008.09-10/ISSUE#108>

アメリカン・ロック・レジェンド
ジャーニーが新ヴォーカリスト加入で華麗なる復活!!
躍動感あふれる曲の数々はまさに全盛期に並ぶ秀作!!
セルフ・カヴァーに今のバンドの自信を見た!!


ジャーニー-A


 待った…ホントに待った(涙)。輸入盤から遅れること約4ヶ月…。ここにやっとジャーニーの新作が届いた。輸入盤の高評価を耳にするにつけ(なんと今作はビルボード最高5位まであがったそうだ)、何度輸入盤に手を出そうと思ったことか。しかし、その耐え忍ぶ日々も本当に素晴らしいこのアルバムによって、ここに報われた。

 今作の注目はやはり何と言ってもスティーヴ・オウジェリーに代わっての、新しいシンガー、アーネル・ピネダの実力はいかに?…その1点。しかし聴いてビックリ!?スティーヴ・ペリーにそっくりだ!? 細かいニュアンスを言えば、多少スティーヴ・ペリーよりは逞しい声質をしているのかな。よく見つけたものだ。
 勿論スティーヴ・ペリーのそっくりさんとなれば、過去の曲をちゃんと歌えるのか、実力を突っ込みたがるファンも多いだろう。そしてバンド側もそのことは了承済みで、過去のHIT曲のセルフ・カヴァー・ディスクを今作に付けての2枚組でのリリースである。バンドがいかにこのニュー・シンガーに絶大な自信と信頼を寄せているのかがよく分かる内容で、どの曲も完璧!! この新人は奇跡だ。
 でもスタジオで録ったヴォーカルなんてどうにでもなるからなぁ、ライヴではどうなのよ?なんて意地の悪い事を考えてしまうのもファンの心理というもの。
 しかしその点もすでにネット上でアーネル加入後のライヴが実は公開されていて、アーネルが堂々と歌いこなしているのを聴くことができるのだから、もう突っ込みどころはなし。なにせスティーヴ・ペリーにしてもライヴでは一度も「オープン・アームズ(翼をひろげて)」では満足な歌唱ができたことがないと言っていたのに、このアーネルはフェイクもなしに実に立派に歌いこなしているのだから。

 ヴォーカルの実力が証明されたということで、次は肝心のアルバムの内容だが、今回もプロデュースはケヴィン・シャーリー。名曲「ドント・ストップ・ビリーヴィン」を思わせるアップ・テンポ・チューンで始まるのだが、ここ最近の2作とは明らかに雰囲気が違うことに気づかされる。前2作は曲自体は素晴らしかったが、全盛期のような透きとおるような音が具現化されていなかった。
 勿論一時期のバラード・バンドというレッテルみたいなものに反発し、特にニール・ショーンがヘヴィな音を好んでいたというのもあるかもしれないが、靄がかかったような印象がアルバムを通してあったのは確かで、曲は素晴らしいのに、なんとなくファンはすっきりしなかったのではないだろうか。
 しかし今作はアップ・テンポな曲では躍動感に溢れ、バラードではどこまでもロマンティックでキラキラした音を鳴らす。完全に吹っ切れている。それはライヴを観ても一目瞭然で、メンバー全員が終始笑顔でプレイし、特にニール・ショーンは近年見られなかったほどステージを動き回っているのが印象的だ。

 時代が一巡りして過去の音が時代遅れで切り捨てるべき音ではなく、時代を象徴する音であり、認められるべき音であるという認識に変わってきている近年のシーン。明らかに一時代を象徴する音の1つであったジャーニーには追い風が吹いていると言えるし、全盛期のような勢いにあふれた今作を聴くにつけ、第2の黄金期はそこまできていると予感させる。早く来日してほしい!!

Text by 三津山貴之(玉川高島屋S・C店)


ジャーニー-J『レヴェレイション』 KICP-1321〜2 10/8発売
日本では映画『海猿』の主題歌「オープン・アームズ(翼をひろげて)」でも有名なアメリカン・ロック・レジェンドの3年ぶりの新作!! 全盛期に並ぶ程の素晴らしい内容は悶絶必至!! 初回盤のみBOX仕様パッケージ、最新ファミリーツリー(メンバー変遷図)封入。カラー・ステッカー封入、応募ハガキ封入の豪華4大特典付き!
【2008/10/01 12:31】 | 過去ログ | page top↑
マイケル・ジャクソン 『KING OF POP -JAPAN EDITION』
<初出「Groovin'」2008.09-10/ISSUE#108>

生誕50周年を記念して、ファン投票によるベスト盤をリリース!!
その名も『KING OF POP -JAPAN EDITION』。
ファンならではのツボを得た選曲、\1,890(税込)のナイス・プライス!!


マイケル・ジャクソン-A KING OF POP…そう、言わずと知れたマイケル・ジャクソンを称する別名である。
 今年2月にリリースされた『スリラー25周年記念アルバム』は、傑作アルバム『スリラー』の発売25周年を記念するスペシャル・エディションでボーナス・トラックが収録されてはいるものの基本的には既発商品である。
 しかしながら往年のマイケル・ファンだけではなく、マイケル未体験の若い世代にも受け入れられ、アルバムが大ヒットとなり、再びマイケルに注目が集まることとなった。
 まさにKING OF POPと呼ばれるように時代も世代も超えた音の魔法がなし得た業ではないのだろうかと、ふと思ってしまった。

 さて今年8月29日にマイケルは50回目の誕生日を迎えたわけだが、この生誕50周年を記念してファン投票で収録曲が決まるベスト・アルバムがリリースされた。それが本作『KING OF POP -JAPAN EDITION』だ。
 しかも世界20ヶ国以上で発売を予定しており、それぞれの国でファン投票を行なうという企画で、収録曲もそれぞれのお国柄が出そうなので非常に興味深いところ。熱烈なファンはその全てを集めるのだろうか…?

 気になる日本盤の収録曲はといえば、120曲の投票ノミネート曲から選ばれたのは「スリラー」「ビリー・ジーン」「バッド」「今夜はビート・イット」「ロック・ウィズ・ユー」といった無敵のナンバー。通好みの「ヒューマン・ネイチャー」、ポール・マッカートニーとのデュエット「セイ・セイ・セイ」、妹ジャネットとのデュエット「スクリーム」など。
 また、2004年にリリースされた限定BOX『アルティメット・コレクション』のみに収録されていた「ウィ・アー・ザ・ワールド(デモ・ヴァージョン)」が選ばれたのも嬉しい。
 さらに投票ノミネート曲外からボーナス・トラックとして「ベンのテーマ」「スリラー・メガミックス」(未発表トラック)を収録。アルバム『オフ・ザ・ウォール』『スリラー』『バッド』『デンジャラス』からバランスよく選ばれた他、その時々の重要なナンバーが並び、ファンゆえのツボを押さえた内容となっている。
 さらにこのベスト盤は税込み1,890円とかなりリーズナブルな価格設定。これまでもマイケルのベスト盤は『NUMBER ONES』『アルティメット・コレクション』『エッセンシャル・マイケル・ジャクソン』と様々なアプローチでリリースされ、それぞれ魅力的な内容となっているが、本作『KING OF POP -JAPAN EDITION』が収録内容、プライスからみても1番ベストなベスト盤ではないかと思う。特にマイケル未体験の若い世代にはオススメの1枚だ。
 マイケル・イヤーとも呼べる今年、完成したとかしないとか噂が流れている待望の新作を、是非リリースしてほしいものだ…。

Text by 常盤安信


マイケル・ジャクソン-J『KING OF POP -JAPAN EDITION』 EICP-1055 発売中
マイケルの生誕50周年を記念したファン投票によるベスト盤。世界20ヶ国でリリースされているこのベストの日本盤は日本のファンならば誰もが納得できるツボを得た内容になっている。ボーナス・トラックにはノミネート対象外の「ベンのテーマ」も収録。まさにKING OF POPのKING OF BEST!! 12ヶ月限定発売。
【2008/10/01 12:30】 | 過去ログ | page top↑
童子-T 『12 Love Stories』
<初出「Groovin'」2008.09-10/ISSUE#108>

珠玉のバラード「もう一度… feat. BENI」がスマッシュ・ヒット!
数々の"泣けるラヴ・ソング"を生み出してきた童子-Tが、
"LOVE"をテーマにしたアルバム『12 Love Stories』をドロップ!


童子-T-A 90年代初頭の日本のヒップ・ホップ黎明期より、第一線で活躍し続けている童子-T。
 ZINGIやDOHZI-T & DJ BASSでの活動を経て、2001年、のちにジャパニーズ・ヒップ・ホップ・クラシックとなる名曲「少年A」でソロ・デビュー。以来、ZEEBRA、KREVA、RHYMESTERとの共演や、映画『凶気の桜』のサントラへの参加、EXILEの作品のリミックスなどのフレキシブルな活動を展開し、"頼れるアニキ"的な存在としてシーンを表から裏から支えてきた。
 ハードコアなラッパーのイメージが強い彼だが、最近では青山テルマや清水翔太といった逸材をいち早くフック・アップして自身の作品に起用したり、あのスーパー・スター、郷ひろみとのコラボレートに挑戦するなど、より間口を広げたアプローチで新規ファンを大幅に増やしている。
 特に、BENIこと安良城紅をフィーチャーしたバラード・シングル「もう一度… feat. BENI」は、人気ドラマの劇中曲である「Close to You〜セナのピアノII〜」を引用したトラックと、ストーリー性のある切ない歌詞が話題となり、チャート6位をマーク。"泣けるラヴ・ソング"として、ヒップ・ホップとは縁遠かったリスナーからも熱烈な支持を獲得した。

 今や"泣けるラヴ・ソング"の達人としてその地位を確立しつつある童子-Tが、"LOVE"をテーマにしたコンセプト・アルバム『12 Love Stories』をドロップした。
 今作のリード・トラックとなるのは、青山テルマをフィーチャリング・アーティストに迎えた「約束の日 feat. 青山テルマ」。たおやかなヴォーカルと情感溢れるラップを、優しいピアノの音色に乗せたスウィートなミディアム・チューンだ。未来を誓い合う恋人同士の情景がリアルに描き出されており、"明日へ 振り向かずキミと歩きたい 二人で 未来永遠つなぎたい"というフレーズがとてもロマンティック。こんな恋愛をしてみたい…と思わずため息が出てしまうほどの胸キュンな1曲に仕上がっている。
 そのほか、Foxxi misQのYU-Aを迎えた「願い feat. 青山テルマ」や、アルバム『ONE MIC』に収録されていた「summer days feat. 安良城紅」の'08ヴァージョンといった新曲に加え、「もう一度… feat. BENI」「ONE LOVE feat. 清水翔太」「光る未来 feat. 加藤ミリヤ」「better days feat. 加藤ミリヤ、田中ロウマ」「in-mail feat. JUJU」「アイノカチ feat. KREVA」「実りある人生を」等、これまで発表してきた作品の中から、特に人気の高かったラヴ・ソングをレーベルの枠を超えてコンパイル。
 大切な人への想いを綴ったハートフルなナンバーから、すれ違う気持ちを切なく歌い上げたバラードまで、童子-T流ラヴ・ソングの集大成的1枚となっている。また、ボーナス・トラックとして、今年5月にリリースされた郷ひろみへの提供楽曲「君だけを feat. 童子-T」のリミックス・ヴァージョンも収録されているので、そちらもお聴き逃しなく。

 喧騒の夏の名残も去り、そろそろ人肌恋しい季節。童子-Tが紡ぎ出す12編のラヴ・ストーリー『12 Love Stories』が、この秋をしっとりと彩ってくれるはずだ。

Text by 池 佐和子


童子-T-J『12 Love Stories』 [初回盤]DVD付 UMCC-9008 発売中
スマッシュ・ヒット・シングル「もう一度… feat. BENI」を含む、全曲ラヴ・ソングからなるコンセプト・アルバム。青山テルマ、BENI、YU-A(Foxxi misQ)、清水翔太、加藤ミリヤ、KREVA、JUJUら、豪華フィーチャリング陣が参加。初回盤は「もう一度… feat. BENI」を含む4曲のPVを収録したDVD付き。
【2008/10/01 12:10】 | 過去ログ | page top↑
フラワー・トラヴェリン・バンド 『We Are Here』 1/2page
<初出「Groovin'」2008.09-10/ISSUE#108>

70年代初頭に世界への扉を開いた孤高のロック・バンド、
フラワー・トラヴェリン・バンド、35年振りの最新作をリリース!
伝説から現実へ。今ふたたびロックの季節が到来する!


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 フラワー・トラヴェリン・バンド(以下、F.T.B.)が再始動した。35年の時を経て、この国にふたたびロックの季節がやってくる。

 F.T.B.が既に活動を休止している1974年に生まれたボクは、当然のことながら完全に後追いで彼らを知ることになった。なんと言っても日本のロック・バンドとして初めて本格的な海外デビューを果たしたアルバム『SATORI』との出会いは忘れられない。衝撃。そうとしか表現しようのない出会いだった。
 はじめて『SATORI』を聴いたのは大学2年の頃だったと思う。友人の家でたまたま耳にしたとき、アルバムはもちろんバンドのことすら知らなかったボクは、なんとなくヨーロッパのヘヴィ・ロック系かプログレ系かなって思っていた。日本の70年代の音楽といえばフォーク/ニューミュージック全盛で、これが70年代の日本のロック・バンドの音だと言われても俄かには信じられなかった。そのぐらい演奏とオリジナリティは破格だった。
 しばらくしてから、F.T.B.やエイプリル・フール、ブルース・クリエイション、そして裸のラリーズなどに代表される当時の音楽がニュー・ロックと呼ばれていたことを知る。

 F.T.B.の魅力とは、個性豊かなメンバーのそれぞれの持ち味が融合し、時代も国籍も超えた唯一無二のサウンドを生み出していることにある。
 石間秀機のラーガ奏法によるギターの音色とフレーズ。ジョー山中のハイトーン・ヴォーカルが飛翔する東洋的なメロディ。そして、和田ジョージと小林ジュンによって生み出されるリズムはとてもパーカッシヴで扇情的だ。こんなにもカッコイイ音楽が、かつてこの国にもあったんだ。とりわけシングル・カットされてカナダのチャートを賑わせた「SATORI Part 2」は、バンドの個性が見事に絡み合った代表曲だ。
 一生剥がれないままでいる、ある種の紋章のような曲として胸に刻み込まれている人も多いだろう。

 再始動を告げたF.T.B.は7月におこなわれたフジロックに出演し、70年代を知らない若い世代に強烈なインパクトを与え、現在進行形の伝説を見せつけてくれた。そして、35年という長い年月を経て9月17日に新作がリリースされた。その名も『We Are Here』、これ以上ないタイトルだ。
 アルバム全体を通して"勝手に俺たちを伝説にしないでくれ"とでも言わんばかりの気概に溢れている。かつてのようなギターのリフで押し切る曲調から、ための効いた強靭なリズムとシンプルながらも熟成されたバンド・サウンドで聴かせる曲が多い。あらゆる音楽を吸収して辿りついた現在の音。もはやジャンル分けは不要で、これこそが21世紀のフラワー・トラヴェリン・バンドだ。新旧のファンに新鮮な驚きをもって受け入れられるだろう。

 現在、F.T.B.は全国ツアーの真っ只中だ。本誌が店頭に並ぶ9月25日には、ここ静岡でライヴがおこなわれる。そう、36年ぶりにF.T.B.が静岡にやって来る。あの時代のロックの熱い息吹を体感した世代にとっても、そうでない若い世代にとっても間違いなく特別な一夜になるだろう。そして、この一夜が、新たなフラワー・トラヴェリン・バンド伝説のはじまりを告げる。キミも、その目撃者になるんだ。

Text by 鈴木 篤(すみや本社 営業グループ)


FTB-J.jpg『We Are Here』 PCCA-50001 発売中
フジロックで奇跡の再始動を遂げたフラワー・トラヴェリン・バンド、35年振りのニュー・アルバムをリリース!誇り高き「大人のロック」の頂点。キャリアと実力に裏付けられた世界水準の音。21世紀のフラワー・トラヴェリン・バンド伝説が今ここからはじまる!驚きの高音質HQCD国内新録第1号。

サンシャインコンサート復活
【2008/10/01 12:09】 | 過去ログ | page top↑
フラワー・トラヴェリン・バンド 2/2page
<初出「Groovin'」2008.09-10/ISSUE#108>



  サンシャインコンサート復活!




はじめに。
「サンシャインコンサート」。それは1972年から毎月旧静岡駿府会館で開催されたロック・イヴェントです。2007年のフラワー・トラヴェリン・バンドの活動再開に刺激された当時の関係者の間で、彼らの静岡での公演を実現させたいという動きが湧き起こり、かつての流れを汲んで、すみや&すみやグッディ・プレゼンツ「サンシャインコンサート8 フラワー・トラヴェリン・バンド」が9月25日に開催されます。



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  ★サンシャインコンサート8
     フラワー・トラヴェリン・バンド

 35年ぶりに活動を再開した、日本の誇る世界水準のロック・グループ、フラワー・トラヴェリン・バンドが、ニュー・アルバム発表と同時に、全国ツアーの一環として静岡にやって来ます。
 これ以前に彼らが静岡でその個性的なサウンドを轟かせたのは、今から36年前。1972年4月に行われた「第3回サンシャインコンサート」と同年11月の公演です。その頃この町にロックを根付かせようと懸命な活動をしていた有志の熱い想いが、これらの公演を実現させたのです。それから世紀をまたいで2007年11月、突然のフラワー活動再開発表の場にたまたま居合わせた「サンシャインコンサート」関係者は、走馬燈のように廻る当時の想い出に強く心を動かされ、「ぜひもう一度静岡に来てもらおう」と決意したのでした。さらに9ヶ月が経ち、今回の「サンシャインコンサート8 フラワー・トラヴェリン・バンド」が実現の運びとなりました。

 9月25日。この町に本格的な、あの個性的なロックが、再び響き渡ります。駿府会館であの音を浴びた筋金入りのファンから、その頃まだ生まれていなかった世代まで、この夜が誰にとっても決定的な体験になる事は間違いありません。


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  ★「サンシャインコンサート」とすみや

 時は前世紀、1972年の1月、京都からやって来たひとりの男が静岡駅に降り立ちました。その男は伝説的ロック・グループ「村八分」の対抗馬「スラッシュ」でドラムを叩く「真木はやと」。彼は市内にある音楽専門店「すみや」本店に足を向けます。奇しくもその日、3Fホールでは後に静岡ロックンロール組合を名乗る子供達が自主的な演奏会を開催していました。
 真木はやとは、その場で彼らにある企画を提示します。それは静岡市で毎月ロック・コンサートを開催するという夢のような話でした。この話はすぐにすみやに正式に伝えられ、協力を買って出た当時の「すみや新静岡センター店」店長を中心に、町中のロック好きが集まって支援体制を形成、準備が始まりました。その名も「サンシャインコンサート」。真木はやとのコネクションで、毎月東京からロック・バンド/アーティストを呼び、駿府会館で3時間程度の音楽会を開催する、当初決まっていたのはこの概要だけでした。

 そして新しい時代の風を呼び込もうという気概に溢れた若い力によって開催された「サンシャインコンサート」は翌2月からの半年間、第6回まで続きました。本来の計画ならば8月には、ここまでの積み重ねを土台にして大きなロック・フェスティヴァル開催となるはずだったのですが、次の企画は提出されずに夏は過ぎ、支援体制は自然消滅していきます。1972年1月に動き出した「静岡のロック」第一楽章は、この7月で終止符を打たざるを得なかったのです。

 この国のロックが商売になり、地方都市でも興行が頻繁になるのは、この後10年以上経過してからです。もちろん今では演り手も聴き手もすべて入れ替わっています。音楽自体も同じではないでしょう。振り返って36年前、かけがえのない時間、労力、情熱を捧げた「サンシャインコンサート」が、今なにかの形で役に立っているのだろうか、当時の協力者達は自問自答します。
 確かにあの時代に、ロックの土壌が全くないこの地方都市へあれだけの環境を月例で持ち込んだ事は、讃えられて然るべき偉業です。けれどだからと言って、それが簡単に答えとはなりません。

 35年ぶりに活動を再開したフラワー・トラヴェリン・バンドを「静岡に呼ぼう」と言い出したのは、もちろん36年前の協力者たちです。あの頃にはなかった新しい会場で、その頃まだ生まれていなかった若い聴衆に、2008年9月25日の晩、合計年齢307歳のフラワー・トラヴェリン・バンドが何を伝えてくれるのか。ひょっとしたら、それが今の自分へ問いかけている答えの手がかりになるかも知れません。


※1972年の休止から2年近く経った1974年に「サンシャインコンサート」の名で小さな音楽会が有志の手によって開かれました。
今回の通し番号「8」は、そこに由来します。


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★サンシャイン協力者たち「静岡ロックンロール組合」が1973年に自主制作した幻のLPが、
未発表ボーナス・トラック入りで奇跡の復刻!


  静岡ロックンロール組合
『永久保存盤』
CD/DCRC-0061/11/5発売

【2008/10/01 12:00】 | 過去ログ | page top↑
B'z 『B'z The Best "ULTRA Treasure"』
<初出「Groovin'」2008.09-10/ISSUE#108>

アニヴァーサリー・イヤーを締め括る究極のアイテムが登場!!
ヴァラエティ豊かな収録曲を通して、
B'zの20年間の音楽活動の軌跡を辿ることが出来る
"ULTRA Treasure"なベスト・アルバム。


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 『B'z The Best "ULTRA Pleasure"』の大ヒットが記憶に新しい中、リクエスト・ベスト・アルバム『B'z The Best "ULTRA Treasure"』がリリースされた。今作は特設サイトで受け付けたファン投票の結果が反映された内容になっており、リクエスト対象楽曲全290曲から選ばれた上位30曲を収録。
 シングル曲に偏ることなく、アルバム収録曲やカップリング曲でライヴで人気のあるナンバーからミディアム・バラードまで、20年間の音楽活動の中で愛されてきた名曲の数々が揃うこととなった。
 新録ヴァージョンとして収められた、新鮮でシャープな仕上がりが魅力の「BLOWIN' -ULTRA Treasure Style-」や、さらに刺激度が高まった「F・E・A・R -2008 Mix-」からは彼らの音楽の歴史がリアルに感じられ、ファンにとっては嬉しいナンバーになったはずだ。

 そして忘れてはならないのが新曲2曲の存在。2CD盤に収録されている「グローリーデイズ」は、現在ファイナルを迎えつつあるスタジアム・ツアー「B'z LIVE-GYM Pleasure 2008 -GLORY DAYS-」のツアー・タイトルと同名曲であり、松本の柔らかいギターと稲葉の優しいヴォ−カルが楽曲に温かみを与え、これまでの道のりを愛おしみながら未来に向かう歌詞が胸を打つ内容になっている。
 そして3CD盤に収められた「いつかまたここで」は儚さに満ちたサウンドと、今この場にいることを噛み締めて新たな決意を抱く主人公の強さが綴られた歌詞をじっくり味わって欲しいナンバー。時間の流れをテーマに掲げている2曲だけに、今作に華を添える存在と言えよう。

また、さらなる楽しみとして掲げたいのが、2CD+DVD盤に付くDVDに収められたライヴ映像。これは昨年6月21日にZepp Tokyoで行われたシークレット・ライヴ「B'z SHOWCASE 2007 -19-」を完全収録したもので、映像化を熱望する声に応えた形となった。

 20年に渡る活動を通して構築されたB'zの音楽の歩みに触れることができる今作は、アニヴァーサリー・イヤーを締め括るに相応しい"最高の宝物"になった。

Text by 森 恵美(from music freak magazine)

P39Bz-J.jpg『B'z The Best "ULTRA Treasure"』 [2CD+DVD] BMCV-8024〜5 発売中
ファン投票によって収録曲が決定したリクエスト・ベスト・アルバムが遂にリリース!! 新録ヴァージョンを含むリクエスト上位30曲+新曲というライン・ナップに、シークレット・ライヴ映像を完全収録した[2CD+DVD]盤、同じく2CDにさらなる新曲を収めた[3CD]盤と、ULTRA級のパッケージでお届け。

[3CD] BMCV-8026〜8
【2008/10/01 11:59】 | 過去ログ | page top↑
竹内まりや 『Expressions』 1/2page
<初出「Groovin'」2008.09-10/ISSUE#108>

350万枚を超える記録的ヒットとなったベスト・アルバム
『インプレッションズ』から14年…。
デビュー30周年を記念して、究極のコンプリート・ベストが登場!


P02竹内まりや-A あれはいつのことだったのだろうか?調べてみたら、中学に上がる直前の頃の記憶だった。TVのCMから流れ出した歌声は鮮烈だった。それが当時、清涼飲料水のCMに起用されていた「ドリーム・オブ・ユー〜レモンライムの青い風〜」、そして竹内まりやとの出会いだった。
 ほどなく歌番組などで目にする彼女の姿はとても眩しく映った。今考えると、メロディ・ラインにも惹かれたのかも知れない。
 そして彼女が「September」「不思議なピーチパイ」とシングルをリリースするたびに、僕が当時メイン・ストリームだと思っていた、いわゆるニュー・ミュージック(フォークも含む)やアイドルと、彼女の歌う楽曲との温度差に子供ながらに気づいていった。一見すると華やかなポップス…しかしどこかが違う。その答えを僕が見つけたのは、洋楽やナイアガラ、ユーミンなどのサウンドを一通り聴き、そして音楽を系統立てて聴き始める習慣がついた高校時代のことだった。

 今年11月に竹内まりやはデビュー30周年を迎える。そしてそれを記念して、遂にコンプリート・ベスト・アルバム『Expressions』がリリースされる。今までにも例えば1994年7月にリリースされ、累計で何と350万枚以上をセールスした『インプレッションズ』など何枚かのベスト・アルバムが存在するが、本作は30周年に相応しい最高に充実した内容だ。
 今年に入ってから竹内まりやのオフィシャル・ホームページとCDショップで行われた収録曲リクエスト投票の結果を基に、竹内まりや自身が最終的にセレクトしたナンバーが収録された本作には、もちろんデビュー・シングルの「戻っておいで・私の時間」(1978年11月25日リリース)から最新シングル曲「幸せのものさし/うれしくてさみしい日(Your Wedding Day)」(2008年5月21日リリース)まで、つまりRCAイヤーズ〜ムーン・レコード・イヤーズまでレーベルの垣根を越えて全42曲が収められている。
 しかも全て最新のデジタル・リマスター音源を使用し、山下達郎の全面監修となれば、これはまさにマスト・アイテムだ。
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【2008/10/01 10:57】 | 過去ログ | page top↑
竹内まりや 『Expressions』 2/2page
<初出「Groovin'」2002.07-08/ISSUE#35>


SPECIAL SELECTION

P02竹内まりや-Aこの記事はSPECIAL SELECTION記事の2ページ目です。
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SPECIAL SELECTION 『竹内まりや』



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