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ELLEGARDEN 『ELLEGARDEN BEST 1999-2008』
<初出「Groovin'」2008.06-07/ISSUE#105>

自分たちの信念を貫き通した10年、そして活動休止へ。
その駆け抜けた時の証に、彼らをまだ知らない人たちにも触れてほしい。
再開するその日の為に…『ELLEGARDEN BEST 1999-2008』リリース。


ELLEGARDEN-A差し替え



 2008年5月2日。ELLEGARDENが突然の活動休止を宣言した。
 結成当初はライヴ動員数1ケタという逸話を生み出しながらも、今や彼らのライヴを観られるということは"奇跡"とされるまでになった。メジャー・デビューしなければ売れないとされていた日本の音楽事情を真っ向ぶった切り、メディアの力は最小限に彼らはインディーズ・レーベルでありながらメジャー級のセールスを記録。そしてどれだけ世間の評価が巨大化しようとも、ライヴはオーディエンスとの距離を第一にオール・スタンディングのライヴ・ハウスだけを強く望んだ。
 理想を追えばその分リスクが生じることもある。けれど独自の姿勢を貫き通した結果、リスナーのみならず、メディアまで追わせる希有な存在になったのは周知の事実である。

 洋楽の真似事と揶揄されがちなJ-ROCKだが、確かにリスペクトを超えてオリジナリティを確立する事は容易なことではない。けれどELLEGARDENは、根底にエモーショナルなパンク・スピリッツを息づかせながらも、日本人好みの叙情的で流麗なメロディを宿し、誰もが羨むネイティヴ仕込みの英語と生まれ持った日本語をバランスよく擁することでコアな一定層だけでなく幅広いリスナーにも支持されていった。その孤高のセンスはこれからますます飛躍していくはずと誰もが思っていたはずだ。だから本当に残念でならない。けれど彼らは再開を誓っている。確約のあるものではないが、これまでもバカ正直にリスナーに向き合ってきた彼らだけに、その言葉を強く信じたいと思う。
 21世紀のJ-ROCKシーンを語る上で最重要バンドの濃密な活動の10年を抜粋したこの21曲は、彼らを語る上で外せない名曲ばかり。まだ彼らの音楽に触れていなければ、ぜひこれを入口に再開するその日までの"予習"としてこのベスト・アルバムを聴いてもらいたい。

 最後に個人的で恐縮だが、彼らとの出会いとなった「My Favorite Song」。今だ私のNo.1ソングである。ならば再び出会うその時、もしやそのNo.1を塗り替える"My Favorite Song"が誕生するのでは…そんな淡い期待が今から胸を騒がせている。

Text by 浜田幸子(Groovin’編集部)


SUMIYA VOICE OF STAFF 〜ELLEGARDEN

突然の活動休止に誰もが驚いたコトは間違いない。何故??アルバムのレコーディングは順調に進行中と聞いていただけにその衝撃は大きかった。
 そんな彼らが7月2日にベストをリリースするコトが決まった。ただ、活動休止後のインタヴューで「解散ではない!」と語っていたのでまずはひと安心。
 彼らは今まで迷いや混乱の中を猛スピードで駆け抜けて来たと思う。去年参加した夏フェスでは圧倒的な存在感で会場のオーディエンスを魅了していた姿が記憶に新しい。多くの人が彼らの復帰を信じて待っている、私もこのベストを聴きながら「絶対復帰!」を信じて待とうと思う。
【上田恭代(刈谷店)】


残念というか信じたくない気持ちでいっぱいの中、これを書いている。もっと彼らの鳴らす音を聴きたかったしライヴも見たかった。でも常にギリギリのフル・テンションで音楽に挑んでいた。実際ライヴを見た時も、彼らは鬼気迫る勢いで音を出し歌声を聴かせ観客を一体にさせ、メンバーも観客も最後は笑顔で汗まみれになったのを覚えている。あのスタンスで10年走り続けるのは容易じゃないはずだし、逆にこの10年は「奇跡」にすら近かったような気もする。
 今回のベストは感傷に浸るベストではない。今まで如何に「奇跡」が続いていたかを確認し、「必ず戻ってくる」と宣言した彼らを待つ為の1枚だと思いたい。僕がライヴへ初めて行った夜、ドキドキしながら「Supernova」を何度も聴き返したように、いつか来る復活の時までELLEGARDENへのドキドキした気持ちを絶やさない為の1枚であってほしい。
【薮上 逸(東越谷店)】


ELLEGARDENはヒーローだ。別にピンチの時に助けてくれるとか、悪を倒してくれる訳ではない。けれど日々を生きるのがキツくなった時、彼らや彼らの音楽から生きる力をもらっている点で私にとってはヒーローなのだ。そして彼らから得たものはとても大きいと、今更ながら実感する。新作が出るたび今までで1番好きだと思い、ライヴは死んでもいいくらい楽しいなんて滅多にできない経験だったから。
 しかしそのヒーローが活動を休止する。それに際してこのベスト盤の発売が決まったのだと思うが、聴いて改めて思った。彼らの曲は1曲1曲がキラー・チューンだ。イントロから血が逆流するような興奮を味わい、かつ一撃必殺な曲ばかりなのだから。
何故か泣けた。
【安江夏美(豊田高橋店)】



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【2008/07/16 12:56】 | 過去ログ | page top↑
LOW IQ 01 『MASTER LOW FOR...』
<初出「Groovin'」2008.06-07/ISSUE#105>

あらゆるジャンルを自身のロック・スピリッツへと吸収させることで、
ストイックに進化を続ける真のロック・スター、LOW IQ 01。
前作から4年ぶり、待望の新作『MASTER LOW FOR...』ドロップ!


LOW-IQ-01-A.jpg 「大変長らくお待たせいたしました!120%の自信作です。最高のアルバムを作っちゃいました!46497!!」とは、LOW IQ 01ご本人からの『Groovin'』に宛てたメッセージ。今回はご本人にFAXでのインタヴューを敢行。質問に対する終始テンションの高い応答からは、底知れぬ自信を窺わせていた。

 ニュー・アルバム『MASTER LOW FOR...』はメジャー移籍後初となるフル・アルバムで、前作から4年ぶりのリリースとなる。移籍という環境の変化に関しては「気持ち的にもっと攻めていきたかったから」と、大舞台への旅立ちは自らが望んだようだ。そんな変化を伴いながらのモチベーションの維持というのは大変な様に思うが「今まで通り楽しく作れました。今までやってそうでやってない曲ぞろい!レコーディングも順調で、大体巻きでやっていました。今回は約2週間!」と煮詰まり知らず…その貪欲な制作スピリットはどこからきているのだろうか。
 「歌詞は日常の中でふと思いついた言葉を書き留め、メロディは日々練りに練っています。そして何よりライヴが作品に影響している部分もあると思いますね。」

 ライヴの際、彼は「LOW IQ 01&MASTER LOW」と名義を変えて活動をしている。彼をサポートするミュージシャンは、SKAFUL KING/FRONTIER BACKYARDのメンバー、Cubismo Grafico(チャーベ)等と、錚々たるメンバーが並ぶ。彼らとは今作でも共演、まさにライヴで培ったグルーヴが反映された実に勢いのある仕上がりで、まるでライヴを再現したような曲の流れが印象的だ。
 そんな彼は「LOW IQ 01&MASTER LOW」以外にも恒岡 章(Cubismo Grafico Five/Hi-Standard)と「LOW IQ 01&THE BEAT BREAKER」としても活動をしている。「映画監督でいったら、時にはアクション映画を撮ったり、コメディ映画を撮ったりというような感じですね。監督は一緒だけど、違った事をやっている、ということ」と、発信元は同じでも彼の中のクリエイティヴな部分を更に進化させる意味でもこの二刀流の活動スタイルには今後も大いに期待したい。また「日本語での歌詞」というのも注目していきたいところ。「日本語の作文力が弱いので(笑)、うまく書けるようになったら書きたいですね」…謙遜の言葉に期待が募る。
 ちなみに今作のアルバム・タイトルは『MASTER LOW FOR...』。前作が『MASTER LOW 3』とくれば『4』が自然な流れだが…「"FOR EVERYONE"だったり、"FOR YOU"だったり、いろんな"FOR"の捉え方をしてもらえれば」との事。音楽の聴き方は人それぞれ、だからこそ聴く人に委ねる『FOR...』。アナタにとっての『FOR...』を思い浮かべながら今作を聴けば、また新たな発見があるかもしれない。

 最後に…5月のGWに静岡・清水マリンパークで開催された「MAGROCK FESTIVAL '08」にLOW IQ 01&THE BEAT BREAKERとして出演したLOW IQ 01。静岡の印象はどうだったのだろうか。
 「オレのおばあちゃん家は富士宮で、子供の頃からよく遊びに行き、オレのすごく思い入れのある所。夏休みになると、よくおばあちゃん家から帰りたくないと駄々をこねてました(笑)。LOW IQ & THE BEAT BREAKERとしては初静岡だったのですが、すごく盛り上がりました」。
 次は今作を引っ提げてLOW IQ 01&MASTER LOWとしての来静を期待しています!

Text by 浜田幸子/秦 理絵(Groovin’編集部)


LOW-IQ-01-J.jpg『MASTER LOW FOR...』 CTCR-14582 発売中
4年ぶりに届けられたLOW IQ 01の最新の音。それは、かつて挑んできたあらゆる音楽から養われた経験から生まれる最高にカッコいいミクスチャー・ロックの数々。特有の美しいメロディ・ラインやインスト曲で聴かせるグルーヴ感はもちろん健在で、ライヴを再現したような曲の流れが印象的。
【2008/07/15 12:10】 | 過去ログ | page top↑
オフスプリング 『ライズ・アンド・フォール、レイジ・アンド・グレイス』
<初出「Groovin'」2008.06-07/ISSUE#105>

皆さん長らくお待たせいたしました!
ストリート・パンクの帝王、4年半ぶりの帰還!
プロデューサーにボブ・ロックを迎えてじっくりと磨き上げた、
「捨て曲一切ナシ」のハイ・クオリティな楽曲のオンパレード!


オフスプリング-A ロング・セールスを記録中の『グレイテスト・ヒッツ』の発売から1年後の2006年、オフスプリングが新作の制作に着手したというニュースが入り、翌2007年の秋にはリリースされる予定だった本作。度重なる延期にヤキモキしていたファンも少なくないだろう。

 今回は今までとは違うアプローチで制作したいという大きな狙いもあって、プロデューサーにメタリカの"ブラック・アルバム"(『メタリカ』)やモトリー・クルーの『ドクター・フィールグッド』といったロック史を代表する作品を数多く手がけた名匠ボブ・ロックを迎え、曲作りの段階から二人三脚で作り上げていくという、これまでにないスタイルで制作が進んでいった。
さらに従来と違い、デクスターは24曲もの楽曲を作り、最終的に12曲に絞り込んでいくという手法をとった。こうして厳選された楽曲をボブの的確なアドヴァイスによって磨き上げるという、これまでにないハード・ワークの中から完成させたという経緯から、発表までに大きな時間のズレが生じてしまったのである。

 元来「美味しい料理には時間がかかる」と言われているように、手間隙かけてじっくりと仕上げただけあって「待たせた分だけ味は保証するぜ!」といわんばかりの出来である。ましてや素材も味付けも調理人もすべて一流をそろえて丹精こめて作り上げたこのアルバム。美味しくならないわけがない!

 「新作はまるでオフスプリングみたいな音だ」とデクスターが茶目っ気たっぷりに豪語していた通り、冒頭からラストまでオフスプリング以外の何者でもないサウンドに仕上がっている。しかも個々の楽曲のクオリティは驚くほど高く、どれをシングルにしてもおかしくないほどである。「少なくとも『スマッシュ』の時点で俺達は自分達のやりたい音楽というものがわかっていた」という彼らの言葉通り、20年以上のキャリアを誇るバンドでありながら、核の部分にあるストリート・パンク魂はまったくブレない。傑作『スマッシュ』を彷彿とさせるストイックなストリート/コア・パンクと、『アメリカーナ』以降のもうひとつの定番となっているキャッチーな痛快メロディーを持った優れたポップ・ミュージックとの絶妙なバランスを保ちつつも、ロック・テイストを前面に出し、新たなる試みにも挑戦している。
 昨年のサマソニでもお披露目された「ハンマーヘッド」は、夏にぴったりなスピード・チューン。疾走感あふれる前半のパートとミドル・テンポで激しいリフとシャウトが印象的な後半部分で2つのパートに分かれるという実験的な要素を含んでいる。この他にオフスプリングの新機軸と言うべきキャッチーなハーモニーが印象的な「ハーフ・トゥルイズム」、これぞオフスプリングな「ア・ロット・ライク・ミー」、曲中のスキャットが聴き所となる「スタッフ・イズ・メスド・アップ」などなど新しい要素を隠し味として散りばめながらもオフスプリングであることを十分に保っている点は賞賛に値する。
 アルバム後半にまでポップでキャッチーなパンク・ソングが詰め込まれ、1枚のアルバム中にいくつものピークが仕込んであり、1曲たりとも気を抜けない何度聴いても飽きない作品に仕上がっている。世界のトップ・シェフが腕によりをかけて作り上げたこの1品、お熱いうちにどうぞ召し上がれ!

Text by 矢部信之(市原白金通り店


オフスプリング-J『ライズ・アンド・フォール、レイジ・アンド・グレイス』
[初回生産限定盤]DVD付 SICP-1578〜9/[通常盤] SICP-1580
夏のキラー・チューン満載!ネクスト・レヴェルのオフスプリング始動!プロデューサーにボブ・ロックを迎えて制作された4年半ぶりの新作は、彼らの持ち味を最大限に発揮しつつ、音楽の境界線を押し拡げることで新たなる領域へと踏み込んだ史上最強の8thアルバム。初回生産限定盤は60分以上の映像を収録したDVD付き。
【2008/07/15 11:44】 | 過去ログ | page top↑
デスティニーズ・チャイルド 『マシュー・ノウルズ・アンド・ミュージック・ワールド・プレゼント vol.1[ラヴ・デスティニー]』
<初出「Groovin'」2008.06-07/ISSUE#105>

デスチャ・ファミリーが結集したパワー全開のベスト・アルバム
『ラヴ・デスティニー』が日本独占スペシャル・リリース。
ビヨンセ、ケリー、ミッシェル、ソランジュ全員新曲収録の超豪華盤!


デスチャ-A


 なんとも豪華なアルバム!デスチャ・ファミリー・ベストが登場…その名も日本スペシャル企画アルバム『ラヴ・デスティニー』。
 ご存知の通りデスチャことデスティニーズ・チャイルドは1998年、1stアルバム『デスティニーズ・チャイルド』でプラチナを獲得し順調にそのスタートを切った。続く翌年『ライティングズ・オン・ザ・ウォール』からはヒット・シングルを連発。全世界で1,100万枚を超えるセールスを記録、グラミー賞は2冠に輝きトップ・グループの仲間入りを果たした。3rdアルバル『サヴァイヴァー』は女性グループ史上最多セールスの記録を樹立、世界14ヶ国でNo.1を獲得。
 そんな中、デスチャ・メンバーは翌年ソロ活動に入る。2005年、ソロで更にパワー・アップした3人は4thアルバム『デスティニー・フルフィルド』で復活し世界各国で大ヒットを記録した。しかしそのアルバム・タイトル(運命は叶った)を体現するかのようにキャリア全盛期に突然の解散…。デスチャとして1億枚以上のセールスを記録、史上最強のガールズ・グループは伝説と化した。
 解散後も家族のような交流が続いている3人は今年いよいよファン待望のソロ・アルバムを発売!今年はデビューからちょうど10年目。本作はその輝かしい歴史の記念碑的作品であり、3人のソロ・アルバムのキック・オフ・アルバムでもある。

 そのアルバムの収録内容は映画『チャーリーズ・エンジェル』主題歌「インディペンデント・ウーマン Part1」(この曲は全米11週1位となりギネスブックに記載!)、「サヴァイヴァー」他、デスチャのヒット曲や、ビヨンセ、ケリー、ミッシェルの過去のソロ・ヒット曲に加え、全員の新曲とビヨンセの妹ソランジュの新曲も収録。
 ビヨンセが絶賛する作詞・作曲を含むプローデューサーとしての才能が光るソランジュの新曲は実に注目。さらにボーナス・トラックには清水翔太も参加。聴きどころ満載の豪華で贅沢なこのデスチャ・ファミリーが結集したパワー全開の本作を聴けば、あなたもデスチャ・ファミリーの仲間入り!?

Text by 柿塚友紀(宇都宮FKDインターパーク店


デスティニーズ・チャイルド-『マシュー・ノウルズ・アンド・ミュージック・ワールド・プレゼント vol.1[ラヴ・デスティニー]』
SICP-1909 発売中
デスチャことデスティニーズ・チャイルド・ファミリーのベスト盤。史上最高のガールズ・グループが紡いだ運命の軌跡&ソロ・ワークス。元デスチャ・メンバー個人とビヨンセの妹ソランジュの新曲も収録。ボーナス・トラックには清水翔太も参加。聴きどころ満載の超豪華盤。
【2008/07/15 11:43】 | 過去ログ | page top↑
コールドプレイ 『美しい生命』
<初出「Groovin'」2008.06-07/ISSUE#105>

あらゆる生命を祝福する福音を鳴らせ。
時代に名を刻む驚異のトータル・アルバムが遂に現出。
21世紀最大のロック・バンド、コールドプレイを目撃せよ。


コールドプレイ-A


 日本におけるコールドプレイの認知度とはどの程度なのだろうか?こんな疑問を投げかけたのも、世界とここ日本の温度にかなり隔たりがあるのでは?と思ったからだ。
 前作『X&Y』は2005年に最も売れたレコードだそうだ(因みに2位はマライア・キャリーの『MIMI』)。全世界累計販売枚数3,300万枚という途方もない数字を叩き出し、世界中から次なるアクションを待たれている屈指の重要バンドと言っても過言ではない。日本でももちろん売れているのだが、まだこんなものではないはずだ。そして今作『美しき生命』でその温度差は一気に埋まる、と確信している。

 3年振り4枚目となる全世界待望のニュー・アルバム『美しき生命』はジャケットに有名な「民衆を導く自由の女神」というフランス7月革命を題材にした絵画を用い、その中心になぐり描いた様な生命感溢れる筆致で「VIVA LA VIDA」と記されている。スペイン語で「人生万歳」と訳されるこの言葉、自由と母性を表すと言われるジャケットの絵画と相まってなんともスケールの大きいメッセージを感じずにはいられない。

 そして肝心の内容はというと、まるで1枚の絵から感じる様々な思想・メッセージを具現化した様なコンセプチュアルにして幾重もの感情を喚起させる素晴らしい出来となっている。ドラマティックで拡がりのある曲展開は彼らの得意とするところではあるが、それが極限の高みまで引き上げられている事により、強弱・緩急がより一層引き立ち、さらなるドラマ性を描き出す、というとんでもない領域に手が届いてしまっている。
 個人的に出色はT-3「ロスト!」、T-5「ラヴァーズ・イン・ジャパン」、T-7「美しき生命」の3曲。中でも表題曲でもある「美しき生命」はあらゆる感情を表出させる素晴らしい展開の曲。過去の名曲に並ぶ最強の楽曲だ。プロデューサーにブライアン・イーノを迎えて制作された本作はイーノらしい音使いも所々に見られ、非常に幸福なケミストリーが生まれた事を感じさせてくれる。

 正直、このバンドは素晴らしい楽曲を作り続けているし、アルバムそのものも凄く売れているし、セレヴリティという特権も得ているし、文句の付けようがないのだが、時代を変えるようなバンドではないと思っていた。それこそU2やレディオヘッド、R.E.M.の様に時代に必要とされているバンドやアーティストというのは他とは完全に異質なオーラを醸し出す。コールドプレイがそうでないことに少し物足りなさを感じていたのだが、今作において彼らは明らかに違うステップに踏み出した感がある。
 アルバムを通して聴いた時に感じた、それこそ前述のバンドにしか出せない大物感と言うか、異質な空気感。空恐ろしくなるような拡がりと感情の渦を巻き起こす楽曲の完成度。是非、今のこのバンドのライヴを見たい、と心から思う。
 そんなところへサマーソニック 08へのヘッドライナーとしての来日決定の報。多くの人が目にすることが出来るフェスという場所で必ず彼らを目撃して欲しい。それはきっと歴史的瞬間となるはずだから。

Text by 中野智人(すみや本社 営業グループ)


コールドプレイ-J『美しい生命』 [初回限定スペシャル・エディション] TOCP-66805
3年振りの4thアルバムはコンセプチュアルにしてプログレッシヴ。しかしながら冗長な感じはなく個々の楽曲としても秀逸なのだから凄い境地に達しました。サマソニでの目撃は必須!僕も行きます!日本盤はボーナス・トラック1曲収録。スペシャル・エディションは紙ジャケット、スタンダード・エディションはジュエルケース仕様。

※[スタンダード・エディション] TOCP-66806
【2008/07/15 11:30】 | 過去ログ | page top↑
エステル 『シャイン』
<初出「Groovin'」2008.06-07/ISSUE#105>

全SOUL、HIP HOPファン必聴!
"2008年SOULシーン最注目アーティスト"エステル!
あのジョン・レジェンドが設立した新レーベルの第1弾アーティスト。
温かなSOULでHIP HOP、REGGAE、POPSを抱きしめた珠玉の作品。


エステル-A


 ジョン・レジェンドがアトランティック傘下に設立した新レーベル、Homeschool Recordsからの第1弾アーティストで、ジョン・レジェンドやカニエ・ウェストも大絶賛!SOUL、HIP HOP、POPS、REGGAEを絶妙にブレンドしたサウンドと独特のハスキー・ヴォイスで歌いあげるUK出身の大型新人…エステルの衝撃デビュー・アルバムがリリースされました。
 ブラック・アイド・ピーズのメンバーでありヒット・メイカーのウィル・アイ・アムがプロデュースしたカニエ・ウェスト参加の「アメリカン・ボーイ」はUKシングル・チャートで見事、初登場より5週連続で1位を獲得。ダフト・パンクのようなデジタル音が印象的で、カニエのラップとエステルの歌声が絡み合います。
 ファンク・グループ、スレイブの名ディスコ・ナンバー「ジャスト・ア・タッチ・オブ・ラヴ」をサンプリングした「ウェイト・ア・ミニット(ジャスト・ア・タッチ)」も、ブラック・アイド・ピーズのウィル・アイ・アムがプロデュース。頭っからインパクト大のこの曲は、色とりどりの魅力的な音たちを自在に操ったやさしさ溢れる鮮やかな作品です。ギターのオブリや、ところどころに散りばめられたシンセの温かい音の輝きで広がる世界、踊り出したくなる心地よいリズム…そこに揺れ動くエステルのラップで魅せてくれます。

 その他の収録曲はREGGAEを取り入れたスタイルで知られるカナダ出身のラッパー/プロデューサー、カーディナル・オフィシャルが参加している、爽快な夏らしさを感じるREGGAE調の「マグニフィセント」や、同じくREGGAE調の「カム・オーヴァー」、こちらは女性らしく、しなやかで柔らかさを感じさせるナンバーです。本格的かつクールなラップで繰り広げる「ソー・マッチ・アウト・ザ・ウェイ」はHIP HOPファンが必ず好むR&Bだと思います。
 個人的にとても気に入っている曲は90's R&Bを感じさせる「イン・ザ・レイン」と、気持ち良いオーガニック・ソウルが広がる「バック・イン・ラヴ」で、どちらも彼女の素材そのものが光る素敵なナンバーです。SOULリスナーの私にとって、この2曲でストレートに彼女の魅力を感じることができました。

 後半に差し掛かり登場するのがエステルのデビューに誰よりも大きく携わりバック・アップしているジョン・レジェンドとのデュエット曲「ユー・アー」。この2人の、人の心の奥深くに訴えかけてくる深みのある声、吐息のようなコーラス。渋くて、せつなくてジワジワと目がしらが熱くなります。
 60年代のモータウン・サウンドを思わせる「プリティ・プリーズ(ラヴ・ミー)」は、ゲストに迎えたシー・ローのシンガーとしての良さが全面に出ていて、エステルの歌唱力も活かした盛り上がりのある曲です。

 たくさんの表情を魅せてくれる本作は果てしなく続くであろうSOUL、R&B、HIP HOPシーンと、リスナーの心に残る名盤になるのではないでしょうか。心に残るシンガーを必要とし、探し求めている私たちの耳と心。その音たちから広がり見えてくる個人個人の空想の世界にエステルは色を付け、鮮やかに潤してくれます。SOUL、HIP HOPファンのみならず、全音楽ファンへ贈る珠玉の作品です。

Text by 中山佳奈(東越谷店

エステル-J『シャイン』 WPCR-12941 発売中
全SOUL、HIP HOPファン必聴!ジョン・レジェンド設立の新レーベル第1弾UKソウル・シンガー、エステルのデビュー・アルバム。カニエ・ウェスト参加のシングルはUKシングル・チャート1位を獲得。温かなSOULのサウンドでHIP HOP、REGGAE、POPSを抱きしめた珠玉の作品です。日本盤のみボーナス・トラック2曲収録。

※初回盤がなくなり次第、通常盤(WPCR-12942)に切り替わります。
【2008/07/15 11:23】 | 過去ログ | page top↑
ジューダス・プリースト 『ノストラダムス』
<初出「Groovin'」2008.06-07/ISSUE#105>

鋼鉄神3年ぶりの新作は何と2枚組!
そして、キャリア初のコンセプト・アルバム!!
シーンの最前線を走りつづけたバンドが39年目にたどり着いたものとは!?
ジューダス・プリーストの進化はまだまだ止まらない!!


ジューダス・プリースト-A 全世界のメタル・ファンを歓喜の渦に巻き込んだメタル・ゴッド、ジューダス・プリーストの復活から早3年、メタル・シーンにとって今年最大のニュースの1つになるであろうニュー・アルバムのリリースと、モーターヘッドやテスタメントを引き連れてのMETAL MASTERS TOURが発表された!!
 そのメンツを見ればツアーが最高なのは言うまでもないが、注目はアルバムの内容だ。なんとキャリア39年目にして初のコンセプト・アルバムである。
 ジャケットから歌詞の内容や音楽性にいたるまでこだわりぬき、音楽性の進化にはことさらこだわってきた彼ら(その凝り性が原因で一時期自身の確立したサウンドを壊してしまい低迷してしまう原因となったのはご愛敬)。その彼らが、ロブ・ハルフォードが復帰し、自身が確立した最も得意とする音楽性で勝負した前作『エンジェル・オブ・レトリビューション』の大成功で、そのサウンドのオリジナリティやシーンに与えた影響の大きさに改めて自信を持った上で、今作では遂に音楽性の進化から深化にベクトルを向けたと言えそうだ。
 アルバムについてグレン・ティプトンはこう語っている。
 「本質、そして性質的に疑いようがないぐらいジューダス・プリーストの作品なのだが、バンドがいつもなら試すことがない、クラシックやオペラの次元を探求する機会を与えてくれた。この作品はギタリストそして作曲家としての俺を、より高みへと駆り立て、複雑な構成や情熱に向けた、新たな扉を開いてくれた」

 前作までは自身について、バンドの音楽性の成長やアルバムの内容というポイント、ギタリストとしての視点でコメントをすることが多かった彼らが、前作以降は「ジューダス・プリーストの○○」という観点で話すようになっていることも、音楽性の深化を感じさせる(キャリア39年でまだまだ成長し続けられるのも尊敬に値する)。
 コンセプト・アルバムということに対して、ロブは次のように話している。
 「およそコンセプト作というものは、さまざまなレベルの関心や認識へと音楽を誘うような、内容のしっかりとした出典を持つことが必要になるんだ。『ノストラダムス』では新たな地平を探求し、明確にしている。メタルでこの人物の人生を活き活きと描きだした、この冒険心に満ち溢れたストーリーと俺達の旅路は、本当に心から楽しんでやったものの結晶となった」

 ヘヴィ・メタルのオリジネーターの1つとしての確固たる自信のもとに作られた今回のコンセプト・アルバム『ノストラダムス』がジューダス・プリーストの代表作の1つになることはもはや、疑いようのない事実である。既に秋頃に来日の予定もあるらしいが、なんと今回のツアーではグレイテスト・ヒッツの日と今作完全再現の日とを設けてツアーするという計画まであるらしい。これは、もう1つのメタル・オリジネーター、アイアン・メイデンの最新作もコンセプト・アルバムだったことから、全曲再現したツアーを想起させるが、そんなヴェテランの競争心もニヤリとさせられるところである。
 来年は40周年!! とんでもないことだが、まずは今年起こるであろうメタルの祭典を心待ちにしながら、傑作である今作を楽しむことにしよう。

Text by 三津山貴之(玉川高島屋S・C店


ジューダス・プリースト-J『ノストラダムス』 SICP-1914〜5 発売中
ロブ・ハルフォードが復帰して音楽的にも完全復活を遂げた前作より3年、遂にニュー・アルバムの登場だ。キャリア初のコンセプト・アルバムにして2枚組というヴォリューム感抜群の作品!! 更に進化(深化)した彼らの姿をしかと聴け!!
【2008/07/14 11:15】 | 過去ログ | page top↑
ORANGE RANGE 『PANIC FANCY』
<初出「Groovin'」2008.06-07/ISSUE#105>

ハイテンションなんてもんじゃない!
それはまるで真夏の太陽のようなみなぎるエナジーの結晶体。
ORANGE RANGE、1年7ヶ月ぶりのニュー・アルバム
『PANIC FANCY』リリース。


ORANGE-RANGE-A_20080703155221.jpg


 夏の訪れと共にリリースされるORANGE RANGE、5枚目のアルバム。
 昨年のちょうど今頃にデビュー5周年を迎え、ベスト・アルバムを2枚同時でリリースしていたこともあり、図らずとも前作から1年7ヶ月の時間が空いた。その間にリリースされたシングルは、昨年のベスト・アルバムに前後して夏を盛り上げた「イカSUMMER」「イケナイ太陽」の2大夏うた、年が明けて今年の春リリースの「君 station」、そして先日リリースされたばかりの「O2」。そんな4枚のシングルを収録したORANGE RANGEの最新アルバム『PANIC FANCY』がいよいよ7月9日にリリースとなる。
 既出の強力サマー・ソング2曲を含むことからも、自ずとアルバムのカラーに夏色が出ることを予想しつつ聴いてみた。

 まず、アルバムのオープニングは"are you ready?"の号令で始まる。アルバムを手にし聴き始めた瞬間からORANGE RANGEの罠にかかっている、そんな風に思ってしまうほど激しく心を鷲づかみにするロック・チューンで、Everybody dance tonight I can feel(クレジットはカタカナ表記)と誘う歌声が今作の幕開けにふさわしい。
 シングルは割愛してアルバム新録曲を中心にピックアップしていくと、「世界ワールドウチナーンチュ紀行 〜シーミー編〜」は、出身地である沖縄の方言を交えた望郷の歌で、タイトルの"シーミー"とは沖縄の風習で先祖を供養する行事のこと。墓前で明るく振る舞うその風土が今のORANGE RANGEを培ったのかと思うと面白い。
 「ソイソース vs ペチュニアロックス feat. ORANGE RANGE」は、テクノ風サウンドと意味を成さない言葉を連ねた遊び心満載のナンバーだ。その他、アメリカンな雰囲気をまとった明るいギター・ポップで恋人と観戦するスタジアム・デートを表現した「Sunny Stripe」、ヴァイオリンとスタッカートのメロディがピョコピョコと踊り、おとぎ話の世界を表現した「現実逃避」など、タイトル通り豊かな空想の海を彷徨うように楽曲は続く。

 アルバムの後半には「太陽と向日葵、周りなんか気にせずに…夏」と題して、太陽とひまわりを筆頭に、ビキニ、流しそうめん、風鈴、扇風機、30℃…と夏のキーワードが目白押しの爽快チューンが登場。ところが続く「冬美」では、一転して歪んだギターを中心に体感温度を急速に下げる冬のバラードへ。このギャップはさすが雑食バンド。そしてラストは1年で1番幸せな日、誕生日を祝うバースデー・ソングで締めくくる。

 全15曲。全てを通して聴くことで、このアルバムは"夏らしいアルバム"とは少し違うのかもしれない、と気づいた。夏を感じる要素はたくさんあるけれど、強く感じるのは季節とか関係なく365日ハッピーでありたいという想いだ。とはいえ、ORANGE RANGEが歌い奏でることでたぎるプラスのエナジー、それがアノ夏の昂揚した気分を思い出させることは間違いない。
 『PANIC FANCY』を聴き終えCDが止まった時に室内に残る静寂、その余韻もまた騒がしい夏祭りの終焉にも重なり、やはりどこか夏に似たアルバムだと思った。

Text by 秦 理絵(Groovin’編集部)


ORANGE-RANGE-J初回『PANIC FANCY』 [初回生産限定盤]DVD付 SRCL-6823〜4 7/9発売
ORANGE RANGE、1年7ヶ月ぶり5枚目のアルバム。2007年の夏を盛り上げた2大サマー・ソング「イカSUMMER」「イケナイ太陽」を含む全15曲。初回生産限定盤はシングル4作品&「シアワセネイロ」のビデオ・クリップとメンバー自ら出演した「コードギアス 反逆のルルージュ R2」のCM映像5パターン収録のDVD付き、応募券封入。

ORANGE-RANGE-J通常『PANIC FANCY』 [通常盤] SRCL-6825

※写真は上が[初回生産限定盤]、下が[通常盤]のジャケットです。
【2008/07/03 16:10】 | 過去ログ | page top↑
LOVE PSYCHEDELICO 『This is LOVE PSYCHEDELICO 〜U.S. Best〜』
<初出「Groovin'」2008.06-07/ISSUE#105>

LOVE PSYCHEDELICOの代表曲が満載の全米デビュー盤!
U.S.盤にボーナス・トラックを2曲追加し、
全編リマスタリングが施され新たなるサウンドに!!


P23LOVE-PSYCHEDELICO-A差し 昨年6月、自身のスタジオを設立し制作された、新たなスタートを予感させる約3年ぶりの4thアルバム『GOLDEN GRAPEFRUIT』をリリースし、そして全国ツアー、武道館ライヴを行ったLOVE PSYCHEDELICO。キャパ、コンセプトの異なるそれらのライヴは彼らの音楽から広がる無限の可能性を予感させる素晴らしいものだった。
 まさにこれから起こるであろう日本、いやアジアからアメリカに向けての音楽の発信を予感させるには十分な内容であった。その予感とは、もちろんデリコ"全米デビュー"である。

 耳の肥えたリスナー向けの良質な作品を数々発表しているロサンゼルスを拠点とする"Hack Tone"レーベルより、2008年5月13日にリリースされた全米デビュー盤である本作は、1stアルバムから3rdアルバムまでの楽曲の中からレーベル・サイドのセレクトにより13曲が選ばれ、マーヴィン・ゲイやジミ・ヘンドリックス、シカゴなどの作品に携わってきた世界最高峰のエンジニア、ジョー・ガストワートによりリマスタリングが施された。そのサウンドはこれまで聴き慣れたものとは全くの別物で、今まで以上に彼ら2人の音楽に対するクオリティの高さ、ルーツに対する愛情を感じさせ、洋楽ナイズされたそのサウンドのシビアさに改めて脱帽させられるだろう。
 そして気になる収録曲は1stアルバムから「LADY MADONNA〜憂鬱なるスパイダー〜」「Your Song」「Last Smile」「These days」「A DAY FOR YOU」、2ndアルバムから「Standing Bird」「unchained」「"O"」、3rdアルバムから「My last fight」「Everybody needs somebody」「all over love」「Neverland」、シングル「fantastic world」の13曲であり、国内盤のみのボーナス・トラックとして「dry town」(2ndアルバム)、「Mind across the universe」(3rdアルバム)の2曲をプラスした全15曲。また、同時に昨年行われたコンセプトの異なる武道館ライヴとLIQUID ROOMライヴ、PV他特典映像を収録したDVDをリリースした。
 どちらも9月30日までの期間限定生産となるので要注意。

 とにかく、このリマスタリングされた音を聴いて欲しい。全音楽ファン必聴のアルバムだときっと感じるはずだから…。

Text by 常盤安信



LOVE-PSYCHEDELICO-J.jpg『This is LOVE PSYCHEDELICO 〜U.S. Best〜』 VICL-62840 発売中
ロサンゼルスを拠点とする"Hack Tone"レーベルより1stアルバムから3rdアルバムまでの楽曲の中からレーベル・サイドがセレクトし、世界最高峰のエンジニア、ジョー・ガストワートによりリマスタリングが施されたベスト盤。国内盤のみボーナス・トラック2曲追加。本当に音が違います!! 9月30日までの期間限定生産。
【2008/07/02 11:28】 | 過去ログ | page top↑
DJ PMX 『THE ORIGINAL』
<初出「Groovin'」2008.06-07/ISSUE#105>

ジャパニーズ・ウエッサイ・シーンの中核を担うDS455のDJ PMXが、
大好評MIX CD『LocoHAMA CRUISING』に続き、
初のリーダー・アルバムをドロップ!



 ヒップ・ホップ発祥の地、ニューヨークとはまた異なった個性を持つアメリカ西海岸地域のヒップ・ホップ・シーン。低音ベースとシンセサイザーを効果的に使ったトラックを主な特徴とし、ドクター・ドレーやスヌープ・ドッグ、2PAC、ウォーレン・Gといったアーティストたちによって熟成されてきたウェスト・コースト・ヒップ・ホップ、いわゆるギャングスタ・ラップだが、そんな西海岸シーンの影響を色濃く打ち出したサウンドが、ここ日本でも熱い盛り上がりを見せている。
 "ジャパニーズ・ウエッサイ"とも呼ばれるそのムーヴメントは近年独自の進化を遂げつつあり、その中心に君臨しているのがラッパーのKayzabroとDJのDJ PMXからなるDS455だ。

 ジャパニーズ・ウエッサイのオリジネーターとして抜群の存在感を放っているDS455の屋台骨を担うDJ PMXが、国内外のベスト・ウエッサイをセレクトしたMIX CD『LocoHAMA CRUISING』に続き、初のリーダー・アルバムをリリースした。『THE ORIGINAL』と名付けられた今作には、盟友Kayzabroを始め、MACCHO(OZROSAURUS)、Mummy-D(RHYMESTER)、ZEEBRA、青山テルマ、JAMOSA、Foxxi misQら、多彩なアーティスト陣が参加。メインストリームで活躍するシンガーから地方発の気鋭のニューカマーまで、まさにオールスター総出演ともいえる豪華ラインナップとなっている。
 HI-DとGIPPERをフィーチャーしたメロディアスで甘美なリード・トラック「Miss Luxury」を筆頭に、とにかくクオリティーの高いナンバーがズラリ。日本のウエッサイ・シーンの現状をギュッと凝縮した1枚に仕上がっているだけに、コアなリスナーはもちろん、ビギナーにもオススメだ。MIX CD『LocoHAMA CRUISING』と併せて聴けば、ウエッサイの一通りを把握することができるだろう。

 夏に向けて絶好のタイミングでドロップされたこの『THE ORIGINAL』。DJ PMXが暑い夏をさらにヒート・アップさせてくれそうだ。

Text by 池 佐和子


P23DJ-PMX.jpg『THE ORIGINAL』 VICL-62838 発売中
ジャパニーズ・ウエッサイ・シーンを牽引するDS455のDJ PMXの初リーダー・アルバム。MACCHO(OZROSAURUS)、Mummy-D(RHYMESTER)、ZEEBRA、青山テルマ、JAMOSA、Foxxi misQ、HI-D、GIPPERら、豪華アーティスト陣が参加。
【2008/07/02 11:21】 | 過去ログ | page top↑
HAN-KUN 『VOICE MAGICIAN』
<初出「Groovin'」2008.06-07/ISSUE#105>

湘南乃風の"Voice Magician"ことHAN-KUNの
1stソロ・アルバムが完成!
客演なし!完全セルフ・プロデュースで作り上げました。
日本の端から端までこのハイトーン・ヴォイスが響き渡る…
大きな風となって。



HUN-KUN-A.jpg 祖母の家の近くに私の好きな道があります。
 その道は線路の下をくぐるトンネルになっているのですが、そこを通るといつもタイム・スリップするみたいな不思議な音がして、何回通っても1人で笑ってしまいます。その時にいつも頭の中で流れる曲が湘南乃風の2枚目のアルバムに収録されているHAN-KUNのソロ曲「GOOD LIFE...」です。"ただGood life ただGood time"と、あの歌声が響く時、1人「よっしゃ! 」と気持ちにスイッチが入ります。でもこれからは、この道のテーマ・ソングはこの1曲だけではなく2曲、3曲と増えていくのかもしれません。
 というのも、HAN-KUNのソロ・アルバムがリリースされるからです。客演なしの1人で勝負するこの作品は1曲1曲に妥協なし、完全セルフ・プロデュースのHAN-KUNの強く熱い想いが込められたアルバムです。

 レゲエを心から愛する彼の作品には、進化し続ける自分自身への、そして愛する音楽への想いが溢れていて、その想いは聴く人のあらゆる場面で生活のテーマ・ソングにもなるはずです。
 私には親友でなく数少ない"心友"がいます。5年前の年賀状に"遠くても心はひとつ"と書かれていました。今回のアルバムの中には「FOR YOU」「友達」という曲があります。私にとってこれらの曲は友達との距離が離れていても何年経ってもずっと心友だよ、というメッセージ・ソングです。絶対笑われるけど、今度会ったら「ありがとう」とちゃんと言おうと思いました。

 自他共に認めるマイナス思考の私に悩みはつきません。小さな事で挫折してしまいます。ミズノとのコラボ曲の「それでいいんだ」は、目指せポジティヴ・シンキング!常に前進!という1曲です。
 この間の深夜、友達の悩み相談に1時間つきあいました。そんな友達にはこの曲と「T.R.Y」でガツンと背中を押してあげようと思います。何かあってもなくてもHAN-KUNの曲は心の応援歌です。曲が流れた瞬間、見慣れたいつもの風景を私のオアシスに変えてくれるたくさんの曲があります。
 お店のレゲエ・コーナーのテーマ・ソングに(勝手に)決定してしまいたい1曲「SAIKOH!」では、HAN-KUNのリディムで体を揺らしてサイコーの気分になってもらいたいと思います。

 音楽は文字通り音を楽しむものだとある人に教えられました。自分にとって最高だと思える1枚との巡り合いは多くはないでしょう。だからこそより音楽からの吸収を楽しもうと思うのです。このアルバムは音を楽しみ、会話も楽しむ、そんな1枚だと思います。1つ1つの音がとても生きている、聴いて感じる音楽。そしてリディムにのる彼の言葉は普段誰かと会話をしているようで、そのメッセージがこの声にのって届いたら…。自らが最も愛するレゲエ・ミュージックへの想いを追求し、単なるソロ・アルバムではなくレゲエをよりメジャー・フィールドへ、そして後に続く人々の道標になる作品と呼ばれるのは間違いなしです。
 9月からはソロ・ツアーがスタート。きっとそこでも彼は言うでしょう。「死ぬまでレゲエが大好きだ」と。答えはこの1枚にもちゃんとあるから。

Text by 山崎有子(掛川店


HAN-KUN-J初回-差し替え『VOICE MAGICIAN』 [初回盤] TFCC-86260 7/9発売
湘南乃風のHAN-KUNが音楽を始めた頃からの夢だったというソロ・アルバムが遂に完成。音楽シーンに大きな風を吹かせます。レア・アイテムになること必至の初回盤は20Pブックレット付き、スペシャル・パッケージ仕様なので購入はお早めに。先着でロゴステッカーをプレゼント。

HAN-KUN-J通常-差し替え『VOICE MAGICIAN』 [通常盤] TFCC-86261
※写真は上が[初回盤]、下が[通常盤]のジャケットです。
【2008/07/02 11:04】 | 過去ログ | page top↑
手塚商店#105
<初出「Groovin'」2008.06-07/ISSUE#105>


手塚商店-200

手塚商店とは?
「音楽の普及を目指す!」をモットーに始まったフリー・ペーパー。邦楽を中心に、パンク、ハード・コア、ヒップ・ホップ等々…といったイキのいい音楽を毎回紹介!メジャー・シーンだけでなく、インディーズで活動するアーティストの作品も取り上げています。
店頭配布と併せて『Groovin'』にも毎月掲載です。


Ken Yokoyama
『DEAD AT BUDOKAN』
KEN-YOKOYAMA-J.jpgDVD
PZBA-2
発売中
2008年1月23日、興奮と感動に包まれたパンク・リスナーには忘れられない1日となったKen Yokoyamaにとって初となる武道館ライヴの演奏、MC、曲間を完全ノーカットでDVD化!! やっぱり武道館はイイ!ステージがすごく近いから。演者も興奮するみたい。Ken Yokoyamaも例外ではなかった。


nolelle
『LOVE ELECTRO』
noelle-J-4C.jpgCD
SECL-649
7月9日発売
レゲエ・カヴァー、ボッサ・カヴァーに続き今年の夏はテクノ・ハウス系エレクトロ・サウンド+透明感ありの女性ヴォーカル・カヴァーだ!! Perfumeや元気ロケッツのヒットにより市民権を得たこのジャンル。クラブ・シーンに現れた新プロジェクト"noelle"によるJ-POPのアレンジ&カヴァー。初回限定デジパック仕様。


Sandy Beach Surf Coaster
『KIDS ARE ALL RIOT!!』
Sandy-Beach-Surf-Coaster-J.jpgCD
BRSC-1003
女性版"Ken Yokoyama"?と称される超ド級のニュー・カーマー!すべての作詞・作曲を手掛ける名古屋のメロコア歌姫MAYU率いる注目度No.1バンド。4月の10,000枚限定先行シングルに続く、限定解除となる全国解禁アルバムを早くもリリース。度肝抜かれます。


PAPA U-Gee
『PAPA U-Gee BEST+』
PAPA-U-Gee-J.jpgCD(2枚組)
KTKM-002
発売中
今年で活動20周年を迎える静岡が生んだ日本レゲエ界のオリジネーターの2枚組Best盤!HOME GROWNの演奏によるNEW TUNEが入ったDISK 1と過去の名作・秀作の詰まったDISK 2。もちろんフランチャイズ・ソング「焼津港」も収録!今年の夏もイヴェント多数出演ですよ。初回限定スリーヴ仕様ジャケット。


Text by 手塚 潤 (すみや本社 営業グループ)
【2008/07/01 13:23】 | 過去ログ | page top↑
METAL ON METAL #105
<初出「Groovin'」2008.06-07/ISSUE#105>



毎年この季節はジメジメ嫌ですね〜、しかし外は雨でも楽しく過ごせる音楽ファン、いやメタル・ファンで良かったと思える季節でもあります。メタル・ファンの皆様、どうお過ごしでしょうか?今月も良い作品が沢山リリースされて本当に何を買おうか迷いますが、大御所のリリースが多くて来日公演の予定も大変なことになっています。新人は次々現れますが、いつ最後になるかもしれないメタル・レジェンドの来日公演も見逃すことは出来ませんね。この間のチープ・トリックのライヴも素晴らしかった!やはり名曲をたくさん持っているバンドのライヴは格別なものがあります。(三津山)




アキラ・カジヤマ&タケノリ・シモヤマ
『イントゥ・ザ・ディープ』
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アキラ・カジヤマ-JCD
VICP-64162
発売中
バンド名に自らの名を冠しているところにも余裕すら漂う2人だが、もはや語るべくもない世界に誇るG&Voである。音の方も様式美あり、L.A.メタル風あり、ニュー・ウェイヴ・オブ・ブリティッシュ・ヘヴィ・メタルのエッセンスありと彼らのキャリアの集大成的内容である。まさか、この期に及んでJ-METAL云々と揶揄する輩はいないだろうね?(野邊)
ファイアーウインド 
『ザ・プリモニション』
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ファイアウィンド-JCD
[限定プレス盤]DVD付
KICP-91301 発売中
[通常盤]/KICP-1301
若きギター・ヒーロー"ガスG."率いるメロディック・パワー・メタル・バンドの5th。このバンドに専念するため、彼は参加していた他バンドを全て脱退。持ち前の叙情的な旋律とエナジー溢れるサウンドはさらに磨きがかかり、最高傑作と呼ぶにふさわしい渾身の1枚が降臨した!限定にプレス盤はカラー・ジャケット・ステッカー封入。先着特典はファイアーウインド特製ギター・ピック(ガスG.モデル)。(村岡)

ヘッドハンター
『パラサイト・オブ・ソサエティ』
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ヘッドハンター-JCD
KICP-1304
7/9発売
今、シュミーアは時代の波に乗っている、いや時代が彼に引っ張られている感じすらある。昨年、デストラクションでスラッシュ・ドミネイションに参戦。貫禄すら感じさせる凄まじくテンションの高いステージングで観客を狂喜させた彼のもう1つのバンドが再結成。日本語の歌詞まで出てくるサービスぶり、堪まらんです!(市村)


クラッシュ・ケリー
『ワン・モア・ハート・アタック』
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クラッシュ・ケリー-JCD
POCE-16030
発売中
ハードなリフにポップなヴォーカル・ハーモニー、そんな音楽が好きなファンに今月のオススメはこれ!ちょっと前まではP・ギルバートが頑張ってましたがインスト系に行ってしまったので、これからは彼らだけが頼りです。こういう音を鳴らすバンドって実は少ないのよね。頑張ってほしい!! 見た目はちょっと暑苦しい(笑)。(三津山)
グランド・メイガス
『アイアン・ウィル』
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グランド・メイガス-JVICP-64178
発売中
スピリチュアル・ベガーズのメンバーでもあるJB(Vo)、彼のもう1つの顔…グランド・メイガス。とにかくJBの存在感は抜群!楽曲のクオリティもブラック・サバスなみに強力だ!ドゥーム系と侮る事なく全てのヘヴィ・ロック・ファンに聴いてほしい大傑作だ!! 初回生産分のみスリーヴ・ケース仕様。(Mr.S)

エデンブリッジ
『マイ・アース・ドリーム』
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エデンブリッジ-JMICP-10746
発売中
女性ヴォーカルを擁するオランダのシンフォニック・ゴシック・バンドの6作目。ここ日本では知る人ぞ知ると言った、一般的な知名度は今ひとつ上がらなかった彼らだが、女性ヴォーカル・メタル・バンドが脚光を浴びている今、強力な新作を作り上げた事により、やっと正当な評価を得られそうだ。キャリアの光る1枚である。(三津山)
ハーレム・スキャーレム
『ホープ』
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ハーレム・スキャーレム-JMICP-10750
発売中
遂に解散が決定したハーレム・スキャーレムのラスト・アルバム。これで最後であることが非常に勿体無い。バンド名変更や本国での活動停滞など色々ありながらも素晴らしい楽曲を常に提供し続けたバンドの最後の姿を耳に焼き付けてもらいたい。ありがとう!ハーレム・スキャーレム!そしてまた会える日を期待したい!(葛原)
スカー・シンメトリー
『ホログラフィック・ユニヴァース』
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スカー・シンメトリー-JMICP-10742
発売中
ヨナス・キェルグレン(ex. カーナル・フォージ)率いるメロデス・バンド、2年ぶりの3rd。前作まで、他のメロデス・バンドとの差別化に苦しんでいた感があったが、バンド結成の目的であったメロディアスな面の追及がここにきて完全に花開いた!最高にエモーショナルなヴォーカルが乗る、最高にメロディックなデスメタル!! 化けた!!!(三津山)
ヴェネモス・コンセプト
『ポイズンド・アップル』
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ヴェネモス・コンセプト-JTFCK-87443
発売中
ナパーム・デス、ブルータル・トゥルースというエクストリーム、グラインド・コア界の二大巨頭のメンバーのプロジェクト2nd。音楽性云々という話など何の意味もなさない!ただただ強力でカオティックな音の渦、聴く者を飲み込み翻弄し疾走するサウンドは、とにかく聴け!!! としか言葉が見つからない。(三津山)
アルテミス
『ブラック・ソサイティ』
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アルテミス-JTKCS-85197
発売中
イタリア出身4人組メロスピ・バンドの5th。レコーディング直前にGが脱退するも、1曲目10曲目のような80年代バッド・ボーイズ・ロックから拳振り上げアンセム曲、メロディアスなバラードまで、楽曲に幅のある力作を作り上げることに成功した。どの楽曲も日本人好みのツボを押さえた全10曲。もち!メロスピ曲も健在なり!!(伊藤)
ザ・ディフェイスド
『アノマリー』
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ディフェイスド-JTKCS-85199
発売中
スウェーデン産メロデスの3rd。これまでヴォーカルを務めたヘンリク・ショーヴァルが脱退。新たにダーケインのジーン・ブローマンを迎えた本作。前作から約5年ぶりとなるが以前にも増してアグレッシヴでメロディックな仕上がりに大満足!Voが代わったというのに一切違和感を感じさせないことに驚き。必聴!(小田川)
【2008/07/01 13:02】 | METAL on METAL | page top↑
絢香 『Sing to the Sky』
<初出「Groovin'」2008.06-07/ISSUE#105>

1stアルバム『First Message』から1年7カ月。
絢香が遂に2ndアルバム『Sing to the Sky』を堂々リリース!
彼女からのメッセージが1人1人の心に伝わるように…。


絢香-A 2006年11月にリリースされた1stアルバム『First Message』が130万枚を超えるセールスを記録。その年の最優秀新人賞を総なめにし、デビューしたその年に一躍トップ・アーティストにまで登りつめた、絢香。
 翌年の2月には絢香×コブクロ名義のシングル『WINDING ROAD』、4月に初のLIVE DVD『ayaka Live Tour "First Message"』、7月に名バラード『Jewelry day』、9月に初のWタイアップとなった『CLAP & LOVE / Why』、11月にはグリコポッキーCMソング「For today」(配信限定)と立て続けに楽曲をリリース。
 またリリースの合間にも全21カ所の全国ホール・ツアー、大阪城ホールと日本武道館での初のアリーナ・ツアー、そして今年2月29日には絢香の呼びかけで音楽フェス"POWER OF MUSIC"も行った。その後も精力的に活動を続け、最新シングル『おかえり』も好セールスを記録中である。そんな彼女が1stアルバム『First Message』から1年7カ月ぶりとなる待望の2ndアルバム『Sing to the Sky』をリリースした。

 気になる内容はというと、1曲目は絢香の力強い歌声を感じることができる「POWER OF MUSIC」から始まる。曲名を直訳すると"音楽の力"。それは彼女自身が1番信じているものだ。3曲目の「Sky」は誰もが経験するであろう、うまくいかないことばかりで辛い時…そんな時は一息ついて立ち止まってみることも必要だろうというメッセージが込められた爽やかなナンバー。4曲目「Jewelry day」はシンプルな音で綴られた、絢香の真骨頂ともいえる名バラード。5曲目「グンナイベイビー」は彼女が初めて親に向けて書いた楽曲で、1人で東京に出てきて改めて親の大切さを感じた"ありがとう"の意味、そして"がんばるよ"の気持ちが込められている。
 そしてこのアルバムにとっての良いアクセントとして絶妙な位置にある「For today」。突き抜けるような、ポジティヴなPOWERに満ち溢れていてスピード感のある楽曲だ。ポッキーのCMで流れていたので耳にしたことのある方も多いのではないだろうか。7曲目の「Why」は彼女が16歳の時に書き、20歳で完成させた、壮大な愛の世界観が歌われたナンバー。そして10曲目の「手をつなごう」は『映画ドラえもん のび太と緑の巨人伝』の主題歌。ドラえもんの世界観(愛、勇気、友情、冒険)を感じながら、台本を熟読し書き下ろした心温まる楽曲だ。12曲目の「CLAP & LOVE」は新しい絢香の一面が感じられるアグレッシヴなナンバー。もちろん最新シングルのハートウォーミング・ナンバー「おかえり」も収録された全16曲(ボーナス・トラック「WINDING ROAD」を含む)である。

 圧倒的な歌声をもって全力で、常に絢香は等身大のメッセージを休む間もなく届けようとしている。そしてこのアルバムにも新たな、多くのメッセージが込められている。その1つ1つを感じながら聴いていただきたい1枚だ。

Text by 江間宣行(大仁店


絢香-J『Sing to the Sky』[CD+DVD 生産限定盤]WPZL-30088〜9
[CD+DVD 生産限定盤]WPZL-30090〜1/[CD盤]WPCL-10479
1stアルバム『First Message』が130万枚を超えるセールスを記録した絢香。最新シングル『おかえり』も好調の彼女がニュー・アルバム『Sing to the Sky』をリリース。2種類の生産限定盤はそれぞれライヴ映像又は全シングルのPVを収録した、内容の異なるDVD付き。
【2008/07/01 12:47】 | 過去ログ | page top↑
GOOD 4 NOTHING 『Swallowing Aliens』
<初出「Groovin'」2008.06-07/ISSUE#105>

good for nothing=役立たず!?いやいやとんでもない!
今や日本を代表する、世界水準のパンク・バンドへと進化した
GOOD 4 NOTHING、
待望のニュー・アルバム『Swallowing Aliens』をリリース!


GOOD4NOTHING-A.jpg


 ライヴは楽しい。
 実際の作品を作り上げたミュージシャンと一体となり生で演奏を聴き、その熱気溢れる空間に身を委ねるというのは、やはり脳内鑑賞よりも数倍リアルで何ものにも代え難い感動がある。作品…特にアルバムがリリースされれば、当然それを引っ提げてのツアーに期待が高まるというもの。ライヴというのは、そんな「作品のお披露目」的な意味合いが含まれている訳だが…彼らGOOD 4 NOTHINGには、そんな理屈は通用しないようだ。

 GOOD 4 NOTHINGのライヴの本数は尋常ではない。昨年においては、1月にフル・アルバム『Kiss The World』をリリースし、翌月から6月までの4ヶ月間もの間、怒涛の全国ツアーを敢行。その間インディーズ・フェス「Independence-D」や、今や春フェスの顔となりつつある「PUNK SPRING 07」に参戦。
 またNOFXのサポートを含むアジア圏でのツアー、夏には「ROCK IN JAPAN FES.」「蓮沼」に出演、そして秋になるとELLEGARDEN、dust box、PAN等の縁ある同志のツアー・サポートも行っている。そんな忙しないライヴの日々でも彼らは新たな作品にも果敢に取り組み、10月にはミニ・アルバム『STICK WITH YOURSELF』を発表。そして再び10月から今年の1月まで自身のツアーで全国を駆け巡る…と、ザッと手持ちの資料を眺めても昨年においてはライヴをしていない月は無い。彼らにとって作品はライヴに、ツアーに旅立つためのツール…そんな様にも思えてくる。
 今や作品をリリースすればチャートを賑わせ、前述の『Kiss The World』においてはアジア、ヨーロッパでもCD化。自身のツアーもソールド・アウト続出、各地の大型フェス&イヴェントにもオファーが殺到と、飛ぶ鳥を落とす勢いとはまさに。彼らの"実践主義"は確かな自信となって実を結んでいるようだ。

 そして放たれるニュー・アルバム『Swallowing Aliens』。全13曲、トータル・タイム約35分…ド頭からフルスロットル級の振り切れっぷり、彼らのパンク魂が爆発したこれまで以上にアグレッシヴな作品となった。まさに国境を越え、宇宙彼方までも飲み込むようなエネルギーが迸っている。
 加速を止めない彼らをそのまま描き出したその先鋭的なサウンドはライヴで鍛え上げられた確かな技があってこそ、圧巻のアプローチで聴く者を圧倒、いやノックアウトさせるはずだ。そんな疾走する裏打ちのパンキッシュなリズムの中にもシンガロン級の絶対的キャッチーなメロディもガッチリ息づいていたりと、決して一方通行ではなく、ステージとオーディエンスとの一体感も意識した、非常にポップな側面も窺える。
 メロディをしっかりと紡ぐコーラス・ワークのバランスも抜群、勢いで圧倒しながらも作品の密度はより濃度を増している。彼ららしさを貫き、その中身の確かさを実感出来る仕上がりである。こんなガチ上がりなアルバム、今からライヴが待ち遠しくなるではないか!

 そんな期待にしっかり応える彼らは、アルバム・リリースして間もなく、この傑作を引っ提げ全国40ヶ所以上を巡る全国ツアーに旅立つ。夏フェスの代表格にも出演決定と、期待どおりの今後の活躍にますます目が離せなくなること必至。グズグズしていたら彼らに置いていかれるぞ!

Text by 浜田幸子(Groovin’編集部)

GOOD4NOTHING-J.jpg『Swallowing Aliens』 EKRM-1094 7/2発売
ライヴでの手応えを作品へ投影した、G4N最高傑作が誕生!今や日本を代表するパンク・バンドとして海外のアーティストとも多数共演、勢いのあるサウンドにのせてよりメロディックに、よりキャッチーにオーディエンスとの一体感を意識した非常にポップな側面を持つアルバム。夏フェス目前、この波に乗り遅れるな!!
【2008/07/01 12:41】 | 過去ログ | page top↑
椎名林檎 『私と放電』
<初出「Groovin'」2008.06-07/ISSUE#105>

椎名林檎、縦横無尽の10年、熱狂の10年、茨の10年をコンパイル。
シングル・タイトル曲にも劣らない、濃密で軽やか、
かつ華麗な世界観を堪能できる充実の企画盤。


椎名林檎-A


 この5月27日にデビュー満10年を迎えた椎名林檎。そのアニヴァーサリー・イヤー記念企画の第1弾となるのが本作だ。シングル・カップリング曲を中心に、全22曲を収録した2枚組。裏ベスト、B面集といった趣からは微妙に外れているあたりに、ついニヤリとさせられる。"アルバム未収録曲集"とでも言えばいいだろうか。

 彼女がデビューしてからの10年は、人も世の中も日本の音楽シーンも、他と同調することをよしとする傾向がますます顕著になった10年であり、没個性であればあるほど生きやすいという悪しき結果を生んできたように思う。たとえそれが刹那なものであっても、だ。
 リアル、等身大、(薄い)仲間意識、感謝と回顧のオンパレードにシフトしていく中で、椎名林檎は圧倒的に孤独であり、個性的であり続けた。虚構の中の真実、またはその逆を行き来しながら、ひとつひとつのアイディアにこだわり、緻密に作戦を練り上げ、どこか特定のジャンルに寄るでもなく、作品ごと、ライヴごとにセンセーションを巻き起こしてきた彼女のような存在と音楽はもう生まれてこないかもしれないとすら思う。
 だから今、敢えて椎名林檎の10年を振り返ることは、"お祝い"とは別の意味でシーンにとっても有益であるに違いない。カウンター再び、である。

 と、大仰なことを書いてみたものの、これまでにないフラットな気持ちで彼女のアルバムを聴けたことにまず驚いた。椎名林檎という人の音楽に接するとき、図らずも求められる深い理解、一種の強迫観念のようなものをまったく感じずに済んだのは、彼女が初めて発表する"単なる作品集"だからだろう。
 ほぼ時系列に並べられた多彩な22曲からは、楽曲の背景にあるもの、それぞれのこだわりや仕掛けを、情報ではなく音楽のみから感じ取ることができる。いずれもポップで、いずれも高い完成度を誇るが、ストレンジな曲であれ、ノスタルジックな曲であれ、カップリング曲であったがゆえの存在感は、アルバムというひとつの括りの中で、また新たな個性を放っている。

 さらには、ノン・コンセプトだからこそ味わえるその奔放ぶりも面白い。声色と旋律、アレンジを駆使しながら色と心象のある情景を描いてみせたかと思えば、音像のみでイマジネーションの世界に引き込み、また時には容赦なくこちらの脳内を引っ掻き回す。
 切なく揺らぐ歌声に手を差し伸べれば、ノイジーなサウンドに突き放される。弛緩と緊張の狭間へ、すました顔で飛び込んでくるカヴァー曲…椎名林檎の醍醐味は、ここにも息づいていた。

Text by 篠原美江


椎名林檎-J『私と放電』 [初回限定盤]TOCT-26574〜5/[通常盤]TOCT-26576〜7 7/2発売
カップリングに名曲あり!と誉れ高い椎名林檎の待望のアイテム。商品化のリクエストが最も高いアルバム未収録曲やシングル・カップリング曲を収録した充実のCD2枚組22曲収録。初回限定盤のみダブル紙ジャケット仕様、スペシャル・ライヴのチケット先行抽選予約チラシとロゴ・ステッカー封入。

椎名林檎-J-DVD『私の発電』 TOBF-5577 7/2発売
デビュー・シングル「幸福論」から、最新シングル「この世の限り」まで、椎名林檎10年の軌跡を全シングルのミュージック・クリップで綴る贅沢な映像作品。撮り下ろしの新作クリップ「メロウ」は初収録となる。初回生産分のみスリーブ・ケース仕様、10周年記念ライヴのチケット先行抽選予約チラシとロゴ・ステッカー封入。
【2008/07/01 12:19】 | 過去ログ | page top↑
大橋卓弥(from スキマスイッチ) 『Drunk Monkeys』
<初出「Groovin'」2008.06-07/ISSUE#104>

スキマスイッチのヴォーカリスト大橋卓弥、
ソロ・プロジェクトの集大成とも言えるアルバムがついに完成!
よりパーソナルに、よりポップに…更なる飛躍を予感させる高感度な1枚。


大橋卓弥-A スキマスイッチ、メジャー・デビュー5周年を迎える2008年はスキマスイッチの活動と並行しながらそれぞれがソロ・プロジェクトの活動を始めた年でもある。
 「スキマスイッチではできないこと」にこだわったヴォーカルの大橋卓弥は、Drunk Monkeysと共に制作をスタート。メンバーは古田たかし(Ds)、斎藤有太(Key)、山口寛雄(B)、新井"ラーメン"健(G)ら、J-POP最前線アーティストとして絶大な信頼を誇る豪華ミュージシャンばかりのスーパー・バンドである。
 そんな大橋卓弥ソロ・プロジェクトの集大成ともいえそうなアルバム『Drunk Monkeys』がスキマスイッチ、デビュー5周年直前の7月2日にリリースされる。全12曲全てが大橋卓弥の作詞・作曲・プロデュース、Drunk Monkeysのメンバーが全曲アレンジを担当し、バンド名をタイトルに掲げる会心の1枚だ。

 「もともと自分のことをかくのは得意ではない」という彼が、ここまでパーソナルな部分を露にした作品を作ってしまって大丈夫なのだろうかと、全曲ドキドキしながら一気に聴き進めていった。
 中でも1番好きな曲は1stシングル「はじまりの歌」。「いつでも誰かに頼ってきたんだろう 見る前に飛んでみよう 自分ひとりで」とスキマスイッチでの立ち位置から一歩進む自分を宣言。
 2ndシングル「ありがとう」は両親に向けた感謝の気持ちがストレートに伝わってくる、ソロだからこそ表現できる1曲。そのカップリング曲「冷たい世界」での後ろ向きな世界に不安を抱きつつ、アルバムにはアンサー・ソングとも言うべき「温かい世界」が収録され、彼の充実した生活が垣間見られるようでホッとする。
 アルバム先行シングル「SKY」は青春映画『ダイブ!!』主題歌。映画のテーマに自分の心境を重ね、誰もが胸を熱くするポップ・チューンが完成した。ちなみに、ソロ活動中の相方、常田真太郎が初の映画音楽を担当したことでも話題であり、そのサウンドトラックには『SKY』のオーケストラ・ヴァージョンも収録されているので、こちらも是非チェックしたいところ。

 日頃心の中にある感情をさらけ出し、生身の男性としてのリアルな感情をコインの裏表のように1枚のアルバムの中に同居させながら、「大橋卓弥」というアーティストに料理されることで全ての想いを極上のポップ・ソングに昇華させた『Drunk Monkeys』というアルバム。この不思議な快感から「1人で作品を作り上げる」ことに対しての自信・覚悟のようなものが伝わってくると同時に、この活動期間はスキマスイッチにとって決して無駄な期間でないことも十分に感じとれる。

 さて、気になるスキマスイッチの活動としては毎夏恒例のAugusta Camp 2008 "10th Anniversary"に出演決定、大橋卓弥のソロとしての初全国ツアーも秋からスタート。「ソロ・プロジェクトで培った経験や自信がスキマスイッチのこれからに繋がればいいなと思って」と語る大橋卓弥の更なる飛躍が大いに期待される夏である。

Text by 大野裕子(パルシェ店


大橋卓弥-J『Drunk Monkeys』[初回生産限定盤DVD付]AUCK-18030〜1/[通常盤]AUCK-11011
スキマスイッチの活動と並行しながら進めてきたソロ・プロジェクトの集大成ともいえるアルバムが完成。先行シングル「はじまりの歌」「ありがとう」「SKY」を含む全12曲。パーソナルな詞の世界、スキマスイッチでは成し得ないバンド・サウンドなどヴァラエティに富んだ1枚。初回生産限定盤はスペシャル・コンテンツを収録したDVD付き。
【2008/07/01 12:17】 | 過去ログ | page top↑
中島みゆき 『歌 旅 -中島みゆきコンサートツアー2007-』
<初出「Groovin'」2008.06-07/ISSUE#105>

世代を超えたリスナー、ミュージシャンに、
愛され、リスペクトされ続ける歌姫・中島みゆき。
その歌の神髄をあますところなく伝えるライブ録音…。


中島みゆき-A


 まず、ジャケットが目を惹く。
 4つのディケイドにまたがってチャート1位をとったことがあるほどの彼女だから、それぞれの世代それぞれに中島みゆきのイメージがあるはずだが、この写真の彼女がやはり原点ではあると思う。それにしても、一見なんでもないメンズ・ライクの白いシャツに青いギター、似合いすぎる。孤高の佇まいというべきか、凛々しさの中に滲む拭いきれない孤独感というものを感じて、しばし目が釘付けになった。

 歌うたい・中島みゆきの魅力をストレートかつ明快に伝える実況盤。
 昨年の「中島みゆきコンサートツアー2007」から、東京国際フォーラムAでのライブ音源11曲を収録している。70、80、90年代に発表された楽曲も収められているものの、最新作『I Love You, 答えてくれ』からのナンバーが中心で、ヴェテランにありがちな往年のヒット曲のオンパレードといった趣ではないのが彼女らしい。
 同時発売となる自身初の"コンサートDVD"にファンの注目が集まるのは仕方がないとしても、音以外になんの情報もなく、歌の神髄と1対1で向き合えるライブ・アルバムの存在は貴重だ。

 それにしてもこの磐石の歌声はなんだろう。歌手としての信念が成せる業か、はたまた天から与えられた不変の才覚なのか。力強く、そして弱々しい、強烈なまでの人間臭さを歌声だけで伝えてくる様は圧巻というほかにない。どんな男よりも男らしく、相変わらず"ダメなあたし"が、時として崇高な存在にもなりえてしまう。
 中島みゆきという人が独自の言語感覚とポピュラリティに長けた優れたソングライターであることは誰もが認めるところだが、ことライブ音源という彼女の"生身"から痛烈に発せられているのは歌い手としての気概だ。見た目の演出に頼らずとも、歌だけでいいのだと思わせる瞬間が何度もある。
 とはいえこのアルバムで特筆すべきはやはりCDのみに収録されている3曲だろう。「ホームにて」「蕎麦屋」「EAST ASIA」は、ツアーを前に彼女の公式サイトで募った<コンサートで聴きたい中島みゆきの歌>により選ばれたもの。ツアーでは日替わり曲として披露されたこれらの曲がCD限定収録になったのにはどんな意図があったか計り知ることはできないが、今、この時代に聴衆の前で歌う意味とそれを音源として残す意味が、この3曲にはあるのだと思う。
 このツアーには親子2代で参加したファンも多かったと聞く。未だ現在進行形の彼女自身と、時代と共にその意味合いを深めていく曲が、強制でもなく回顧趣味でもなく自然な形で時代を超えれば、この国のポップ・ミュージックはまだまだ捨てたものではないのかもしれない。

Text by 篠原美江


中島みゆき-J-DVD『歌 旅 -中島みゆきコンサートツアー2007-』 DVD(2枚組) YCBW-10013〜4
中島みゆき初のコンサート・ライブDVDが登場。昨年9月より全国32公演が行われた「中島みゆきコンサートツアー2007」から東京国際フォーラムAでの模様から2枚組の全19曲を収録。演奏シーンのみならず、各会場のバックステージや移動中のオフショットも多数収録。初回分は三方背BOX仕様、初回終了後はデジパック仕様。

中島みゆき-J『歌 旅 -中島みゆきコンサートツアー2007-』 YCCW-10047 発売中
東京国際フォーラムで行われたコンサートの模様を収めたライブ・アルバム。同時発売のライブDVDと合わせて、演奏された全22曲が完全再現される。「ホームにて」「蕎麦屋」「EAST ASIA」「地上の星(ライブ・カラオケ・ヴァージョン)」はCDのみの限定収録。
【2008/07/01 12:05】 | 過去ログ | page top↑
JYONGRI 『Love Forever』
<初出「Groovin'」2008.06-07/ISSUE#105>

テーマは"永遠の愛"…。
より深みを増したヴォーカルに引き込まれる2ndアルバム。
最新シングル「Unchanging Love 〜君がいれば〜」を含む全13曲。


JYONGRI-A.jpg なんともミステリアスなJYONGRI(ジョンリ)という名前も音楽好きの人たちにはずいぶん浸透しつつあるのではないでしょうか。
 TV番組などで目にするJYONGRIの姿は、本人と楽曲、歌声のギャップがとてもかわいいと思います。インターナショナル・スクールに通っていたことや留学経験がもたらす効果なのか、はっきりと自分のことを話せる女の子というイメージ。曖昧にしておくことよりもきちんと自分を表現していく、そこがアーティストにとって大事なことなんじゃないかと思います。私自身が全く逆の性格だったりするので少し羨ましいです。

 今回ご紹介させていただくJYONGRIのニュー・アルバム。前作『Close To Fantasy』から約1年半ぶりに届けられた2ndアルバム『Love Forever』が完成したということで、一足お先に音を聴かせていただきました。
 まず最初の感想は前作を超えたな、ということ。ぐっと広がりのあるメロディ、包み込むような歌声…。前作ですでに私たちを魅了していたJYONGRIの魅力にさらに磨きがかかっています。
 「Unchanging Love 〜君がいれば〜」の大きな大きな愛を聴いていると、一段と歌に深みが増したように思います。さんご礁がある海では海の色がいっそう濃く見える、光と空気が混じって濃い青が緑に見えてくるような美しさです。「Kissing Me」は共に生きていくことで強くなれると歌う情熱的なナンバーで、高い温度の毛布で全身をぎゅっと抱きしめられている、そんな力強い感じがしました。

 このアルバムに色をつけるとしたら、朝の海に太陽が昇る時に一瞬世界がピンクに染まる瞬間や、夕日が海に沈むときのオレンジからピンクに薄紫に変わるそんな瞬間を上手く捉えた世界です。特に「私の太陽」では1日が始まる時、そして終わる時、静かな夜の世界…それぞれの中で生きている、そして人を愛している、そんな詩的な情景が目に浮かんできます。

 JYONGRIの詞の世界は、彼女の話言葉、普段使う言葉でそのまま表現されているので、"ロマンティク"と呼ぶには少し違うのかもしれないけれど、でも逆に今を生きてる、素直な言葉だと思います。「Lovers DRIVE」ではデートの前日から当日にかけてのドキドキやあたふたを、逆に「Catch me」は"私を捕まえて"と余裕のない愛情を強気な態度で隠す女の子の心情をリアルに表現しています。
 変にカッコつけたこと言われても、照れくさいし、なんだか実感として湧いてこない。だからこそ等身大で、ありのままの女の子の言葉がメロディに運ばれて心に届くんだと思います。

 今回のアルバムは、まずはパッと耳に入るヴォーカルが素晴らしいなと思いながら聴き始め、その心地良いメロディに酔わされて、だんだんと言葉が意味をなして心に迫ってきました。きっとJYONGRIは歌う毎に艶を増し、心の中で忘れられないヴォーカリストになっていくんだなと思います。みなさんもぜひじっくり聴き込んでみてください。

Text by 有田幸恵(パルシェ店


JYONGRI-J-初回盤『Love Forever』 [初回生産限定盤]DVD付 TOCT-26579 7月2日発売
前作から1年半ぶりとなる2ndアルバムが完成。等身大の愛を歌にのせて…テーマは"永遠の愛"。些細なことでも感じたままに丁寧に歌い、心地の良いメロディと歌声が印象的な作品。聴くたびに心に何か1つの発見がある、そんな身近で優しいストーリーをあなたに。初回生産限定盤はビデオ・クリップ等を収録したDVD付き。

JYONGRI-J-通常盤『Love Forever』 [通常盤] TOCT-26580 7月2日発売

※写真は上が[初回生産限定盤]、下が[通常盤]のジャケットです。

【2008/07/01 11:49】 | 過去ログ | page top↑
ケツメイシ 『ケツノポリス6』
<初出「Groovin'」2008.06-07/ISSUE#105>

お待たせしません!ケツメイシ!
なんと前作からわずか10ヶ月、もう出しちゃいますよ、
『ケツノポリス6』
ジャンルを超えたスタンダードとして
幅広く聴かれるべきアルバムの誕生です!


ケツメイシ-A なんといってもこのリリースの早さには驚いた。
 前作『ケツノポリス5』がリリースされたのは2007年8月のこと。アルバムはチャート1位を獲得し、11月には両A面シングル『聖なる夜に/冬物語』をリリース、そして年明けからのツアー開始と共にリリースした『出会いのかけら』と、ケツメイシは精力的に活動を続けてきた。
 ツアー終盤の模様がWOWOWで放映されたことも記憶に新しく、沖縄でおこなわれたツアー・ファイナルは5月初旬だった。ホントについこの前の話だ。
 そんな熱が冷めやらぬどころか、むしろこれから夏に向けてどんどんイッちゃいますよ!てな具合に盛り上がってきたところでリリースされる『ケツノポリス6』。今のケツメイシの充実ぶりたるや。曲順に沿って追いかけていこう。

 まずはケツメイシらしさ全開の「マジでライブする5秒前」、タイトルを見て"これは広末涼子へのオマージュ?"って、ニヤッとする人も多いのでは。1曲目にふさわしいピリッとしたテンションでアルバムは幕を開ける。そして「流れ」からシングル「出会いのかけら」とケツメ流ポップの王道ともいえる曲で一気にたたみかける。ケツメイシがたくさんの人に支持されている理由は、メロディが際立つこの2曲を聴くとホントによくわかる。

 アルバム中盤も聴きどころ満載だ。幾つかピック・アップしてみると、「空」はカントリー調の軽快なリズムに乗るメッセージ性の高いリリックが印象的で、夢見ることを忘れたオトナに"まだまだ 飛べるはずじゃないか"と呼びかける。
 シリアスなトラックが印象的な「何故歌う」、なんとも直接的なタイトルだけど、これがケツメイシらしい真摯なリリックでココロにグッと入ってくる。"たとえその歌が 響かなくても 今のあなたには 意味が無くても いつか 光る言葉であれ 乾いた心 満たす言葉となれ"というリリックはとても感動的だ。
 そしてアルバム中もっともBPMが早い「カーニバル」は、既にツアーで披露されている真夏のパーティー・チューン。ケツメイシ・ファン超納得の1曲で、これはもうとにかく踊るしかないでしょ。「儚し」「想い」「冬物語」とつづく3曲は、ケツメイシ極上の切ないメロディが胸をかきむしる。

 アルバム最後を飾る2曲には文字どおり圧倒される。母への慈しみと感謝を綴る「伝承」の壮大さ、そしてアルバム最後を飾る「子供たちの未来へ」に溢れる希望。過去があるから今がある。今の積み重ねが未来をつくる。まるで、ふたつでひとつのようなこの2曲は、今のケツメイシだからこそ歌える曲だと思う。メンバー全員、結婚してそれぞれに子供もいる30代半ば近くの父親だ。
 日々の暮らしの中にある喜怒哀楽、子供を通じて思い巡らす未来への夢や希望、これまでに親から惜しみなく与えられてきた愛。すべてがリアルな言葉となって、ボクらの胸に真っすぐ突き刺さってくる。子供たちの未来のために"何を残していくのか" "何を見せてあげるの"と今を生きるすべての人たちに問い掛け、"共に願おう" "永遠に語ろう" "共に歌おう"と呼びかけている。

 6枚目にしてジャンルを超えたスタンダードを作り上げたケツメイシ。老若男女に幅広く口ずさまれるだろう珠玉の名曲の数々を、たっぷりと味わってください。

Text by 鈴木 篤(すみや本社 営業グループ)


ケツメイシ-J『ケツノポリス6』 TFCC-86263 発売中
なんと前作からわずか10ヶ月でのリリース!6枚目のアルバムはシングル「冬物語」「出会いのかけら」を含むヴォリューム満点の全15曲。老若男女に幅広く口ずさまれる珠玉の名曲の数々は、もはやジャンルを超えたスタンダード。この暑い夏はコレで心地良く過ごせます!初回特典としてオリジナル・ステッカー封入。
【2008/07/01 11:19】 | 過去ログ | page top↑
GReeeeN 『あっ、ども。おひさしぶりです。』
<初出「Groovin'」2008.06-07/ISSUE#105>

歯科医を目指す東北の4人組GReeeeNが、
65万枚のセールスを記録した
『あっ、ども。はじめまして。』に続く待望の2ndアルバム
『あっ、ども。おひさしぶりです。』をドロップ!
彼らの等身大の姿がここに凝縮!


GReeeeN-A-web.jpg


 昨年1月にシングル『道』でデビュー、わずか半年足らずでトップ・アーティストの仲間入りを果たした4人組グループ、GReeeeN。
 3rdシングル『愛唄』が異例のロング・ヒットを記録するなど、2007年ニューカマー組のなかでも、その存在感はダントツだ。
 メンバー全員が東北にある医療系大学の歯学部出身であり、音楽活動と学業および歯科医勤務の両立のため顔出しは一切NG…そんな目新しい要素が話題性を加速させたのは確かだが、彼らがこれほどまでの人気を獲得した最大の要因は、やはり楽曲そのものの良さに尽きるだろう。
 ラウドでエモーショナルなサウンド、ヴォーカルとラップが織り成すハーモニー、そしてシンプルかつリアリティーのある歌詞。スタイルこそ"覆面グループ"という変化球ではあるけれど、彼らの歌は、気持ちのいいくらいストレートだ。誰しもが"心地よい!"と感じるツボを絶妙に刺激し、思わず大声で歌いたくなるようなキャッチーな魅力に溢れている。

 今年4月にメンバーのHIDE(ヒデ)と92(クニ)が見事歯科医師試験に合格し、公私共に絶好調の彼らが待望の2ndアルバムをリリースした。65万枚のビッグ・セールスを記録した1stアルバム『あっ、ども。はじめまして。』に続く今作のアルバム・タイトルは『あっ、ども。おひさしぶりです。』。彼らならではのユーモア・センスとほのかな親近感を感じさせてくれるタイトルだが、内容の方も同じ目線からのメッセージに満ちたナンバーが満載だ。
 TBS系ドラマ『ROOKIES』の主題歌として話題沸騰中の「キセキ」や、未来を担う若者の背中を強く押してくれる「BE FREE」、人生の岐路に立ったカップルの情景を鮮やかに切り取った「旅立ち」といったヒット・シングルに加え、過ぎ去りし日のピュアな恋愛を振り返る「またね。」、恋人との別離を描いた切ないミディアム・チューン「サヨナラから始めよう」、"自然の中で心の洗濯をしたい!"という切実な願いが伝わるリフレッシュ賛歌「地球号」、戦争と平和への関心を呼び起こすGReeeeN流反戦ソング「no more war」、2BACKKAとユナイトバスをフィーチャーしたウィット満点の「ボヨン科ボヨヨン歌〜愉快な大人達〜」…等、何気ない恋愛を歌ったラヴ・ソングから世界規模の問題をテーマにした楽曲まで、現時点での彼らの思いが雑多なまでに詰め込まれた1枚となっている。
 大人ぶりもせず、斜に構えることもないその等身大の姿は、同世代はもとより10年前に若者だった人の心にも響くに違いない。

 また、今作の初回限定盤&期間限定盤には、デビュー曲「道」から最新シングル「キセキ」まで、これまでにリリースしたシングル全8曲のPVを網羅したDVDが付属している。テリー伊藤を監督に起用し話題を呼んだ「愛唄」や、関めぐみと本郷奏多の人気俳優コンビを迎えたショート・ムービー仕立ての「涙空」など、PVのクオリティーには定評のある彼らだけに、是非ともゲットしたいアイテムだ。

 デビュー2年目を迎え、ますます勢いを増しているGReeeeN。バンドとして日々成長し続けている彼らから目が離せない。

Text by 池 佐和子


GReeeeN2-J.jpgNAYUTAWAVE RECORDS 発売中
[初回限定盤]DVD付 UPCH-29014
[期間限定盤]DVD付 UPCH-29015
[通常盤] UPCH-20091
65万枚のセールスを記録した前作『あっ、ども。はじめまして。』に続く、待望の2ndアルバム。TBS系ドラマ『ROOKIES』の主題歌「キセキ」を始めヒット・シングルが満載。各限定盤にはボーナス・トラックとして「夜空のキセキ 〜Orgel version〜」を収録、PV8曲を収録したDVD付き。
※写真は左が[初回限定盤]、中央が[期間限定盤]、右が[通常盤]のジャケットです。
【2008/07/01 10:45】 | 過去ログ | page top↑
第99回 谷口史朗
<初出「Groovin'」2008.06-07/ISSUE#105>




ロゴ-小4
第99回 谷口史朗
(すみや営業グループ 関東チームチームリーダー)

 1979年、大学生になった時、時代はすっかりフォーク・ソングからニュー・ミュージックへ移っていた。サザンオールスターズがデビューした頃だ。
 大学で入ったサークルはアコースティック以外の音楽をひとまとめに「電気」と呼び、明らかに「電気の力を借りないとやれないやつら」という蔑みに満ちた体育会系アコースティック音楽サークルだった。
 そんなサークルのアコースティック・ギターに対する教祖的存在だったのが「中川イサト」。入ってくる新人にはエレキ・ギター野郎であろうが、ドラマーであろうが、とにかくイサトを教えまくった。フィンガリングによるラグタイム・スタイル・ギター・インストのイサトは、教えられた誰もが夢中になった。アコースティックにこだわり、更に1人で演ることにこだわり、ギター1本でインストを奏でるイサトの姿は、今も自分の音楽スタイルの教祖だ。
 当時、イサトはよくギターだけのインスト・アルバムをメジャーから出すことの難しさを語っていた。『お茶の時間』をはじめ、当時のCBS・ソニーから何枚かのアルバムを出しているが、「歌がないものは売れるはずがない」という意識は当時の音楽業界に根強くあリ、メジャーから発表するには相当に苦労したようだ。

 現在の押尾コータローはこの中川イサトの流れを汲んでいる。イサトを師匠と仰いでいるようだ。あれから30年、押尾コータロー、DEPAPEPE、ゴンチチをはじめギター・インストのアルバムがこれほど世の中に受け入れられる時代が来るとは筆者自身、当時夢にも思っていなかった。日本の音楽シーンの裾野の広がりにはただ驚くばかりだ。更に30年後の音楽シーンはどうなっているのか?大いに期待できる。

*なお次回は、山田 稔氏(すみや本社 財務グループ チームリーダー)が登場します。お楽しみに。


中川イサト
『フットプリンツ〜
   ベスト・オブ・イサト中川』
中川イサト-JCD
OMCA-1011
発売中
1970年代のギター・インストに加え、その後の発表曲も加えたベスト盤。それらをアレンジし直して再録音している。イサトの真髄を聴くには良い。店頭になければ注文して欲しい。

【2008/07/01 10:35】 | ウチヘオイデヨ!! | page top↑
B'z 『B'z The Best "ULTRA Pleasure"』
<初出「Groovin'」2008.05-06/ISSUE#104>

結成20周年というAnniversary Yearに放たれた
ウルトラ級のベスト・アルバムは、
ヒット・シングルを網羅した全30曲収録の2枚組CDに
未発表ライヴ映像10曲を収めたDVD付きの超豪華盤!!


PBz-A.jpg



 今年結成20周年を迎えたB'zが、自らの音楽史を辿るベスト・アルバム『B'z The Best "ULTRA Pleasure"』をリリースした。
 全30曲収録の2枚組CDは「ALONE」(1991年)、「ZERO」(1992年)、「愛のままにわがままに 僕は君だけを傷つけない」(1993年)、「LOVE PHANTOM」(1995年)、「今夜月の見える丘に」(2000年)、「ultra soul」(2001年)、「熱き鼓動の果て」(2002年)、「OCEAN」(2005年)、「衝動」(2006年)、「SUPER LOVE SONG」(2007年)等、歴代のヒット曲や代表曲を網羅した内容になっており、今作のために新たにレコーディングを行った「BAD COMMUNICATION -ULTRA Pleasure Style-」と「Pleasure 2008 〜人生の快楽〜」も収められた充実のアイテム。
 熱いロック・ナンバーから胸を打つラヴ・ソングまで、様々なタイプの楽曲が楽しめる作品だ。しかもDVDには20年の間に行われたライヴの中から映像化を熱望されながらもこれまで未発表だった選りすぐりの映像を10曲も収録。B'zの魅力を語る上では欠かせない、彼らのライヴの歴史を振り返るに相応しい貴重映像であることは間違いない。

 9月17日にはファン投票によって収録曲が決まるリクエスト・ベスト・アルバム『B'z The Best "ULTRA Treasure"』の発売も決定。6月30日まで特設WEB、MOBILEサイトでリクエストを受付中とのことなので、こちらにも是非参加して欲しい。

 現在は大規模な全国ツアー「B'z LIVE-GYM 2008 "ACTION"」を敢行中の彼ら。9月にはスタジアム・ツアー「B'z LIVE-GYM -Pleasure 2008-」が控えており、デビュー20周年記念日にあたる9月21日に日産スタジアムでファイナルを迎える。B'zと彼らの音楽を愛する人々で築き上げるこのAnniversary Yearは、彼らが突っ走ってきた20年に渡る活動を作品とライヴを通して今まで以上に楽しめる年になるはずだ。

Text by 森 恵美(from music freak magazine)

Bz-J-2.jpg『B'z The Best "ULTRA Pleasure"』 発売中
[2CD+DVD]BMCV-8020〜1/[2CD]BMCV-8022〜3
今年結成20周年を迎えるB'zがベスト・アルバムをリリース。2枚組CDには数々のヒット・シングルと新録2曲の全30曲が収められ、しかもDVDには今回初公開となるライヴ映像10曲が収録されるという驚異的なヴォリュームになっており、彼らが貫いてきた音楽スピリッツに触れることができるアイテム。
【2008/07/01 08:00】 | 過去ログ | page top↑
編集長のおすすめ! #105 1/2page
<初出「Groovin'」2008.06-07/ISSUE#105>



編集長のおすすめ!

 今回のこのコーナーでは最近のリイシュー作品を中心に、新譜も取り混ぜてご紹介いたします。ここ数年で特に洋楽の再発はかなり進み、主なタイトルはほぼ網羅された感じはありますが、それでも中には「まだこのアルバムがCD化されてなかったのか!」というものもあって驚かされます。
今回取り上げた中にも例えばワーナー・ブラザーズ・レコード創立50周年記念シリーズの1枚としてバリー&ザ・タマレーンズや、シェルビー・フリントあたりが含まれていたりと、ポップス・ファンには嬉しい再発もあります。
見つけたときが買い時!すみや各店で是非チェックしてみて下さい。店頭にない商品はお取り寄せも出来ますので、お気軽にどうぞ。
Text by 土橋一夫


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【2008/07/01 08:00】 | 編集長のおすすめ! | page top↑
編集長のおすすめ #105 2/2page
<初出「Groovin'」2008.06-07/ISSUE#105>



編集長のおすすめ!


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