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手塚商店 #104
<初出「Groovin'」2008.05-06/ISSUE#104>


手塚商店-200

手塚商店とは?
「音楽の普及を目指す!」をモットーに始まったフリー・ペーパー。邦楽を中心に、パンク、ハード・コア、ヒップ・ホップ等々…といったイキのいい音楽を毎回紹介!メジャー・シーンだけでなく、インディーズで活動するアーティストの作品も取り上げています。
店頭配布と併せて『Groovin'』にも毎月掲載です。


Sanday Beach Surf Coaster
『NEW STORY e.p.』
Sandy-beach.jpg発売中
Maxi Single
BRSC-1002

女性版"Ken Yokoyama"?と称される超ド級のニュー・カーマー!すべての作詞・作曲を手掛ける名古屋のメロコア歌姫MAYU率いる注目度No.1バンド。彼女のソングライティング・センスと天性の歌声、90年代メロコア・シーンをこよなく愛することがヒシヒシと伝わってくるサウンドは、メロコア好きにはたまらない!

locofrank
『BRAND-NEW OLD-STYLE』
locofrank-J.jpg6/4発売
CD
XQEJ-1002
約2年振りとなる3rdフル・アルバムを満を持してリリース!前作より自身のレーベル773Four RECORDSを立ち上げ、この2年間でかなりのライヴをこなし、時代遅れともとれるマイペースな活動を続けてきた彼ら。時代は変わっても変わっちゃいけないこともあるんだ!を感じるストロング・スタイルな1枚です。

詩音
『CANDY GIRL』
詩音-J5/28発売
CD
VFS-002
デビュー前から彼女の名前を知っている人も多いはず。すでにLGYやBig Ronの楽曲のゲストとして実力は実証済み!横浜ウェッサイ・シーンから錚々たる面々もゲストに迎えたこのデビュー作の完成度はスゴイです。青山テルマを買った人には絶対オススメ。



レトロ本舗
『ヤァ!ロックンロール!』
レトロ本舗-J発売中
CD
ZSOC-1001
私、訳あって4月より自宅から横浜の元町が近くなりましたが、神戸元町からまたまたハッピーな1枚が登場!デビュー以来変わらない、とびきり愉快でどこか懐かしい、一度聴いたらやみつきになる音です。ちなみにすみや独占販売『プリン曜日』は残りわずか!店頭でお問い合わせを。



Text by 手塚 潤 (すみや本社 営業グループ)
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【2008/06/01 18:00】 | 過去ログ | page top↑
アッシャー 『ヒア・アイ・スタンド』
<初出「Groovin'」2008.05-06/ISSUE#104>

今世紀最強のR&Bスター、4年振りのニュー・アルバム発表!
完全無欠のエンターテイナーが踊り、歌い、
そして新たな境地を見せます。
1stシングルは全米シングル・チャートにて3週連続No.1を記録。


P39アッシャー-A差し替え


 「完全無欠のMr.エンターテイナー」と呼ばれるアッシャー。彼の新作『ヒア・アイ・スタンド』からの先行シングルを聴いた時、彼の世界に呑まれそうになった。
 その先行シングルは「ラヴ・イン・ディス・クラブ」と題して、将来を担う大物ラップ・スター、ヤング・ジージーをフィーチャーしている。印象深いシンセ・サウンドに始まり、心地良いリズム、そして何よりも甘く、踊りを誘うような歌いまわしに、誰もがその曲に聴き入ってしまうのではないだろうか。
 この原稿を書いている時点では、この先行シングルのみの試聴だったが、今回のアルバムは前作を凌ぐほどクオリティが高いと聞いている。他にもウィル・アイ・アムやジェイ・Zらとのコラボ曲も収録されているとのことで、今からこのアルバムが発売される日を待ち遠しく感じる。

 ここでアッシャーの事を少し紹介しようと思う。そのデビューはまるで夢のようなサクセス・ストーリーの始まりだった。
 ミュージカル・ディレクターを務めている母の影響で元々音楽に興味があった彼は、ある時に人気番組『Star Search』に応募した。そこに居合わせたLa Face RecordsのA&Rが、すぐさま彼をアントニオ・LA・リードに紹介。そして、そのレコード会社からファースト・アルバム『アッシャ−』でデビューしたのだ。
 その後着実にリスナーを増やし、その人気を不動のものにしたのが前作(4thアルバム)『コンフェッションズ』だろう。彼の代表曲「Yeah!」や「バーン」もこのアルバムに収録されている。これらの曲は日本でもクラブやダンス・スクールでは定番チューンとなっている。

 本格的なR&Bシンガーでありながら「エンターテイナー」とも称されている彼だが、それは音楽活動以外にも様々な活動をしているからである。
 まずは彼のダンスについてだが、ダンスをやっている人に「憧れのダンサーは?」と尋ねると、その多くが「アッシャー」と答えるという。まさにアッシャーはダンスを極めたアーティストの代名詞だ。
 さらにその影響なのか、彼はファッション・トレンドセッターとしても注目を浴びている。前作『コンフェッションズ』時代に彼が決定づけたクールなジャケットにジーンズ、白いスニーカーのヒップ・ホップ・スタイルは全世界の若者に影響を与え、今日でも彼のファッションを真似する人は多い。最近では自身の名前をつけた香水ブランドも展開し人気を博している。
 また、俳優業を行っていることも見逃してはならない。2005年の主演映画『イン・ザ・ミックス』やブロードウェイ・ミュージカル『シカゴ』に出演し、こちらでの活躍も高く評価されている。甘い歌声、完璧なダンス、セクシー・ボディ、どの分野でも器用にこなす力を持つ彼は、もはや天才としか呼びようがない。ここまできたら誰にも彼を止めることはできないだろう。

 話を戻すが、今作は本当に期待できる作品だと思う。多くの分野で成功と名誉を得たからこそ、今のアッシャーの前向きなエネルギーを感じる事ができるのではないだろうか。リスナーを誘うような歌に込められた魂のようなものを。多くの人にこのアルバムが広まれば良いと思う。

Text by 村山寛樹(市原白金通り店


アッシャー-J『ヒア・アイ・スタンド』 BVCP-24136 5/28発売
前作『コンフェッションズ』から4年ぶりとなる今作は、29歳になったアッシャーがシンガーとして新境地を開拓したオトナっぽい力作。先行シングルは全米シングル・チャートにて3週連続1位を獲得。初回生産分は「携帯FLASH待ち受け」をプレゼント!
【2008/06/01 17:30】 | 過去ログ | page top↑
ショーン・ギャレット 『ターボ919』
<初出「Groovin'」2008.05-06/ISSUE#104>

アッシャーやビヨンセ、ファーギーらの楽曲を手掛けてきた
R&B界イチのヒット・メイカー、ショーン・ギャレットが
遂にソロ・アーティストとしてアルバム・デビュー!


ショーン・ギャレット-A差し Ne-Yoの世界的ブレイク以降、ソングライターやコンポーザーがソロ・アーティストとして表舞台に出てくるケースが多くなってきたアメリカのR&Bシーン。そんな中、まさに"真打ち"として登場するのが、ショーン・ギャレットだ。

 あのジェイ・Zをして"ザ・ペン"と言わしめたショーン。シーンの第一線にいるアーティストから絶大なる支持を得ており、コンポーザー/プロデューサーとしての実績は、Ne-Yo以上と言っても過言ではない。全米12週連続1位を記録したアッシャーの「Yeah! feat.リル・ジョン&リュダクリス」を皮切りに、シアラ「グッディーズ feat.ピーティ・パブロ」、ビヨンセ「リング・ザ・アラーム」、ケリー・ローランド「ライク・ディス feat.イヴ」、ファーギー「ロンドン・ブリッジ」…と、No.1ヒットを挙げればきりがないほどだ。
 2006年前半には、なんとビルボード・チャートのトップ3すべてに彼が手掛けた楽曲が並ぶという快挙も達成。彼の書いたトラックのトータル・セールスは、実に8,000万枚を超えるというから、とにかく驚くしかない。

 そんなショーン・ギャレットが、ソロ・アーティストとして遂にアルバム・デビューを果たす。『ターボ919』と名付けられた今作は、ファレル・ウィリアムスやエイコン、リル・ウェイン、スターゲイト、ロドニー・ジャーキンス、ブラッドシャイといった錚々たるゲスト陣が参加。さすがはR&B界が誇る"ザ・ペン"だけあって、顔の広さも天下一品といったところ。
 これまで裏方として関わってきた作品でも幅広い音楽性を見せてきた彼だが、今作でも多彩なサウンドを展開。官能的なフックが心地よい先行シングル「グリッピン feat.リュダクリス」を筆頭に、洗練されたメロウ・チューンからイケイケなダンサブル・ナンバー、そしてハート・ウォーミングなバラードまで、フレッシュなビートが満載だ。ヒットのツボを心得た彼ならではのクオリティーが光るこの1枚、2008年音楽シーンの台風の目となることは間違いない。
 R&Bファンのみならず、ロック/ポップス・ファンも要チェックのアイテムといえそうだ。

Text by 池 佐和子


ショーン・ギャレット-J差し『ターボ919』 UICS-9090 5/28発売
Ne-Yoを凌ぐ実績を持つR&B界イチのヒット・メイカー、ショーン・ギャレットのデビュー・アルバム。ファレル・ウィリアムスやエイコン、リル・ウェイン、スターゲイトら、豪華ゲスト陣が参加。ヒットのツボを心得た彼ならではのフレッシュなビートが満載!日本盤はボーナス・トラック収録予定。
※初回生産分終了後は通常盤(UICS-1160)に移行します。
【2008/06/01 17:01】 | 過去ログ | page top↑
アラニス・モリセット 『フレイヴァーズ・オブ・エンタングルメント』
<初出「Groovin'」2008.05-06/ISSUE#104>

名曲の再録、ベスト・アルバムのリリースと
自身のキャリアに区切りをつけて、
4年ぶりのニュー・アルバムで新たなアラニスが今、動き出す。


アラニス・モリセット-A グラミー主要4部門受賞、全世界で3,000万枚のセールスを記録したモンスター・メジャー・デビュー・アルバム『ジャグド・リトル・ピル』が出たのが1995年、もうあれから13年が経過しているというのが驚きであるが、同郷のアヴリル・ラヴィーンやリリックス、ミシェル・ブランチといった今をときめく女性ロック/ポップ・アーティストに一様に影響を与えたアーティストがアラニス・モリセットである(日本においてもアラニス以後に明らかにインスパイアされて出てきた女性ソロ・アーティストが何人かいますね)。
 私も2003年来日時のショーケース・ライヴを体験しているが、楽曲1曲1曲の素晴らしさとパフォーマンスにおける説得力に圧倒されたと共に、これからもフォロワーは増え続けるだろうと確信したものである。

 "アヴリル以後"の洋楽ファンのために簡単に彼女のキャリアをたどっていくと、その圧倒的な存在感が確認できると思う。
 1974年、カナダで生まれて、西ドイツで育ち、6歳からピアノにより音楽を始め作曲も開始。10歳の頃のTV出演をきっかけに本格的に音楽活動をスタートさせ、17歳で『アラニス』をリリース、2ndアルバム発表後にいよいよアメリカへ乗り込む。20歳になったアラニスはマドンナの主催するマーヴェリック・レコーズと契約、前述のワールド・ワイド・デビュー以後は次々とアルバムをリリース、今回のニュー・アルバムは5作目となる。

 彼女の何が後進のアーティストたちに影響を与えているのか、それは一切の虚飾を廃した、素直な自分の感情をそのまま作品に投影すること、そして自分自身も同じようにありのままに生きる、ということだと思う。それは彼女の作品、とりわけビデオ・クリップに象徴的に表れる。自分の中にあるいくつかの別の自分が車に同乗する「アイロニック」、全裸で都会の喧騒をさまよい続ける「THANK U」、長い一本道を自慢の長い髪をばっさりと切り、様々な人々と絡み合いながら歩き続ける「エヴリシング」といったある種衝撃的な映像が並ぶ。
 70年代の女性シンガー・ソングライターは、女性のナチュラルな自己表現の術を示したが、80年代のMTV全盛により映像表現を組み合わせる方に広がりをみせる。しかし、一方で本来の自己表現から遠ざかっていく方に進んでいった頃、その楽曲とPV双方で、理想的な表現方法を確立したのがアラニス・モリセットなのだろう。

 オリジナル・アルバムとしては前作から4年ぶりの新作となる『フレイヴァーズ・オブ・エンタングルメント』は、新たな道を切り拓き続けてきた彼女が再録・ベストといった形での、自身の総括を経て、1人の女性として今度は成熟へ向けて歩き出したような作品だ。以前の作品に見られた煽情的なバック・トラックの曲もあるにはあるが、全体に流れるのは過去の経験を活かし、新たな地平へ向けての緩やかなスタートである。
 感情の起伏をあえて過剰に増幅せず、しっかりと引いたところで作品化している姿勢には、何か新しいところに僕らを連れて行ってくれる、そんな予感を感じさせてくれるアルバムである。

Text by 作山和教(宇都宮FKDインターパーク店


アラニス・モリセット-J『フレイヴァーズ・オブ・エンタングルメント』 WPCR-12893 6/4発売
名盤のアコースティック化、ベスト・アルバムと間に2作をはさんで4年ぶりとなる新作は、アラニスの新たなキャリアのスタートを感じさせる。ヴァラエティ溢れる楽曲の中に、むき出しの感情から成熟した自己表現への新たなチャレンジが垣間見えるはず。日本盤はボーナス・トラック1曲収録。
【2008/06/01 16:56】 | 過去ログ | page top↑
アイアン・メイデン 『時空の覇者』
<初出「Groovin'」2008.05-06/ISSUE#104>

大成功の「サムホエア・バック・イン・タイム・ツアー」から生まれた、
新たなベスト・アルバム。
「おいおい!あの曲入ってないよ!!」「いえいえ!それでいいんです!!」
これが正しいベスト・アルバムの楽しみ方なのだ!!


アイアン・メイデン-A 5thアルバム『パワースレイヴ』から7th『第七の予言』までを中心に選曲された「サムホエア・バック・イン・タイム・ツアー」で、またもや、そのあまりにプロフェッショナルでエネルギィッシュなパフォーマンスが日本のファンをノックアウトしたばかりのアイアン・メイデンが、今度はそのツアーに準じた選曲のベスト・アルバムをリリースした。
 彼らのベスト・アルバムにはこれまで3枚がリリースされ、今作はそれらに続く4枚目。新曲こそ収録されていないものの、過去のベスト・アルバムと比較しても格別重宝されることは間違いない。
 収録曲が全て名曲であることは言うまでもないが、長尺な曲よりも、コンパクトでメロディアスな曲が中心で構成されていること、そして何より重要なポイントは全曲がヴォーカリスト、ブルース・ディッキンソンで統一されているということだ。これは初心者にも聴きやすいはず。曲順も1曲目から素晴らしい世界が開かれること必至の並びで、今日からあなたもメイデン・ファン!…と言うか、メタル・ファン!!

 そんな強力な今作だが、アイアン・メイデンのベスト・アルバムは他のアーティストとは少し意味合いが違う。彼らは既にキャリアが30年を超え、大作の多いバンドでもあり、1枚でキャリアが総括出来るわけがない。だからベストというよりは、その時々で彼らのお好みDISCを作っているようなものなのかもしれない。

 30年以上自分たちのやりたいことを頑固に貫き通し、周りに振り回されることも一切なく生きてきたアイアン・メイデン。今回のベストはワールド・ツアーを通じて、単に自分たちがその選曲を気に入ってしまったことから生まれ出たのだろうと私は思った。アイアン・メイデン・ファンにしたら、今回もまたバンドのお遊びに付き合わされるわけだが、それでもジャケットに興奮し、選曲にニンマリしてしまうのだ。
 オリジナル・アルバム2、3枚でベスト・アルバムをリリースし、内容的にも「どこがベストなんだ」と思ってしまうことの多い昨今。1人1人のファンが「あの曲が入ってない」と突っ込みを入れてしまうベスト・アルバムこそ、本当のベスト・アルバムなんだと私は思う。私の好きなあの曲はいつかベスト・アルバムに入ることはあるのだろうか?そんなことを考えつつ、今作を聴いて次のベスト・アルバムも楽しみに待ちたい。

Text by 三津山貴之(玉川高島屋S・C店


アイアン・メイデン-J『時空の覇者』 TOCP-66795 発売中
キャリア30年を超えても未だ革新を続ける偉大なるヘヴィ・メタル・バンド、アイアン・メイデン。大成功の「サムホエア・バック・イン・タイム・ツアー」から生まれたキャリア中期選曲のベスト盤が登場!! バンド入門用、いや、メタル入門に最適な1枚!!日本盤初回生産分のみジャケットステッカー封入。
【2008/06/01 16:45】 | 過去ログ | page top↑
T.M.Revolution 『resonance』
<初出「Groovin'」2008.05-06/ISSUE#104>

T.M.Revolutionが遂に始動!
「vestige-ヴェスティージ-」以来、約3年ぶりの新曲は、
世界初!Blu-ray Disc付き2枚組を含む3形態でリリース!


TM-A.jpg 待ちました。いやホント、気付けば3年…遂にT.M.Revolution始動!
 2006年、記念すべきデビュー10周年をドーンと祝い、その後abingdon boys schoolのフロント・マンとしてのバンド活動や8年ぶりとなるミュージカル『ハウ・トゥー・サクシード』の主演と、他分野に活躍の場を広げた西川貴教。同じ人なんだから、どこで活躍しようとも良かろうなんて、野暮なことは言いなさんな!やはり西川本人にとっても、ファンにとってもT.M.Revolutionは活動における根本、特別なものなのです。

 さて、その待ちに待った新曲のタイトルは「resonance」。テレビ東京系にて放映中のアニメ『ソウルイーター』のオープニング・テーマとしてオンエア中ですが、イントロから「これぞ!」と言わんばかりのスピード感!作詞:井上秋緒×作曲:浅倉大介×歌:西川貴教の超強力コラボは、独特の緩急が織り成すサウンドがアグレッシヴでロックで、でもちょっと切ないところもあり…いつ聴いても血が沸き立つような感覚を覚えます。
 この新曲を引っ提げ、4月にニューヨークで行われた「New York Comic Con 2008」へ出演。そのライヴ・パフォーマンスはもはや国内だけでなく海外でも多くの支持を得て、ますますファンを拡大中。

 そして今作は、初回生産限定盤が2種類。T.M.R.×ソウルイーター描き下ろし"共鳴"ワイドキャップステッカーとミュージック・ビデオを収録したDVD付きの2枚組、T.M.R.×ソウルイーター描き下ろし"共鳴"ワイドキャップステッカーと世界初となるBlu-ray Disc付きの2枚組(Blu-ray Discのみスーパー・ピクチャー・レーベル仕様)、そして通常盤。それぞれジャケット絵柄の異なる3形態でリリース。ミュージック・ビデオ付きの2形態はいずれも初回生産限定盤なので必ずゲットしたいところ。
 内容はどちらも同じながら、やはりハイクオリティで楽しみたいのがファン心理ってものです。更には、映画初主演作品『コラソンdeメロン』の公開(2008年5月31日より続々公開予定)も決定し、さまざまなチャレンジを続けながら加速し続ける西川貴教。パワー・アップしたT.M.Revolutionから一瞬たりとも目を離さないで!

Text by 吉野 泉


P27TM-J.jpg『resonance』
[初回生産限定盤]DVD付 ESCL-3071〜2
[初回生産限定盤]Blu-ray Disc付 ESCL-3073〜4
[通常盤] ESCL-3075
3年ぶりの新曲はアニメ『ソウルイーター』オープニング・テーマ。初回生産限定盤はT.M.R.×ソウルイーター描き下ろし"共鳴"ワイドキャップステッカー封入、ミュージック・ビデオ収録のDVD付き2枚組と、世界初Blu-ray付き2枚組(スーパー・ピクチャー・レーベル仕様)、そして通常盤と全て絵柄の異なるジャケットでリリース!
【2008/06/01 16:29】 | 過去ログ | page top↑
大橋卓弥(from スキマスイッチ)
<初出「Groovin'」2008.05-06/ISSUE#104>

ソロ・プロジェクト第3弾シングル「SKY」。
この曲でより鮮明に浮き彫りになった、
大橋卓弥(from スキマスイッチ)の実感。


大橋卓弥-A 未だにテレビのCMから不意に流れてきては、否応なしにこちらの耳を捉えて離さない「はじまりの歌」からスタートした大橋卓弥のソロ・プロジェクト。そこから2ヶ月で発表されたのは、これまで自分を支えてくれた人への感謝のバラード「ありがとう」だった。ここでは"花キューピット"とのコラボレーションが企画され、5月11日の母の日には大橋のこの曲をメッセージとして届けるという粋な試みが行われたばかり。
 前作がロング・セールスを続ける中での次作品の発表、間髪入れない精力的なリリースはソロになった彼の旺盛な創作意欲の表れでもあるのだろう。これまでとほぼ同様、2ヶ月間隔でリリースされるのが今回のソロ第3弾シングル「SKY」だ。

 グルーヴィーなイントロから滑り込んでくる、歯切れのよい歌声。鮮明で精度の高いメロディ・ライン。ソロ曲の3曲中、もっともシャープで、もっともスキマスイッチの音楽に近い質感をもつ。そのなんと新鮮な響き。この人は紛れもなくスキマスイッチの一端を担っていたのだという、当たり前だが改めての感慨に思わず膝を叩いた。
 一方で、パーマネントなバンドが鳴らすソリッドなサウンドと、拭いきれない虚無感を抱えた自問自答の果てに自らを強く奮い立たせんとするその詞が、大橋ソロの意義と醍醐味を明白に叩きつけてくる。何気なく目にしていた<大橋卓弥 from スキマスイッチ>の文字が、ここへきてにわかに輝きだした。

 なお、この曲は6月から公開される映画『ダイブ!!』の主題歌となり、同映画のサウンドトラックを相棒の常田が手がけるという、スキマスイッチ2人のタッグでありながらスキマスイッチ名義ではない、異色のコラボレーションが実現する。ビルド・アップしたスキマスイッチ、新音源の情報はまだかなり先のようだが、大橋、常田、それぞれの今後のソロ・ワークと、コンビ復活後の彼らが俄然楽しみになってきた。カップリングには"Loopy!"な男友達の様子を歌った「Loopy! Loopy!」、さらに恒例の<VOICE×VOICE>シリーズVol.3では、今をときめく徳永英明とのコラボレーションによる「永遠の果てに」を収録している。

Text by 篠原美江


大橋卓弥-J『SKY』 [初回生産限定盤]DVD付 AUCK-19043〜4/[通常盤] AUCK-19042 6/11発売
ソロ第3弾は角川映画『ダイブ!!』の主題歌に決定!カップリング恒例の<VOICE×VOICE>シリーズ、ゲストにはかの徳永英明が登場。初回生産限定盤のみ「SKY」Video Clipとスペシャル・コンテンツを収録したスペシャルDVD付き。

スキマスイッチ-J-DVD初回盤『スキマスイッチ ARENA TOUR'07 "W-ARENA"THE MOVIE』
[初回生産限定盤] AUBK-11010〜1/[通常盤]AUBK-11012〜3 6/11発売
全国アリーナ・ツアー「スキマスイッチ ARENA TOUR'07 "W-ARENA"」から、さいたまスーパーアリーナで行われた追加公演の映像を収録した初のライヴDVD。初回生産限定盤のみハードカバー+フォトブックレット付き。特別映像も収録。
※写真は[初回生産限定盤]のジャケットです。

P11常田真太郎「ダイブ!!」-J『ダイブ!!』オリジナル・サウンドトラック 音楽:常田真太郎(from スキマスイッチ)
[初回生産限定盤]DVD付 AUCK-18028〜9/[通常盤] AUCK-17007
スキマスイッチの常田真太郎が初めて映画音楽に挑戦した、今夏公開の映画『ダイブ!!』のオリジナル・サウンドトラック。常田真太郎によるライナーノーツを掲載。初回生産限定盤には、5.1chサラウンド音源などを収録した常田真太郎監修による特典DVD付き。
【2008/06/01 16:14】 | 過去ログ | page top↑
トータス松本 『涙をとどけて』
<初出「Groovin'」2008.05-06/ISSUE#104>

ウルフルズのトータス松本がソロ初のシングルをリリース!
ドラマ『ホカベン』主題歌としてもお馴染みのこの曲は、
僕らの心を強く優しく揺さぶるソウル・ミュージック!


トータス松本-A ちょっと前にトータス松本が出演していた車のCMを憶えている人はどれくらいいるでしょうか?"I am a father."というフレーズと相まって、トータス松本の"父性"がよく伝わるCMだったことを憶えています。
 ちょうどその頃、2003年にリリースされたのが、トータス松本名義で発売されたソウル・ミュージックのカヴァー・アルバム『TRAVELLER』で、サム・クックやオーティス・レディングなど自身のルーツ・ミュージックへの愛情がシンプルかつストレートに唄われた名盤でした。ちなみに、車のCMで使われていたのはマーヴィン・ゲイ「スタボン・カインド・オブ・フェロウ」のカヴァーで、アルバム中屈指の名曲です。

 ウルフルズがバンド結成20年を迎える今年、トータス松本は初めてのオリジナル作品『涙をとどけて』をリリースします。この曲は日本テレビ系ドラマ『ホカベン』の主題歌として書き下ろされたもので、既にたくさんの人が耳にしているんじゃないでしょうか。シリアスな表情のジャケットも印象的な本作は、歌詞を見るととても内省的でメッセージ性の強い曲です。『TRAVELLER』でのルーツ回帰を経たトータス松本が、ウルフルズとは異なるスタイルで2008年を生きる"僕"のブルースを聴かせてくれます。

 トータス松本は、この曲を書き上げる過程でドラマの原作本や脚本を熟読し、主人公の心情や情景を思い浮かべていったそうです。"この世のものすべてが あまりにも 悲しく見えてくる"という唄い出しではじまり自問自答をくり返す"僕"、どこかピンと張り詰めた糸を思わせる歌声が聴く者の耳を捉えて離しません。そして何度もくり返される"涙をとどけて 本当のこと 想いをとどけて 言えないこと"というフレーズが堪らなく胸に染みてきます。
 トータス松本が持つ歌の力、それは"父性"のようなものだと思います。何も言わずにギュッと抱きしめてくれるような存在。まさにソウル・ミュージック。毎日を生きる僕らの疲れた心と体をそっと癒す、優しくも力強い名曲の誕生です。

Text by 鈴木 篤(すみや本社 営業グループ)


トータス松本-J『涙をとどけて』 WPCL-10505 6/4発売
ウルフルズ結成20年の今年、トータス松本が初のソロ・オリジナル・シングルをリリース。日本テレビ系ドラマ『ホカベン』主題歌として書き下ろされた本作は、毎日を生きる僕らの心と体をそっと癒してくれる、優しくも力強い名曲です。初回生産限定盤はフォトブックレット仕様。
【2008/06/01 16:03】 | 過去ログ | page top↑
ORANGE RANGE 『02』
<初出「Groovin'」2008.05-06/ISSUE#104>

『君station』に続く2008年第2弾シングル『O2』!
初めてメイン・パートをYAMATOが担当した、
ORANGE RANGEの新境地!


ORANGE-RANGE-A.jpg ハイテンションなORANGE RANGEの新曲が届けられる頃になるといつも、夏が近づいてきたと感じる。3月にリリースされた『君station』に続く今年第2弾となるORANGE RANGEのニュー・シングル『O2』は、目前に迫った2008年夏に向かって勢いよく助走をつけるアッパー・チューンだ。
 春にはほっこり心温まるミディアム・チューンを、そして夏には晴れ渡った夏の陽差しにぴったりのナンバーを。昨年のベスト・アルバムでバンドとしての活動に一区切りをつけたORANGE RANGEだが、相変わらずリスナーがその時々で聴きたいと思う楽曲をピンポイントで押さえたリリースを続けてくれること、その変わらぬ魅力に改めて良いバンドだと思う。

 2ヶ月ぶりのシングルとなる今作「O2」は、初っ端から真っ直ぐに心に飛び込んでくるキャッチーなサビが、まさにORANGE RANGEの真骨頂とも言える一方、メイン・パートを初めてYAMATOが担当するという点で今までにない新鮮さも感じる1曲。
 これまでの作品では、少し高めのYAMATOの声は決して主旋律にはならなくとも、ORANGE RANGEの超メジャー級のポップな楽曲の中にあって、ピリリと鋭いサウンドへと仕上げる、そんな縁の下の力持ち、名脇役だった。
 それが今作では楽曲をリードする存在へ。ふと女性が歌っているのかとも思うほどのハイトーンのヴォーカルは、この瞬間を待ってましたとばかりに高く突き抜けていく。この1曲をもってORANGE RANGEは自身のバンドとしてのサウンドの中に、また新しいカテゴリーを1つ誕生させてしまったようだ。"今行くよボクは流れ星"、"ガラス越しのキミとボク"というファンタジックな言葉を使って、運命に立ち向かい闘う心を歌った詞も面白い。

 カップリングには南の島を思わせる素朴な音にのせた「春紫苑」を収録。コンクリートの隙間から時折顔を覗かせるその花は、"雑草"という扱いを受けながら、こんなにも力強く、美しい。そんな春紫苑をテーマにしたメッセージが温かく心に届くはずだ。

Text by 秦 理絵(Groovin’編集部)


ORANGE-RANGE-J初回『02』[初回生産限定盤]DVD付 SRCL-6789〜90/[通常盤] SRCL-6791 5/28発売
人気アニメ『コードギアス 反逆のルルーシュR2』オープニング・テーマにもなっているORANGE RANGE、今年2枚目のシングル『O2』。YAMATOが初めてリード・ヴォーカルをとったことで全く新しいサウンドが生まれた。初回生産限定盤はPVを収録したDVD付き。
※写真は[初回生産限定盤]のジャケットです。

【2008/06/01 16:00】 | 過去ログ | page top↑
GReeeeN 『キセキ』
<初出「Groovin'」2008.05-06/ISSUE#104>

昨年の1stアルバムが60万枚のヒット!
勢いに乗るGReeeeN初のドラマ主題歌となる7枚目のシングルは、
ドラマさながらのストレートで熱いラヴ・ソング。純情!愛情!


GReeeeN-A-web.jpg


 最近、「言葉」というものの難しさをつくづく感じます。自分ではこういうつもりで言ったのに、違うふうに伝わったり、人から見たり聞いたりした話を誰かに伝えようと思っても、うまく伝えられなかったり。ニュアンスを伝えようとして言葉を補うのだけれど、それがどんどん空回りして、自分の伝えたいイメージから遠ざかってしまったり。(うすうす分かってはいるものの)「言葉」には限界があって、そのもの、そのイメージを言い当てることはなかなか出来ないものです。
 だから、人は誰かに伝えるために、声の大きさや表情、身振り手振りを駆使してその「感情」でニュアンスを補おうとするのだと思います。それでも、自分の伝えたいことを100%表現することなど出来るはずもなく、相手のリアクションが気になったり、あるところで妥協したりするのかも知れません。

 GReeeeNの今回の作品「キセキ」は、"今もこんなに好きでいるのに 言葉に出来ない"というところから始まります。
 「好き」とか「嫌い」とかの感情は、言葉が空を切るその典型かも知れません。表現者であるアーティストは、その大きな感情に至るちょっとした出来事や、その時の些細な喜怒哀楽を手繰りながら解析して、その表現を積み重ねることで、ある伝えたいもののニュアンスを表現しています。それをより立体的にするためにアーティストは言葉に言葉をかぶせ、ふとその表現の理屈っぽさや赤裸々さ加減を自省したりして、言葉を差し引いたり、そんな葛藤を繰り返しているのだと思います。
 GReeeeNの曲は、まぎれもなく理屈っぽさのない直球勝負のスタイルだといえます。これが素のままなのか、削ぎ落とした産物なのかは分かりませんが。

 GReeeeNの曲には喜怒哀楽の表現がとかく多い印象を受けます。かつての詞の世界は概してシチュエーションや、物のディティールを語ることによって、その空気感を伝えることが多かったように思います。けれど時代が変わり「物」が満たされた今日では、それに意味を見出すことが出来なくなり、「心」という原点に戻りつつある中で、そんな感情の起伏を紡ぐGReeeeNの楽曲は「心の時代」を象徴しているのではないでしょうか。
 "強がりや寂しさも 忘れられるから"、"喜びや悲しみも 全て分け合える"という感情や情念の積み重ね方は、シンプルなのに的確で、ゆえにGReeeeNそのもののパーソナリティがあまり明らかにされていなくても、曲の世界だけで心が揺さぶられるのだと思います。

Text by 松本真一(三島店


GReeeen-J初回4C『キセキ』 [初回限定盤]DVD付 UPCH-89026 発売中
3月発売『旅立ち』に続くGReeeeN、2008年第3弾シングルは、佐藤隆太主演の話題のTBS系ドラマ『ROOKIES』の主題歌。ドラマのために書き下ろされたGReeeeN入魂の作品に仕上がってます。初回限定盤の特典DVDにはPVとは違った短編映像作品を収録、豪華スリーブケース仕様。

GReeeeN-J ジャケ写『キセキ』 [通常盤] UPCH-80081 発売中

※写真は上が[初回限定盤]、下が[通常盤]のジャケットです。
【2008/06/01 15:26】 | 過去ログ | page top↑
宇多田ヒカル 『Prisoner Of Love』
<初出「Groovin'」2008.05-06/ISSUE#104>

「1人にしないで」ではなく「1人にさせない」。
「そばにいてね」ではなく「見捨てない」。
こぼれ落ちるフレーズに心撃ち抜かれる、真骨頂のバラード・ナンバー。


宇多田ヒカル-A


 今年はデビュー10周年。
 「Automatic」の衝撃からも、800万人が手にしたアルバム『First Love』からも、もうそんな長い年月が経った。あの頃、彼女を取り巻いた熱狂ぶりも懐かしく、今はしみじみと振り返ることができる。
 そんな気持ちになったのは、この節目の年にリリースされた最新作『HEART STATION』を聴いたからだろう。そのとき限りの流行りモノとして宇多田ヒカルを選ぶ人々が去り、ワイドショーの煽り文句とも、セールスを計る数字とも、高尚な分析とも別のところで、ただ彼女の音楽に期待し、作品を愛する人だけが残った今、最新の宇多田ヒカルの音楽『HEART STATION』の柔らかさ、シンプルさ、ポップさは大きなトピックのひとつだったと思うからだ。
 作品ごとに宇多田ヒカルとして新しい、宇多田ヒカルならではのポップ・ミュージックに取り組んでいる彼女だが、そのニュー・アルバムの中でもひときわウエットな質感で異彩を放っていたのが、今回シングル・カットされる「Prisoner Of Love」である。

 憂いを含んだ旋律、心の中の闇も欲も、いじらしいほどの想いも臆面もなくさらけ出した言葉、無防備なまでに訴えかけるセンシティヴな歌声に胸がざわつく。宇多田ヒカルの曲から感じる、この感覚は久しぶりだ。彼女曰く、<長く封印していた王道の楽曲>だそうで、そのクリエイティヴな姿勢には頭も下がり、大きく納得もするものの、聴く側の本能としてはこんな楽曲を待ち望んでいたというのも正直なところだ。
 作者の思惑はどうあれ、ただ耳にした楽曲に否応なく心奪われる。その興奮にも似たざわめきが、この「Prisoner Of Love」という曲からもたらされた。それほど訴求力の強い楽曲。これが彼女自身の最新の"真骨頂"なのだろう。カップリングには表題曲のQuiet Versionを収録。鍵盤とストリングスのみ、という必要最小限の音の中でたゆたう歌、そのしっとりとした感傷に思わず息をのむ。

Text by 篠原美江



宇多田ヒカル-J『Prisoner Of Love』 TOCT-40220 発売中
ニュー・アルバム『HEART STATION』から話題の楽曲をシングル・カット!ドラマ『ラスト・フレンズ』主題歌となったタイトル曲に加え、劇中に流れる同曲のQuiet Versionも収録。Video Clipを収めたDVD、8Pブックレット付き。
【2008/06/01 15:19】 | 過去ログ | page top↑
第98回 尾坂祐二
<初出「Groovin'」2008.05-06/ISSUE#104>



ロゴ-小4
第98回 尾坂祐二
(すみや本社営業グループ 営業推進/CRMチーム チームリーダー

 今回、僕の紹介するアルバムはステップスの『スモーキン・イン・ザ・ピット』。六本木PIT-INNでの1979年12月の歴史的LIVE盤。この夜、現場にいた生き証人としてのオススメです。

 ステップスは当時のフュージョン・シーンの最高のメンバー、M.ブレッカー(ts)、S.ガッド(ds)、M.マイニエリ(vib)、E.ゴメス(b)、D.グロルニック(p)に、我らが渡辺香津美(g)が加わるというとんでもないメンツで、「新世代4ビート・ジャズ」を繰り広げるというバンドでした。当時のフュージョン旋風は国内外共に凄まじく、僕のまわり(自称ミュージシャン達)も、HR/プログレに一辺倒だった時代から、テクニックを求め一気にフュージョン・シーンに突っ走っていた頃の話です。
 とは言え、当時の僕は「大人になったらズージャを聴かなあかん!」という焦燥感?から、夜な夜なJAZZ喫茶に入り浸りの生活。ステップスはそんな僕に「これじゃないの?」と提示してくれた「新しいJAZZ」でした。

 その夜の演奏の凄さと聴衆の熱さは、このアルバム全体にみなぎっており、あの頃の空気を鮮明に浮かび上がらせてくれます。ブレッカー、ガッドの演奏は、僕の知っている限りではベスト・パフォーマンス。一番凄いのは、「ノット・エチオピア」でのソロまわし。香津美の弾き倒しは、彼が世界のKAZUMIであることを証明しています。そしてガッド!あらゆる演奏に彼の凄さが連発。怒涛のドラム・ソロでは、最前列で完全にイッテしまっていた僕の絶叫が録音されていることも付け加えておきます。

 最初から最後までハイ・テンション、計算され尽くされたアレンジと桁違いのテクニックの各メンバーの演奏。これは明らかに「新しいJAZZ」の到来を感じさせた歴史的名盤です。

*なお次回は、谷口史郎氏(すみや営業グループ 関東チームチームリーダー)が登場します。お楽しみに




ステップス
『スモーキン・イン・ザ・ピット』

ステップス-JCD(2枚組)
COCA-12797〜8
発売中
当時、これ以上ないといわれたメンバーによる六本木PIT-INNでの歴史的LIVE盤。ブレッカーのブロウは冴え渡り、ガッドのドラミングは縦横無尽。熱く伝わってくる会場の緊張と熱狂。このアルバムはPIT-INNが僕らに残してくれたものの全てを伝えてくれている。


【2008/06/01 15:12】 | ウチヘオイデヨ!! | page top↑
BEAT CRUSADERS 『popdod』
<初出「Groovin'」2008.05-06/ISSUE#104>

転がる石の上にお面付けて早10年。Vo/G、ヒダカは生誕40年。
制作期間わずか3ヶ月(!)で完成したのは
エモもテクノもオルタナティヴも
ディスコ・パンクも全部まとめて料理した完全無欠のpopアルバム!


BEAT-CRUSADERS-A.jpg 普通のサラリーマンがお面を被り、夜な夜なライヴ・ハウスで演奏をし始め、10年後に気付けばメジャー・レーベルから3枚目のアルバムをリリース。多分ここだけを読むと「ジャパニーズ・ドリームだ!」と思う人も多いかもしれない。でも、このストーリーの主人公=ヒダカトオル(BEAT CRUSADERS)が創り出す音を聴けば、それは奇跡なんかじゃなく必然のものだと分かるはずだ。

 もはや「pop職人」の名を欲しいままにしているBEAT CRUSADERS(以下、ビークル)の1年ぶり(!)のNEWアルバムは「ひっくり返して読んでもpopdod」のタイトル通り、今までに輪をかけて「pop」な味付けになったのは言うまでもなく、"音"の振り幅が尋常じゃない。
 綺麗なメロディとパンクの疾走感溢れる王道「TIME FLIES, EVERYTHING GOES」「SHOOTING STAR」、ニュー・ロマンティックとファンクを合わせたような「GARDEN IN THE SHELL」「LET'S GET BACK」、RYUKYUDISKOとのコラボに触発された感のあるディスコ・パンク「WORK IT OUT」「SHOOT THE SKY」、bloodthirsty butchersの吉村秀樹が参加してノイズ系ギターをとり入れた「SUMMEREND」、さらにシングル「WINTERLONG」を筆頭とする泣きメロナンバーも随所に健在なのだ。

 この10年は音楽シーンがボーダーレス化し、ジャンルという概念が陳腐になりつつあるように思うが、その中でもお面を被り全国のライヴ・ハウス&フェスを沸かし続けるビークルは、明らかにシーンでは異質の存在である。しかも年々、中毒者を増やしているという事実は常にメジャーとアンダー・グラウンドのギリギリのラインを飄々とすり抜けるフット・ワークの軽さ、キャッチーなメロディ、元ネタを知っている人ならば更にニヤッとせざるを得ないアレンジと演奏による楽曲作りを、常に高い完成度で続けているからこそだ。

 ヒダカトオルは常々「pop」という言葉を口にする。何が「pop」なのか"本当"の意味を知りたいのなら、このアルバムを聴けばその答えは出るはず。何故なら前も後ろも、どこを切っても「pop」しかないのだから!

Text by 薮上 逸(東越谷店


PBEAT-CRUSADERS-J 初回盤『popdod』 [完全生産限定盤]DVD+3CD付 DFCL-1470〜4/[通常盤] DFCL-1477
CDデビュー10年目のメジャー3rdアルバムは、哀愁メロディックPUNKを豪華ゲスト陣と共にpopに仕上げた、ぽっと出の新人には出せないサウンド・パノラマ!2種類の限定盤はライヴ映像を収録したDVD付き、完全生産限定盤はラストラム時代の生産中止音源のシングル3枚、限定SPECIAL CARD14枚封入。
【2008/06/01 14:47】 | 過去ログ | page top↑
編集長のおすすめ! #104
<初出「Groovin'」2008.05-06/ISSUE#104>


編集長のおすすめ!
 今回のこのコーナーでは"マイクロスター"の『マイクロスター・アルバム』についてさらに詳しくお伝えいたします。
 このマイクロスターは、"ナイスミュージック"や、石田小吉率いる"スクーデリア・エレクトロ"のサポート・ベーシストとしても知られる飯泉裕子(通称P-chan/作詞, Vo, B, Cho)と、"ナイスミュージック"の中心メンバーであった佐藤清喜(作曲, 編曲, G, All Electoronics)による男女ユニット。"ナイスミュージック"は1993年にビクターからデビューし、当時のサウンドを知る方にはテクノ・ユニットとしての印象が強いかも知れません。
 エレクトリカルで優れたポップ・センスを備えたグループとして人気を得ましたが、1996年に惜しくも解散。その後佐藤清喜はソロ・ユニット"ナイスリーナイス"と並行して活動を開始したのが、飯泉裕子と1996年に組んだこの"マイクロスター"でした。

 当初の"マイクロスター"は打ち込みをベースにしたテクノ的要素を前面に打ち出したサウンドでしたが、その流れは徐々に女性ヴォーカリストを擁するという利点を生かし、60'sなどのアメリカン・ポップスやソフト・ロックなどのエッセンスを取り入れたものへと変化していきます。
 まず結成直後の1996年12月にはデビュー・ミニ・アルバム『birth of the microstar』を発表。1997年8月にはセカンド・ミニ・アルバム『micro freaks』をリリース。この時期にはライヴ活動も積極的に行っていました。さらに1998年8月にはマキシ・シングル『I'm in love e.p.』を発表。タイトル・トラック「I'm in love」は、当時ハウスバーモントカレーTV-CM曲に起用されました。
 この曲では打ち込みがベースでありながら、ビーチ・ボーイズの『ペット・サウンズ』やスペクター・サウンドへのアプローチが見られるなど、本作『マイクロスター・アルバム』への布石となるサウンドの実験が詰まっている興味深い作品でした。
 そして3年を経て2001年12月にいよいよマキシ・シングル『lovely dovey plus』が発売されます。これは『マイクロスター・アルバム』へと直接的に繋がる重要作で、「スウィート・ソング」「ラヴィー・ダヴィー」「ドライブ」が既にここで陽の目を見ています。「I'm in love」で実験されたサウンドをさらに追求したこのマキシは、"マイクロスター"のその後の方向性を決定づけた作品と言っても過言ではないでしょう。
 なお「ラヴィー・ダヴィー」は当時ニコンデジタルカメラTV-CM曲に起用され、この辺りから一部に熱狂的なファンを得ることになります。さらに2003年1月には東宝系映画『ラヴァーズ・キス』(主演:平山あや、宮●あおい)のO.S.T.に「スウィート・ソング」「魔法のドア」で参加。この流れでいよいよオリジナル・フル・アルバムへの期待が高まりましたが、その後約5年を経て遂に本作が完成した訳です。

 『マイクロスター・アルバム』には60'sや70'sのポップ・ミュージックの影響を受け、本物のポップスを制作しようとする者なら一度はチャレンジしてみたいと思うような、眩しいばかりのサウンドが沢山詰まっています。
 緑の芝生と赤いワンピースを着てブランコを漕ぐ女の子…このジャケットを見ればお分かり頂けると思いますが、古き良きポップスの伝統がそこに息づきながらも新しい手法で自分達のサウンドを構築した、まさに「ポップスの魔法」の魅力を知った2人による極上のサウンドがここにあります。生ドラムスを起用し、そこに最新の技術で打ち込みなどもバランス良く配すことで、違和感は全くありません。むしろこのサウンドが少人数で実現できてしまうことに驚きすら感じるはずです。
 また飯泉裕子が描き出す、繊細な心の動きや風景を投影した詞の世界にも注目。オールディーズ/60'sポップスからソフト・ロック、ネオアコ、ナイアガラ・サウンドまでをきっちり分析し、独自のフィルターを通して再構築した極上サウンドが詰まった、まさにポップ・ミュージックの理想型がここにあります。分かり易いように敢えて書きますと、大滝詠一の『ロング・バケイション』、『ロジャー・ニコルズ&ザ・スモール・サークル・オブ・フレンズ』、そしてピチカート・ファイヴの『カップルズ』にピンと来た方には、まさにマスト!
 何年経っても色褪せない、僕らの大事なアルバムがまた1枚増えました。


マイクロスター
『マイクロスター・アルバム』
microstar_J-完成版CD
VSCD-3382
発売中
元ナイスミュージックの佐藤清喜と、スクーデリア・エレクトロなどのサポートでも知られる飯泉裕子によるユニット…マイクロスターが、待望の1stアルバムを発表。60'sポップスやロック、そしてナイアガラ・サウンドからネオアコ、ソフト・ロックまでの影響を独自に消化した幅広い音楽性を持ち併せ、美しいメロディと繊細な心の動きや風景を投影した詞の世界、そして爽やかなサウンドが一体となったまさにポップ・ミュージックの理想型がここに。初回盤のみ紙ジャケ仕様。
【2008/06/01 14:42】 | 編集長のおすすめ! | page top↑
藤井フミヤ 『FUMIYA FUJII ANNIVERSARY BEST "12/25"』
<初出「Groovin'」2008.05-06/ISSUE#104>

藤井フミヤ、ソロ活動<15/25>周年!
ファンが選んだ究極のベスト・アルバムで25周年のお祭り開始!
まずは『15/25』で数々の名曲を総復習。


藤井フミヤ-A 四半世紀です。25周年、長かったような、あっと言う間だったような…。今年は、そんな時間を一緒に過ごしてきたリスナーと共に藤井フミヤをお祝いするアニヴァーサリー・イヤーです。ファン同士が集まれば「25周年おめでとう!」という握手が、挨拶代わりになるんじゃないのかな。間もなく始まるツアーも早くも楽しみになってきました。今年もいっぱい楽しませてもらいましょうね。

 少し前のことになりますが、Yahoo!のサイトで「あなたのNo.1フミヤソング」と題した投票が行われていたことを皆さんはご存じでしたか?もちろん私も1票をポチっ。1曲を選ぶのってホントに難しい。藤井フミヤの楽曲には大好きな曲がいっぱい存在するんですよね。自分にとってすごく大切な曲?それともフミヤに初めて出会う人たちへ向けてこんな曲?とにかく悩みました。どの曲を投票したかはナイショですが(めでたく選曲されていました…よかった)。

 そして遂に、リスナーによる選曲で実現した、今だから聴きたい、アニヴァーサリー・イヤーを記念する究極のベスト・アルバムが届きました。タイトルは『15/25』!
 今、復活して欲しいグループの筆頭に上がるんじゃないかな?伝説のグループ、ザ・チェッカーズの活動は10年で幕を閉じました。あの時、世界がこれで終わっちゃうんじゃないかってくらい悲しくて、最後の武道館ですごく泣きました。しっかり目に焼き付けておかないとと思いつつ、涙で前が見えない。10周年の終わりの悲しい解散でした。
 その翌年「はるか遠い未来を夢見てたはず」「変わらないよ あの日君と出会った日から」と藤井フミヤのメッセージが…そう「TRUE LOVE」。不安の中に届いたフミヤの歌声はとても嬉しかった!今では結婚式などでの定番曲となっているこの名曲は、たくさんの人にとって大切な曲になっているはずです。もちろん収録されてます。
 2枚組の今作、Disc 1は全てがタイアップ付きで、ご存知王道フミヤ・ソング!単なるシングル・ベストではなくて、ソロ活動の中で変わったモノ、変わらないモノ、流れる時代の中でも、いつも自然体でいる彼を感じずにはいられません。
 そして、ファンの皆さんにはすごく嬉しい内容のDisc 2。こちらは意外と耳にすることの少ない藤井フミヤの一面を収録。LIVEではおなじみの曲がぎっしりです。特にDisc 2を聴いて分かるのが、彼は決してバラード歌手ではないということ。ハードにロックしたり、ダンス・フロアで踊ってみたり、爽やかな恋をしたくなるポップスがあり…。様々なフミヤ・カラーが強く出ている、そんな曲ばかりです。流れてくる曲に自然と身体が踊ります。また初回生産限定盤のDVDには、初DVD化の映像もあってこれまた嬉しいかぎりです。

 25周年を記念するツアーは7月11日、彼の誕生日からスタートします。皆さん、目いっぱいお祝いしましょうね。そして、ソロ・デビューからちょうど15年、バンド時代の活動よりも長くなったソロ活動の軌跡を是非味わっていただきたいです。

Text by 有田幸恵(パルシェ店


藤井フミヤ-J『FUMIYA FUJII ANNIVERSARY BEST "12/25"』
[初回生産限定盤]DVD付 AICL-1923〜5/[通常盤] AICL-1926〜7
デビュー25周年を記念してファンが選んだオススメ・ソングがぎっしりと詰め込まれた究極のベスト・アルバムが完成。レーベルの壁を越えた名曲ばかり。じっくり聴くもよし!歌うもよし!踊るもよし!
初回生産限定盤はVIDEO CLIP SELECTION DVD付き、三方背スリーブ+スペシャルデジパック仕様。
【2008/06/01 13:07】 | 過去ログ | page top↑
ASIAN KUNG-FU GENERATION 『未だ見ぬ明日に』
<初出「Groovin'」2008.05-06/ISSUE#104>

最新アルバム『ワールド ワールド ワールド』の興奮冷めぬ中、
アルバムに収まりきらなかった名曲と新曲を収めた、
一卵性双生児的ミニ・アルバムが到着!


ASIAN-KUNG-FU-GENERATION-A.jpg 出ました!前作の大人気アルバム『ワールド ワールド ワールド』と、DVD『映像作品集4巻』を発売したばかりのアジカンが、「もっと聴いて!」と言わんばかりに早くもミニ・アルバムをリリース。自信大です!そして内容は文句なし!

 今作の1曲目は「脈打つ生命」、2曲目は「サイエンスフィクション」。タイトルからしてカッコイイ!もちろん曲もカッコイイのです。前作とほぼ同時期に制作されたという楽曲を収録した今ミニ・アルバム『未だ見ぬ明日に』。『ワールド ワールド ワールド』のボツ曲では?なんて思ってしまう人も多いと思いますが、違います。そんな先入観を打ち破る名曲傑作揃いであることは、聴いてもらえれば分かるはず。「惜しくもはみ出ちゃった曲」ではなく、「惜しくも収まりきらなかった曲」なのです。強固なコンセプトの下に楽曲が並べられたフル・アルバムとは対照的に、何ら縛られることなく作られた自由度の高いトラックが並ぶ1枚になっています。

 得意の疾走感溢れるアップ・テンポのロック・チューンから、ミディアムの美メロのバラードまで、どれも傑作ばかり。今年になって制作された最新作「融雪」も収録され、歌詞も曲も、聴いている人をどこかへ放り投げ、力強く引っ張ってくれるような、それぞれの世界観を深く追求して作られたナンバーです。表裏をなすこの2作で、よりバンドの充実ぶりが示されることになるでしょう。

 そんな彼らですが、Tour 2006「count4my8beat」以来、約2年ぶりのライヴ・ハウス・ツアーを行う他、アジカン主催のロック・フェスティヴァル「NANO-MUGEN FES. 2008」の開催や、フェス出演アーティストの楽曲とアジカンの新曲を収録したフェス公式コンピレーションCDを発売するなど、今後の活動にも大いに注目です。アジアン・カンフー世代のみなさん、期待してください。

Text by 大竹裕子(宇都宮FKDインターパーク店


ASIAN-KUNG-FU-GENERATION-J.jpg『未だ見ぬ明日に』 KSCL-1250 6/11発売
最新アルバム『ワールド ワールド ワールド』の興奮冷めぬ中、アルバムに収まりきらなかった名曲に、新曲を加えたミニ・アルバムをリリース!何ら縛られることなく作られた自由度の高いトラックが並ぶ、アジカンの世界観溢れる作品です。初回限定デジパック仕様。
【2008/06/01 13:01】 | 過去ログ | page top↑
竹内まりや 『幸せのものさし/うれしくてさみしい日(Your Wedding Day)』
<初出「Groovin'」2008.05-06/ISSUE#104>

デビュー30周年を迎え、
ますます素敵に音楽の魔法をふりまく、竹内まりや。
既にドラマやCMで話題のナンバーが、
今年第1弾シングルとしてリリースに。
彼女らしさ満載の必聴盤の登場だ!



竹内まりや-A このところ何気なく見聴きしているテレビやラジオから、竹内まりやの歌声がよく流れてくる。
 今年デビュー30周年を迎え、特にそれまであまり登場することの無かったテレビで彼女の姿を見るとき、僕は無条件で高校生の頃の感覚にトリップしてしまう。耳にしたそれが例え新曲だったとしても…。
 本当に音楽が好きで、浴びるようにして聴いた学生時代、その時の思いや感覚を今の時代に甦らせる不思議な力を持つ竹内まりやの音楽…そこには恐らく時代を軽く超越させてしまうだけの素敵な魔法が、沢山詰まっているのだろう。事実、1980年代のナンバーでも今の楽曲でも、そこに通底する彼女の姿勢や音楽に対する真摯な態度などは全く変わっていない。これだけ加速度を伴って変化を続けている日本のシーンにおいて、これは冷静に考えれば考えるほど驚きだ。
 先日NHKで放送された「竹内まりや〜SONGS1周年記念スペシャル〜」を見ていて、僕はこんなことを考えていた。そして物事のサイクルが更に速くなる現代日本だからこそ、確固たるものにすがりたくなる自分がいることも再発見した。

 しかし彼女の生み出す作品は、一種のスタンダード的な路線を歩んでいるように見えて、よく聴いてみると実は常に新たな切り口とアイディア、そしてポジティヴな精神がそこには内包されていることに気づく。
 今回リリースされたニュー・シングル『幸せのものさし/うれしくてさみしい日(Your Wedding Day)』でも、それは顕著だ。両A面シングルとしてリリースされた本作は、共に豪華なタイアップが付けられているので、既に耳にされた方も多いことだろう。
 「幸せのものさし」はTBS系金曜ドラマ『Around 40〜注文の多いオンナたち〜』の主題歌で、主役を演じる天海祐希がゲスト・コーラスとして参加していることでも既に話題に。山下達郎、難波弘之、橋本茂昭らレギュラー陣に加え、村田陽一や山本拓夫らによるブラス・セクションやストリングスも加わり、ゴージャズなダンス・チューンに仕上がっている。等身大の女性心(おんなごころ)を描いた彼女らしい詞の世界、そして山下達郎によるお得意のアレンジ手法は、まさに職人的。後半の英語詞の掛け合いパートも見事だ。
 そしてもう1曲の「うれしくてさみしい日(Your Wedding Day)」は、前出のNHKの番組でいち早くそのミュージック・ビデオが公開されたナンバー。2007「パンテーン×ゼクシィ」CMソングとしても流れていたので、発売を心待ちにされていた方も多いことだろう。これぞ"まりや節"といった趣のミディアム・バラードで、母親の立場から見た花嫁となる娘へのメッセージが感動的に綴られている。こういうシチュエーションで作られたポップスは日本ではあまり類を見ないと思われるが、50歳を過ぎてその歌詞の中でも潔く「五十路」を打ち出したパイオニアとしての彼女らしいユニークな視点に、改めて感心させられた。

 だが本当はポップスに年齢はあまり関係ない。もちろんそれまでの経験を踏まえて、というのは音楽を紡ぎ出す上での大きなバックボーンになり得るものだが、そのベクトルが後ろを振り返るものだけではつまらないものになってしまう。要は過去の経験や年齢を経ての思いなどと、今を生きるポジティヴな感覚とにどう折り合いをつけるのか…。その点、竹内まりやの音楽にはその両方をバランスよく配する絶妙の感覚が備わっている。
 冒頭で述べた彼女の音楽を聴いて高校生の頃にトリップしてしまう感覚というのは、恐らくここに起因しているのだ。そして彼女の歌を受け取る我々リスナー側も、常に新たな姿勢と変わらないものとをバランスよく感じ取ることの出来る、心と耳を持ち続けなければならない、と強く思った。

 竹内まりやの音楽の世界…それは僕らの現実と理想、過去と未来とを繋げ、そして気持ちや在り方の理想型を映す一種の鏡なのかも知れない。

Text by 土橋一夫


竹内まりや-J『幸せのものさし/うれしくてさみしい日(Your Wedding Day)』 WPCL-10475 発売中
TBS系金曜ドラマ『Around 40〜注文の多いオンナたち〜』主題歌(天海祐希がコーラス参加)と、2007「パンテーン×ゼクシィ」CMソング、そして人気の「元気を出して」('08 New Remaster)やそれぞれのカラオケを収録したニュー・シングル!彼女ならではの詞の世界とメロディ、山下達郎による絶妙のアレンジがマッチしたポップスの理想型がここに。
ジャケの切り絵は児玉清の作品。
【2008/06/01 12:59】 | 過去ログ | page top↑
ONE OK ROCK 『BEAM OF LIGHT』
<初出「Groovin'」2008.05-06/ISSUE#104>

その勢いはもはや誰にも止めることはできない!
早くもリリースとなる2ndアルバムのタイトルは『BEAM OF LIGHT』。
今のONE OK ROCKが突き抜ける早さは、まさに光の速度!レーザー・ビーム級!


ONE-OK-ROCK-A.jpg メジャー・デビュー後の自己紹介とばかりに届けられていたONE OK ROCKからの1stフル・アルバム『ゼイタクビョウ』は、いまだ記憶に新しい。止まらない疾走感、秀逸なメロディ、ありのままの歌詞、ハイトーン・ヴォーカルを中心にしたバンドの勢い。そのどれもが社会の理不尽を許すことのできない10代の感性の凝縮であり、いつしか世の中に対して本気で怒ることを忘れていた私にガツンと一撃をくらわせた作品だった。あの1stアルバムからわずか半年、ONE OK ROCKは早くも2ndアルバムをリリースする。

 極めて短いインターヴァルで完成した2ndアルバム『BEAM OF LIGHT』。前作との間に2本のツアーを経験したわけだが、もともとライヴ・バンドとしての立ち位置が明確なだけに、ここに来て途端に"ライヴ感が顕著に表れる"と言うと語弊があるかもしれない。急発進、急カーブ、急停車の連続のようなスピーディなロック・サウンドは、私が初めてONE OK ROCKを聴いた時には既に存在していたが、今作には、そのスピード感にシンプルさが加わったような気がする。メンバーのみでバンド・サウンドを実現できる理想的な5ピースは、よりライヴ映えする楽曲へとサウンドに磨きをかけた。
 へヴィなロック・チューンに英語と日本語をバランス良くのせたヴォーカルが加速度をつけて駆け抜け、時に印象的なギター&ベース・リフを挟みながら突き進んでいく全8曲は、気がつくとあっと言う間に終わっていた。

 このアルバムがとてもコンパクトに感じられる原因の1つ、それは全体に大きなストーリーがあるからだと思う。インタールードで区切られたアルバム前半と後半には、ほのかに違う世界観が存在する。。
 1曲目の「必然メーカー」で提示される、"当たり前にしていたはずの呼吸が もしも残りわずか数分だとしたら…"という自問。この謎は次の曲へも引き継がれていく。
 「Melody Lineの死亡率」では人生を音楽に託すという決意を、「100%(hundred percent)」では自分たちの歌を"今"聴いてほしいのだという願いを歌い、総じて前半はONE OK ROCK自身の新たな決意表明の章にも聴こえるのだ。
 そして「燦さん星」以降は前半の流れを受けて、リスナーへと訴えかける楽曲へ。アルバム・タイトル『BEAM OF LIGHT』を日本語で言い替えたタイトル・トラック「光芒」では、一筋の光に希望を見出す力強く前向きなメッセージを展開すると、別のナンバーでは"こんな退屈な世界だからこそ"と言わんばかりの反骨精神を剥き出しに、今自分がすべきことは何かと問いかけてアルバムは終わる。

 ONE OK ROCKの楽曲は、その疾走感や洋楽のエッセンスを加えた癖のあるメロディ・ラインのせいで歌詞の意味を聴き取りにくい時がある。それはそれでニュアンスや響きを大切にした言葉の乗せ方とメロディアスな旋律が直感的に良い曲だと思えるから何の問題もないのだが、一度歌詞カードを目で追いながら楽曲に触れたみた時、今まで素通りしていた発見があることに気づいた。だから何度も聴いてほしいと思う。ONE OK ROCKの2ndアルバム『BEAM OF LIGHT』は、そんな作品だ。

Text by 秦 理絵(Groovin’編集部)


ONE-OK-ROCK-J.jpg『BEAM OF LIGHT』 AZCL-10017 5/28発売
昨年末にリリースされた1stアルバム『ゼイタクビョウ』以降、2本のツアーでさらなる実力をつけたONE OK ROCK。早くも届く2ndアルバムは、アレンジャーにRebeccaの元サポメンとしても知られる是永巧一とジェット機のakkinという最強のギタリストを迎えた。怒濤の疾走感でコンセプチュアルにまとめた快作。
【2008/06/01 12:57】 | 過去ログ | page top↑
mihimaru GT 『mihimarise』
<初出「Groovin'」2008.05-06/ISSUE#104>

メジャー・デビュー5周年を迎えるメモリアル・イヤーも全力で駆け抜ける
mihimaru GTが、4thオリジナル・アルバムをリリース!
様々なシーンが展開される"mihimaru劇場"をお楽しみ下さい!


mihimaru-GT記事-A 2006年の3rdアルバム『mihimagic』、昨年の初BESTアルバム『THE BEST of mihimaru GT』に引き続きmihimaru GTのアルバムのレビューを書かせてもらえることが決まった時は、とても嬉しかった。
 3年連続でアルバムのレビューを書かせてもらえるということは3年連続で彼らがアルバムをリリースしているということであり(当たり前のことだが…)、好きなアーティストの新作を毎年聴くことが出来るのは、ファンにとってこの上ない喜びであると改めて感じた瞬間だった。

 昨年はBESTのみのリリースであったため、オリジナル・アルバムとしては約2年ぶりとなる今回のアルバム『mihimarise』には、サビの部分で披露される可愛いダンスも話題となったアゲアゲ・ナンバー「俄然 Yeah!」(ダリヤ「パルティ」CMソング)、1988年にリリースされたカイリー・ミノーグの大ヒット・ナンバーを大胆に新解釈して話題となった「I SHOULD BE SO LUCKY」(フジテレビ系ドラマ『暴れん坊ママ』主題歌)、別れをテーマにした切な系バラード「diverge」(読売テレビ・日本テレビ系アニメ『ヤッターマン』エンディング・テーマ)、完璧ではないヒーローの姿を通して頑張るすべての人にエールを送ったmihimaru流応援歌「ギリギリHERO」(映画『少林少女』主題歌)の超強力シングル4曲を収録している。
 新曲としては、ハリウッド映画のオープニングを思わせるような壮大なイントロで"mihimaru劇場"の幕開けを告げる「Theme of mihimaLIVE2」、昨年ブレイクしたレゲエ・シンガー、九州男とのコラボが実現したクロス・オーヴァー楽曲で、hiroko&九州男のデュエットとレゲエのリディムが絶妙にマッチしていて心地よい「遠郷〜tokyo〜feat.九州男」、mihimaru GTらしさ溢れるノリノリHIP HOP全開の一度聴くと頭から離れないナンバーで、関西出身のhirokoがポイントポイントで聴かせてくれる関西弁やmiyakeとの掛け合いがなんともいえずカワイイ(今回のアルバムの私的イチオシ曲!)「ええがな」、お互いの心のすれ違いが原因で恋の病に落ちいってしまった状況を歌った切ないバラード「Love Sick」など、ここには紹介しきれないくらい素晴らしい楽曲が収録されている。
 mihimaru GTのLIVEではお馴染みとなっているアフロを着けて盛り上がれるような楽曲から、落ち着いた雰囲気でジックリと聴き入りたい曲まで、ヴァラエティーに富んだ全13曲。さらには、ラジマルGT傑作トーク集をボーナス・トラックとして収録した豪華内容。

 2003年にメジャー・デビューして以来、その時々に自分たちが楽しい、好きだと思ったことにチャレンジし、本気で楽しみ、その姿をファンに見せてきたmihimaru GT。これこそが我々がmihimaru GTに求めていることであり、彼女たちが持つ1番の魅力だと思う。これから10年、20年と何年経っても変わらぬスタンスでリスナーを魅了し続けてもらいたいという想いを込めて、アルバム曲「ええがな」の歌詞をお借りして締めとさせてもらいたい。
 "人生は一度 楽しんだらええがな 明日に向かって走れ"!

Text by 齋藤大樹(東越谷店


_mihimaru-GT-J.jpg『mihimarise』 [初回限定盤]DVD付 UPCH-9425/[通常盤] UPCH-1605
mihimaru GTの約2年ぶりとなるオリジナル・アルバムは「俄然 Yeah!」「ギリギリHERO」「I SHOULD BE SO LUCKY」「diverge」などの強力シングル曲を中心にヴァラエティーに富んだ全13曲+ボーナス・トラックを収録!初回限定盤のみ「ギリギリHERO」「Bon Voyage」(新曲)等のビデオ・クリップを収録したDVD付き。
【2008/06/01 12:53】 | 過去ログ | page top↑
MINMI 『MINMI BEST 2002-2008』
<初出「Groovin'」2008.05-06/ISSUE#104>

Are yu ready?夏仕様に衣替えする前にまずはこちら!
この夏の合言葉はPOSITIVE & HAPPY。
彼女の軌跡をここで知る、MINMI初のベスト・アルバム遂にリリース。


P06-MINMI-A.jpg 久々に辞書を開き「natural」という単語の意味を調べてみた。"自然の"という以外にも意味があり、"普段のままの、気取らない、飾り気のない"という言葉があった。この単語がMINMIの3rdアルバムのタイトルにもなっているのだが、いつだってMINMIは"natural"だ。
 初めて生で聴いたのは何年か前のイヴェントで、その印象が今も記憶にある。大きな瞳で多くの事を見つめながら、音楽と共に「LOVE & PEACE」を届けてくれた。

 2002年8月、1stシングル「The Perfect Vision」でメジャー・デビュー。いきなりの50万枚を超えるヒットで、レゲエ・シーンにダンスホール・キューティが登場!と話題になった。当時、友達とカラオケに行き、この曲を誰が1番上手く歌えるかを競ったものだ。
 その後、現在までにオリジナル・アルバム3枚、コンセプト・アルバム2枚、シングル9枚をリリース。常に先をいくセンスと実力で支持され続けている。昨年末には愛がいっぱい詰まったラヴ・ソング・アルバムをリリース。その甘い世界にとろけていたら、今度はお待ちかねのベスト・アルバムが POSITIVEとHAPPYのヴァージョンに分けられた2枚組仕様で登場!気取らず、ありのままのMINMIからの音楽、そしてメッセージが豪華なカタチでプレゼントされた。

 彼女の音楽の魅力は、レゲエという枠だけに留まらず、様々なジャンルの要素がミックスされているところ。特に最近のMINMIと言えば、ソカだろう。「サマータイム!!」や「シャナナ☆」など、ソカの本場トリニダッド・トバゴでも受け入れられ、2006年から2年連続で現地のカーニヴァルにも登場。ホームでもアウェイでも関係なし。彼女の熱く情熱的なパフォーマンスは国境をも越え、実力を証明した。

 私はMINMIのトラック、リズム・センス、ドラマチックな展開が好きだ。「Are yu ready」の琴の音がミックスされた和風テイストなカンジもたまらないし、ピアノのきれいな音色でしっとり幕が開く「I Love You Baby」もお気に入り。収録曲はこの他にも、「The Perfect Vision」の大沢伸一リミックスやm-floやINFINITY 16とのコラボ曲、VADERとの「The Rock City」、RUDEBWOY FACEとの「NANDE」も収録。
 またKENTY GROSSのあのテンンションとMINMIの艶っぽい歌声の掛け合いが絶妙で、さらにちょっと笑えてしまう個人的にお気に入りの「真珠ノ涙」も収録と、語り切れないほどMINMIの良いところを完全に網羅している。

 MINMIの曲を聴いていると、歌っている彼女の姿が頭に浮かぶ。全身から溢れるパワフルなパフォーマンスで観客を巻き込んだり、愛を語りかける楽曲を胸に手を当てて優しく歌っていたり。ライヴ会場で彼女から直接受け取った大きなメッセージを持ち帰り、時にカー・オーディオから流れる彼女の歌声を聴きながら1人相づちを打ってしまうことがある。今はしばらくママ業に専念中だけど、これからより幸せオブラートに包まれたハッピー・ソングが聴けるであろう今後の活動がとても楽しみだ。

Text by 山崎有子(掛川店


MINMI-J-初回盤『MINMI BEST 2002-2008』 [初回生産限定盤]ミックスCD付 VIZL-280 6/4発売
シングル曲はもちろん、m-floやINFINITY 16とのコラボ曲も収録したMINMI初のベスト・アルバムがリリース。初回生産限定盤のみRED SPIDERのJUNIORが手掛け、国内未発売音源なども収録したノンストップBEST MIX CDが入った3枚組。

MINMI-J 通常盤『MINMI BEST 2002-2008』 [通常盤」 VICL-62829〜30

※写真は上が[初回生産限定盤]、下が[通常盤]のジャケットです。
【2008/06/01 12:29】 | 過去ログ | page top↑
BUMP OF CHICKEN 『orbital period』 『present from you』
<初出「Groovin'」2008.05-06/ISSUE#104>

シングル曲に引けを取らないクオリティのカップリング曲を
全てこの1枚に網羅!
待望のPV集とシングル・カップリング集が2ヶ月連続リリース!
視覚・聴覚フル稼働で望むべし。


BUMP-OF-CHICKEN-A.jpg BUMP OF CHICKENの「花の名」を映画館で聴いた時、その歌詞に衝撃を受けた。
 これまでにも「歌詞がいい」という評判を頻繁に耳にしていたが、そのことを改めて実感する瞬間だった。
 恐らく僕が聴いたポップスやロックの中でも1番と言っていいほど易しい言葉で綴られていた歌詞。簡潔なのに心にジンジン染みこんでくる。ストレートな言い方をしているわけではないのだが、独特な言い回しで確実に真理を突いてくる。
 レコード店で働いてる僕の場合、CDレビューやコメント等を書く機会も多いのだが、言葉で伝えることの難しさをいつも痛感してばかりだ。あまり易しい言葉ばかり並べるのもと思って背伸びしてみては失敗する。平易な言葉で説得力を損なわず伝えるのは想像以上に難しい。だからこそ、藤原基央の言霊遣いとしての才能にただただ感嘆するしかない。

 圧倒的な音楽センスと並んで、藤原基央を中心に綴られた独特の世界観がバンプの大きな魅力である。1つのテーマの下に集められたアルバム曲の、統一された世界観は勿論のこと、シングルのカップリング曲にも彼らならではのこだわりがたっぷりと詰まっている。だからこそ「シングル曲と対になっているからこそカップリング」との理由で、カップリング曲は今までアルバムには収録されてこなかった。
 そんなカップリング曲だけを集めた待望のアルバム『present from you』。for youではなくfrom youであるところが如何にも彼ららしい。与えているのではなく、自分達がファンから沢山のものを貰っている、という思いが込められているのだろう。
 前述のように全てカップリング曲としての意味を持った上で存在する楽曲にも拘らず、不思議なことにこのベスト盤自体が1枚のオリジナル・アルバムと錯覚するほど統一感のある作品になっている。楽曲構成的にも強弱のメリハリが効いており、パンチの効いたヴォーカルが心と耳にガツンガツン突っ込んでくる「ラフ・メイカー」で初っ端から引き込まれたあとは、アコギの音色が印象的でどこか郷愁的な空気を漂わせるスロー・ナンバー「銀河鉄道」、軽快なリズムが心地良く響く「真っ赤な空を見ただろうか」、アルバム『THE LIVING DEAD』に収録されたOpeningとEndingを1曲にした新録楽曲「プレゼント」などなど、実に多彩な楽曲群が続き、ファン好みの曲が集まる事の多いB面ベストを超越した、コア・ファンならずとも押さえておくべき1枚だ。

 J-ROCK界においてその独自のスタイルで存在感を示し続ける彼らから贈られた大きなプレゼント。リボンを解けばそこに拡がるのは彼らが創り上げた無限の宇宙。強烈な輝きを放つ13もの惑星群が、その心に刻まれるのを今か今かと待ち続けている。

Text by 森 祐一郎(市原白金通り店


BUMP-OF-CHICKEN-J-DVD.jpg『orbital period』 TFBQ-18087 発売中
アルバム『orbital period』に収録された6曲のシングルに、「人形劇ギルド」のリリースの際に制作された「ギルド」のPVを含めた全7曲のPVを収録。「星の鳥」ポストカード&ステッカーセット、CDとの2タイトル購入特典応募抽選券封入。

BUMP-OF-CHICKEN-J-1.jpg『present from you』 TFCC-86257
メジャー・デビュー以降にリリースされた11枚のシングルにカップリング曲として収録された珠玉の12曲が豪華に収められたシングル・カップリング集。ファンのみならず、全ての音楽ファン必聴の名盤!新録楽曲「プレゼント」も収録。DVDとの2タイトル購入特典応募抽選券封入。
【2008/06/01 12:20】 | 過去ログ | page top↑
大塚 愛 『ロケットスニーカー/One×Time』
<初出「Groovin'」2008.05-06/ISSUE#104>

約半年ぶりのニュー・シングルは豪華両A面!
ポップに、シックに、そしてキュートに、
ぎゅっと凝縮された大塚 愛ワールドを心ゆくまでご堪能ください!


大塚愛-A差し替え 2月2日の人見記念講堂を皮切りに、全国を約3ヶ月で制覇する「LIVE PiECE Tour 2008〜メガネかけなきゃユメがネェ!〜」、総動員数10万人ともいわれているこのツアーの興奮も冷めやらぬ今、大塚 愛、約半年ぶりのシングルがリリースされた。
 『ロケットスニーカー/One×Time』、両A面シングルの今作は、大塚 愛らしさを存分に発揮した歌詞やポップな春らしいメロディ・ラインで、聴くものを自然と笑顔へと導いてくれる、そんな不思議な力を感じた。
 思えば、真っ赤に実る「さくらんぼ」、夏の浜辺を連想させる「PEACH」、切なく水を泳ぐ「金魚花火」。大塚 愛の作品はどれも、そのメロディを耳にすれば自然とその季節が浮かんでくるような、季節感を大切に表現した楽曲が数多い。

 今回リリースされた「ロケットスニーカー」も例に漏れず、この季節にぴったりなキュートな仕上がりになっている。ロケットスニーカーを履き、元気いっぱい季節を満喫した後には、2曲目の「One×Time」で甘く優しい恋心へと浸らせてくれる。歌詞にあわせて、思わず指を動かしてしまうような、その独特な比喩表現はもちろん健在だ。ラストの「空とくじら」は、聴き手をまるで絵本のような世界へと導き、幻想的なメロディー・ラインで心地よい幕引きを演出してくれる。

 2005年の3rdアルバムをきっかけに、ミリオン・アーティストへの仲間入りを果たした彼女だが、その親しみやすさはデビュー当時と少しも変わっていないと、私は思う。
 よく芸能人や有名人にはオーラがあると表現することがあるが、彼女には排他的な(というと言葉が悪いのだが)俗に言う近寄りがたいと言われるような芸能人オーラが少ないように思える。
 どんなに爆発的なヒットを生み出し、一流アーティストと肩を並べるシンガー・ソングライターになったとしても、決して遠い存在になることはなく、彼女のCDを聴けば、またテレビやライヴでその姿を見れば、彼女の存在は決して遠いものではなく、むしろ自分達のすぐ隣にいるのだと感じる。
 素朴で温かみ溢れる笑顔やトークの軽快さも、彼女が大勢の人に、こんなにも愛される理由だろう。だが、だからといって彼女に全くオーラがないかと問われれば、私は慌てて首を振り、必死で否定をするだろうとも思う。彼女の持つ独特な世界観や、何物にも替えがたいステージ上での存在感は、まさしくオーラと表現にするにふさわしいものではないだろうか。

 2008年が幕を開け、早いものでもう半年近くが経過してしまった。時の流れの中で、彼女の存在は常にメディアのそこかしこに散らばり、その存在はもはや今の日本の音楽界において欠かせないものになっている。
 決して1箇所にはとどまらずに、常に飛躍を求め続ける彼女の靴はまさしくロケットスニーカー。いかなる時でも全力疾走中の大塚 愛からは、まだまだ目を離せない。そのパワフルで類を見ない発想力で、この先どんなパフォーマンスを繰り広げてくれるのだろうか。

Text by 金田まどか(すみや本社 営業グループ)


大塚-愛-Jロケットスニーカー『ロケットスニーカー/One×Time』 [CD+DVD]AVCD-31411/B
通算17枚目のシングルは、去年の11月から数えて約半年ぶり。今作は、関西テレビ『さんまのまんま』のEDとしても注目の「ロケットスニーカー」、CMタイアップも見逃せない「One×Time」の両A面仕様に「空とくじら」をプラスした3曲入り。DVDには「ロケットスニーカー」Music Clipを収録。

大塚-愛-J-ONE×Timeサブ『ロケットスニーカー/One×Time』 [CD]AVCD-31412

※写真は上が[CD+DVD]ロケットスニーカー仕様、
下が[CD]One×Time仕様のジャケットです。
【2008/06/01 11:57】 | 過去ログ | page top↑
Acid Black Cherry 『Recreation』
<初出「Groovin'」2008.05-06/ISSUE#104>

1stアルバム『BLACK LIST』が大ヒットを記録した
Acid Black Cherryがカヴァー・アルバム『Recreation』をリリース。
往年の名曲たちがyasuの歌声により新たな形で生まれ変わる!


Acid-Black-Cherry-A.jpg 少し前に音楽シーンにはちょっとしたブームが起こっていた。ランキングの上位が、それらで埋め尽くされるのではなかろうかと懸念してしまうぐらいだった。
 それは自分以外の楽曲をカヴァーしてリリースするという、いわゆるカヴァー・ブームといったものである。徳永英明がリリースした『VOCALIST』の大ヒットを皮切りに、次々と様々なカヴァー・アルバムがリリースされ、ヒットを記録した。
 しかし何枚、何種類ものカヴァー・アルバムがリリースされている今となっては、成功するには厳しいジャンルだ。そんな中この厳しいカヴァーという世界に挑むアーティストがいる。そのアーティストとは、今回紹介させていただくAcid Black Cherryである。

 今作『Recreation』はyasu本人が影響を受けた楽曲をカヴァーしたアルバムだ。ROCKだけに限らず邦楽の幅広いジャンルの楽曲に影響を受け現在に至るyasuによって、往年の名曲たちが新しい形で生まれ変わる…そう言っても決して過言ではない出来のよさである。
 収録ナンバーは、これまでにリリースしたシングルでRecreation Trackとして収録されている4曲…「シャイニン・オン 君が哀しい」(原曲:LOOK)、「初恋」(原曲:村下孝蔵)、「異邦人」(原曲:久保田早紀)、「恋一夜」(原曲:工藤静香)の他、新たに「スローモーション」(原曲:中森明菜)、「あなた」(原曲:小坂明子)、「モノクローム・ヴィーナス」(原曲:池田 聡)、「心の色」(原曲:中村雅俊)、「待つわ」(原曲:あみん)、「BEAUTIFUL NAME」(原曲:ゴダイゴ)の6曲を追加した計10曲となっている。

 収録されているナンバーは70年〜80年代に発表された楽曲が中心だ。Acid Black Cherryのファンはもちろんのこと、これらの楽曲をリアル・タイムで聴いていた世代の方にも満足できる1枚だと思う。yasuに歌声よって往年の名曲たちの新たな一面を感じることができる、全ての音楽ファンにマストな1枚だ。

Text by 江間宣行(大仁店


Acid-Black-Cherry-J-CD+DVD『Recreation』 [CD+DVD] AVCD-32103/B 発売中
Acid Black Cherryがカヴァー・アルバム『Recreation』をリリース。現在リリースされているシングルにRecreation Trackとして収録されているカヴァー4曲を含む全10曲を収録。[CD+DVD]のDVDには「恋一夜」のMUSIC CLIPとオフショットを収録。

Acid-Black-Cherry-J-CD.jpg『Recreation』 [CD] AVCD-32104 発売中

※写真は上が[CD+DVD]下が[CD]のジャケットです。
【2008/06/01 11:38】 | 過去ログ | page top↑
GOING UNDER GROUND 『COMPLETE SINGLE COLLECTION 1998-2008』
<初出「Groovin'」2008.05-06/ISSUE#104>

"ロマンティック・ファンタジスタ" GOING UNDER GROUND、
活動の軌跡を辿るコンプリート・シングル・コレクション。
10年の月日を重ねても色褪せない、不変&普遍のピュア・ロック。


GOING-UNDER-GROUND-A.jpg


 インディーズ・デビューから10年という歳月を重ねたGOING UNDER GROUND(以下GUG)。
 13歳で既にバンドの原形があった事を思えば、今年三十路へ突入する彼らの活動は17年…思春期の少年が大人になるまでの間、彼らに限らずどんな経験をするのだろうか。初恋もすれば、将来の夢を掲げたりと、精一杯自分の足で歩こうと奮闘するだろう。思いが通じて浮き足立つような幸せが訪れたり、思うようにいかずに苦い経験をすることもあるだろう。大人になればなるほど足踏みを許されず、変わらざるを得ない事態に直面することだってある。

 GUGのメンバーも人生の半分以上を共に過ごし、作品を生み出す喜びや苦労を分かち合いながら歩き続けてきた。今作はそんな彼らの10年の軌跡を綴った、インディーズ時代のシングル/表題曲から最新シングル「初恋」(村下孝蔵のカヴァー)までの全シングルに新曲「My Treasure」を加えたコンプリート・シングル・ベスト。
 時系列に並べられた楽曲群には確かに10年が刻まれており、荒削りだががむしゃらなエネルギーが眩しい初期、技が着々と磨かれ個々のアレンジが際立ちを見せる中期、そして熟した技に課せられた普遍的なサウンド・アプローチで多くの人気を獲得してきた近年と、順を追って聴くと彼らの進化は目覚ましい。けれど、そんな進化の中でも決して変わることのない、彼らの絶対的な"ピュア"さ。
 実は女性よりも男性の方がロマンティスト、なんていう話をよく耳にするが、GUGの音楽を聴く度にそれを実感する。
 想いを口にして欲しい女性の気持ちとは裏腹に、言わなくても分かるだろうなんて突き放しがちなのが大概の男性。けれど彼らの音楽は照れるどころか、想いに伴う喜怒哀楽を全て吐き出し高らかに想いを伝える。
 焦燥感に煽られ疾走したり、幸せな気持ちにキラキラ輝いてみたり…誰の心にも存在する"ピュア"な部分に語り掛けるGUGサウンド。年を重ねるとその扉に鍵をかけてしまいがちだが、彼らの曲を聴くとその扉が自然と開け放たれるよう。
 そう、ピュアな気持ちは本来制御不能なもの。だから、こそばゆいけどいつまでも聴いていたい、そんな気持ちにさせてくれる。老若男女、全てのピュアなハートに届いて欲しい、GUGの不変&普遍のピュア・ロック。

Text by 浜田幸子(Groovin’編集部)


GOUING-UNDER-GROUND-J.jpg『COMPLETE SINGLE COLLECTION 1998-2008』
[初回盤]VICL-62824〜5/[通常盤]VICL-62826〜7
インディーズ時代から最新シングルまでの全シングルに新曲1曲を収録したコンプリート・シングル・コレクション。時系列に並んだ楽曲にバンドの歴史を感じつつも、決して変わることのないピュアなメッセージに自然と顔がほころぶ。
初回盤はボーナス・トラックとして「初恋〜アコースティック・ヴァージョン〜」を追加収録。
【2008/06/01 11:28】 | 過去ログ | page top↑
DOUBLE 『THE BEST COLLABORATIONS』
<初出「Groovin'」2008.05-06/ISSUE#104>

デビュー10周年を迎えたDOUBLEが、アニヴァーサリー・イヤーを飾る
コラボレーション・ベスト『THE BEST COLLABORATIONS』をドロップ!
安室奈美恵との初共演ナンバーも収録!


DOUBLE-A-2.jpg


 デビュー10周年のアニヴァーサリー・イヤーを飾る自身初のベスト・アルバム『10 YEARS BEST WE R&B』がチャート2位をマーク、改めてその人気の高さを見せ付けたDOUBLE。本場R&Bに匹敵する楽曲のクオリティーや艶のあるヴォーカル、卓越したセルフ・プロデュース能力、そしてセクシーなルックスといった魅力もさることながら、常に進化し続けるアグレッシヴな姿勢も、彼女の大きな武器のひとつだ。
 ジャズやラテン、レゲエ等、多彩な音楽要素を作品の中に取り入れたり、"DJ Lilly"としてDJ活動もこなすなど、現状に留まることなく次々と新たな展開を示すスタンスが、J-POPファンはもとより、コアなR&Bリスナーからも高い支持を得ている所以だろう。

 名実ともにR&Bクィーンとしての地位を揺るぎないものにしているDOUBLEが、ベスト・アルバム『10 YEARS BEST WE R&B』に続き、これまで発表してきた様々なアーティストとの共演曲を集めたコラボレート・ベスト『THE BEST COLLABORATIONS』をリリースする。
 今作には新曲も収録されており、注目は何といっても安室奈美恵との初共演ナンバー。2大ディーヴァが揃い踏みするこの究極のコラボレーションは、DOUBLE本人の打診により実現したものだとか。DOUBLE曰く「安室さんは100年に1人でるかでないかのスターであり、そんな彼女と是非曲を作ってみたかった。そして安室さんこそ"WE R&B"だと思った」とのこと。
 そんな並々ならぬ意気込みのもと完成した「BLACK DIAMOND」は、2人の女宝石ハンターがタッグを組んでブラック・ダイヤモンド(時にイイ男を指す)をモノにする…という設定。カッコいいオンナをクールに描き出した歌詞の内容にもゾクゾクするが、サウンド自体も最新エレクトロを取り入れた超ファンキー・チューンとなっており、ファンならずとも聴き逃せない1曲に仕上がっている。
 また、この曲のPVはハンターさながらの黒いキャット・スーツを身に纏った2人のショットや、ビヨンセのツアーなどを手掛けるジョンテ&ラモーンが振り付けを担当したダンス・シーンなど、とにかく見どころ満載。楽曲共々こちらも大きな話題を呼びそうだ。

 そのほかDJ KAORI、ZEEBRA、AI、KREVA、m-flo、GTS、Full Of Harmony、Lupe Fiasco、De La Soul、Mummy-D、KOHEI JAPANといった、シーンの第一線で活躍するアーティストとのコラボレート・ナンバーがズラリ。こうして並べて聴いてみると、その共演陣の幅広さに改めて驚かされる。
 様々なアーティストとの共演曲を通して、彼女の足跡を振り返ることのできる今作は、ベスト・アルバム『10 YEARS BEST WE R&B』とはまた異なる側面から、10年のキャリアを総括する1枚といえるだろう。

 7月には約6年ぶりとなる待望の全国ツアーもスタートさせるDOUBLE。10周年というひとつの節目を迎え、さらなる高みへと羽ばたく彼女から今後も目が離せない。

Text by 池 佐和子


DOUBLE-J.jpg『THE BEST COLLABORATIONS』 FLCF-4235 5/28発売
10周年のアニヴァーサリー・イヤーを飾るコラボレーション・ベスト。安室奈美恵との初共演となる新曲「BLACK DIAMOND」をはじめ、DJ KAORI、ZEEBRA、KREVA、AIといった、豪華アーティストとのコラボレート・ナンバーが満載。PV3曲を収録したDVD付き。
【2008/06/01 11:18】 | 過去ログ | page top↑
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